剛の者レポート:平成12年2月14日(月)「バレンタインデー」

●ふと気が付けば、毎年恒例の日がやってきていた。
世間では、いわゆるバレンタインデーである。
チョコレート関係の販売店は、この日に向けて、大商戦である。
また、チョコレートに限らず、ネクタイやハンカチ等、他商品の販売店も黙ってはいない。まさに、商売の祭である。
しかし、私にとっては、普段の日々となんら変わりない平凡さである。義理チョコを貰って、頬張るのが毎年の恒例であった。

●さて、今年いただいたチョコレートの報告をしたいと思う。
 本命チョコ・・・0個
 義理チョコ・・・0個
・・・悲しかった。
本命チョコが0個なのは毎年の事なので、慣れたものだが、義理チョコが0個なのは初めてである。どうやら家族からも見放されたらしい。
いや、不況の波がここまで来たのかもしれない。きっとそうだ。そう・・・信じたい。
今年は厳冬が身に染みる。・・・試練である。

●1つも無いとなると、余計に食べたくなるというのが人情である。
いつまでもへこんでいる訳にはいかない。
翌日、私は売れ残ったバレンタインデー用チョコレートを安く購入しようと、仕事帰りに近くのコンビニエンスストアに寄ることにした。

●ちなみに私は、チョコレートの中でも、アーモンド入りのものが好物である。
チョコレートだけだと甘過ぎであるが、アーモンドが入る事により、甘さを抑えてくれる。そして、あの小気味よい歯ごたえが堪らない。
チョコレートとアーモンドのコンビが絶妙なのである。どれくらい絶妙かと言うと、電線に止まる小鳥が感電しないくらいの絶妙さである。あれも、小鳥が電線2本別々に足を掛けると、香ばしい焼き鳥になるらしい。まあ、小鳥の足は私の足より短いので心配はいらないだろう。

●さて、最寄りのコンビニエンスストアに到着である。
早速、売れ残りのチョコレートに視線を移した。
なんと! 値段はそのままで、少しも安くなってないではないか。
そうか、クリスマスケーキと違い、持ちが良いためだろう。また、後日贈ったりする人のためだろうか。
とにかく、うなだれる私であった。
仕方がないので、包装されて中身が不明のものを買うより、見て分かる通常品を買うことにした。
もちろん、アーモンド入りチョコレートである。
帰宅して一息つくと、早速買ったチョコレートを食べることにした。
ん? 賞味期限が・・・2000年1月となっているではないか!
期限切れのものを堂々と売っているとは、あの店は剛の者である。
しかし、もはや私にとって、そんなことはどうでもよかった。私の胃腸に乾杯だ。
最後に、今年のチョコレートは、試練の味がしたことを報告しておく。

●今回のレポートはこの辺にしたいと思う。
それではまた。この試練の部屋にて。


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