私と戸畑祇園山笠との出会い

=平成十二年 天大山笠 小天山笠日記=

7月22日(土)

 福岡の旅の途中、戸畑の宿に泊まったとき、「明日は山笠の競演会が夕方からありますよ」と教えてくれた。翌日の22日、昼間の用事を済ませ戸畑駅に17:47着。まず競演会場近くの銭湯へ行って汗を流し、18:10頃戸畑祇園大山笠競演会会場である浅生一号公園に行った。何とか見る場所は確保出来た。すでに「幟山笠」は準備されていた。

戸畑駅の駅標 戸畑郵便局の風景印 戸畑祇園の幟小若山笠1

 戸畑祇園大山笠の歴史は、1802年(享和2年)、このあたりに広まった疫病に苦しめられた村人たちが、須佐之男命に祈願したところ、御神徳により病が治ったため、翌年に村の解願行事として、村中で祝ったのが起源とされている。昼は古式ゆかしい12本の幟[のぼり]に勾欄[こうらん]、水引きなどの飾り器具や、幕類で装飾した「幟大山笠」が、夜にはすべての飾りを取り除いて、307個の提灯をピラミッド型に積み上げた「提灯大山笠」に姿を変える。この変身は見事で、他の祭りにはない迫力と美しさがある。

戸畑祇園の幟小若山笠2 幟大山笠から提灯大山笠への変身1

 今日は、各大山笠4体と小若山笠4体の全8体が集まっての競演会だ。昼の「幟山笠」も装飾が素晴らしい。その「幟山笠」から「提灯山笠」への変身を見ていたが、本当に見事だ。提灯を積み上げ終わった大山笠はとてもきれいだった。この307個の提灯は電球ではなく、すべてろうそくの灯りなのがすごい。この「提灯大山笠」を、80人くらいのかきこ(担き手)が肩を入れ、つりあいをとりながら運行するだ。

幟大山笠から提灯大山笠への変身2 変身の終わった提灯大山笠

 そして太鼓と鉦の祇園囃子と、「ヨイトサ!ヨイトサ!」の掛声とともに、祭りは最高潮に達する。「提灯山笠」の壮大な美しさと、太鼓と掛け声がさらに勢いを上げる。見ている私も熱くなった。

戸畑祇園
提灯小若山笠(手前)と大山笠1
戸畑祇園
提灯小若山笠(手前)と大山笠2


 

戸畑祇園天籟寺小若山笠のかきこ1 戸畑祇園天籟寺小若山笠のかきこ2

 21時過ぎに競演会が終わり、「天籟寺山笠」の小若山笠のかきこの人達が前にいたので、少し話を聞いてみた。「山笠はとても楽しい」と笑顔で話してくれ、その笑顔がとてもかっこよかった。写真を送ってあげるからと連絡先を聞くと、「来年も見に来てください」と笑顔で答えてくれた。来年もこの戸畑祇園大山笠を見に来たい。

戸畑祇園天籟寺小若山笠のかきこ3 戸畑祇園天籟寺小若山笠のかきこ4

 駅へ戻る途中、中本町商店街で「樽生ビールいかがですか?」と子供に声を掛けられた。居酒屋さんの子供で、外で売っているのだ。そういえば夕食がまだだったので、「軽い食事出来ますか?」と聞くと、「いいですよ」と言ったので、ここで夕食を済ませた。

 夕食を済ませ、戸畑発21:56発の鹿児島線に乗り、次の目的地へ向かった。

 もしこのとき、彼らと出会ってなければ、私はこの素晴らしい山笠を再び見ることはなかっただろう。おかげで今こうして山笠にのめり込んでしまい、山笠のホームページを製作するに至ったのである。

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