ブロンコ風月記
                       HP風化月間。


8/31
夏が終わる。実のない日々。

夜に備えて昼寝をしていたらレム睡眠前に電話。
「あのーすいません読売新聞ですけど〜」
「僕は新聞読まないんです」
切る。
昼寝続行。・・・ピンポーンピンポンピンポーン♪またレム睡眠前。
パンツ一丁で出るわけには行かない。ズボンをもごもご履いて応対。
「あのー、朝日新聞ですけど〜」
「僕はお金がないんです」
ドアを閉める。
あと30分寝られるか。

コンビニからの帰り道。アパート前で無精髭の男がにこやかに近づいてきた。
「あー、ちょうど良かった。今日引っ越してきたんですけど〜、挨拶に回ってるんですよ」
はあ、そうですか。
「で、今度そこの方にお店出すんですけど」
お店、何のお店です?
「つきあいでいっぺん取ってくれませんかねえ」
何の話?
「読売新聞なんですけど〜」
何なんじゃお前等はああああアアアッ!


8/30
今日はオフ。
頭の中でずっとポルノグラフィティの「ミュージック・アワー」が流れる。
そのままネーム描きに突入。
進まねえったらありゃしないので、外出して近所のスーパーで
健康サンダルと期限切れで安くなったカレーパンを購入。
アワーズでヘルシングと泥棒猫を確認した後帰宅。寝る。

いかん、行動しか書いてないではないか。
えーと、8月も終わりなのに暑いですね。

8/28
連作。
「神以下略処」第6回

とりあえず私達は神社の入り口近くにある看板を見た。
恋愛成就がうんたらかんたら書いてあって、まさにヤツカ様!
ここまで来た甲斐があった。感動する我々。
「メモっとけメモっとけ!」
と無比。はっきり言って面倒くさいので手帳に書くフリをして頭脳メモリーに記憶。
結局頭脳メモリーは後程クラッシュして大部分が飛んでしまったのだが。

お賽銭タイム。何を願うか?
私「素敵な人との出会いがあと大野さん」
無比「いい人が来ますようにいい人が来ますようにいい人が来ますように」
無比と程度が同じくらいだとわかってガッカリー。

おみくじを無比が引く。私はこのような紙切れに書いてある言葉で一喜一憂するのは
誠に阿呆らしいと思っていたのだが、私の隣にいる金髪の男が
「てめえもおみくじひかねえとナマハゲに喰わしちまうぞ」並のことを言うので
渋々引く。だってナマハゲ恐いんだモン。
結果 待ち人

待ち人

恋愛

出産

願望

内々欅 小吉

来ず。さわりあり

よく見定めて進め

安し安心せよ

ととのう。色事につき妨起こる

無比 中吉

来るでしょう

顔によらず心を選べ

母子共に健康

急には無理、控えよ

まあ二人とも無事に出産できるらしいので安心しながら木に結ぶ。・・・色事か・・・。

「見ろ!アレを!」
無比が指を指した先には販売所が、そして巫女さんが鎮座ましましていた。
皆さんは巫女さん巫女さんとか言いますけれども巫女さんてそんなにいいのですか?
答えは「シュアー(もちろんさ)!」けっこういいぞ、うん。
しばらく見ていると薫さん(巫女さんの意)が2体、3体とどんどん増えていくので
一体ぐらい貰って帰ってもいい気がしてくる。
そんなのは無論間違いです。


闘いすんで日は暮れて。
ガストでパフェパフェ。ウヘーイさあ帰れ今帰れすぐ帰れー!


・・・大野さん?いないいないよそんな人〜。
いいかい、ゲームと現実を混同するから最近の少年犯罪のように残酷な行為が(以下略)

終。
こんな終わり方でごめんなさい生きてて。

8/22
大短期大集中大連載
「神谷上町を訪ねて〜大野さんよ今何処〜」第5回

我々は全速力であの場から逃げ出した。
その後は、まっ暗い山に突入しなかなか出られなくてギャーと叫んだり
燃料が切れそうな所ギリギリで走ってギャーと叫んだりして、
荒神谷から約20キロ、八雲町という所にやってきていた。

荒神谷よりは田舎度は低いものの(荒神谷には本当に何もなかった)、
商店街の並び具合や地理的に神谷上町に通ずるところがある。
何よりフォークソングのシナリオの方の故郷だそうなのだ。
何らかの収穫はあると見ていいだろう。

