剛の者レポート:平成12年5月4日(木)「松葉川温泉にてキャンプ」
●私が所属するツーリングクラブ「ひなたぼっこ」は、ゴールデンウィークの4日と5日を利用して、キャンプを行うことになった。
このツーリングクラブのリーダーは、私ということになっているが、それは名前だけのリーダーであり、真のリーダーは他にいる。その真のリーダーは創立者であるM氏であり、各地へのツーリングや悪天候でのツーリングの経験を持つ剛の者である。
さて、その剛の者率いるツーリングクラブ「ひなたぼっこ」の今回の目的地は、窪川町の松葉川温泉である。
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●今回、参加するメンバーの乗り物は、上はアフリカツイン750ccから下はスーパーカブ90ccまであり、オンロードやオフロードバイクに、軽自動車も入っているという統一性のない闇鍋的なツーリング集団である。 その参加メンバー10名の内、宿泊するのは7名で、後の3名は目的の温泉に入ると、その足で日帰りである。温泉魂ここに有りと言わんばかりの剛の者3名である。 |
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| 様々なバイク達 |
●ところで集合地点から目的地まで片道90km程であるが、自宅から集合地点までの方が遠距離のメンバーもいる。
それは愛媛県から参加するN氏である。彼は剛の者以外の何者でもない。
彼と知り合ったのは、天狗高原でのキャンプでのこと。一人でキャンプに来ていたN氏は、私のバイク(スーパーカブ)を見て、興味を覚えて私達に話しかけてきたのがきっかけであった。そこでN氏と共にすすった一束のうどんの味が粉っぽかったことを今も覚えている。
それ以来、遠方であるにも関わらず、腰痛を押しての参加の意気込みや、同性に投げかける熱視線は、今までにないタイプの剛の者である。
もはやこのツーリングクラブにとって、彼の剛の者的存在は不可欠である。彼がいなければ、このツーリングクラブは油分のない豚汁と同じである。
●ツアラー(ツーリングの人達)の間で、簡単なルールのようなものがある。
それは登山者の挨拶に似ていて、別グループのツアラーとすれ違う時に、手を振って挨拶を交わすというものである。なかなか気持ちの良いもので、いろいろなグループとすれ違い、挨拶を交わすのが楽しみの一つである。
ただ、私の場合、バイクはスーパーカブで服装もツーリング用のものではないので、すれ違うツアラーは私を現地の人と見間違い、挨拶の手が戸惑うことがある。それは今や、私の密かな楽しみの一つであったりする。
いつかスーパーカブだけのツーリングクラブというものを結成してみたい。
| ●さて、途中でラッシュにも引っかかったりしたが、無事に松葉川温泉まで辿り着くことができた。 新緑が美しく、側を流れる川もまた美しい場所である。この場所は携帯・PHSの電波が届かないようで、端末機には圏外と表示されている。電話等をよく利用する人には辛いかもしれないが、たまにはそういうことから離れるのも良いかもしれない。 キャンプ地にテントを張った後、早速温泉に入ることにした。旅の後の温泉は格別である。いつまでも湯船に浸かっていたいが、のぼせて土左衛門になる訳にもいかないので、しぶしぶ上がった。 日帰り3名のメンバーは、風呂上がりの湯気が引かぬ内に、その足で帰って行った。きっと湯上がりに走り受ける風はまた格別であろう。 |
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| 松葉川温泉キャンプ地 |
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●入浴後、一息つくとテントの割り振りである。テントは3つ設置してあり、1つは男性用、1つは女性用である。気になる最後の1つは野獣用である。 野獣用と言っても、本当の野獣が入る訳ではない。野獣じみた野郎どもが入る訳である。ちなみに私は男性用テントである。 野獣用テントには3名の野郎どもが入るが、プライバシー保護の為、名前は伏せておくことにする。 |
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| 左から女性用、野獣用、男性用テント |
●日も暮れ、昼間の暑さとは変わって涼しくなる。
いや、どちらかと言えば寒いのである。山間のキャンプは気候の変化に特に注意しなければならない。体調を崩す原因にもなりかねないからである。
しかし、その変化は隣の野獣用テントでは絶好の頃合いらしく、野獣の片鱗を見せるが如く野生パワーが炸裂する。突如「ぷー」という、彼ら特有の咆哮が辺りに響き、即座にうめき声が続く。
そう、野獣的野生パワーとは「おなら」の事である。彼ら3名は、「おなら四天王」の内の3名という、とても女性には近づけさせられない剛の者である。
彼らは各々「おなら」にプライドがあり、「おなら四天王」というあだ名に誇りを持っているのである。知り合いのインドネシア人曰く「バウ・カタック」(くさい・おなら)である。
今回、その3名の内の一人は不調でぼやき、一人は絶好調、一人はマイペースと悲喜交々であった。その野獣用テントでは、おならの音、臭さにうめく声、叫び声が絶えることなく一晩中続いた。そう、まるで梅雨時のカエル合唱団のように・・・。
人間、これ程までおならが出るものかと、この剛の者達にただただ感心したと同時に、私はこの時ほど、男性用テントで良かったと神に感謝したことはない。
| ●翌朝、寒さと野獣達の咆哮で、無理矢理にでも清々しく目を覚ます。 朝から無意味なほどに元気な野獣達には感服する。流石は、野獣的剛の者である。 私は眠たい目を擦りながら、簡単に朝食を取ることにした。 朝食後、しばし休憩する。日が高くなり始めると、テントを片づけ、暑くならない内に帰ることにした。 途中、昼食の為に寄ったラーメン屋で、日帰りをしたメンバーの一人と遭遇した。不良公務員とあだ名されるI氏である。これからまたツーリングに行くのだろう。彼もまた剛の者である。 そのラーメン屋の駐車場で店員に呼び止められるまで、私がすっかり荷物を置き忘れていたということは内緒の話である。 |
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| 宿泊組メンバー(撮影者:ウエタマン) |
●今回はゴールデンウィーク中ということもあって、移動には多少時間がかかったが、楽しいキャンプとなったと思う。
もし、これを見てツーリングに参加したいという方がいれば気軽に声を掛けていただきたい。
でも、「おなら四天王」の座を競い合いたいという剛の者は、個人的にはご遠慮願いたいところである。
●今回のレポートはこの辺にしたいと思う。
それではまた。この試練の部屋にて。