| 著者紹介 | |
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安間繁樹(やすましげき) 1944年 中国内蒙古に生まれる。 1963年 清水東高等学校(静岡県)卒業。 1967年 早稲田大学法学部卒業。法学士。 1970年 早稲田大学教育学部理学科(生物専修)卒業。理学士。 1979年 東京大学大学院農学系研究家博士過程修了。農学博士。哺乳動物生態学専攻。 世界自然保護連合種保存委員会(IUCN・SSC)ネコ専門家グループ委員。 熱帯野鼠研究会常任委員。財団法人平岡環境科学研究所評議員。 若い頃から琉球列島に関心を持ち、とくにイリオモテヤマネコの生態研究を最初に手がけ、成果をあげた。40才を過ぎてからは南アジアに情熱を注いでおり、1986年以来、国際協力事業団(JICA)海外派遣専門家としてボルネオ島の調査および研究指導に携わっている。 ※上記は著書「琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち」の著者紹介より引用。 |
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原生林の闇に生きる 野生のイリオモテヤマネコ |
| 安間繁樹著/汐文社/1976年4月15日発行 | |
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著者がイリオモテヤマネコの研究に取り組むまでのいきさつから、西表島に住んでのイリオモテヤマネコの観察・研究の経過を記した本です。 イリオモテヤマネコが(学術上)発見されたばかりの時期に、これだけ長期間島に滞在して野生状態のイリオモテヤマネコの観察を行ったのは安間氏だけで、その様子が描かれている本書は興味深いものです。 安間氏は一時期今泉吉典氏らと協力して研究を行っていましたが、考え方の違いから結局は別々に研究をすることになります。その経緯はこの本には書かれていませんが、生態などについての記述は今泉氏の著書とはかなり違う内容となっています。私は当初どちらの記述が正しいのかと悩んだのですが、沖縄こどもの国などで確認したところ、安間氏の記述のほうが正しいようでした。 正直なところ、この本の(というより著者のクセでしょうか)やや自慢げに見える文章は、読み物としてみると鼻につく点がないわけではないのですが…それだけのことはしている、という自信が文章に出ているのでしょうか。 | |
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闇の王者イリオモテヤマネコ |
| 安間繁樹著/ポプラ社/1978年5月30日発行 | |
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「少年ブックス」というシリーズで、小学校高学年向けの本です。
話の内容としては、上記の「原生林の闇に生きる 野生のイリオモテヤマネコ」とほぼ同じ年代のことが書かれていますが、こちらのほうが研究内容が簡潔にまとまっていて読みやすいです。 ただし研究内容を知りたいということなら「琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち」のほうがより詳しく書かれているので、大人が読むのであればそちらをお勧めしますが、子供向けとしてはこちらのほうがわかりやすいかと思います。 | |
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やまねこカナの冒険 |
| 安間繁樹:作・松村しのぶ:絵/ポプラ社/1987年8月発行 | |
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著者が西表島で出逢ったイリオモテヤマネコ「カナ」の話(実話)です。 小学校低学年程度向けに書かれた本で、挿し絵が多く入っています。挿し絵はなかなか良い出来で、ヤマネコの特徴も正確にとらえており、かつかわいいです。 この本のタイトルからして、イリオモテヤマネコの子供が冒険しながら大人へと成長していく物語かな…と思ったのですが、カナを観察していたのは2年ほどのようで、成長する前に話が終わってしまいました。 最後にカナ(らしき猫)が雷に打たれて終わり…というのはあんまりではないでしょうか。私は最初に読んだ時思わず「えーっ?これで終わり?!」と叫んでしまいました…。 要するに安間氏が観察したヤマネコの中の一匹を題材にした話というだけで、ヤマネコ好きの私には興味深いですが、子供が読む物語としても、観察の記述としてもかなり中途半端な感じがします。 ただひとつ、この話の中で(私にとって)非常に大きな発見だったのが、このカナの兄猫がどうやら「沖縄こどもの国」で飼育されていた「ケイ太」らしいということでした。(そんなことが気になるのは私くらいかもしれませんが…(笑)) ところでこの本に絵を書いている「松村しのぶ」というのは、どうもチョコエッグ(※「恋の理由」参照)の原型師の松村しのぶと同一人物なのでは…と思っているのですがどうなんでしょうか。 | |
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琉球列島 生物の多様性と列島のおいたち |
| 安間繁樹著/東海大学出版会/2001年10月20日発行 | |
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本書は1982年に出版された同著者の「琉球列島〜生物にみる成立の謎」の改訂版にあたります。 琉球列島の独特の生物相のなりたちを地質学的観点から解説した良書。 この本は3章から成り立ち、1章では世界の動物区分から日本の生物相、琉球列島の生物相の概要を解説。第2章では琉球列島のなりたちを地質学的観点から解説。第3章では琉球列島の代表的な島を4箇所(屋久島、奄美大島、沖縄島、西表島)選び、それぞれの島の特徴的な生物の解説をしています。 第3章の西表島の項では、作者がイリオモテヤマネコ研究で得られた知見を詳しく記載しており、他の一般向けの解説書では見られない詳細な行動面の記述があります。 イリオモテヤマネコのルーツを探るという面でも興味深い記述が随所に見られます。 現時点で出版されているイリオモテヤマネコ関係の学術書の中では、もっとも情報が新しくかつ詳しいと言っていいのではないかと思います。やや専門的ではありますが、イリオモテヤマネコを極めたい人(?)にはおすすめの本です。 | |