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ヤマネコニュース2002年分 月が浜リゾート関連

八重山毎日新聞の記事から、ユニマットの「月が浜リゾート計画」に関するニュースをまとめました。
※一部、2002年分のニュースと重複しているものもあります。

★上が新しい記事です★
記事掲載日記事タイトルサブタイトル
2002/12/17(火)管理委託契約を解除西表島エコツーセンター/エコツー協会に竹富町/西表リゾート反対運動を理由に
2002/12/3(火)「西表リゾートの見直しを」参加者から意見相次ぐ 「沖縄宣言」も採択/エコツー国際大会が閉幕
2002/11/29(金)月が浜リゾートで意見もエコツー国際大会が開幕/西表島の協会からも参加/宜野湾市
2002/11/27(水)開発支援をアピール西表/月が浜リゾート 建設推進で住民大会
2002/11/21(木)月が浜リゾート “公民館同意”なしで町長に抗議浦内公民館 「約束を守らなかった」
2002/11/6(日)問題調整委設置を提案ユニマットリゾート計画/西表島エコ・ツー協会が町長に
2002/10/31(木)貴重な動植物の生存権を侵害西表リゾート/全国環境保護連盟 開発差し止めで訴訟
2002/10/29(火)「西表リゾートに絶対反対」西表の未来を創る会が町に抗議/HPから町民の声など削除
2002/10/5(土)町に強力な推進を要請西表リゾート開発計画/開発を促進する会
2002/9/28(土)「開発計画の見直しを」ユニマットの西表リゾート/カヌー組合が要請/那根町長 住民らに理解求める
2002/9/26(木)「西表リゾート」に賛否開発計画で住民説明会 /ユニマット/県最大級規模に危ぐ、一方で歓迎も
2002/7/21(日)世界的な流れに逆行西表リゾート計画/エコツー協会 計画の見直し要請
2002/6/9(日)9月着工、来年8月開業へ西表月ケ浜リゾート /ユニマットが住民説明会/当面5階建て160室を建設
2002/1/25(金)ユニマット リゾート開発計画を説明西表上原連合地区住民に
2001/1/9(水)西表浦内でリゾート開発を計画ユニマット不動産/ホテルやコンビニ・ショップ/竹富町が地区住民に説明会/町有地貸し付けで理解求める


2002年12月17日(火)

西表島エコツーセンター
管理委託契約を解除
エコツー協会に竹富町
西表リゾート反対運動を理由に

 竹富町(那根元町長)が「西表島エコツーリズムセンター」の管理業務を委託している西表島エコツーリズム協会(石垣金星会長)に対し、今月20日付で契約解除を文書で通知していたことが16日までに分かった。同センターは、西表島エコツーリズムの拠点施設として、町が(財)日本宝くじ協会の助成(全額)を受け、西表島浦内地区に整備。今年4月27日に落成し、同協会が町と管理委託業務契約を結び、施設内に協会事務局を置き、管理してきた。

 だが、ユニマット不動産の浦内地区でのリゾート開発をめぐり、同協会が日本エコツーリズム協会の協力を求める一方、全国から開発反対に対する賛同者を募り、町に対しメールなどで計画見直しを求めたほか、地域の他団体などと連携し、強い抗議行動を取ってきた。
 町の契約解除理由としては、月が浜リゾート計画に対し、同協会が取った一連の行動は「行政との信頼関係を著しく損ねる行動であり、遺憾である」として、管理委託要綱第六条の規定に基づき、今月20日で契約を解除するとしている。
 第6条(契約の解除)では「町長はセンター管理人がその業務処置を怠り、または不適任と認めたときはこれを解除できる」としている。
 契約解除を通知したことに対し那根町長は「地域の行政との話し合いで進めることなく、全国の不特定多数の者に呼びかけ、町に対し波状攻撃してきた」と、協会が取った一連の抗議行動を批判した上で「きちんと組織内部で(一連の行動を)反省してほしい。それまで当分の間、契約を解除する」と述べた。
 一方、同協会側では、15日に理事会を開き、町のいう「行政との信頼関係を著しく損ねた行動」の内容についてはっきりさせた上で、対処することを確認した。
 また、一連の情報発信に使用された機器、回線は、同協会の所有物および会員個人の物が使用されている。



