9/5朝一番でレンタルバイクを借りて、まずは浦内川遊覧船乗り場近くのおみやげ屋さんを目指します。 遊覧船乗り場の船着き場のすぐ脇に目立たない売店があるのですが、ここにしかないヤマネコグッズを入手したかったのです。 最初見かけた時は「他の店にもあるだろう」と思って買わなかったのですが、予想に反して他の店では見つからなかったその品とは、横塚さんの撮ったヤマネコ写真が入ったTシャツです。 このTシャツに写っているのはおそらく横塚さんが「キレミミ」と名付けていたメスネコだと思われます。 このキレミミのエピソードは「追いかけて、イリオモテヤマネコ」のメインとなる話で、「キレミミに恋している横塚さん」の文を読んで私も「キレミミに恋してしまった」のでした。 この話がなければ私がここまでイリオモテヤマネコにはまることはなかったのですから、どうしても横塚さんのヤマネコグッズは入手しなければならないのです。 横塚さんの写真グッズはTシャツが2種類、トートバッグが1種類ありました。どれにしようかさんざん悩んだあげく、Tシャツを買うことにしました。 しかし観光みやげのTシャツというのはどうしてLかMサイズ、しかも丈が長いものしかないのでしょうか?ふだんはわりとフィットするTシャツを外に出して着ることが多い私は、幅が大きくて長い丈のTシャツは着づらいです。 私自身は女性のLサイズなのですが、ぴったりめに着ようと思うと男性用のMだと少し大きく、わりとだぼっと着る感じになってしまうのが嫌なのです。 「観光みやげだから」と適当に作るのではなく、こういった服にもおしゃれ要素を取り入れて欲しいと思う私でした。 私が購入した、横塚さんの写真をプリントしたTシャツ ![]() 次にコートシャレープラザに寄ったら、先日お話した店員の高橋さんという方がいたので「ここで保護したヤマネコは、まだ野生生物保護センターにいましたよ」とお話してきました。 ここではヤマネコ話に盛り上がり、「イリオモテヤマネコのホームページを作りますので見て下さい」と名刺をお渡ししてきました。 今回の旅行は不満も多い旅行であったのですが、イリオモテヤマネコに関わっている方とのお話はいずれも楽しく、現地ならではのお話がいろいろ伺えたのでその点は非常に満足しています。
ヤマネコが目的で来たからにはもっと映像も資料も見たかったので、残りの時間は野生生物保護センターに賭けることにしました。 バイクだと1時間近くの道のりですが、さすがに同じ道で3日目ともなると慣れたもので、鼻歌まじりに国道を走っていました。 野生生物保護センターに入り、モニターを眺めたら、先日監視カメラで見た時にはぐったりと寝ていた野外ケージのヤマネコが今日は起きています。吸い寄せられるようにモニタの前に座ってしばらく眺めることにしました。 この時は野外ケージの隅っこのコンクリートの細い台の上を、右に行ったり左に行ったり右に行ったり左に行ったり…、をず〜っとくり返していました。 しばらく見ていたのですがずっと同じ行動をしていたので、ちょっとモニターの前を離れてしばらくして戻ってきたら、やっとうろうろするのをやめて横になっていました。今度はすっかり「お休みモード」に入ってしまったらしく動く気配がないので、資料室に入ってしばらくの間、先日読み損ねた研究論文を読んでいました。 1時間くらい論文を読んで、またモニタを眺めに行くと今度は監視カメラの視界にヤマネコが映っていません。どうもカメラ視界に映らない場所にいるようです。 ヤマネコが写っていない画面を見ていてもしかたないので、係の方にお願いして、先日流していたビデオを見させていただくことにしました。 ビデオの映像は、1997年7月に親ネコが交通事故に遭ったために野生生物保護センターに保護された仔猫が、野外ケージで餌の捕獲訓練をしている様子でした。ビデオの映像ではまだあどけなさの残る幼獣です。 (この仔猫はこの訓練の後、まもなく野生復帰させましたが、その後しばらくして死体で発見されています。