このコーナは、原作小説と資料に基づき、
レゴラスと闇の森のエルフについて、
細かく見ていこうというものです。
「シルマリルの物語」では無視されておりますが、
闇の森一族は、なかなか魅力的なエルフです。



 えーと、まず、です。
 私、郎女が、なぜ指輪物語で、なによりもレゴラス&ギムリの物語に魅せられたかといいますと、ひとつには、「ホビットの冒険」を先に読んでいた、ということがあると思います。
 「ホビットの冒険」の闇の森のエルフ王は、宴会好きでワイン好きで、宝石好きで、ドワーフ嫌いで、とても個性的で、悪く言えば妙に俗っぽいのですが、その俗っぽさが、なんとも魅力的だったりします。
 「エルフの国人は、山ほり金ほりをぜず、宝石みがきや細工もしませんし、商売もいや、畑仕事もきらいです」
 という記述は、乙女のころからナマケモノだった私には、超うらやましく、「闇の森のエルフになりたい!」と思ったものです。
 しかし、とはいいますものの、「じゃあいったい、闇の森のエルフは、なにと引き替えに、町の人間からワインを仕入れてるわけ? 木の実? 毛皮?」と、ひじょーに、疑問ではあったのですが。

 裂け谷のエルロンドにつきましては、「半分人間だっていうのに、おっさん、なんでこんなにえらそーやねん」と乙女心に不可解だったりなんぞしまして、美しいけれども俗っぽい闇の森エルフが、とても気にかかりました。
 続編の「指輪物語」への期待も、「闇の森のエルフについてもっと知りたい」という思いが強かったりしたわけです。
 そこへ、「ホビットの冒険」の闇の森のエルフ王の息子、レゴラスの登場です。これが、心引かれずにいられましょうか。
 なんといいますか、レゴラスの魅力って、なにも背負っていなくて、なおかつ、なんでも楽々とこなしてしまう、最強のお気楽さにあるような気がします。
 しかも、「ホビットの冒険」に登場するドワーフ、グローインの息子、ギムリも登場し、レゴラスは、いっしょに旅をして、強引に、生涯のー、いえ、この世の終わりまでの仲良しさんになっちゃったりなんかするのです。
 これが萌えずにいられましょうか。
 まあ、そんなこんなで、レゴラスと闇の森の一族です。



 最初に、レゴラスの年齢です。
 映画では、2931歳ということになっていますが、これはどうも、根拠のないことのようです。
 さまざまな資料から、およそ3000歳くらいではないか、という推測はできるようなのですが。
 しかし、とても気になるレゴラスのセリフがあります。
 「二つの塔」で、アラゴルン、ギムリとともに、オークに捕まったメリーとピピンを追いかけ、ガンダルフと出会った場面です。木の牧人エントの話になり、レゴラスがいうんですね。
「今なおこの世界を歩いているオノドリム(エント)に会えたら、私はまた若くなった気がするんだけどなあ」
 いや、あのー、そのー、レゴラス。
 エルフとして若くない、という自己認識なんですね。
 結局のところ、 エントの歴史がよくわからないので、あまり年齢推定の助けにはならないのですが、「荒れ地の国のエルフたちはだれでも昔のオノドリムとその長い悲しみの歌を歌ってきましたよ」といいますし、第一レゴラスは、海を見たことがありませんでした。
 荒れ地の国(ロヴァニオン)の緑森に、レゴラスの父、スランドゥイルが移ってきたのは、太陽の第1紀の末の地核変動でベレリアンドが海没した後です。
 ここらへんは、「エルフ歴史事典」の「エルフの種族」と「エルフの時代の終焉」を見ていただけたらと思うのですが、とりあえず、レゴラスは太陽の第2紀以降の生まれであることは、たしかなようです。
 さらに、父のスラドゥイルは、太陽の第2紀の終末を飾った「最後の同盟」の戦いに、シルヴァンエルフを率いて参戦していまして、この戦いで、ノルードール族の王ギル=ガラドや、当時そのもとにいたエルロンドとは、不仲になって、孤立を選んだようなのですね。
 レゴラスは、「旅の仲間」で、エレギオン(ホリン・柊の国)の跡地を通りかかったとき、「この土地に住んでいたエルフたちは、森林の住人であるわれらには、馴染みのない種族でした」といっていますし、これはいうまでもなく、ノルドール族のことです。
 いや、スランドゥイル自身は、なじみがないどころか、よく知っているはずでして。
 レゴラス、少なくとも、「最後の同盟」の戦いには、参加していないようです。
 したがって、その前後の誕生と見るのが妥当ではないか、ということで、3000歳そこそこと推測できるわけなのです。