無比が言う。
「この街はあれだ。フォークソングの薫り漂う街なのだ」
そうですか。
「そして既に行くところは決している」
はあ。
「つれないなあ。・・・まあいい。我々の次なる目的地は、ここだぁっ!」
車の前には神社があった。もしかして、もしかして・・・
「もしかして、これがヤツカ神社っスかぁ!?」
「モデルになったところやもしれんな。ほら、神社の名前は」
八重垣神社、と書いてある。ヤツカ・・・ヤエガキ・・・、
ヤツカ、ヤツカ、ヤツェカ、ヤツェカクェ、ヤツェカキ、ヤエガキ!
「ここがモデルじゃあああぁあ!」
まさしく大発見に私は叫ばずにはいられなかった。早速中に入って調査しなくては。
「そう、ゲーム進行通り行けば大野さんを含めたメンバーがこの中にいるかも知れない。
しかもここなら謎巫女の薫さんもいる可能性が高い!」
相変わらず妄想系入ってる無比はおいといて説明を。
謎巫女の薫さんというのはヤツカ神社を一人でしきっている謎巫女で、
いろいろと謎な部分が多く、存在も結構謎なのだ。

ついに突入。


ちょっとダレてきたので
続く
次回最終回。

8/20
短期集中連載ベンチウォーマーコンボイ
「神谷上町を訪ねて〜大野さんよ今何処〜」第4回

 雨はとうとう本降りになってきた。大粒の雨がアスファルトに叩きつけられ飛沫が飛ぶ。
こんな状況にとうとう大野さん探しも終わりなのかムードが狭い車内に漂い始めてきた。
「俺は諦めないぜ」
と無比。
「大野さんを見つけるまでは!この手にするまでは!俺は諦めない!」
続けて叫ぶと無比はハンドルを切った。車は本道から外れ、薄暗い小道に突っ込んだ。
その叫びながら突き進む様は、ある意味漢(オトコ)らしいが、またある意味では情けない。
「それにしてもどこ走ってンだ?」
「知るか」
道は竹に囲まれ薄暗い、というか天候のせいもありはっきり言って暗い。
しかも竹が道にまではみ出ており、ここがいかに人の通らない道というのが想像できる。
道路脇のお地蔵さんが崩れかけてて気味悪い。
・・・おばけなんてなーいさ、おばけなんてうーそさ〜♪
無比が歌いだした。
「おいッ!?いい大人がそれを歌うのかあ!?」
「・・・怖くないのか?」
「怖い」
「なら歌え」
「・・・おばけなんてなーいさ、おばけなんてウーソさ〜
車の中で大合唱

 やがて道は途切れ、車と小屋のようなものが見え始めた。
「なんでえ、ちゃんと人がいるじゃんかよ」
「お化けなんて寝ぼけた人が見間違えたんだよ」
現実との接点を見つけ安堵の息をもらす我々。
だが、よくよく見てみると何かおかしい部分が多々あるの気付く。
「よく見るとぼろぼろの廃屋だな」
「おう」
「よく見ると何故か犬が繋がれてるな」
「おう」
「よく見ると車が2台あるな」
「おう」
「よく見ると1台はぼろぼろ軽トラックで1台は新品のワゴンだな」
「おう」
「しかも新品のワゴンの方は大阪ナンバーでスネ」
「説明的だな」
どう考えてもこんな場所に大阪ナンバーがあるのはおかしい。
ここは大阪とは遠く離れている田舎だし、地元の人でもあるかどうかわからないような小道。
観光ならば全然逆の方角である。
何故犬が繋がれているのかもわからない。人の気配は全くさせない廃屋なのに。
「ええと、これは・・・」
単純な私の頭には「麻薬取引、死体遺棄、拉致監禁」の文字が颯爽と浮かび出た。
無比の方も大体同じ事を感じたらしく、押し黙っている。
静寂の中、雨音だけが車を包む。
「・・・」
「・・・」
顔を見合わせる無比と私。
「逃げよっか♪」
「うん♪」
ゆっくりと車をターンさせた後、急発進。
「うウウゥあああアアアああああああああああああ!」
「こ、コワあああああああああああ!」

いや、マジで怖かったんです。

ちなみに大野さんはあんな所にいるはずもなく。

続く

8/18
超時空短期集中要塞アパッチ砦
「神谷上町を訪ねて〜大野さんよ今何処〜」第3回

 私と無比を乗せた車は適当な位置を見つけてUターンした。
果たして無比が叫んだあの場所には一体何があるのか!?
架空の存在かと思われた大野さんを実際に見たのか?
様々な空想飛び交う中、無比は静かに車を止めた。
「ここからは歩いて行こう」
奴はそう言うと先頭をとって歩き出した。
ああ、そうか、野良大野さんがいるんだな。
車で突っ込むと怯えてすぐに逃げちゃうから静かに忍び寄るのだな、
なんて事を思いつつ、私は無比に付いていった