SINRAという動物雑誌の表紙も飾ったかわいい仔猫だったのですが…。) はじめてサキシマスジオというヘビ(毒はありません)を生き餌として与えられた時の映像があり、最初は仔猫はケージの棚?のようなところに登っていたのですが、ヘビがいるのを発見してまず下に降ります。仔猫とはいってもさすがヤマネコ、初めて見るヘビであっても躊躇せずに捕まえようとしますが、最初は要領がつかめないようでヘビに攻撃されてちょっと噛まれたりしています。 最初はヘビの体の部分などを攻撃していたのですが、頭を攻撃すればいいことに気付き、まもなく無事ヘビを捕獲して、すぐに頭からガリガリと食べはじめました。頭を食べられてもヘビの体はまだうねうねと動いているので、前足で動くヘビを押さえ付けて食べています。 そのまま一気に食べ進み、5分強で一匹のヘビを食べ尽くしてしまいました。そんなに大きいヘビではないとはいえ、仔猫の体から見ればそれなりの大きさはあるのですが、ずいぶん早く食べてしまうものだと感心しました。 ヘビを食べ終わった仔猫は、自分を写している監視カメラの動きが気になるのか(この時は手動でカメラ操作をしていたようです)カメラのほうに寄ってきて「なんだこれは?」という顔をしています。(これがまたかわいいのです!!) その後消化を助けるためか、地面に生えている雑草をむしゃむしゃと食べていました。 余談ですが…。 私は非常にネコが好きですが仔猫はさほど好きなわけではありません。どちらかといえば成獣になったネコのほうが好きなのです。仔猫のかわいさは「ネコのかわいさ」ではなく「子供のかわいさ」だという気がします。 しかし、イリオモテヤマネコの仔猫はホントにかわいい。仔猫であってもどこかたくましく、野性味があるところがイイのかも…。 猫の写真集などでも「かわいいでしょっ!」という感じのは苦手で、むしろクールに猫のある風景を切り取っているようなものが好きです。(岩合光昭さんの写真なんかがそのタイプでしょうか。) また私は「うちのネコが一番かわいい!」と主張することはまずありません。よそ様の飼い猫を見ても冷静に「うちのよりこっちのほうが美人」と思ったりします。 もちろん、うちで飼っているネコには他のネコより愛着はありますし、今はもういないのに忘れられないかつての飼い猫もいるのですが、だからといって「うちのネコが一番」とは思いません。私は良くも悪くも「身内びいき」ができない性格なのです。 だからでしょうか、他の人の「私はネコが好き」というのと、私の「ネコが好き」というのには”温度差”を感じることが多いです。 こういう”ネコ好き”はわりと珍しいのかなあと時々思いますが、そういう私だからこそちょっとクールでワイルドなイリオモテヤマネコにはまってしまったのかもしれません。 話を戻して…。 次の映像は、同じ仔猫がトカゲをつかまえて食べているところです。 こちらは獲物が小さいせいかあっさりとつかまえてあっという間に食べてしまいました。口で獲物をくわえる時に「にゃお〜」とも「わお〜」とも聞こえるような声で鳴いていたようです。私がイリオモテヤマネコの鳴き声を聞いたのはこれが初めてでした。 だんだんビデオの中の時間が夕方に近付いてきたためか、映像全体が暗くなってきました。暗い中で見るとイリオモテヤマネコの姿は闇に溶け込んでしまいどこにいるかなかなかわからないのですが、ヤマネコの特徴である虎耳状斑(耳の後ろにある白い模様)だけがくっきりと浮き出て見えます。 次にテナガエビを与えたのですが、これはつかまえてもすぐ食べずに、エビをくわえたままケージの隅っこをうろうろうろうろしていました。
