2003.1.1

1960年代に登場した ロッカー達の置かれた状況

何と言ってもロックがビジネスとして成立つにはは未成熟な部分が多かった その為、レコード会社、マネージャーとの交渉 著作権 曲作り等処理しなければいけない事が沢山有り かなり忙しかった事であろう 
レコード契約を結ぶに当たり曲作りも大変なものであったに違いない 一年に一枚アルバムをリリースするにしても12曲入りであれば一ヶ月に一曲は完成させなければいけない(我々がコピーするだけでも大変なのに!)アルバムを出せばツアーが待っている 数ヶ月に及ぶツアーの中で曲作りも欠かせない
当然の如くセールス偏重主義のレコード会社に対し、アーティストとしてクリエイティブな作業はかなりのストレスをもたらしたと考えられる
ハードな日常からくるストレスに対し、ドラッグという誘惑も見過ごせない 社会的には不良(現在では死語になりつつあるが)とか言われ不安定な職業であった 1970年初頭までドラッグ過量摂取による死亡は驚くほど多い
当時 作品的には黙殺されたが現在にわたり、見直されつつあるフリーなどはその典型であろう
後年、元「フリー」、現「バッド・カンパニー」のボーカリスト ポール・ロジャースは「どんなバンドも成功する過程では常にメンバー間の葛藤が付きまとう それでもバンドにこだわりが有る   バンドが曲を生むことに興味があるんだ」と語っている
自分が思うに「バンドを続けるには様々な困難が待ち受けているがそれでも続ける価値は有る」と言っている事はまちがいない
年代的には殆ど我々の兄位である 時代を重ね合わせるとその置かれた状況は想像がつくのでは 現代の確立されたシステムは彼らの努力の賜物と言っていいであろう
1970年にロック・フリークとなった自分であるが 同時進行で相次ぐ死亡ニュースは痛ましく、悲しい事であった
この勇気ある先駆者パイオニア達に対し、畏敬の念を禁じえない

早世したロックの先駆者達

アーティスト バンド名 生年 没年 享年 死因 ヒット曲
1 リッチー・バレンス 1941 1959・2・3 17 飛行機事故 ラ・バンバ
2 サム・クック 1931年1月22日 1964・12・11 29 射殺 トライ・ア・リトル・テンダーネスユー・センド・ミー( 全米ナンバー・ワン)
3 ブライアン・ジョーンズ ローリング・ストーンズ 1943 1967 27 プールで水死                       イッツ・オール・オーバー・ナウ
4 オーティス・レディング 1941・9・9 1968 飛行機事故 ドッグ・オブ・ベイ
5 ジミ・ヘンドリックス エクスペーリエンス 1945 1970 27 睡眠薬の多量摂取 紫の煙
6 ジャニス・ジョプリン ホールディング・カンパニー 1943 1970・10・4 27 ヘロインの過量摂取によりホテルで死亡 ジャニスの祈り
7 ジム・モリソン ドアーズ 1943・12・8 1971・7・3 27 パリのアパートで(心臓麻痺と言われている) タッチ・ミー
8 ディユアン・オールマン オールマン・ブラザースバンド 1946 1971・10・29 24 バイク事故 ランブリンマン
9 ポール・コゾフ フリー 1950 1976・3・19 25 ツアーの移動中飛行機の中で オール・ライト・ナウ
10 キース・レルフ ヤードバーズ 1943 1976・5・14 33 自宅でギターに感電死  フォー・ユア・ラブ
11 トミー・ボーリン ディープ・パープル 1951・8・1 1976・12・4 25 ドラッグの多量摂取 カム・テイスト・ザ・バンド
12 ロニー・バンザント レイナード・スキナード 1949年1月15日 1977・10・20 28 飛行機事故 フリー・バード
13 エルビス・プレスリー 1935・1・8 1977・8・16 42 自宅にて心臓発作 ラブ・ミー・テンダー
14 マーク・ボラン T.レックス 1947 1977・9・17 29 自動車事故 ゲット・イット・オン
15 テリー・キャス シカゴ 1946 1978・1・24 31 銃の暴発事故 長い夜
16 シド・ビシャス セックス・ピストルズ 1957 1979・2・2 21 ヘロインの過量摂取 ゴッド・セイブ・ザ・クイーン
17 ローウエル・ジョージ リトル・フィート 1945 1979・6・29 34 ヘロインの過量摂取
18 ジョン・ボーナム レッド・ツエッペリン 1948・5・31 1980・9・25 32 アルコール過量摂取 移民の歌
19 ジョン・レノン ビートルズ 1940.10.9 1980・12・8 40 ニューヨーク・マンハッタンの自宅前で射殺 ウーマン
20 カレン・カーペンター カーペンターズ 1946年10月15日 1983・2・4 32 拒食症による心臓麻痺 スーパー・スター

印象的な言葉

「死んで聖人と呼ばれるよりも生きてアクトし続けたい」 −ジョン・レノン 死の直前インタビューでー