 次に、種族です。
 これは、「エルフ歴史事典」の「エルフの種族」のところでのべましたが、レゴラスの父スランドゥイルは、シルヴァン(森の)エルフの王ですが、自身はシンダール(灰色)エルフです。
 「指輪物語」追補編、「代々の物語(西方諸国年代記)」では、シルヴァンエルフと明記しているかのように読めるのですが、どうもこれは、日本語が不適切気味なのです。

「……パラド=ドゥアの築城前に、シンダールの多くは東の方に移り、中には遠く離れた森林に王国を築く者もいた。森に住んだのは、主にシルヴァン・エルフである。緑森大森林の北に君臨する王、スランドゥイルもこの1人である」

 と、ありまして、これは太陽の第2紀の冒頭、地核変動でベレリアンドが海没したときのエルフの動向なんですが、「スランドゥイルもこの1人である」は、直前の「森に住んだのは、主にシルヴァン・エルフである」にかかるのではなく、「シンダールの多くは東の方に移り、中には遠く離れた森林に王国を築く者もいた」にかけて、読むべきなのでしょう。
 東の方、ロンヴァニオン(荒れ地の国)に移って、シルヴァンエルフの王となった1人、なわけです。
 まあ、なんともまぎらわしい日本語ではあるんですが。

 スランドゥイルと闇の森一族については、「シルマリルの物語」にほとんど出てきませんで、未訳草稿「Unfinished Tales」に、多少の補足設定があるそうなのです。
 ここらへんの事情は、「中つ国歴史地図」(評論社刊)でも、わずかに触れられているのですが、詳しくは、LotRファンサイト「闇の森のお茶会」さんのFanTalk、「闇の森の一族」を参考にさせていただきました。闇の森のエルフへの愛情を持って、詳しく、わかりやすくまとめておられますので、ぜひ、ご覧になってみてください。
 その他、Dark Matterさんの同人誌「Elf_BooK」は、よくまとめられた資料集で、参照させていただいております。

 まあ、そんなこんなで、UTによりますと、スランドゥイルの父は、シンダールエルフのオロフェアで、このお方、ケレボルンと同じく、シンゴル王の親戚であるようなのですね。
 えーと、シンゴル王は、「エルフ歴史事典」の「あぶないエルフ王の愛」で書きました、お間抜けで偉大な、シンダールエルフの王です。
 このシンゴル王が、マイアのメリアンの愛に捕らえられまして、中つ国ベレリアンドに王国を築いたわけなんですが、その王宮ネメグロス(千洞宮)に、オロフェアとその息子のスランドゥイルは、いたわけなんです。
まあ、つまり、ケレボルンやガラドリエルとも、顔をつきあわせていた、ということになります。

 となりますと、そもそもスランドウィルは、ドワーフにもノルドール族にも、いい感情は持ちようがないわけです。
 「ホビットの冒険」に、スランドゥイルがドワーフを捕まえた時点で、「とおい昔このエルフたちは、あるドワーフ族と戦争をしました」とありまして、シンゴル王がシルマリルをめぐってドワーフに殺され、戦いになった話が出てくるのですが、この記述からいきましても、スランドウィルがシルヴァンエルフでは、お話になりません。
 このとき、オスシリアンドの緑のエルフのもとにいたシンゴル王の娘婿ベレンと、その息子のディオルが、緑のエルフの助力を得て、シンゴル王の敵であるノグロドのドワーフを殲滅するわけでして、想像をたくましくすれば、スランドウィルの父、オロフェアは、この中にいた可能性もありそうです。