Q&Aには記載しなかったのですが、西表島の住民のイリオモテヤマネコに対する感情や保護に対する姿勢などについても気になっていたのでそのあたりのこともお伺いしてみました。 西表島では、イリオモテヤマネコ発見当初に、世界的に有名なネコ科の研究者が「ヤマネコや生態系の保護のために島は無人にすべきだ」という意見を出したことがあり、それが島民に大きな反感を買って「ヤマネコか人間か」という大論争が起きたという経緯があります。 当時は「ヤマネコがいるから開発ができない」とヤマネコの研究者に嫌がらせをしたりという人もいたそうです。 しかしヤマネコ保護のためには住民とヤマネコの共存を考えていかなければならず、現在の住民の意識はどうなっているのだろうということが私はずっと気になっていました。 係の方のお話だと、現在では西表島の人はこの自然を大切に思っており、ヤマネコに対する悪感情というのはほとんど見られないとのこと。 それを聞いて私はちょっとほっとしました。 その他もろもろのお話を伺った後、後ろ髪を引かれながらも私は野生生物保護センターを後にしました。
とりあえず宿の方向とは反対側にある大原の集落に向かい、みやげ屋で先日購入しそこねたイリオモテヤマネコの時計を購入しました。時計の図柄は二種類あるのですが、ひとつのほうはデフォルメされていてあまり似ていないので、仔猫の図柄のほうを購入しました。 3気圧防水という中途半端な防水がついていますが(笑)リストバンドにも猫の足跡が入っていてなかなかキュートです。 ![]() 大原から急いで宿のほうへと戻ります。時間がなくなりつつあったので、あまり景色も見ずひたすら走っていました。 なんとか14:40頃に宿に到着、バイクを返して、お昼を食べ損ねたので船の中で食べようと民宿の隣の売店でパンを購入しました。 急いで荷造りをして、港に送迎して欲しい人は15:00に民宿の食堂に来て下さいと言われていたので食堂に行ったのですが、15:00になっても宿の人が現れません。 船が出るのは15:20で時間的にはあまり余裕がないので、困って外をうろうろしていたところ、さきほど売店でパンを売ってくれたおじさんから「あなたが港に行く人?」と尋ねられました。どうやらそのおじさん(宿のご主人らしい)が私の送迎の担当だったらしいのです。 私はてっきり宿のおばさんかバイトの人が送ってくれるものと思っていたし、おじさんは私がこの宿に泊まっている人だと思っていなかったようです…。(食堂にいるということも聞いてなかったらしい) あたふたしつつも港に送ってもらったのですが、車の中でおじさんがおみやげに自分のうちの畑で穫れたというバナナとドラゴンフルーツ(沖縄特産のトロピカルフルーツ)を下さいました。そういえば宿のパンフレットに「お父さんはバリバリのパイン生産者」と書いてありましたっけ。 港に着いたらまもなく船の出る時間だったので、あたふたと乗り込みました。 ほどなく船は出航し、西表島から離れて行きます。 行きに船から西表島を眺めた時とは違って、遠くから島を眺めただけでだいたいどこがどのあたりか見当がつくようになっていました。 昼食代わりのパンを食べつつ、だんだんと小さくなっていく西表島をずっと眺めながら「もう一度ここに来る。今度こそは絶対イリオモテヤマネコを見よう!」と心の中で決意をつぶやきながら、私は西表島を後にしたのでした。
港から空港までタクシーに乗った時に、ひとりで乗って黙っているのもなんだと思って運転手さんに話しかけてみたのですが会話は一瞬で終わってしまい、結局それ以降空港まで話もしませんでした…。 空港まで930円だったので、1000円を出して「おつりはいいです」と言ったのですがほとんど反応がなく、トランクに積んでいる荷物さえ降ろしてくれず(別に荷物を降ろしてほしくてチップを出したわけではないですが…)なんだか損をした気分に。 車の中で話したがらなかったのは、私が運転手さんの方言を聞き取れず何度か聞き返したせいかなあ、シャイなだけなのかなあなどと思っていたのですが、どうもそれだけではなさそうな「不愛想さ」がちょっと気になりました。 観光客が多い土地柄のはずなのにどうも不愛想な人に当たる確率が高いです。(ひと足先に帰った旦那の乗ったタクシーはそんなでもなかったようですが。) 石垣空港で飛行機を待っている間、行きに撮り損ねた「ヤマネコらしきものがマークになっているタクシー」の写真を撮影しました。運転手さんに不審な顔をされてましたが、まあいいか。 ![]() ![]() 石垣島から那覇へ向かう飛行機は行きと同じボーイング737でした。 この日は沖縄地方は天気が良く、窓際の席だったので下にはぽつぽつと離島が見え、きれいな景色を堪能することができました。