2002年12月 3日(火)

「西表リゾートの見直しを」
参加者から意見相次ぐ 「沖縄宣言」も採択
エコツー国際大会が閉幕

 【宜野湾】「エコツーリズムによる地域の自立的発展と多様性の維持」をテーマにした国連・国際エコツーリズム年記念「エコツーリズム国際大会・沖縄」は1日、沖縄コンベンションセンターで沖縄宣言「未来へのメッセージ」を採択、閉幕した。
 4日間にわたった大会は、西表島浦内地区で計画されているリゾート開発が急きょ、研究事例として取り上げられ、参加者から規模縮小や開発計画の見直しを求める声や、地元と行政、開発業者の事前協議の重要性を指摘する意見が相次いだ。
 これについて、閉会式で閉会宣言を行った愛知和男日本エコツーリズム協会会長は「地域の人たちが自主的な議論を深め、エコツーリズムのモデルケースとなる答えを出してほしい」と要望。
 沖縄宣言でも「地域住民、開発産業、行政等のパートナーシップを促し、さまざまな課題や困難を克服する新たな枠組みを構築することの重要性が確認された」と事前協議の重要性に触れた。
 大会実行委員会会長の稲嶺恵一知事が発表した沖縄宣言は「エコツーリズムは地域の自立的発展と多様性の維持にとって効果的な手段。地域づくりのための新しい価値観がエコツーリズムによって開かれようとしている。これはまさに持続可能な社会を実現する道である。私たちはエコツーリズム推進の世界のけん引役となることを自覚し、行動する」としている。



2002年11月29日(金)

月が浜リゾートで意見も
エコツー国際大会が開幕
西表島の協会からも参加
宜野湾市

 【宜野湾】国連・国際ツーリズム年の各国イベントの最後を締めくくる「エコツーリズム国際大会・沖縄」(同実行委員会主催)が28日、沖縄コンベンションセンターで開幕。「エコツーリズムによる地域の自立的発展と多様性の維持」をテーマに地域の資源を活用していく方策を巡る討論が始まった。この日の基調講演では、西表島で計画されているリゾートホテル建設を念頭に自然環境の配慮した開発計画を求めるなど慎重な対応を示唆する発言もあった。大会最終日の1日は総括シンポジウムを行い、沖縄宣言を採択する。

 大会には西表島エコツーリズム協会など県内のエコツー団体を含む24カ国500人余りが参加。1日までの4日間、パネルディスカッションや分科会、現地視察などを通して、大会テーマを掘り下げていく。
 初日は午後1時から開会式があり、稲嶺恵一知事が「沖縄においても、大会で多くのことを学び、自然環境と観光振興の調和を図って持続可能な観光振興を目指したい」(比嘉茂政副知事代読)とあいさつした。
 基調講演はエコツーリズム計画と建築デザイン(エコロッジなど)の権威として知られるデイビッド・アンダーセン氏が行った。
 環境に優しい宿泊施設「エコロッジ」について同氏は「規模が大きくないこと、環境への影響が少ないこと、土地の特徴をデザインすること、文化的遺産となること。その土地に合った適切なものを用意することが大事だ」と述べ、西表島に言及。
 同島の貴重な生物や自然環境を強調した上で「開発行為が行われると環境に影響が出ることは間違いない。持続可能で自然環境に配慮した計画を実施するなど、慎重な開発を望む」と述べ、取材にも開発規模や環境への影響に配慮したリゾートホテル計画を要望した。
 持続可能なエコツーに向けては、モニタリング調査とともに、環境や文化の受容限界に応じて受け入れ客数を減らすなど是正措置の必要性を強調。エコツーの効果として「マスツーリズムはメイド(お手伝い)的な労働環境しか与えないが、エコツーリズムはより意義深い労働環境を提供できる。地域の人たちの自尊心、文化の活性化、経済効果をもたらす」と指摘した。



2002年11月27日(水)