ひらけた場所に出た。
草がまばらに生え、回りには森。いつ動物達が大集合してもおかしくはない場所である。
「で、野良大野さんは何処だ?」
私の問いに無視をきめる無比。そして森の一角を指さしながら
「あれを見ろ」
そこには人の背ぐらいの小さな鳥居、そして奥に続く階段が見えた。
「この風景は見たこと無いか?」
「・・・ヤツカ様・・・」
ヤツカ様というのは劇中に出てくるヤツカ神社の神様。
効能は恋愛成就とか、まあ、そう言うところが出てくるわけです。
「そう、この階段を上っていけば、そこはもうヤツカ神社なのかもしれない!
そこには大野さんや志帆さんや美夏っちゃんが集うワンダーランドでゴー!
興奮気味に無比が言うと階段を駆け登った。
「そんなに急がなくてもいいじゃないか」
やれやれ、と言った風にゆっくりと階段を上る私。
もし大野さんがいた場合、彼女はあまり騒がしいのは好まないはずなので
ここはゆっくりと落ち着いて上がるのが正解と考えたのだ。
ただ、普通に考えると二人とも間違っている

 階段は30も上がるとそこで終わっていた。
軽く森の中に入っており、そこは夏でも薄暗く、何処か寒い感じを思わせる。
前にはご神木らしき木と、荒神うんたらと書かれた岩が祀ってあった。
大野さんはいない。
「結局あったのは・・・、ミニヤツカ様だけか・・・」
意気消沈する我々。そんなムードを盛り返そうと無比が口を開いた。
「んじゃ、うんこして車に戻ろうか」
ああ、例え軽い気持ちでもそのようなことは言うべきではなかった。
ここは八百万神の国、神有月の国なのだ。荒神様はそれを見ていた。
たちまち今まで照っていた空を、どこから沸いてきたか黒雲がそれを浸食していく。
ぽつぽつと私達の頭に降り注ぐ雨。
ごろごろ。雷が鳴り出す。
どん。落ちる。
流石にこの天気の豹変ぶりは怖い。
私達は口を滑らせたことを後悔しながら車まで走って戻った。

大野さんは姿さえ現さない。

続く

8/17
超短期集中連載巨編スペクタクルファイヤー。
「神谷上町を訪ねて〜大野さんよ今何処〜」第2回

 歩いての探索を3分で諦めた我々は「太陽がまぶしかったから」
と言った文学的言い訳を使用。情けなさを背中に負って車に乗り込んだ。

「車での探索に変更」
無比は自分に言い聞かせるように呟いた。
「でも大野さんと暮らすンならこの暑さに耐えられなきゃいけないな」
「・・・ずっと大野さんと冷たい川か風呂に入ってる」
ダメトーク全開。
その間にも車は走る。15分経過。村民すら姿を現さないこの村。
もしかしてこの村は既に、宇宙生物の進入によって村人全員食べられてしまったんじゃないか、
そんな錯覚さえ起こさせる。考える方も考える方だ。

そんな時、ついに私は陽炎立ち上る道路の向こうに人影を発見した。
「おい、あれは女じゃないのか!?」
近づくことでだんだんと細部がはっきりしてくる。
小さい背、曲がった腰、無造作に巻いたほっかむり。あれこそ、あれこそ・・・
「あれこそリアル大野さんなのカあああ!?」
「あれは生物学的には霊長類お婆ちゃん科ヒトと言うのだ馬鹿者ゥ!!」
素通り。

 その後ぽつぽつと村民を見かけるが全てお婆ちゃんであった。
焦る。まさかこんなに過疎化が進んでいたなんて!
「アハハ、無茶苦茶古い自販機があるよネクターとか余裕で入ってるしすげいなあ
竹下わたるだって選挙ポスターでブイーンイヒクヒヒヒウヒ」
壊れ始めた無比を横目に
「現場百回。もう一度回ってみよう。大野さんフラグが立ってて会えるかも知れない」
なんて冷静を装い提案してみたところ無比が突然叫んだ。
「あああ!あれは何だあ!」
「え、え、何?」
「通り過ぎた」
「何があったんだよ」
「俺は見たあ!」
「何見たんだよ?」
「教えないだプーン」
「教えないじゃねえだろ!」
「プーンプーン」
 この若者は阿呆言語と人の心を逆撫でする事に関しては関係者に定評がある。
私はアッハッハと寛大な笑いを一つ出すと
「それじゃ戻ってみようか」
「無論、最初っからそのつもりだこのベカチン」
・・・この男は。