 ディオルは、シルマリルを受け継ぎ、ネメグロスを再興するのですが、シルマリルを取り返そうとするノルドール族、フェアノールの息子たちに殺されます。
 ディオルだけではなく、その息子たちも殺され、生き残ったのは、娘のエルウィング1人。
 エルウィングは、ノルドール族(フィンゴルフィンの血筋)と人間の血を受けたエアレンディルと結ばれ、エルロンド、エルロスの双子の兄弟を産むわけなのですが、シンゴル王の親族にしてみましたら、エルロンドをシンゴル王の後継者と認めることは、到底できなかったでしょう。
 実際、エルロンドは父方の縁から、ノルドール族の王、ギル=ガラド(フィンゴルフィンの孫)の庇護を受けます。

 まあ、そんなこんなで、シンゴル王はもともと、自分の姪を母とするフィナルフィンの子供たち(ガラドリエルとその兄弟)以外のノルドール族を、好いてはいなかったわけですし、シンゴル王の孫ディオル王の殺害で、シンゴル王の親族であるオロフェアは、ますますノルドール族が嫌いになっただろうとは、容易に察せられます。

 そんなわけで、です。
 まあ、ここからも推測なのですが、スランドゥイルの父、オロフェアは、オスシリアンドの緑のエルフとともにあり、ベレリアンド海没に際しては、彼らの一部を率いて、東部ロヴァニアンの緑森大森林に向かったんじゃないでしょうか。
 オロェアとスランドゥイルは当初はリンドンにいて、第2紀の1000年ころに、緑森大森林に向かった、という説もあるそうです。
 リンドンにいたとすれば、ギル=ガラドのもとではなく、船造りキアダンのもとでしょう。

 さて、第2紀の終わりの「最後の同盟」の戦いに、オロフェア王、スランドゥイル父子は、緑森のシルヴァンエルフを率いて参戦しますが、装備が貧弱で、ノルドール族の王、ギル=ガラドとの感情の行き違いもあり、オロフェア王は戦死し、緑森のエルフは、3分の2が死んだといわれます。
 スランドゥイルは、第3紀初頭、父の死によって、王となるわけです。

 第3紀の1050年ころ、冥王サウロンが緑森南部に巣くい、闇の森と呼ばれるようになりました。
 スランドゥイル王は、北上して、砦となる地下宮殿を築くわけなのですが、この宮殿の様子は、「ホビットの冒険」に描写されています。
 これが、シンゴル王のネメグロス(千洞宮)に似ているわけなんですね。川に面した丘の地下にあるという、そもそもの立地条件が、まずそっくりです。
 もっとも、ネメグロス(千洞宮)の美しさ、壮麗さにはおよぶべくもないのですが。

 しかし、それよりも大きなネメグロス(千洞宮)とのちがいは、女性の影がないことです。
 ネメグロス(千洞宮)は、シンゴル王の宮殿というよりは、メリアン王妃の宮殿の趣がありましたが、スランドゥイル王の妃、つまり、レゴラスの母親は、さっぱり姿を現しません。
 王妃はすでに死んでいるか、西方へ旅立っていると、考えるべきなんでしょう。
 それにいたしましても、色気がないといいますか、なんといいますか、スランドゥイル王の宮殿のお気楽さは、怖ーい奥方がいない、男ばかりのお気楽さであるように、感じます。

 まあ、レゴラス自身、自分をシルヴァンエルフと感じているようですし、スランドゥイルの妃、レゴラスの母は、シルヴァンエルフと見て、いいんじゃないでしょうか。
 レゴラスという名前の意味が緑葉。
 森の申し子ですね。
 スランドゥイル王は、シルヴァンエルフを愛し、すっかり同化し、息子をシルヴァンエルフとして、育てたようです。