西表
開発支援をアピール
月が浜リゾート 建設推進で住民大会

 【西表】西表島月が浜ホテル建設推進住民大会(月が浜・宇奈利崎リゾート開発を促進する会主催)が25日午後6時半から西表島中野の中野地区活性化施設「わいわいホール」で行われた。
 大会では、那根元町長や西表地区の議員らがあいさつで建設促進を訴えるとともに、「自然と人間が共存し得る新たな観光産業の開発・育成」など4項目の基本方針を盛り込んだ大会宣言を採択。地域住民の一致協力によるユニマット不動産の月が浜リゾート開発支援をアピールした。
 また同会の平良功会長が「共存共栄の開拓者精神をいつまでも大事に、地域活性化に期待を込めて(月が浜リゾートの)早期実現を求める」とあいさつし、那根町長に強力なリーダーシップの発揮を求めた。
 那根町長は「西表島の発展なくして町の発展はないという考えで(ユニマットの)誘致に踏み切った。リゾート開発により雇用が拡大し若者の働く場ができる。それが地域活性化にもつながる」とあいさつした。
 西表島内の黒島彪氏、川満栄長氏、西大舛高旬氏、通事隆一氏の町議4人が連帯のあいさつを述べた。
 このなかで黒島氏は「滞在型のリゾートホテルができることでゆっくりのんびりとした思い出の観光ができる」と、その必要性を強調。
 また川満氏は、旧太陽の村開発に反対、月が浜での第1次計画には賛成の立場を示し「地域の人の優先雇用。自然に配慮し、水、ごみ問題で住民に迷惑をかけないよう住民と対話を重ねながらやってほしい」と要望。西大舛氏は「リゾート開発を成功させることが町の21世紀を開く大きな原点となる」。通事氏は「リゾート開発される面積は西表島の2万9000分の1にも当たらない。これでどうして西表島の自然が壊れるのか」と、反対住民の主張に疑問を投げかけた。
 大会ではこのほかに東部地区の高嶺正宏氏や船浮の池田豊吉氏、建設業代表の宮良長壮氏、浦内地区の永田欣也氏が意見を述べた。
 このうち永田氏は「浦内地区は、住民の高齢化が進み、生徒数も減っている。私たちの子や孫の時代を考え、ユニマットの開発を成功してもらわねばならない」と、地域の実情を訴え、リゾート開発の必要性を強調した。最後に(1)開発と環境保全との調和を求め、自然と人間が共存し得る新たな観光産業の開発・育成に努める(2)リゾート開発と関連した産業や事業の創出と雇用拡大を図り、地域の活性化に努める−など4つの基本方針を盛り込んだ大会宣言を採択。頑張ろう三唱で同地区でのリゾート開発の促進に向け気勢を上げた。



2002年11月21日(木)

浦内公民館 「約束を守らなかった」
月が浜リゾート “公民館同意”なしで町長に抗議

 ユニマット不動産が西表島浦内地区で計画している「月が浜リゾート開発計画」について、隣接する浦内公民館の同意書がないまま、町を通して県に開発申請が上げられ、去る10月25日に開発許可が下りたことを受け、浦内公民館の岩本哲男館長は20日午前、町役場で那根元町長に対し、抗議と善処策を要請した。
 同公民館によると、同開発計画に対する開発許可申請で、町は2000年12月20日と02年1月7日に同公民館を対象に行った説明会で、当時の担当課長が「浦内公民館の同意書を得た上で開発許可申請する」などと明言し、約束したとしている。
 だが、これが守られることなく開発申請され、県の開発許可に基づき、工事協定書も交わさずに着工されたことで同公民館では去る14日に臨時総会を開き、町に対する抗議と善処策として(1)約束がほごにされた経緯の明確な説明(2)約束が守られなかったことに対し、町の今後の善処策の明確な説明(3)リゾート開発に関する第三者を交えた審議委員会の設置(4)同開発に関する説明会の継続と、その間の工事自粛−の4項目を決議。岩本館長が要請した。
 同意書のないままの申請について那根町長は「地域住民の同意は最も重要で基本的なことだが、一定の説明会を開くなかで、同意が極めて難しく、不可能に近いということで、総合的に判断し、(同意書のないまま県に)申請を上げた」と説明。また審議委員会の設置については「これを立ち上げ、お互いに話し合いをしながらやって行きたい」と設置に前向きな考えを示した。
 要請の席上、岩本館長は「公民館として反対とも賛成とも表明していない」と前置きした上で、ゴミ処理問題や水の問題など、まだ納得していない部分が多いことを示し、説明会の継続なども求めた。



