職場ツーリング部(仮称)結成記念第1回強化合宿
’00.8.31(木)〜9.2(土)

8月31日(晴れ)
 今回は初の職場のバイク乗り達のツーリング。当初の計画では参加者9名だったらしいが一人、二人と減っていき、このツーリングを企画したS君もクラッシュして入院してしまったため、最終的には僕(GPZ900R)とたけじろうさん(バリオス250)とキク(KSR80)の3名になってしまった。(全員Kawasaki)3人とも木曜と金曜の2日間有給を取っての参加。(職場のみなさんゴメンナサイ)
 朝9時にキクの家の前に集合!しかーし、早くもトラブル発生。KSRのエンジンがかからない。何度キックしても、押しがけしてもかからない。(°□°;)また一人脱落かと思ったが、とりあえずタンクとカウルを外しプラグをチェック。カブってる・・・次にキャブをチェックするとエアスクリューが4回転も戻されてる!「なんじゃこりゃー」エアスクリューを調整するとエンジンは何事もなかったかのようにかかった。以前調子が悪くなったときに某チャリンコ屋のオヤジに見てもらったとのこと。こんなんで金取るなー。まあ動いたからいいか。(^^)


 そうこうしてるうちに時間は10時半。気を取り直して出発。最初の休憩地点である温根湯の道の駅を目指す。12時前に道の駅に到着、小腹がすいたので軽く食事をとる。たけさんとキクは生牛乳飲み放題(300円)にチャレンジ。あんま飲み過ぎるとヤバイよー。
 ここからは一気に石北峠を越え、次の休憩地点の上川・北の森ガーデンへ。バイクを止めて休んでいるとKSRがかなり注目の的になっていた。「網走市」ってナンバーに書いてあるので『こんなちっちゃいので峠を越えてきたのか!』っておどろいてるに違いない(笑)

 上川から愛別、比布を通り、旭川でバリオスとKSRは給油。さすがにKSRは2回目の給油だ。Ninjaの燃料計は半分くらいを指している、まだ大丈夫。このあと深川のコンビニで休憩し、今日の目的地の滝川へ向けてひた走る。
(←深川の長ーい直線、たけさん撮影)
 30分ほどで滝川へ到着。このツーリングを計画したS君(飛行機マニア?:たけさん談)が行きたがっていたという滝川航空公園を探して走っていると、河川敷のあたりで発見する。僕たちのイメージでは「飛行機を展示している公園」だったのだが、実際はグライダー専用の飛行場だった。

 バイクから降りようとすると右の写真に写ってるオッサン(年齢不詳、もしかしたら若いかも・・・)にキクとたけさんが「手袋したまま握手してください」と握手を求められる。二人ともこのオッサンにグローブの匂いを嗅がれ、さらにたけさんはほおずりまでされてしまった。( ̄□ ̄;)写真を撮っている間もなぜかバイクのそばから離れようとしない、やはりグローブに興味を持っているようだ。特にキクのグローブに。(しかも右の写真では自分の手袋の匂いを嗅いでいる・・・さらにこのあと手袋を脱いで全力で嗅いでいた。)キクが怯えてしまい「早く行こう」と言うので早々に立ち去ることとする。少し走って後ろを見るとオッサンはチャリンコに乗り全力で追いかけてくるじゃありませんか。恐るべし匂いフェチのオッサン。

(これが問題のグローブ、臭かったのか・・・)
 オッサンから逃げるように滝川ふれ愛の里へ向かう。本当はここのコテージに泊まる予定だったのだが、たけさんがTELしたときには予約がいっぱいだったため今日の予定は野宿・・・管理棟へ行きダメモトで聞いてみるがやはり空きはなかった。しかし管理人のおばちゃんが「丸加高原にも安く泊まれるところがあるので聞いてあげようか」といって電話で確認してくれた。空きがあったのでそちらに決定、なんと素泊まりで3,400円。おばちゃんありがとう。

 今日の寝床が決まったのでとりあえずここでメシを食うことにする。今日は豪華に焼き肉だ、焼き肉といえばビールだ!ってなわけで焼き肉を食いながら滝川の地ビールを飲む。めちゃくちゃうまかった。
 食後は温泉に入り、コンビニでビールやら朝食やらを買い込んで今日の宿泊先の丸加高原伝習館に向かう。午後9時にようやく到着。コンビニで買ったビールを飲んで熟睡モードに突入・・・おやすみー。

(本日の走行距離約300q)