 しかし、この後起こる恐怖の出来事を、私達はまだ知る由はなかった。

続く。

 ショートの
小さい子が
大野さん。

この他にも
フォークソングの
登場人物としては、
大野さんの
ラバーである所の
無口で不愛想
いい人の佐竹さん、
友人の元気ッ子
美夏っちゃん、
その幼なじみの
陽太、
同じく友人の
クールな眼鏡ッ子
志帆さん、
志帆さんと不思議な
関係を持つ
純粋少年透君
がいます。

この人達を
中心として
話が進んで
いくわけですが、
私達のこの
アホ話では
もう一人、謎巫女の
薫さんという
人が出てきます。


それにしても、
ああ〜、暑かった!


8/14
 特に書くこともないので、ここに旅行中やってきたことを書いてみたり手抜き大作戦。

 あなたは「フォークソング」と言うゲームを知っていますか?
平たく言えばエロゲーなんですが、雰囲気がいい。
田舎を舞台にした田舎高校生の田舎男女六人が、田舎ラブを繰り広げるという、
ええい、まあ、一回やってみなさい。小池定路さんの絵もいいんだ。とても。

 事は友人の無比の一言から始まった
「フォークソングの舞台となった田舎に赴き、大野さんに会おうではないか」
大野さんというのはフォークソングのキャラの一人である。性格は内気で弱気。
容姿は中学生に間違われるくらい、と書いておけばいいだろうか。
 既に二次元のキャラに会おうという時点で間違ってる気もするが、
そんなものはあれだ。若さと根性で誤魔化すのだ。
私は二つ返事でOKし、奴の車に乗り込んだ。
車内にはフォークソングのBGMが入ったCDが流れ続けている。準備はバッチリ。
舞台のモデルとなった場所の大体の位置はわかっているのだ。さあ、行こうか。
こうして私達の旅は始まった。

ー神谷上町荒神、
これが劇中で主人公等が住んでいる住所である。
私達は今、ここに来ていた。正しく言えばS県にある荒神谷と言う所だが。
広がる田圃、回りには緑。絵に描いたような田舎だ。
来た道を振り返ると遠くに申し訳程度の街が見える。
「来たな」
「ああ」
無比が荒神谷遺跡公園駐車場に車を止めながら言った。
「この田舎度、確かに大野さんは此処にいる」
私は車を出て回りを見た。夏の陽が容赦なく私の肌を打つ。
「とはいえ、ここに来るまで人っ子一人見なかったのだが、ここに人はいるのか?」
私はそう尋ねると、歩き出した無比の後を追う。
「・・・そうだな。じゃあ、大野さんか住民を見るまで車には帰らない、というこにしようか」
「了解」
「・・・暑いな」
「うムウ・・・」
「・・・」
「・・・大野さんいないな」
「オウ」
「・・・・・・車に戻るか」
「オウ」
実に歩いた距離は100M強。八月の日差しは人の心を弱らせる。
大野さんの姿はまだ見つからない。

続く

8/13
美味しい美味しいと思っていると美味しくなかったり。

8/12
ちゃんと考えられる大人になりたいなあ、そんな30代。
論理的に、スマートに、素敵度八〇%に。
大人?大人って何だ。それは食えるのか?

8/10
帰ってきました。いろいろアホな事をしてきました。
どーいうことをしたかというと、
ちょっと面白いのでまた後程企画コンテンツとして打ち出します。
前・中・後編仕立てぐらいで。

生ゴミ出して、家空け対策万全じゃヨーと思っていたのに、
流し台に食器類が鎮座し、あろう事か主人の私に向かって異臭を放っていました。
私はそれでも大人なので一つ我慢し、
食器の体を洗ってやることで大人ライクな自分の姿に恍惚し自己満足でオーライ!
とにかく食器を洗い始めると、死虫がポロポロと元気に飛びだしてきたので大変。
「Siht!(意味無し)」
その後、事無きを得た私は、新しく買ってきた玉葱の中にも
腐った死虫を発見したので全てがイヤになりました。
ギャフン。



先月の分を見る勇気があらずんば虎児を得ず。