2002年11月 6日(水)

問題調整委設置を提案
ユニマットリゾート計画
西表島エコ・ツー協会が町長に

 西表島エコツーリズム協会の石垣金星会長ら5団体の代表7人は5日午前、町役場を訪れ、那根元町長に対し、西表島浦内地区でのユニマット不動産によるリゾート開発問題について町と地元関係団体の協議の場となる「西表リゾート問題調整委員会」の設置とその協約書案を提案した。これに対し那根町長も、委員会設置の方向で一致、協約書の内容について今後、内部で検討する考えを示した。
 石垣会長らが提案した同調整委員会設置についての協定書案は、設置の目的として、同リゾート開発について「町役場と西表島住民が真摯(しんし)に話し合い良い方向へ向かうように努める」とし、目的達成に向け(1)住民生活にかかわるさまざまな諸問題(2)自然環境保全、景観保全、歴史文化的環境保全などに関すること−などについて協議する。さらに委員会の構成について竹富町(町長、助役、各課長)、県、浦内公民館勉強会(河合正憲代表)、西表島エコツーリズム協会(石垣金星代表)、西表島宿泊業者(国井健二代表)、西表島カヌー組合(村田行代表)、竹富町ダイビング組合(笠井雅夫代表)の7者とし、会議は公開としている。
 町役場を訪れた同協会の石垣会長は、協定書案の内容を読み上げ「説明会などでお互いに言った言わなかったなどの問題がないよう、話し合いの場を設け、きちっと話し合いたい」と述べ、調整委員会の設置を提案した。
 これに対し那根町長は「こういう方向でお互いにやっていくことを約束する」と、調整委員会設置に理解を示し、協定書の内容について一定の期間をおいて検討する方針を示した。
 同地区でのユニマット不動産によるリゾート開発は、去る10月25日に県の開発許可が下りている。また同開発に対し同協会などが計画の見直しを求め、町などに要請していた。



2002年10月31日(木)

西表リゾート
貴重な動植物の生存権を侵害
全国環境保護連盟 開発差し止めで訴訟

 全国環境保護連盟の岩田薫代表ら9人を代理人として、竹富町内に生息するイリオモテヤマネコやセマルハコガメなど動植物20種が、(株)ユニマット不動産(高橋洋二代表)=東京都港区=を相手に「生存権を侵害する」として29日、西表リゾート開発の差し止めを求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。
 訴状によると、同社は、西表島上原の宇那利崎の周辺で、5階建てリゾートホテル1棟(160室)およびコテージ(96室)などを建設する計画で、去る23日に都市計画法に基づく開発許可が沖縄県から下り、近く着工の予定。
 開発工事により、開発予定地周辺を生息場所とする国の特別天然記念物イリオモテヤマネコやセマルハコガメ、ホテル建設予定地南部に位置する浦内川および周辺マングローブ林に生息する環境省のレッド・データブックで絶滅危惧IA類(最も絶滅の可能性が高い種)に指定されているアゴヒゲハゼなどの生存が侵害される、などとして開発行為の差し止めを求めている。



2002年10月29日(火)