 それにいたしましても、です。
 レゴラス、生まれてから、およそ3000年前後の歳月、いったい、なにをしていたのでしょう。
 いや、そりゃあ、宴会したり、歌をうたったり、木にのぼったり、オークを狩ったり、獣を狩ったり、歌をうたったり、宴会したり。
 エルフの年月は、人の子とはちがう流れ方をするとはいえ、いくらなんでも3000年。
 同じことしてて、退屈じゃないんでしょーか。
 ちょっと遠くへ旅してみようとか、思わなかったんでしょうか。

 好奇心がないわけでもない、どころか、指輪の旅の間、「ホリン(エレギオン)」「ロスロリエン」「エント」と、一行に名所旧跡、故事来歴案内。
 しかも、です。雪でもスタスタ、眠らなくても平気、オーク狩りは得意で傷一つ負わずーと、もしも一人旅なら、どこでもすーいすーい、さぞかし早く行き着けそうですのに。
 レゴラスは、海を見たことがない、どころか、ロスロリエンでさえ、歌で知るだけで、初めてだった様子です。
 
 レゴラス、なんつー箱入り息子、でしょう。
 レゴパパ、スランドゥイル王は、男手一つで、のびのびと、それでいて箱入りに、息子を育てたようです。
 息子に、なにも背負わせてないんです。

 ロスロリエンで、旅の仲間が初めてガラドリエルに「謁見」したときです。
 ガラドリエルは、それぞれの顔を注視するだけで、「前途に横たわる恐怖に充ちた闇と、かれが最も心に望む何かと、二つのうち一つを選択する機会を与えられたように」感じさせたわけなのですが、この奥方の注視にうろたえなかったのは、レゴラスとアラゴルンだけだったというのですが。
 サムにいわせますと、このときの気分は、「おら、まるで何にも体に着けてねえような気がしましただ」
 まあ、いやですわ。失礼なばあさんですこと、ガラドリエル。
 
 アラゴルンの場合は、です。
 顔を赤くしたりなんぞしないよう、これまでに自分をきたえまくった、ってところでしょうか。
 幼くして父親を亡くした頼りない身で、子供のころから居候でしたし、しかもえらーい半エルフの養い親から、「えらい王さまにならんとうちの娘はやらん」なんぞと無理難題をふっかけられて、若いころから、「えらくならなくっちゃ」と、ひたすら苦労を重ねているわけなんですね。
 ガラさまの提示は幻にすぎないってこと……、そんなもの選択できたりするわけがないってこと、つまり、前途に横たわる恐怖に充ちた闇にうち勝たなければ、自分が最も心に望むものは与えられないんだってことを、骨身にしみて理解しつくしているわけなんでしょう。
 そりゃあ、もう、あれです。
 指輪の旅の仲間への責任を一身に負って、「心身ともに倦み疲れてしまった」とおっしゃるのも、ごもっともです。

 しかしレゴラスの場合は、です。
 ばあさんに裸を見られたくらいのことで、最初から、顔を赤くしたりなんぞするような玉じゃないでしょう。
 「ばーさん、こんなものが見たいんなら、いくらでもどうぞ」ってとこでしょうか。
 だいたい彼の場合、恐怖なんてろくろく感じてないようですし、いえ、さすがにバルログは怖かったみたいですが、戦いを楽しんじゃってる風がありますし、「そりゃあ、闇の森にいるのも楽しいけど、こんなふうに、毎日なにが起こるかわからないのも、楽しくていいや。エルフじゃなく、お子さまな変わった連中と、仲良しになるのも楽しいしなあ」なんて、考えていそうじゃありませんか。
 いえ、変わっているのは、レゴラスの方なんですが。「風変わりなエルフ」と、トールキン教授は、最初から形容しておいでですしねえ。
 無責任といいますか、傍観者気分といいますか。
 えー、端的にゆいますれば、物見遊山気分、なんですね。

