ADSL

●はじめに (2002.05.10 更新)

  以下、電話線を利用したADSLに関する情報を私の知り得た範囲で列挙する。 間違いがあるかもしれないので、
 その点はご容赦を。

  機器接続形態に付いては Let's Flet's ADSL にある画像を見てもらえば良く分かるだろう。

  また、Let's Flet's ADSL には色々と役に立つ情報がある。 細部まで見ると、とても参考になるはずだ。
 

●ADSLの種類と予備知識

  電話線を利用したADSLは、2002年5月現在では下り速度が 公称 1.5Mbps のタイプと 公称 8Mbps
 2つの系統があり、現在は 1.5Mbps から 8Mbps へと徐々にシフトしている。

  公称 xMbps としたのは、1.5Mbps/8Mbps と言っても、その半分の速度も出ない事が少なくないからだ。
 それに、速度が xMbps とADSLモデムに表示されても、これはリンク速度であり、実際はそんなに出ない。

  一般的にリンク速度の8割が速度測定サイトで表示されれば御の字と言われている。

  しかし、NTTの収容局からの減衰量が多いと期待したほどの速度が出ないのはもとより、条件が悪い場合は
 ADSLのリンクさえ確立せず、全く利用出来ない場合もある。

  電話線を利用したADSLを導入するかどうかは電話線の状態を確認してからにした方が良いだろう。
 NTT東日本とNTT西日本の 線路情報開示システム(東日本西日本)をあらかじめ参考にした方が良い。

  また、電話線が敷設されている周辺に大電力を利用したり、強力な電磁波を発生する施設物等があり、通話に支障が
 出る等の理由で伝送設備に光ファイバーが使われている場合もあり、この場合は電話線利用のADSLは不可である。

  場合によっては光ファイバー化する前のメタルの電話線が残っている事があり、NTTに依頼して回線収容換えで
 メタル線に変えてもらえればADSLが利用出来るかもしれないが、速度は出ないだろうし、何せ費用がかかる……

  また、8Mbps にしてみたが速度が出ず、已む無く 1.5Mbps に戻した、あるいはISDNに戻したという報告も
 掲示板等で良く見ている。

  それでも期待したほどの速度は出ないものの「ISDNより早いし、定額料金だから良いんだ」と、ADSLに
 留まっている人も少なくはない。

  一部地域では リーチDSL というのがあるが、まだまだ一般的では無い様だ。
 一部の地域キャリアでは早い段階から導入しており、徐々にではあるが全国的なキャリアでも採用する動きもある。

  とは言っても、やはり電話線で超高速の通信をするには限度があると思われる。 可能であれば、その地域で利用可能な
 電話線以外の媒体を使用したケーブルや無線によるADSLを利用した方が良いだろう。

  各地域で利用出来るものは、RBB TODAYxDSL/FTTH/CATV/FWA ブロードバンド情報サイト を参照すると
 良いだろう。

  また、最近のマンション等ではあらかじめ高速な通信環境を用意してある場合もあるので確認した方が良い。
 

●回線の種類

  ADSLを利用する場合、「電話と共用するタイプ」「ADSL専用線にする場合」の2種類がある。
  通常は電話と共用するタイプで良いだろう。

  但し、以降で説明する「速度低下要因」があらかじめ分かっている場合は専用線にした方が良い。
 

●ADSLモデムの種類

  ADSLモデムは大きく分けて2種類ある。 USBタイプとLANタイプである。 USBタイプは他のUSB機器
 との兼ね合いやケーブルの脆弱性が懸念される為、出来ればLANタイプが良いと思われる。
 

●LANタイプADSLモデムの種類

  LANタイプのADSLモデムには2種類ある。 ルータタイプと非ルータタイプである。
 プロバイダがルータタイプしか提供していない場合もある。

 ※ルータタイプは一般的にセキュリティ機能を持っている為、出来ればルータタイプを使用した方が良い。
 

●ルータが必要か不要か

  PCを複数台同時に使わない場合は特にルータを使用する必要は無いが、セキュリティ上からは使用した方が良い。

  また、PCを複数台使用する場合は「HUB」か、PCを複数台接続するポートを持つルータが必要となる。
 

●機器買い取りかレンタルか

  プロバイダによりレンタル、買い取りの2種類があり、買い取る場合は2万円くらいの出費が最初に必要で、
 レンタルの場合は数百円を毎月払う事になる。

  4〜5年レンタルを続ければ買い取り費用と同額になるだろうが、その頃には別の機器に変えたり、プロバイダ自体を
 変えたりするだろうから、レンタルした方が良いと思われる。
 

●宅内工事をしてもらうか自分でやるか

  宅内工事と言っても機器をケーブルで接続し、ISP等から送られてきた資料に従って接続ソフトをインストール
 するだけでADSL利用が可能であり、わざわざ1万円近い金を払ってまでやってもらう事も無いので、自分でやった
 方が良い。
 

●NTT収容局からの距離

  NTT収容局から自宅までの距離によって伝送速度は違ってくる。 NTTの保証する距離は2Kmであるとの事。
  私のところはNTT収容局から2.5Kmあるらしいが、大体1.5Mbpsサービスで1Mbps近い速度が出た。