「西表リゾートに絶対反対」
西表の未来を創る会が町に抗議
HPから町民の声など削除

 西表島エコツーリズム協会やカヌー組合、宿泊業者、町ダイビング組合などで組織する「西表の未来を創る会」の石垣金星代表や各加盟組織の代表らが28日午前、町役場を訪れ、「ユニマット・西表リゾート計画絶対反対」の抗議を行った。同会らの抗議に対し町長不在で対応した前鹿川健一助役は「要請の趣旨を町長に伝える」と述べるに止めた。
 同会の抗議文によると、町役場ホームページに寄せられた多くの町民や全国の人々の声を削除しホームページを閉鎖したことに「西表島を愛するたくさんの声にふたをし無視した観光の発展はありえない」と指摘。
 さらに県内最大級のリゾートホテル建設が「これまで頑張って島の観光を支えてきた地元宿泊業者の死活問題となり、エコツーリズムの趣旨とかけ離れた時代錯誤の計画だ」と非難。
 竹富町とユニマット不動産に対し「絶対反対」の抗議をするとともに(1)町役場ホームページ・ゲストブックを開き、西表島を愛する多くの意見に耳を傾けること(2)住民との話し合いを持ち十分なるコンセンサスが得られるまで着工を見送ること−の2項目を要求した。
 また西表島宿泊業者一同や、町ダイビング組合(笠井雅夫組合長)も町に対し抗議や開発計画の見直しを要請した。



2002年10月 5日(土)

西表リゾート開発計画
町に強力な推進を要請
開発を促進する会

 ユニマット不動産が西表島浦内地区で計画しているリゾート開発への賛同者で組織する月が浜・宇奈利崎リゾート開発を促進する会(平良功会長)と町商工会建設業部会の会員ら約30人が4日午後、町役場を訪れ、那根元町長にリゾート開発の促進を要請した。
 要請文では「他の産業や地域活性化につながる観光振興は地域ぐるみで積極的に推進する必要がある。今後、数年間で具体化する施設に早期着工に向け、地元側として期待し、支援協力はやぶさかでない」として、ユニマットの進出を歓迎。
 町当局に対し、開発と保全のバランスある振興に向けた適切な評価方式を確立し、これを基に観光協会や商工会など各種団体と連携し、ユニマットが計画している月が浜一帯の観光リゾート開発計画の強力な推進を要請した。
 要請に対し那根町長は「月が浜一帯はリゾート開発地域として公的に進めてきた。そこでユニマットの計画に賛同し、誘致してきた。皆さんの意にこたえたい」と述べた。同社による浦内地区でのリゾート開発は、月が浜でのホテル建設のほか、浦内川河口周辺や宇奈利崎の旧太陽の村など5カ所でコテージやレストラン、公園などの建設を計画。開発面積は合計13万4849平方メートル。部屋数は463室となっている。
 これに対し、浦内地区住民やエコツーリズム関係者、カヌー協会などが、ごみや水、自然、生活環境の悪化を理由に開発の見直しを求めている。

■記者席■
<「開発と保全」で対立>
■ユニマット不動産が西表島浦内地区で計画しているリゾート開発に対し、地元住民らの有志が「月が浜・宇奈利崎リゾート開発を促進する会」を組織し、那根元町長に「開発促進」を要請した。これまで同計画に対しては、本土出身者やエコツーリズム関係者などから水やゴミ、自然・生活環境の悪化を理由に「計画見直し」の声が上がっていたが、同会の要請はこれと真っ向から対立するもの。「開発と保全」。地元出身者と本土出身者。西表島の自然と生活に対する価値観の違いは大きい。



2002年 9月28日(土)

「開発計画の見直しを」
ユニマットの西表リゾート
カヌー組合が要請
那根町長 住民らに理解求める

 西表島カヌー組合(加盟16業者)の村田行会長ら役員3人が27日午前、町役場を訪れ、那根元町長に、ユニマットによる西表島リゾート開発計画の見直しを要請した。
 要請文では、ユニマットによる大規模なリゾート開発により上水道やゴミ、開発による自然破壊、景観、周年地区の治安悪化、宿泊業者への影響など西表島の自然環境や島民の生活環境に与える悪影響が多大であるとして、開発計画の見直しを訴えた。
 これに対し那根町長は「(リゾート開発により)総合的な雇用創出や人口の増加、地域活性化、滞在型観光にもつながることから一つの手段として計画に賛成し、誘致に踏み切った」と、同社を誘致した目的を説明するとともに、「自然を守る所と開発する所をきちんと線引きし、自然と住民の生活を守りながらやっていきたい」として、代表らに理解を求めた。
 村田会長が「地域の人々が納得していない面が多い。それをもっと詰める必要がある」としたのに対し同町長は「企業オンリーでも、へつらってやっているのでもない。地元の意見を聞きながら進めていきたい」と述べた。
 ただ、地元の同意がないまま開発許可が町を経由して県に申請されていることに「取り下げてほしい」との要望に同町長は「矢は放たれた」として取り下げる意思がないことを示した。
 このほか組合側からは「地元住民が反対しているのは事業主体の企業に対する不信感が根底にある」との指摘も成された。
 同組合では、町議会に対しても要請したほか、企業側にも要請文を送付することにしている。