 レゴラスの心をのぞいたガラさま、さぞかし、がっかりしたことでしょう。
 高貴なノルドール族のガラさまとちがって、すっかりシルヴァンエルフなレゴラス。
 中つ国のエルフの来るべき運命、「退化して谷間や洞穴に住む粗野な種族になり下り、忘れられていく」という、支配欲の強いガラさまにとっては、悔しくも嘆かわしい事態も、レゴラスだと、「まあ、哀しいけど、仕方ないよねー」で、終わってしまっていそうな気がします。
 つうか、ガラさま、さぞ、うらやましかったことでしょうね。
 「あるべきようにあることを」といういかにもエルフらしい答えしか、レゴラスにはないのです。
 「一つの指輪への渇望」は、レゴラスには起こりえないことでしょう。

 だいたい闇の森のエルフは、 エルフの三つの指輪の恩恵をまったく受けることなく、南部に冥王サウロンの拠点のある闇の森で、しっかり生きているんです。
 レゴラス、箱入りでも、過保護に育ったわけじゃないんですよね。
 スランドゥイル王は、指輪の力に守られた裂け谷ともロスロリエンとも縁をきって、賢人会議にもいっさい、かかわっていません。
 「ノルドールのつくった指輪なんぞ、なんぼのもんじゃい」ってところでしょうか。
 宝石好きだそうですから、いささか、負け惜しみ気味ではあるんですが。
 宝石好きのスランドゥイル王が、宝石細工に長けたエルフのノルドール族も、ドワーフも嫌いとゆいますのは、皮肉なことではあります。

 しかし、宝石好きなのは、かつて、豪奢なシンダールエルフの宮廷にあったスランドゥイル王の育ちゆえで、シルヴァンエルフは別に、宝石好きではありません。
 レゴラス、その点ではパパに似てなくて、根っからのシルヴァンエルフ。
 木々や緑は大好きでも、まったくもって、宝石好きではありませんよね。

 そんな闇の森のエルフの王子、レゴラスが、なぜ指輪仲間に加わってしまったかとゆいますと、もう、これ、ひとえに、ガンダルフの策謀でしょう。
 だいたい、「ホビットの冒険」において、すでにガンダルフは、闇の森のスランドゥイル王へ、誘いの手をのべたようなもんですし、人のいいスランドゥイル王、すっかり、ホビットのビルボの人柄にほれ込んじゃいますよね。
 一つの指輪騒動に、深くビルボがかかわっていることを知れば、「手を貸してやらねばなあ」という気になったでしょう。
 裂け谷の会議へのレゴラスの出席は、スランドゥイル王のそんな気持ちを上手く利用した、ガンじいさんの策動と推測できます。

 

 最後に、指輪戦争が終わり、ゴンドールのイシリエンに、闇の森のエルフの一部を連れて来て住まったレゴラスについて、です。
 レゴパパ、スランドゥイル王、寂しかったでしょうね。
 このときになって、ガンダルフを恨んだかもしれません。
 恨んでも、もう遅いんですが。

 レゴラス、宮殿造りにはまるで興味がなさそうですし、もはやモンドールの敵はいませんから、砦を造る必要もないですし、積極的に宮殿を造りたいとは、思わなかったでしょうけれど、なにしろ、親友がドワーフのギムリです。
 親友が造ってやるといえば、なにしろそれがドワーフの楽しみですし、あえて辞退はしなかったでしょう。なんといっても、一応、王子さまで、父王の宮殿になじんでいたわけですしね。

 となれば、場所はどこなんでしょう。
 ファラミアから、ヘンネス・アンヌーン(夕陽の窓)を譲り受けてたらいいなあ、なんて想像しちゃいます。
 「二つの搭」で、モンドールに向かっていたフロドとサムが、ファラミアに案内された北イシリエンの瀧の裏の隠れ家です。
 瀧の水の幕が夕陽を受け、虹色に輝く小さな岩屋。
 この岩屋が、ドワーフのすばらしい技術で彩られたら、これは、いかにも、森の王子さまにふさわしい宮殿になるんじゃないでしょうか。

 レゴラスにつきましては、「勝手にキャラ考」と「仲良し相姦図考」でも、もちろん、取り上げる予定です。

 

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