剛の者レポート:平成13年8月14日(火)「久住高原にてキャンプ(後編)」
投稿者「割れたメガネ」
●16日
今日も久住の清々しい朝日で、目覚めを迎える。我々の肉体が古代の原始生活の頃に戻ってくるような、そんな気がするのは私だけだろうか?
さて、今日もまた大食い的剛の者の我々らしく、食い巡りの旅が始まる。
まず、今朝一番の食事は「まんじゅうハウス」と言うまんじゅう屋で、まんじゅうを食べることから始まる。
「まんじゅうハウス」は、地元の主婦4人が自分たちで店をやっている小さなまんじゅう屋だ。
我々は、開店時間にあわせて車を走らせる。
我々が到着すると、店のおばちゃんがにこやかな笑顔で迎えてくれた。
おばちゃんの笑顔に誘われるかのように我々は、そこでまんじゅうを10個ほど買うと、店内の椅子に座り食べ始めた。
(うまい・・・。うまいぞお!!)
心の中で私が叫ぶ、ここのまんじゅうは近くの長湯温泉のお湯を使用しているらしく、ほかの店では味わえない何ともいえない美味しさがある。
我々は、あまりの美味しさに追加のまんじゅうを頼み、それを持って店を出ようとした。
・・・が、ここで我々は剛の者を発見する事となる。
我々と入れ違いくらいに、北九州からライトバンでやってきた若い男性客がいた。その男性は車から足早に降りると、店のおばちゃんにこう言ったのだ。
「まんじゅう100個!」
(100個!?)
我々は耳を疑った!
彼は一人でまんじゅうを100個も食べるのだろうか!?
もし、そうだとするなら大食い選手権にエントリーできるくらいの剛の者である。いや、仮に一人では食べないとしても、北九州からわざわざやって来てまでここのまんじゅうにこだわる・・・。
この店を愛する気持ちは我々の比較にもならないだろう・・・。まさに、まんじゅうに心を奪われし剛の者である。
まんじゅうハウスの剛の者を尻目に、我々は途中「ハモン・デ・久住」という、ハーブで育てた豚の肉を売っている店に立ち寄り、昨日のN氏の希望の「久住さやか」に立ち寄ることにする。
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●「久住さやか」とは、世界最大級のオルゴール美術館で、毎日決まった時間にオルゴールのコンサートがあるらしい。 しかし、芸術とは程遠い我々はここには入場する事はなかった。美術館の入場料で確実に一食分は食べることができるからである。我々の食い物に対する欲望は凄まじい・・・。まさに、剛の者である。 |
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| オルゴール美術館「久住さやか」 |
| ●「うん。ここで写真を撮ろう!」 不意にN氏が言葉を発する。すると、N氏は何かをひらめいたらしく、私の娘をモデルに美術館の入り口で写真を撮り始めたのだ。 「ふっふっふ、これで、これで・・・ああああ〜〜っ!!」 デジカメを持ったN氏の手が震える。N氏の中で何かがスパークしたようだ。 まさに芸術は爆発である。我々の中でも密かに彼だけはアーティストな剛の者であったのかも知れない・・・。 |
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| 本物の「SAYAKA」登場! |
●「久住さやか」をあとに、我々は本日のメインである黒川温泉に向かう。
黒川温泉はたくさんの温泉宿が立ち並ぶちょっとした温泉街である。
温泉に来たといっても我々は決して食に対するこだわりを捨てたわけではない。温泉より食事である。
黒川温泉に着いた我々は、一日20個限定でしか食べる事のできないプリンを食べにいく。滅多に来る事のない異郷の地で、しかも数量限定品・・・。
もう多くを語らずとも皆わかっている。早速、我々は急勾配の坂道に車を走らせる。
着くとそこはこじんまりとした温泉宿。黒川温泉の中でもまさに秘境とも言えるような温泉宿の一角に純和風の食堂があり、そこでプリンが出るのだ。
我々は店のお姉さんにプリンの在庫があるのを確認し、おのおのプリンを注文する。
やや小ぶりだが、程よい弾力のある黄色いプリン・・・。
見るだけでも、食欲を十分かきたてるのに、口に入れた時のおいしさと言ったら・・・。考えただけでも、またあの味を思い出す。
過去にプリン8人前を1人で食べた私としては、このプリンは私の欲求を満たすだけの十分な魅力があった。
おっと、言い忘れていたが私はプリン大好き剛の者である。
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●さて、朝食を2回食べた我々は、昼食を食べにまた移動する。 そこは、黒川温泉内の「木べえ」という昔の農家の趣をそのまま残した和風レストランだった。 そこの名物は特製の牛すじ煮込みだ。私は食べなかったが、N氏と私の妻がそれを食べる。ここで出てくる牛すじ煮込みは、トロトロになるまで煮込んである。 その煮込みぐあいは、そう、お箸でスッと軽く力を入れるだけで牛すじを切る事のできるくらいの煮込みようなのだ。我々は、美味しく昼食を頂くと、本日の温泉に向かう。 |
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| 特製のトロトロ牛すじ煮込み |
●沢山ある黒川温泉の中で、我々が選んだのは新明館という宿の洞窟温泉だった。
そこはまるで洞窟のようなその温泉は、露天風呂とか普通の温泉とは違い、全く別の趣がある。
我々も洞窟の中の温泉は初めてである。
| ●温泉は男女別の洞窟温泉と混浴の露天風呂の2種類あった。 我々は外の混浴の露天風呂で体を洗い、中の洞窟温泉に向かった。 源泉が98℃のこの黒川温泉は洞窟の中で熱もこもるせいか、非常に熱い。この中に長時間入るのはかなり剛の者でないと不可能だ。我々はこの灼熱の温泉を制覇し、熱湯界の剛の者になろうとしたが、あまりの温泉の熱さに3分ほどで断念することになった。 無念である・・・。 |
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| ゆでだこ寸前の剛の者 |
●温泉で「ゆでだこ」になる前に湯を離れると、湯上りのくつろぎのあと、今夜の夕食の「久住高原地ビール村」に向かう。
去年は、豊後牛食べ放題のパルクラブの後に、地ビール村だったので、肉が腹に残り地ビール村での食事を堪能できなかった。
だが、今年の我々は違った。去年の過ちを繰り返さないようにこの2箇所の食事イベントを2日に分割したのである。
食べる事を堪能する事に余念がない。流石は剛の者である。
我々は昨年同様、地ビール村で夕食を堪能した。今回は夕食が終わっても日暮れまで暫し時間の余裕があった。
ふと、窓の外を見ると地ビール村の前に久住の山々が見渡せる広大な草原があったのだ。
我々は日暮れまでの暫しの時間をこの地ビール村の草原で過ごす事にした。
久住の山々が夕日に映って、とても写実的な美しさをかもし出していた・・・。
(ああ、今年の夏も終わったな・・・)
草原にごろっと寝転び、久住の山々を眺めながら私は一人感傷にふけるのであった・・・。
●17日
最終日、フェリーに乗り、我が家へと向かう。
今回の九州ツーリングは、行きと帰り以外は車で移動というあまりバイクツーリングらしい旅ではなかったかもしれない。
しかし、今回は今までの中で一番のんびりした旅になり、日頃の疲れを癒すのには十分な旅であった。
●今回のレポートはこの辺にしたいと思う。
それではまた。この試練の部屋にて。