| 著者紹介 |
今泉吉典(いまいずみよしのり)
1914年宮城県仙台市に生まれる。
1935年東京帝大農学部獣医学実科卒。
前国立科学博物館動物研究部長。理学博士。
※上記は「イリオモテヤマネコを追って」の著者紹介より引用。
今泉吉典氏はイリオモテヤマネコが発見されるまではネズミなどの研究を行っていたが、戸川氏が
イリオモテヤマネコの頭骨と毛皮を日本哺乳動物学会にて検討した際に、今泉吉典氏が主任として研究することとなった。
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今泉忠明(いまいずみただあき)
1944年、東京都に生まれる。
東京水産大学卒業後、国立科学博物館で哺乳類の分類・生態を学ぶ。
文部省の国際生物計画(IBP)調査、日本列島総合調査、環境庁のイリオモテヤマネコの生態調査等に参加。トウホクノウサギやニホンカワウソの生態調査、富士山の動物相とその由来などを調査する。
上野動物園で動物解説員を勤めた後、現在(社)富士自然動物協会研究員として、トガリネズミを始めとする小型哺乳類の生態、行動等を研究している。また、川崎市環境影響評価審議会委員を務め、川崎市の環境保全問題に関わる。
1994年からは日本ネコ科動物研究所の所長として、世界のネコ科動物の研究にも取り組んでいる。
※上記は「イリオモテヤマネコの百科」の著者紹介より引用。
今泉忠明氏は今泉吉典氏の次男にあたる。
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イリオモテヤマネコ 南海の秘境に生きる |
文:今泉吉典 写真:今泉忠明、茶畑哲夫/ 平凡社/1978年4月20日発行 |
1972年から開始された、国際自然保護連合会(IUCN)によるイリオモテヤマネコの調査(予備調査含む)の様子を綴った本です。
餌にラベルを混ぜてラベルの入った糞を回収し、行動圏を特定するという調査の手法、その経過などが詳細に記載されている点は興味深いですが、カラーページはあまり多くなく、イリオモテヤマネコの写真もそんなに数多くはありません。
巻末にはイリオモテヤマネコについての解説がありますが、(現在の知識からみると)情報が古くあまり参考にはなりません。
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イリオモテヤマネコの発見 |
| 今泉吉典著/小峰書店/1979年2月25日発行 |
この本はイリオモテヤマネコの発見者である、戸川幸夫氏から”未知のヤマネコと思われる頭骨を鑑定してほしい”という手紙を貰うところから始まり、イリオモテヤマネコが「新属、新種」であることを証明するために、作者が調査、研究したことについて主に記載されています。
(この続きが下記で紹介している「イリオモテヤマネコを追って」になります。)
この本を私が最初に読んだ時は、作者の主張(イリオモテヤマネコはとても原始的であり、原生ネコすべての祖先にあたる)に納得しながら読んだのですが、今あらためて読み返してみると、自説に執着するあまり、大局的なことを見失っている…ように見えます。DNA鑑定などできなかった当時から、ネコ科の権威であるライハウゼン教授は「イリオモテヤマネコはベンガルネコと非常に近い」と主張していたことから考えても、作者の研究の姿勢は少し偏っているのではないかと感じました。
イリオモテヤマネコの当時の研究状況を知る上では興味深い本ですが、中で展開されている説はやや無理があるように思います。
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イリオモテヤマネコを追って |
| 今泉吉典著/小峰書店/1980年9月15日発行 |
1972年から開始された、国際自然保護連合会(IUCN)によるイリオモテヤマネコの調査(予備調査含む)の様子を綴った本です。
上記の「イリオモテヤマネコの発見」の続きにあたり、内容は「イリオモテヤマネコ 南海の秘境に生きる」の文章の部分だけを詳しく書いたもの、と言った感じです。
ただし、この本を含む「こみねライブラリー」のシリーズはやや低年齢(小学校高学年〜中学生位?)向けらしく、「南海の…」よりも文章が平易になっていますが、内容的にはほぼ同じです。
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イリオモテヤマネコの百科 |
今泉忠明著/データハウス/ 1994年11月30日発行 |
「百科」とタイトルにある通り、イリオモテヤマネコ全般について解説された本です。
イリオモテヤマネコの発見、西表島の自然、イリオモテヤマネコの生活や習性などについて書かれています。イリオモテヤマネコだけについて解説している本としては、これが一番詳しいでしょう。
ただしこの本ではイリオモテヤマネコは「新属、新種」として扱われており(現在はDNA鑑定により、イリオモテヤマネコはベンガルヤマネコの亜種と言われています)、生活や生態などについても限られた観察から得たと思われる偏った記述が時おり見られるので、情報の正確さにおいてはやや疑問が残ります。この本に記載されているのはひと昔前の説と思ったほうが良いでしょう。
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