|| 音楽・娯楽 ||

うたっておどろんぱ!
出演/吉田仁美・青山航士ほか 振付/香瑠鼓 音楽/大森俊之
予想はしていたがリニューアルとなった今年度のおどろんぱ。
今回は、おどるくんという被りのキャラクターと優しい女の子ひとみちゃん、こーじ・じろー・ひできの男性ダンサーズが、ものの音や形・状態という日常を、歌やダンスで表現して楽しむ。
スタッフは前おどろんぱと同じ、振り付け/かおるこ(香瑠鼓などと名前が変っている。安西先生のアドバイスかしら)、作曲陣/大森俊之らが手がけ、中心となるひとみちゃんは、前おどろんぱに、知る限り2回は出演している。
なのでアタイはあまり違和感はなかったのだが、本来の視聴者の小さなお友達は当初なかなか納得しなかった。低学年児童が一人も出演していないからだ。 ひとみちゃん役の吉田仁美はおそらく高校生くらいだし、ダンサーズは明らかに成人男性であるため、親近感を失いヒいてしまったのだろう。なんだかコギレイになっちゃったなあ、とアタイも最初はガッカリしていたのだ。

しかし放送回数を経るうち子どもはおろか、大人のハートもガンガンわしづかみにしていったその魅力はナニか。探ってみよう。
まずダンスが上手いので安心して見られる。全員がプロとしてダンスで食っていて、舞台などでも活躍するダンサー(まだ被扶養者であろうひとみちゃんも香瑠鼓の秘蔵っ子らしい)だし、大人だから手足が長く、見栄えがするし切れがよい。「ひっぱる」の回で男性3人が『サタデーナイトフィーバー』のダンスを踊ったがカッコよかったなあ。子どもだとどうしても頑張ってる風が見えてしまうので、ああはいかないのだ。
続いて小芝居が上手い。毎回やるショートコント(このコーナーの功績は大きい)がなかなかオモロい。
ほかにも出演者のルックスが平均して良いことが挙げられる。じろーくんファンサイトなんて既にぞろぞろあるに違いない。ひとみちゃんも見るからに子役から叩き上げてきた感じで、若いのに落ち着いた清楚なイメージ。
そして日常の現象をリズム化した歌は、生活の中に容易に溶け込んでくる。
フト「と・け・る♪」とか「しぇっきっかしぇっきっかー♪」などと歌ってしまうのはアタイだけではあるまい!!!
ああそうさ。今じゃ大のお気に入りよッ。←ナニ怒ってんのよ。



つくってあそぼ
出演/久保田雅人ほか 造形アイデア/ヒダオサム 声の出演/中村英利
わくわくさんアタイの周りにも誤解している人が多いので、いちいち解いて回ったが「できるかな」で工作を考えていたのはのっぽさんではなく、「つくってあそぼ」で工作を考えているのはわくわくさんではなく、ヒダオサム氏という人がブレーンなのです(出演者や現場スタッフの意見が取り入れられることもありましょうが)。スタッフロールに流れる造形アイデア/ヒダオサムというのも見ても、わくわくさんの名前がヒダオサムだと思っていたという人もいた。そこまで念入りではないが、実はアタイも「できるかな」についてはこんなHPを作る前まで勘違いしていた1人である。のっぽさんスゲエ!!って思ってた。あんなスラスラ作れるのは確かにスゴいけど。
で、そのヒダオサムさんより「バッサリ、イッちゃってくれ」とおっしゃっていただけた今年のさわやか2001・「つくってあそぼ」。書くにあたって猛烈に、無意味に緊張している。
前回のようにわくわくさんの指毛がどうの、ゴロリは内臓下垂気味だの(こんなことは書いてない)でお茶を濁すわけにはいかないのだッッ!!
その前回で、この番組を見て家がゴミだらけになった家庭も少なくないだろう、と言ってたら、ある育児マンガの中のエピソードを読んで笑ってしまった。
幼稚園年少くらいの子供の母親でもある漫画家は、家のおもちゃが増幅する悪の原因として『祖父母・叔父叔母の甘やかし』『近所の人の親切を装ったおさがり』『おもちゃ好きの親(自分)たち』、最後に挙がっていたのが『わくわくさん』。
「くっそー面白そうなモンばっかり作りやがって・・」とハサミ片手にテレビを観ながら悔しがる漫画家が描かれていた。
きっと作った作品ももちろんのこと、使えるかもしれないカップ麺の器とか牛乳パックが山積みになっていってたに違いない。
さて、本放送のみならず、週イチで夕方やってる「つくってワクワク」(つくってあそぼ5分バージョン)まで、尽きぬアイデアに感嘆してしまうワケだが、思うに廃品でおもちゃを作るという行為、非常に教育に役立ってるなあ、と最近気付きました。
とくに廃品でなくてもよいのだが、常日頃アタイが心がけている「物事を一方向からしか見ないようにする」ことにつながる気がする。
たとえば新聞紙ひとつでも、切る・破る・まるめる・おもりにする・束にする・包む・クッションにする・補強する・・。最初の"切る"からさらに広がって筒状にして切る、とか、切ってちりばめて貼る、など果てしない。
「この人はトロいが慎重で思慮深い」みたいに多角的に物を見られる←柔軟性←応用力が身につくというわけだッ!!!応用すなわち生きる知恵!ホラホラ工作を侮ったらイカン!工夫する、ということの貴さを現代人は思い出さねばならんのよっ。
と、そういう見方をしているかといえばそうでもなく、「ほお〜〜〜、はーそう来ますか、おおおおお」と感心ばかりしてるんですがね。
これら番組で作られた作品を、ヒダオサムさんのHPでは希望者にプレゼントしているので、一度ぜひもらってみなさい。自慢したくなるから。とりあえず遊びたくなるから。
ところでこの番組のエンディングは、さわやか学校放送全番組(勝手につくったくくりですハイ)の中でもズバ抜けて物寂しいと思うのはアタイだけかしら。口笛のような音楽といい、声が聞こえなくなるオーソドックスなひきといい。「つくってあそぼ おわり・NHK」と出て他の番組が始まっても、ずっとあのままあそこでわくわくさんとゴロリがクリップと磁石で釣り遊びをしているのではないかと、なんだか「さようなら・・またね・・」って感じに切ない気持ちになるのだが。


2001メニューへ