マテマティカ
出演/ピーター・フランクルほか
数学者のピーターさんが、あまり上手くない日本語で算数を多角的に面白く教えてくれる。ピーターさんはいつもマテマティカと呼ばれるCG画像の空間にいて、子どもたちが時々調査したり実践したりしにロケに出る。
ピーターさんは大道芸人でもあるので、たまに玉乗りなどの曲芸も見せてくれる。
「マテマティカ」は低学年向け番組ということらしいが、より低学年らしい算数番組がなくなってしまったのはなぜだろうか。
必須科目に英語が増えたからだろうか。
「さんすうみつけた〜♪」という歌で始まる算数番組(タイトル失念)、アレは何年も再放送された優良番組だった。もうひとつ中学年向けの「いちにのさんすう」・・・だったかなあぁぁぁ〜〜、マテマティカの前身だが、これは悪者のバリア星人3人のボケぶりが秀逸で、ぬいぐるみのリュウもカワイかった。カードを使った問題でプロらしきマジシャンが「リュウくん、わかるかな?」などとニヒルにカードを切ってらしたが、この方、二代目引田天功のショーで助手をされているのを後日発見した。
だからどうしたと言われればどうもしないんだが。
マテマティカが始まったときに大きく落胆したのはアタイだけじゃあるまい。
絵面もナレーションの声もやけに算数っぽくてあまり好感がもてない。ピーターさんはイイ人そうだけどね。

※後ほど思い出しました。「いちにのさんすう」は別番組。バリア星人は「さんすうすいすい」が正解です。


えいごリアン
出演/中村有志・Janica southwickほか
朝と夕方に「英語であそぼ」という、クロード・チアリのムスメがやっている英語情操番組があるが、これは時間帯から考えても幼児向けだと思われるので、本格的な英語教育を学校放送でやっているのを見たのはこれがアタイは初めてである。
一年前、パイロット版で放送されたものが本放送としてスタートしたらしい。
番組ではほとんど、できるだけ日本語を使わない。パントマイムの中村有志がアメリカ人のジャニカ、マイケルとコントをしているのだが、これも英語オンリーだ(あ、ついイングリッシュが)。
中村は日本人でほとんど英語がしゃべれない、という設定なのでジャニカたちに教わりながら話がすすむ。
中村は番組キャラクターのきのこに魔法をかけられると子ども(子役)になって、街の在日外国人のところを訪ねさせられる。相手も日本語をしゃべらないので子どもユウジは復唱しつづける。ベリグッと言われてニカッと笑う。嬉しいよね、英語で褒められると。
簡単な英語ばかりだし、ジャニカもマイケルもハッキリゆっくりと発音(とくにジャニカ)してくれているし、この2人のハイテンション(とくにジャニカ)は虜になる。イイ人たちだ。
アタイはゲーリー・オールドマンを太らせたようなマイケルがお気に入り。
マヨ&ケチャという数分のマンガもある。これもその日のテーマの文章を使っている。
そのうち絶対このキャラクターをぬいぐるみとか下敷きとかで出すと思うわ、NHK。カワイイのよ、コレ。


あいうえお
構成/高橋亜子 出演/江良潤・池田愛(子役)ほか
アタイの記憶が確かならば、この「あいうえお」は今やってる学校放送の中で(あくまで平日午前9:00〜12:00までの放送のもの)1番古株のはず。
アタイが小学生のときスタートしたのをリアルタイムで見た覚えがある。
もちろん内容は全然違うが、タイトルがそのまんま残っているのはこの「あいうえお」だけだろう。主題歌の「橋・箸、蛸・凧!」というのまで覚えているが、今のとは違うからそれはどこかでごっちゃになってるのかもしれない。
現在やっている「あいうえお」は昨年度の再放送である。
屋根裏に住む、ぴよっと丸・マカフシギさんらと仲良くなったえりかが、言葉の国やあいさつの国だのに行って国語のお勉強をしてくるのだが、いつもマカフシギさんは行かない。
その国の王とか殿様なんかをマカフシギ役の江良潤が演じているからだ。最初の頃は「アレ?マカフシギさんじゃない?」と愛が呟いてぴよっと丸が「違うよ」とつっこむ場面もあった。
カタカナのツとシ、ソとンの違い、王様は「おおさま」でなく「おうさま」、1日をついたち、8日はようか、と読む。
一年生向けの番組だが、見てほしい大人をちょいちょい見かける昨今ではナイ?
50音を「あいうえお体操」で覚えてもらいたい、というのがこの番組の数年前から変わってないコンセプトで、
あ!あかおに、あるく♪どんなふうにあるく♪い!いばってあるく!い〜〜い〜〜い〜〜い〜〜
という具合なんだが、今回の前の「あいうえお」では全国の小学一年生からのオリジナル「あいうえお体操」を募り、ビデオを紹介したりもしていた。大概この調子である。
その前回の「あいうえお」では波瀬満子さんという方が違うパターンであいうえお体操をやっていた。このオバサンは早口言葉が得意らしく、谷川俊太郎の詩なんかをペラペラペラペラ誇らしげに暗誦していた。
子役の池田愛ちゃんは11.2歳くらいの子だが、とても上手にカタカナを間違ったり、驚いて間違いに気づいてくれたりするよい子である。


おはなしのくに
毎回色んな有名人が語り手で登場し、カメラ目線で物語を語る。状況に合わせて照明やセットが変わったりするくらいで、人形やアニメーションは一切ない。語り手の話し方にすべてがかかっている。
舞台をやっている人がやると、やはり声に張りもあり、全身で演技をされるので迫力のある1人芝居が繰り広げられる。
市村正親のゾウとねずみの話はやっぱりすごかったなあ。さすがである。
意外な人がすごく上手かったりして面白い。カワイイ声の羽野亜季、京都弁のゆったりおっとりのしゃべり方しか知らなかったが、大声で叫んだり怒ったり、声色を使い分けてみたり、きちんとケジメがついてる感じがしてとてもかっこよかった。
藤田朋子のは何かしながらでも耳に入ってくるような滑舌のよさ。歌声がきれいで表情も豊かで面白かった。
教育テレビのしかもわずか15分の番組ではあるが、ほとんどの俳優さんは全力で演じている。
どれだけ子どもを引き込めるか、ひょっとしたら役者としての真価を問われる仕事かもしれないからだろうか!