9月1日(晴れ→曇り→雨)
 目が覚めて窓の外を見ると霧がかかっている。昨日の天気予報では天気は下り坂らしい。とりあえず昨日コンビニで買ったおにぎりを食べ、出発の準備をする。
(←たけさんの後ろに誰かいるぞ。)
 外に出てみると晴れていた。とりあえずいつ雨が降ってもいいように準備をして出発。滝川から芦別へ向かい、大観音像を横目に見ながら富良野へ向かう。
 富良野周辺はやはりツーリングライダーが多い。ここでの目的地は麓郷の森、ドラマ「北の国から」の舞台になった場所だ。富良野から山道をしばらく走ると、実際に撮影で使用された丸太小屋がある。でもただそれだけ、ドラマのとーりでほんとに何もないところだ。

 そろそろ燃料がやばくなってきたので国道へ戻り給油する。Ninjaは1回目の給油、390qも走った。燃費は19q/Lくらい、420qくらいは無給油で走れそうだ。
 給油後、かなやま湖(ダム湖)の周りを通って南富良野へ向かう。ここのワインディングがなかなかおもしろい。ついつい右手のリミッターが解放されてしまいそうになる。しばらくワインディングを楽しんでふとバックミラーを見るとキクがいない。僕とたけさんはスピードを落としてしばらく待つが全然姿が見えない。「もしやコケたのでは・・・」と思っていたらやっと現れた。あとで聞いたら2、3回ほどヤバイ場面があったらしい。何事もなくて良かった。

 南富良野の道の駅で一休み。もう昼食の時間だが、昼は帯広名物の豚丼を食べる予定なので「いもだんご」でがまんする。空はだんだんと雲行きがあやしくなってきたので、一気に狩勝峠を越え帯広へ。帯広市内に入り目的の豚丼屋さんを捜す。一度行ったことがあるので記憶を頼りに探すが見つからない。しばらく走りまわって午後2時過ぎにやっと発見、遅い昼食にありつく。ここの豚丼はタレがイカスミのように真っ黒なのが特徴的。

(豚丼をむさぼるT氏→)

 食事を終えて外に出るとついに雨が降っていた。レインスーツを着て、本日の宿泊先「さらべつカントリーパーク」へ向け出発。さすがに9月ともなると雨の中の走行は少々寒い。
 途中、更別の道の駅で休憩、ここの道の駅は十勝インターナショナルスピードウェイのすぐそばということもあり、売っている物が少々変わっていて、モータースポーツ関連の物が多い。。たけさんは入院中のS君におみやげとして9Rのイラストを購入。僕も自分用にNinjaのイラストを買った。あとキクがどうしても欲しいというのでとてもマニアックな「キャンディー付きのおまけ」(?)を2つ購入した。道の駅から15分ほどで今日の宿泊先「さらべつカントリーパーク」に到着。

 コテージは新しくて超がつくほどキレイ、うちとは比べ物にならないほど立派。(こんな家に住みたい・・・)とりあえず荷物をおろしてひとやすみ。さっき道の駅で買った「キャンディー付きのおまけ」を箱から出して遊ぶ。
(←がおまけの「ぬらりひょん」と「かまいたち」)
 でも今日は一つやり残していることがあった。たけさんが話題のスポットに行きたいというので、再びレインスーツを着て小雨の降るなか大樹町へ向け出発。大樹町のコンビニで小道具を購入し、目的の場所へ向かう。

 目的の場所というのは雪印の大樹工場。入り口には警備員が立っていて、とても記念写真をとれるような雰囲気ではない。一度国道まで戻り道路脇の看板をバックに記念撮影。でもたけさんはどうしても工場の前で撮影したいと言う。小心者の僕は計画の中止を提案するが、たけさんが「ぜったい大丈夫!」と言うのでついていくことにする。たけさんが「ここ雪印の大樹工場ですよね?」と警備員のおじさんに聞くと、「そうですが・・・」と冷たい反応。きっと冷やかしだと思われたのだろう。でもたけさんの必死の説得(?)が通じたのか、警備員のおじさんは写真撮影を許可してくれシャッターまで押してくれた。(警備員さんありがとう。ちなみにたけさんが手に持っているのがコンビニで買った小道具。がんばれ雪印!)