  その後8Mbpsに変えたが、リンク速度で3Mbps、実効速度で2.5Mbps程度出ている。

  外来ノイズが少ない場合はおおよそ2.5Km近辺に1.5Mbpsと8Mbpsの境界線があり、これを超えると
 8Mbpsでも1.5Mbpsとさほど変わらない速度になる様だ。

  私の場合は思いの外好条件の様であるが、保証範囲外であってもこの様な場合もあるし、2Km以内でも期待した程
 速度が出ない場合もある様だ。
 

●外部要因による速度低下、接続出来ない場合

  収容局からの距離が短くても速度が低かったり接続出来ない場合の代表的な要因には以下のものがある。
  (1)ISDN回線からの干渉を受ける場合
  (2)送電線からの干渉を受ける場合
  (3)ラジオ放送の送信アンテナが近くにあり感傷を受ける場合
  (4)収容局から自宅間の電話線が古い場合
  (5)ガス漏れ自動通報、電気・ガス・水道等遠隔検針/遠隔制御等電話回線で行うサービスに加入している場合
  (6)ADSLモデムの故障

  (1)〜(3)はADSLモデムやPCのアースを取る事で多少は改善される他、コモンモードフィルタ等フィルタを
   使う。 また、違法無線局が車で家のそばを通った時にも速度低下したり、回線が切断される事もある。
  (4)はNTTに掛け合えば新しい電話線に引き替えてもらえる場合もあるらしい
  (5)は設置業者に連絡して対策してもらうか、回線をADSL専用タイプに変更する。
  (6)はまれにある様だ。 付近で落雷があった後に速度が落ちたりしたら、可能性は高いだろう。
   レンタルなら交換してもらう。 買取なら修理に出す事になる。
 

●内部要因で速度低下する場合(MTUの調整)

  外部要因以外でも速度低下する場合がある。 それは、データ転送単位の設定が適切でない場合である。
   (データ転送単位は「MTU」と呼ばれる。 MTU:Maximum Transmission Unit)

  このMTUが適切でない場合、「MTUの調整」をすれば良い。
  http://www.asahi-net.or.jp/~vj5y-tkur/adj_mtu.html で説明されている「mtu.zip」を使う方法がお勧めだろう。

  但し、使用する機器によってはMTUが自動的に設定され、効果が無い場合もある様だ。

  また、「レジストリ」を変更するので、場合によってはPCの動作に異常がある場合もある。
  「MTUの調整」を行う前に「レジストリ」のバックアップを必ず取る事も必要だろう。

 *MTU/RWINの最適値を探す
  MTU の最適値は、ping -f -l **** www.so-net.ne.jp をコマンドプロンプトで使用し、"fragmented" と
 いうのが出ない数値を探す。 **** は 1472 から2の倍数で小さくする。

  "fragmented" が出なくなった数値+28が MTU となる。

  RWIN は MSS の整数倍を指定する。 MSS=MTU-40 で、私の経験では MSS×10 前後が良いという結果が出た。 
 NetTune、DrTcp 等のソフトで設定するのが良い。 MSS×5 くらいから設定し、速度測定サイトで結果をみていく。

  MSS×10 前後までは順調に測定結果が上昇するはずだが、それ以上にすると測定結果が私の場合で 30% 程度
 上下する数値がみつかる。 この上下する一歩手前の数値が RWIN の最適値である。

  RWIN をやたらでかくしても測定結果が安定しないし、実際のブラウジングにもムラが出る。
 なお、この作業を行う時は、テレホタイム開始時間の前後2時間(21 〜 01時)は避けた方が良い。
 

●段々速度低下する

  最初の内は速度が出ていたのに次第に速度低下する場合があり、これはNTT収容局 〜 ADSLモデム間の一時的な
 障害(おそらくデータ不正?)をモデムが検知し、リンク速度を低下させる為らしい。

  この様な場合はADSLモデムの電源を切断し、再度入れ直せば良いらしい。
 但し、障害状態が継続していれば、やはりリンク速度は低くなってしまい、速度測定結果も低くなるだろう。
 

●時々ページ切替えが遅くなる(「息継ぎ現象」または「無応答現象」と呼ばれる)

  ページが表示されるのは速いが、ページ切替えが30秒くらい行われない事がある。 これは以下の方法で改善される。
  但し、これはブリッジタイプモデムの場合に該当するはずで、ルーターの場合は起きない様だ。

  コントロールパネル →ネットワーク →ネットワークの設定 →TCP/IP *****(←使用しているLANカードの名前が
 入る)をクリック →プロパティ →IPアドレスを指定 にチェック →IPアドレス に「192.168.0.1」、
 「サブネットマスク」に

 「255.255.255.0」を記入 →ゲートウェイ の「新しいゲートウェイ」に「192.168.0.1」を記入し「追加」をクリック →
 「OK」をクリック →ネットワーク で「OK」クリック →再起動

  以上である。 これでページ切替えが速くなるはずだ。
 

●回線は接続されたのにページが全く表示されない

  これはインターネット関連のソフトをインストールしたり、バージョンアップした時に起きる事があるらしい。

  この場合、コントロールパネル →インターネットオプション →接続 →LANの設定 →設定を自動的に検出する
 のチェックを外す。 これで解決する場合があるそうだ。
 

●最後に

  多分これ以後も追加があるだろう。 何か新しい事や忘れていた事を思い出したらその都度追加・修正して行く。
 


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