うたっておどろんぱ
構成/小川美篤 振付/かおるこ 出演/河合篤子・ウガンダほか
タイトルの通り、オリジナルの歌とダンスを毎回ご披露くださる。
3年前から今のメンバーになったが、その前は内田順子(じゅんじゅん・・)が子どもたちと踊り、合間のコーナーではジェームズ小野田が「この水の入ったグラスを叩いてみるの〜だ」とか言いながら楽器の紹介なぞしていた。
この時はじゅんじゅんの、異様なまでのスーパーハイテンションがある意味注目に値し、時々見ていた。
現在のおどろんぱは、舞台はアパート「ドキドキハウス」、そこに越してきたハナ(河合)が住人の子どもたち、管理人のメロディさんリズムさん夫妻(人形)、謎のダンスユニットD&Dなどと騒動しながら歌って踊る。
以前はチラッとずつ街のポストマンだのラジオのDJ役だので出演していたウガンダが、最近はダンスにも参加している。ダンスもパラパラやエアロビック、コサックやフラメンコのようなものもあって多彩。
セットも衣装もポップでサイケでカラフル。幼児にも大人気の番組なのだ。
改変された一年目の子どもたちは、男の子は1人、女の子が2人で、時折音楽に造詣のあるゲストを招き、一緒に踊ったり歌を提供してもらっていた(知久寿焼とかね)。
二年目から女の子が1人入れ替わり、男の子が1人増員された。
当初からいる男の子のリョウは、幼いときからCMに出てたりしたがダンスはこの番組が初めてで、しかもちょっと太っているためかやや鈍く、ずっと小さなときからダンスを習ってきたほかの子たちになかなか追いつけなかった。
いつも1人残されたり怒られたりしながら一所懸命レッスンしていた。
3年目の今、背も伸び、変声期を迎えたかれは少し大人っぽくなり、ダンスはそれほど上手くなったように見えないが、踊りながら四肢がアタフタしていた最初の頃に較べて軽やかになったように思う。
しかしオープニングとエンディング、これはメンバーが代わった2年前に録ったものだと思うが、そこで「ここはドキドキハウス」を踊る子どもたちと、本編で登場する現在の子どもたちとの違いが歴然で、
とくに男子は痛々しい。少年から男に、体格も容貌も変わりつつあり、カワイイ衣装が滑稽この上ない。
リョウの出演は今年度で最後かもしれない。
振付のかおるこの指導で、みな踊りながら表情を豊かにすることに心がけている。
が、実際ダンスを真似てみればわかるが(真似たのよ、真似てんのよTVの前で)細かい振りがいくつも入るかなりハードな振り付けで、子どもたちには笑顔もイッパイイッパイのようにも見えるがそうでもないのかな。
河合篤子は歌も上手いけどダンスもむっちゃ上手いのだな、という結論に達す。
女の子ふたり(外山亜里奈・鈴木詩織)の「アリシオン」というユニットも今年度登場した。この子らのダンスがまたスゴイんである。小さな体でどれだけ練習したであろう。勉強してるのか、この子ら。
鈴木詩織ちゃんの方は、香取慎吾とおっはーダンスを踊っているらしい。
去年、初のビデオ化もし、現在2本目が出ている。


むしまるQゴールド
主題歌/細川俊之 監修/城田安幸 出演/三石琴乃・緒方賢一ほか
虫をテーマにした「むしむしQ」と動物をテーマにした「あにまるQ」がひとつになり、「むしまるQ」になったところで、夕方5分だけやっている「むしまるQ」と区別するために「ゴールド」がつけ足された。
司会のペイント少女うららの風貌はかわったがヘンな合言葉は外すのが惜しかったらしい。
マウスで書いたような文字やキャラクターが、以前フジテレビでやっていた「ウゴウゴルーガ」と似ていて、同じ制作会社なのかなあ、と下世話なことを考えたりもしたけど、そんなことはどうでもいいわね。
クイズが3,4問出題され、プレゼンターにピザ屋の蟻さんとかエレガの蝶さんとか歌舞伎役者のマンドリルさんとか名古屋弁の蜂オバサンとか営業マンのたがめさんなんかが登場する。
クイズはいたって簡単だが、時々驚くような解答もあり、えっそうなん!と正解VTRにクギ付けにされるあたり思う壺。
後半では番組オリジナルの歌が流れるが毎回これが素晴らしい。
歌い手さんには速水けんたろうや影山ヒロノブといった幼児向けソングご用達の歌手の方もいれば、普通のミュージシャン、声優さんのときもある。
影山ヒロノブが「イカスミタッコスミ〜〜♪」とドラゴンボール風に熱唱しているのを聴いていると、大人が子どものために一所懸命なんだなあ!と涙が出そうになる。
名前がクレジットされてなくても、意外な人がコーラスで参加してることもあるので気をつけてみてください。
虫がデパートで売られていることを皮肉った「カブトムシは890えん」や庇護社会の不細工を嘆く「まったクモ〜」、すべてが自然に拘っていることを唄った「フンフンフンコロガシ」、癒し系の「お〜い、ナマケモノ」など名曲がいっぱいなのだ。
2週間ごとに歌は替わるが、昔のをやることもあるのでチェック。