この友達は大学卒業後まもなく、大学の同級生でJTAのパイロットである旦那さんと結婚、旦那様は沖縄の離島便のパイロットになっているので家族で沖縄に住んでいるというわけです。 彼女はすでに一児の母となっており、長男はお父さんと同じく飛行機大好きなのだとか。帰国子女で英語はペラペラ(でも日本語の発音がちょっと変?)、性格はかなりユニークな彼女でしたが、一児の母となって少しは「お母さんぽく」なっているのかなあなどと想像していました。 私が乗換えのほんの少しの時間しか取れなかったので、彼女が空港まで来てくれたのですが、空港で待っていた友達を見ると、なんだか妙におなかがふくらんでいます。 彼女は西欧系の顔だちをしている美人で(でもれっきとした日本人らしい)一時期はモデルもしていたというほどスタイル抜群だったのですが、一児の母となるとこんなに太るのか?それとも妊娠?と思いおそるおそる聞いてみたら「あ、ふたりめができたの」だそうで。 すでに妊娠7か月(8か月だっけ?)だそうで、旅行に行く前にメールでやりとりをした時には全く聞いていなかったことなのでびっくりしました。 「(妊娠月数のわりには)あまりおなかが出ていないよねえ」と言ったら「骨盤が深いから胎児が大きくなってもあまりお腹が出て見えないらしい」んだそうで。 「年をとったせいか、ひとりめよりはいろいろトラブルが多いよねえ」と言われ、同じ年でまだひとりめも産んでいない私はどうなるのかと不安にさせます(笑)。 とりあえず夕食を一緒に食べようということで、空港内のお店を探しました。自衛隊の訓練がやっている時間なら滑走路が見えるレストランが良かったのですが、すでに夕方でもう飛ばないだろうと思い、沖縄料理の店に入ることにしました。 今回の旅行ではいろいろと沖縄料理を食べましたが「エスニックがプラスされた和食」みたいな沖縄料理は私の舌に合っていたようで、たいていのものはおいしくいただくことができました。 肉なども結構使っていてボリュームがあるんだけど野菜もたっぷり入っていて健康的そう、というのがイイです。 旅行の最後は今まで食べていない沖縄料理を食べようと思い、ヘチマのチャンプルーを食べることにしました。友達は麩チャンプルーを取って少し分けてくれました。 ヘチマはたぶん初めて食べましたが、味はおいしくもなく、まずくもなく…、なんだか味が薄くて水っぽいナスを食べているような感じでした。麩チャンプルーのほうがおいしかったかも。 短い時間しか会えませんでしたが、お互いの近況やら中学時代の同級生の話やらで話が盛り上がりました。一児の母となっても以前とほとんど雰囲気の変わらない彼女にちょっと安心したような…(笑)。 旅行中の話もいろいろしたのですが、彼女曰く「石垣島や西表島の人は閉鎖的な人が多いような感じがする。同じ離島でも宮古島は開放的なんだけど」だそうで。 う〜ん、やはりただ単に「たまたまたくさんハズレを引いた」だけではないのかとちょっと納得しました。 那覇から東京に帰る便は行きの小さい飛行機とは違い、エアバスA300という298人乗りのジャンボジェットです。火曜日の夜でしたがほぼ満席状態でした。 席は窓から2番目で、窓際にはやはりひとりらしい、私と同じ年位?の男性がいました。飛行機の離陸の時に「耳がツンとしないためにガムを噛むといいですよ」と言ってガムをいただいたのがきっかけで、それからずっと東京に着くまで話をしていました。 その男性は沖縄本島の宜野湾市出身、就職のため東京に出てきて現在は東京に在住だということでした。実家のお母さまが病気なので仕事を休んで沖縄までお見舞いに来られたそうです。 その方からは沖縄の地元の話をいろいろ聞けて、なかなか楽しい道中でした。 やはり、旅行というのはこういう人との触れあいが楽しいのです。 最後の飛行機が気分良かったので、終わりよければ…ということで少し気分が良くなって家に帰り着いた私でした。 |