あつまれじゃんけんぽん
主題歌/ヤドランカ「涙のテレパシー」 作/山田隆司 声/菅原淳一ほか
低学年向け道徳人形劇。
同じタイトルで、オランウータンのウータン、キツネのコンちゃん、たぬきのポコちゃん、クマのなんとかくんら、現在のメンバーで数年前から放送されてきた。
前回では宇宙人の兄妹がUFOごと墜ちてきて、親が迎えにくるまでみんなと仲良く暮らすお話だった。
今回の新参者は外国からきた少女キャンディである(なんの動物だったっけなぁ・・)。
キャンディは自国が戦争を始めたため、両親と離れウータンたちの村に疎開してきた。
前回の宇宙人と違って決して彼女は友好的ではなく、会うなり「友達なんていらないわ」と言い放ち、自分と関係ない争いごとにも「これは戦争だわ!!」(ボールの取り合いだった)と金切り声を上げて泣き走り去る。
いつもピリピリしたまことやりにくい女だった。
街を戦火に焼かれ、友達を失った経験から、すべてを頑なに拒否していたのだ。
しかしウータンたちやお世話になっているカバヤネン村長らの優しさにふれ、シダイに心を開いていく。
同時にウータンらも、キャンディの心の傷を理解していくのである。
その過程で衝突や摩擦をくり返し、互いを思いやる心、争いを少なくする工夫などを学んで、と。
最終回で彼女の親から、戦争が終ったので帰っておいでという手紙が来て、彼女は「ここでの思い出は一生
忘れない。ありがとうみんな」と言い残し去っていく。来たときに被っていた防災ヘルメットに、花を植えて。
アラスジばかりを追っているが、去年の再放送なので実はあまり今年度はちゃんと見ていない。
にしてもキツネのキャラクターはちょっと意地悪、って決まってるのだね。
母親もスネ夫のママそっくりだし。
以前「みんなからのにがおえ」を紹介していて、ウータンの似顔絵の顔があきらかにライオンだったのに対し、ウータンは「上手に描いてくれてありがとう!でも僕、ライオンじゃなくてオランウータンだよ!」とさわやかに言ったのが忘れられない。アタイや周囲の大人もライオンだと思ってたからね。
ざわざわ森のがんこちゃん
主題歌/谷啓「ドンドンズズンがんこちゃん」 作/末吉暁子 声/あきやまるな ほか
いつも元気な怪獣のがんこちゃんが主人公。
その元気な様は谷啓が唄うテーマ曲を聴けばわかるはずだ!
この番組も結構長い。これも低学年向けのほんのちょっと道徳学習が入った人形劇なので、上の「あつまれじゃんけんぽん」と似ている。
実際夏休みだったか、このふたつのジョイント番組があった。
どちらかがどちらかの村に遊びに行くという設定だったと思う。
声の出演で忙しかっただろうなあ、などとと慮ったのが「がんこちゃん」では、がんこちゃんの父と沼のカッパ、「あつまれ―」ではカバヤネン村長とウータンの父の声をやっている緒方賢一さん。
アタイなんぞいまだにこの人の声を説明するとき、「一休さん」の桔梗屋の声、と言うが、この方が「がんこちゃんんん」と娘を盲愛する恐竜、高いテンションでカッパの声、とぼけた調子でカバヤネン、優しいが説教くさい声色でウータンパパを演じている。
この人形劇の小物はそれはよくできていて、とくに亀のガメさんがつくる給食はホントに美味しそうなのだ。
こどもにんぎょうげきじょう
民話や寓話を扱ったスタンダード人形劇。昔のものをくり返しやってるのかもしれない。
きかんしゃやえもんなんてのを夏ごろやってたような覚えがある。これを書いてる頃はつるのおんがえしだったが、人形が古くて、特におつうの顔が怖かった。だいたい可愛くないお人形が多いんだが、一話完結ではあるし、タイトルだけ知っててお話をあまり知らないことも多い昔話なので、つい見てしまう。
わらしべ長者とかハーメルンの笛吹き男とか、だいたいの筋は知ってるけど人に話して聞かせるほど覚えてないもんでしょう。アタイだけかな。
いつも正直者が最後に笑う、清く正しく生きた者が幸せになれる。つい見ちゃうのにはなんとなく癒されたい気持ちがあるのかねえ、とか大層に考える深夜3時。
ぼうけん!メカラッパ号
脚本/本元守 声/半場友恵・松山鷹志ほか
低・中学年向け連続人形劇。
正直申して余り観ていないので、簡単なアラスジすら書けない。
メカラッパ号というのは宇宙船の名前で、形がラッパに似ていることから主人公の少年ラックが名付けた。
SF人形劇なのである。
繊細な顔のお人形で、コスチュームも今風ではある。
ずっと昔に小学生の間で大人気だった「プリンプリン物語」や古くは「里見八犬伝」「ひょっこりひょうたん島」など、NHKが輩出した名作人形劇は多い。
前日の「プリンプリン物語」の話がクラスメート同士の挨拶のように交わされていた頃、夕方は民放のルパン三世やトムとジェリーの再放送で大満足していたアタイは、そんなに面白いのかああっと焦りを感じ、夕方学校から帰ってから
教育テレビを覗いてみた。が、人形劇だとは知らなかったアタイは、途中から見始めたから、という言い訳すらできないくらい、突き放された。ちょっともちっとも面白くない。
ガマンできない違和感で、アタイはクラスメートの話題にゴリ入りすることを諦めた。
そしてなんでみんなそんなに人形劇に感情移入できるのかフシギでしょうがなかった。
昔話や単発のお話ならそんなことないんだけど、オリジナルの連続モノはどうしても受け入れられない。(ぬいぐるみならOK)
「ぼうけん!メカラッパ号」の枠で前の年にやっていた「たっくんのおもちゃ箱」という、着ぐるみの人形劇で、道徳ちょっと含ませ〜のの番組があったが、アレはバラエティ番組と呼んでもよいと思うくらい面白かった。
途中、主人公たっくんの声に代役が立つということもあったが、声優陣に少年の声といえばこの人、の田中真弓(うさぎのぬいぐるみのジョジョ役だったが。メカラッパにも出演中)、バリア星人でのりにのっていたくじら(ペンギンのおばさん、おギンさん役)などが出演。
ブリキのおもちゃ「サムライダー」の声の人の名前がわからないけどよく聞く声。
このキャラクターたちが毎回おもちゃの国で騒動するお話なんだけど、大人のアタイが「わははははは!」と本気で笑ってしまうことが多かった。
しかしこれは一話完結だったからなあ・・。人形劇で「つづく」とかされるのがイヤなのかもしれん。これって損してるんだろうなあ。