うたえリコーダー
構成/武藤京 出演/高塚恵理子・金子健治ほか
リコーダー奏者金子健治氏が、リコーダーの基本的な吹き方と美しい音の出し方を易しく指導をしてくださる。
この番組の前身「トゥトゥアンサンブル」で、昨年度出演していた金子さんは「ネコさん」なんて名前で呼ばれていた。
楽譜と連動した実技指導では俳優の田中健がリコーダーを吹いており(よくは知らないが彼はリコーダーの名手らしい)、また色々な楽器や演奏形態を紹介して、リコーダーとアンサンブルを組むということもやっていた。
この度の「うたえリコーダー」はバッハ君という人形と、キレイな歌声を持つリコと、前述の金子さんが中心で、ドやレの音の出し方、ポイントは穴をふさぐ親指のスライド、舌でトゥトゥ、とかいうことを教えてくれる。
歌のおねえさん、高塚恵理子さんはおそらくボーカルスクールなんかに在籍してらっしゃる方だと思うが、美人である。だからあの中途半端な長さのソックスはどうかやめさせてあげてほしい。
それにしても、金子さんはドラえもんのような体型で、さつまいものような指をしてらっしゃるが、目にも止まらぬ速さで指が動き、的確に穴を塞いできれいな音色を奏でる。
ある意味、白魚の指のヒトよりも物凄い奏者なのだ。
この番組を見てると、マリンバ奏者とかビオラ奏者とか、色んな楽器のぷろふぇっしょなるが登場して面白い。
何年か前の「トゥトゥアンサンブル」ではオカリナ奏者のえれぇベッピンの女性が毎回登場していたが、時々CMなどで端っこの方に「オカリナ○○」と彼女の名前が出る。
かなり有名な方なのだと思う。


街角ド・レ・ミ(再)
人形デザイン/アランジ・アロンゾ 出演/パパイヤ鈴木ほか
幼児〜低学年向け音楽番組。去年の再放送だがまだまだ人気は高い。
去年放送されている頃はビーボさんことパパイヤ鈴木は今ほどテレビに出演しておらず、「オヤジダンサーズ」のメンバーで振付師だということしか知らなかった。
しかしカワイらしい体型とともに愛嬌のある方で、2年前の「街角ドレミ」よりも注目した。
この2年前の「街角ドレミ」だが、ひっじょ〜〜にイケすかなかった。
どこがどうと言い表せないが、歌やダンスで登場する超ミニスカを穿いた女が「伝説のコンビニ」という、人気があったのか知らないがヤケに毎回唄ってヒッぱってた番組オリジナルの歌を振り付きで踊るんだが、んもおおおにくったらしかったわああ!
あんまり憎たらしいと見たくなるからフシギよ。
最初はその女と、ピーターパンのような格好の女が登場していたが、次の年からピーターパンは本の中に消えてしまい、その本の中にミニスカ女や着ぐるみ連中が彼女を連れ戻しに行く、といったような話になった。
その本の中に住んでいる妖精みたいな格好の女が新しいキャラになったわけだが、・・コッレッがまたもお・・・・。しかし皆さんキレイな歌声はしてらしたのよ。
同じ歌を唄っても新・街角ドレミのメンバーならアタイはそれほど歯をくいしばらずに済むワケよ。
歌のおねえさん「くるみ」も「おっちゃん」と呼ばれるパパイヤも、ぬいぐるみの「ムジカ」も、元気いっぱあああい!とか楽しいねえええ!を押し付けてこない。
新シリーズでまた見たい顔ぶれだと思う。


つくってあそぼ
作/長崎武昭 造形アイディア/ヒダオサム 出演/久保田雅人ほか
幼児〜中学年向け工作番組。前身はご存知「できるかな」である。
「できるかな」は昭和46年にスタートし、以降あのあまりにも有名な最終回まで約20年間、子どもたちに創作の楽しさを教えてきた。
ちなみにアタイは、関口宏風で言うところの陰の声の人が、ゴン太くんの声だと長いこと勘違いしていて、本当のゴン太くんの声は「ふごふご」言ってるアレだ、と気づいたのは中学生くらいのときであった。
「ちょっとちょっと、ゴン太くん、それでいいの?」なんて言うのにもなんの疑問も抱いてなかった・・。
ノッポさんが初めてしゃべった、その最終回に、「つくってあそぼ」のわくわくさんとゴロリが引き継ぎで登場していた。
つくってあそぼ」は主に発砲トレイやフィルムケース、古新聞・ダンボールなどの廃材、また紙皿やストローといった消耗品を使い、おもちゃやゲームを作るのだが、これがまた見てる親までもがウズウズするような簡単で面白そうなものばかりである。
この番組を見て部屋がゴミだらけになった家庭も少なくないだろう。
ゴロリはゴン太くんのようにぬいぐるみをかぶってわくわくさんに色々教えてもらう役目なのだが、ゴン太くんと違ってしゃべるし(もちろんわくわくさんも)、手先もなかなか器用である。
あの毛皮の手袋のまんま上手に絵なんか描けたりする。ハサミも使える。
丸メガネをかけ、かわいくキャップをかぶり、「ゴロリもやってごらん!」と無邪気に言うわくわくさんは指毛が濃い。
それにしても大変なのが、材料がみな家庭廃品であるために、商品名をみな隠さなければならないところ。
NHKは視聴者が納める受信料によって運営されているそうなので、特定の個人や企業の利益になるようなことや物は放送できないワケで、牛乳パックはほぼ全体、ペットボトルはラベルをビニールテープで覆っている。
色々大変そうだけど、大概ドコのナニだかバレバレのことも多い。ソコはホレ、建前だから。
大人たちは色んなしがらみの中で生きているんだよ・・と子どもたちにソッと教えてもくれる、いい番組なのだ。
と、思う。