 目的を達成した我々は大樹町から忠類村へ。忠類村のナウマン温泉「アルコ236」という温泉に入る。(すごい名前だ・・・)
 入浴後、夕食をとるため再び大樹町へ向かう。大樹町の食堂(店の名前は忘れたが)で牛トロ丼を食べた。これがなかなか美味い。ちょうど地元の農業関係者の方々が宴会をやっていて「兄ちゃん達、どこから来たの?」「どこへ行くの?」と質問責めにあう。このおじさん達に「鹿肉のロース」なるものをごちそうになった。生の鹿肉に味付けしたもので、味は絶品。一頭からほんの少ししか取れないらしい。

 おじさん達にお別れし、コンビニでビールや食料を買い込み、更別のコテージへと走る。が、コテージまであと1qくらいのところでKSRがエンジンストップ!原因はガス欠。前回給油してから200q以上走ってるので無理もない。時刻は夜9時を過ぎている。ヤバイ、GSはもうやってないし・・・とりあえずコテージまで行き、前日に飲んだブラックニッカの空きビンにバリオスから抜いたガソリンを入れKSRに給油。このビンはたけさんが「万が一の時のため・・・」と言って捨てずにとっておいたものだった。まさか本当に活躍するとは。(笑)
(←これが活躍した空きビン。)
200tくらいしか入らないがコテージまで行くには十分。無事たどり着くことができた。

 そして、お待ちかねの酒盛りタイム。「明日は帰るだけだねー」なんて話しながら飲んでると、時間は午前3時過ぎ・・・TVのテレコン・ワールドも終わってしまった。「おっ、そういえば」ってたけさんが自宅から持ってきた花火を出してきた。外を見てみるとさっきまで降っていた雨が止んでいる。早速、外へ出て花火開始!でもまた雨がポツポツ降ってきた。線香花火なんか束ごと火を付けて大急ぎで花火を終わらせる。午前4時半、ようやく就寝。絶対起きれないぞ。(本日の走行距離約290q)


9月2日(ずーっと雨)
 結局起きたのは10時ちょっと前。朝食を食べ、出発の準備をする。11時半にようやく出発。まあ、あとは帰るだけだからいっか。
(←爆睡中の私)
 KSRの燃料がヤバイのでGSを探して走っていると、Aコープの前にGSらしき場所を発見。でも屋根も事務所も無くてスタンドの人がいない・・・と思ってたら、道路の向こう側のAコープからおっちゃんが走ってきて給油してくれた。
 給油後、豊頃町へ向けて走る。ハルニレの木が有名らしい。30分ほどで豊頃町に到着し、目的のハルニレの木を探して走り回る。

 標識を見ながら走っていたのだけど「見つからない・・・」と思っていたら通りすぎてしまっていたらしい。来た道を少し戻ったところでやっと発見。有名(?)な割には地味な木だ、ちなみに樹齢は数百年だそうです。(右の写真の後ろに見える木。)もう昼食時だが、キクが釧路でウニ丼を食べたいと言うので、豊頃町を出発し、釧路までの約100qを雨の中ひたすら走る。途中何台かのバイクとすれ違ったが、「バンザイ」してるみたいなポジションのアメリカン&ジェットヘルでずぶ濡れになって走ってた人が印象的だった。やっぱメットはフルフェイスに限るね。1時間半ほど走って、釧路の手前の白糠町の道の駅でちょっと休憩、目的のウニ丼まであと少し。道の駅を出発し釧路市へ。30分ほどで釧路駅のそばの和商市場に到着。

 ここではライスだけを買ってウニやイクラなどの具をお好みでのせて食べることができるのだ。ライスを持って、うろうろとネタを物色する姿は少々奇妙である。僕とキクはウニだけ、たけさんはウニとイクラをのせて食べた。美味しかったよ〜。でも値段は観光客向けって感じでちょっと高めだな。スーパーで買ったほうが安いね。
 空腹を満たしたところで、釧路で最後の給油をし、網走に向けて出発することにする。あと約150q。釧路から鶴居村、弟子屈町を通り美幌峠まで一気に走る。しかし寒い、鼻水ダラダラ。美幌峠に着いたのは午後5時。「揚げじゃが」食べようと思ってたのに無情にも売店は閉まっていた。(ToT) めちゃくちゃ寒いので雨風をしのげる場所を探して休憩し、かじかんだ手をHOT缶コーヒーで暖める。

 だんだん暗くなってきたので網走へ向け出発する。ここからはあと少し。美幌町から女満別町を抜け、午後6時半過ぎに無事網走へ到着。(本日の走行距離約315q)全行程905qの旅でした。
 2泊3日のツーリングでしたが、終わってみるとあっという間のようで、少し寂しいような感じもします。
 みんなお疲れさま。
 また来年も行こうね!



 やはり今回のツーリングで一番頑張ったのはこの人でしょう。
3日間全行程905qをKSR80で走っただけでなく、出発した頃は一抹の不安を感じるほどのライディングテクニックでしたが、このツーリングでの上達ぶりは目を見張るものがありました。
 これに懲りずにまたツーリング行こうね!


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