2002年 9月26日(木)

「西表リゾート」に賛否
開発計画で住民説明会
ユニマット
県最大級規模に危ぐ、一方で歓迎も

 【西表島上原】ユニマット不動産が西表島浦内地区で計画している「西表リゾート開発」の説明会が24日夜、西表島上原の上原多目的集会施設で開かれた。集会では町側が「地方分権時代のなかで財源を確保し、自立するために観光開発、企業誘致は大きな柱の一つ」として、開発の必要性を示し、また、企業側も建物を従来計画の5階建てを4階建てに変更。ごみの炭化処理や水の海水淡水化施設での調達などの方針を示し、住民に理解を求めた。これに対し、出席した住民間からは、規模の縮小や西表島に合った形での開発への変更を求める意見が相次いで出された一方、「途中で撤退し、住民の期待を裏切らないでほしい。歓迎する」とする開発に賛成意見も出た。

 同リゾート開発は、同社が自社有地のある浦内地区の月ケ浜でのホテル(2棟161室)を中心に浦内川河口域や宇奈利崎の旧太陽の村など5カ所でレストラン、コテージ、公園などの建設を計画しているもの。開発面積は合計13万4849平方メートル、ホテル、コテージ合わせ463室となっている。
 5回目となる今回の説明会では、浦内公民館が住民からアンケートをとった開発に対する町や企業への質問・意見に対し、両者が回答した。
 このなかで水問題について町は「1日250トンの水を供給しても浄水能力に余裕があり、問題ない」とした。企業側も、宮古上野村のリゾートで独自に海水淡水化施設で水を確保していることを示し、今回の開発でも町から水が得られない場合の手段として考えていることを示した。
 ごみ処理問題について企業側は、当初予定していた焼却処理からより安全だとされる炭化処理する考えを示した。
 「高すぎる」と指摘された建物の高さについては、町側が「国立公園区域外であり、高さ制限はない」との見解を示し、企業側は、当初の5階建てを4階建てに変更する考えを示した。
 質疑応答では、西表島エコツーリズム協会の石垣金星会長が「県内最大規模の施設は西表島にはふさわしくない」として、エコリゾート施設への変更を求めたほか、出席者のなかから「西表島は竹富町だけではなく日本の宝」として大規模な開発に反対する意見が出された。
 また、住民投票で今回の開発に対する住民の意思を確認する考えの有無が問われたのに対し、前鹿川健一助役が「現時点で考えいない」とした。
 このほかに、町を経由して開発許可申請が県に出されていることに対し「浦内の説明会で町は、住民の同意が無ければ許可しないと言った。許可を取り消すべきだ」と抗議もあった。
 その一方で「環境アセスをしっかり守り、住民の期待を裏切らないようにしてほしい。(開発を)歓迎する」と、開発に賛成する意見も出された。



2002年 7月21日(日)
西表リゾート計画
世界的な流れに逆行
エコツー協会 計画の見直し要請

 西表島エコツーリズム協会の石垣金星会長は16日、竹富町(那根元町長)と竹富町議会(西大舛高旬議長)に対し、ユニマットによる「西表リゾート開発」計画の見直しを要請した。
 要請書では西表リゾート開発について「20世紀の大規模リゾート開発の反省から国連が定めた『国際エコツーリズム年』の趣旨とかけ離れ、世界的なエコツーリズムの流れと逆行する時代錯誤の計画で、世界中から大きな非難を浴びる」と指摘。
 「(開発により)水不足やゴミ処理問題、エネルギー問題などが確実に発生する」として、西表島の豊かな未来を考え、慎重に検討するよう求めた。



2002年 6月 9日(日)
西表月ケ浜リゾート
9月着工、来年8月開業へ
ユニマットが住民説明会
当面5階建て160室を建設

 西表島浦内の月が浜一帯でリゾート開発を計画している(株)ユニマット不動産(高橋洋二代表)は6日夜、浦内地区活性化施設で同地区住民らを対象に「西表月ケ浜ホテル建設」(仮称)の建設計画を説明した。同計画は、月ケ浜に面した1万4780平方メートル(一部町有地、公有地含む)に5階建てリゾートホテル(1棟、160室)を建設するもので、今年9月に着工、03年8月のオープンを目指す。同社は当初、ホテル棟3棟(165室)を段階的に建設する計画で同地区住民らに説明してきたが、計画を変更した。

 「西表月ケ浜ホテル建設計画」は、ユニマット不動産が自社有地と一部町有地(借地)、公有地(里道)合わせて1万4789平方メートルで客室160室(1棟)とレストラン、ショップが入った5階建てのリゾートホテルを建設するもの。
 計画では、今年9月に着工し、来年8月のオープンを予定している。
 この日の説明会では、同開発の設計管理と施工を担当する(株)タイム・アンド・タイド(竹内栄次社長)の関係者らが計画概要を説明し、住民からの質疑を受けた。
 そのなかで、電気と水の確保について企業側は「電気は03年6月に沖縄電力が2万ボルトを持ってくるので大丈夫。水は町水道課から1日254トンの供給が可能という回答を得ている。大型の貯水槽にためたり、井戸を掘ったりして対応したい」と回答。
 これについては住民から、一般家庭の水に影響が出ないよう要望が出された。
 またホテルから出るごみの処理について企業側は「燃えるごみはダイオキシン対応型の焼却炉で焼却処理し、燃えないごみは指定の場所に捨てる」との考えを示した。
 ごみ焼却については住民側から「燃やすとダイオキシンが発生する心配がある。また有害な煙も出る。集落の近くで燃やしてほしくない」と、反対意見が出た。
 さらに住民から19.12メートルの高さや、周辺景観にマッチしない建物造りが指摘されたのに対し企業側は「高さは建築確認申請を出した段階で県が判断する」とした。
 また高層集約型の建物については「まずスタートで失敗しないことが第1条件としてあるので採算を考えるとこのような形となった。次期計画からはコテージタイプの建物で考えている」とした。 このほかに一部住民から「西表島に対する悪影響が多すぎる」として開発に明確に反対する声も出た。
 同社ではこのほかに、「西表リゾート開発」として同ホテル隣接地に店舗と従業員寮(84戸)、「浦内川プロジェクト」としてレストラン、コテージ(9棟124室)、道の駅、「太陽の村プロジェクト」としてレストラン・コテージ(3棟60室)、公園整備。さらに「月ケ浜本体開発」としてホテル(1棟189室)、コテージ(12棟96室)などを計画している。
 計画期間は月ケ浜の店舗・住宅、浦内川プロジェクトは本年度末の着工、それ以外は16年度以降の予定。開発面積は同ホテルを含めた全体計画で14万251平方メートル、ホテル、コテージ合わせた部屋数は637室となっている。



2002年 1月25日(金)
ユニマット
リゾート開発計画を説明
西表上原連合地区住民に

 【西表】西表島浦内の月が浜でリゾート開発を計画している(株)ユニマット不動産(高橋洋二代表)は23日夜、上原多目的集会施設で上原連合地区住民を対象とした説明会を開き、同地区住民に対し、計画概要を説明するとともに、住民からの質疑を受けた。
 同社の開発計画は、自社有地と一部町有地(借地)合わせて約5.5ヘクタールで165室(3棟)のリゾートホテルとレストラン、コンビニショップ、従業員宿舎などを予定しているもの。
 そのうち第1期(開発面積2997平方メートル)としてRC5階、36室のリゾートホテルとレストラン、コンビニショップ、従業員宿舎が計画され、来年春のオープンが予定されている。
 今回の説明会では、施工を担当する(株)タイム・アンド・タイドの竹内栄次社長が開発計画の概要を説明するとともに、ホテルを運営する(株)南西楽園、同不動産関係者が参加者から質疑を受けた。
 質疑のなかでは、参加者から「国立公園法で13メートル以上の建物は認められないと聞いているが、町と協議済みか」「(従業員宿舎1階部分の)テナントはどのような業種を入居させる計画か」「小浜島リゾートの雇用状況はどうか」「環境アセスはどうするのか」など数多くの質疑が上がった。建物の高さについて同社は「(リゾート開発地が)国立公園外である。それについて町からの指導も受けていない。自然を満喫できるホテルという趣旨で造るので、高さは計画の19.5メートルより低く抑えたい」。テナントの業種については「総合観光案内所と地元産品のアンテナショップについては町から要望がある。それ以外は具体的に決めていない。できれば観光関連業種が入ることを期待している」とし、従業員宿舎部分についても、一般への賃貸も計画していることを明らかにした。
 また環境アセスについては「県の条例に基づき、20ヘクタール以下の開発なので環境アセスは必要ない」とした。このほかに、参加者からは、地元出身者の優先雇用や地元の農水産物や織物などの優先使用の要望が挙がり、同社は「一番の悩みは人手不足である。地元の人が雇用できるよう皆さんがバックアップしてほしい。地元産品も安定供給してくれれば、地元産にこしたことはない」と回答した。
 また、国内で唯一開発地周辺に多く生息するタイワンキマダラ(チョウ)の食草保護について同社は「木があれば移植するなどしてやりたい」との考えを示した。



2002年 1月 9日(水)
西表浦内でリゾート開発を計画
ユニマット不動産
ホテルやコンビニ・ショップ
竹富町が地区住民に説明会
町有地貸し付けで理解求める

 (株)ユニマット不動産(高橋洋二代表)が西表島浦内の月が浜でリゾート開発を計画している。第1期としてRC5階のホテル棟1棟(36室)とレストランやコンビニ・ショップなどの付帯施設の建設を計画。全体としてはホテル棟3棟で165室に拡大する予定。同社の開発に向け7日夜、浦内地区活性化施設で同地区住民を対象に説明会が開かれ、町担当者が、同社の開発や同施設西側に隣接する町有地の貸し付けなどについて説明した。

 同開発は、ユニマット不動産が自社有地と一部町有地(借地)合わせて約5.5ヘクタールで165室(3棟)のリゾートホテルとレストラン、コンビニ・ショップ、従業員寮などを予定しているもの。そのうち第1期(開発面積2997平方メートル)としてRC5階、36室のリゾートホテルとレストラン、コンビニ・ショップ、従業員寮が計画されている。
 今回の説明会は、同社が町に対し借地を申請している同活性化施設西側隣接地を、同公民館(田代馨館長)も98年から借地要請を行っていることなどから町に対し説明を求めたもの。
 説明会には町側から真謝永福企画課長、古堅廉太郎税務課長ら3人が出席。
 このなかで、同施設西側隣接地の貸し付けについて古堅税務課長が「役場内で協議した結果、ユニマットに貸して浦内地域の雇用創出、地域活性化を図ることに決めた」と、町の方針を説明。また住民から「(現在計画された場所の)背後地などへの計画があるのか」との問いには真謝企画課長が「具体的な計画は決めていないようだ。太陽の村など開発については別の企業からも話しが来ている」と述べた。
 開発に向けた地域住民の同意書の取り扱いについて真謝課長は「開発許可申請には近隣公民館の同意が必要」と述べ、近隣公民館の同意が無ければ開発許可が出せないことを強調した。
 また「建物の規制は考えているのか」との問いには、国立公園法で建物の高さが制限されるほか、町としても周辺の景観を損ねないよう規制をかけて行く方針を示した。
 このほかに参加住民からは「できるだけ自然を守るような開発にさせてほしい」との要望や「国内でここだけにしかいないタイワンキマダラというチョウの生息地である」という、指摘があった。
 また浦内で生まれ育ったという男性からは「リゾート開発はもろ手を挙げて賛成。自然も大事だが、雇用創出としてリゾートは必要。地域活性化にはある程度の人口が必要で、そのためにはある程度の自然の犠牲もやむをいえない」と、開発を希望する声も挙がった。


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