フィギュアスケート

♪世界選手権 2002 In 長野(エムウェーブ)♪

2002年,ソルトレークオリンピックから1ヶ月後,長野で世界選手権が行われた。
3月23日(土),女子FS観戦。

前日のSPでスルツカヤがトップ。そしてミスのなかった村主章枝が2位。
クワンはコンビネーションのルッツの着氷でバランスを崩し,3位となった。
 また,恩田美栄がWアクセルでミスしたコーエンを抑え,4位に食いこんだ。
FSの見所はスルツカヤとクワンのトップ争い,そして村主さんのメダル獲得なるか,だ。

最終Gのトップはスルツカヤ。滑りがよく,次々とキレのあるトリプルジャンプを決め,余裕の演技だった。
得点も5.8&5.9を出しているジャッジもいてこれからあと5人が滑るとは思えない高得点だ。
これだけの演技をしたスルツカヤにクワンが勝つには,3−3を決めるしかないように思えた。
リアシェンコは3ループをミスしたがジャンプがよく決まり,いい出来だった。
そして,クワン。練習滑走では3−3をきめていたが,本番は3−2になった。しかしそれ以外はミスのない演技。
スルツカヤとどちらが上位に立つか微妙に思えたが,滑りの感じではスルツカヤに分があるように思えた。
判定は技術点でかなりクワンのほうが抑えられていて,スルツカヤを上位にした審判が9人中6人だった。
スルツカヤ,クワンが完璧な演技をした後で,村主さんが登場。やはり彼女のルッツ,フリップは高さがあり見ごたえがある。
ミスさえなければ,技術点でクワンより出るのではないかと思われたが,苦手のループがダブルになった。
しかし,転倒することなくうまくまとめたことで,全体的にはとても印象がよく,感動の演技だった。
次のコーエンの出来に村主さんのメダルがかかっている。
SPで3つ順位があいているが,もし2位以上に食いこめば村主さんのメダルはなくなってしまう。
今回の観戦で楽しみにしていた1つがコーエンだったので,とても複雑な気持ちだった。
頑張ってほしいが村主さんには勝たないで。
最初に3−3を挑戦したが,オリンピック,そして練習滑走と同じようなこけ方をしてしまった。
第2ジャンプの高さ,回転が足りない。3−2でまとめたほうがよかったかも。
そしてループでも失敗。これで村主さんのメダルが決まったと思った。
でも,コーエンの180度以上開くすばらしいバレエジャンプを見れて幸せ♪
最終滑走が恩田さん。オリンピック17位と振るわなかった彼女が世界選手権で最終滑走となるとは。
3アクセルはやはり回転が足りず失敗したが,オーバーターンしたルッツ,2アクセルも2本目できれいに決め上々の出来。
技術点がかなり高く,失敗しても果敢に3アクセルに挑戦する姿が評価されたようだった。

結果1位 スルツカヤ,2位 クワン,3位 村主章枝,4位 コーエン,5位 恩田美栄
村主さんは,男子シングルで3位に入った本田君とともにダブルの銅メダル受賞となった。
今回の世界選手権女子は本当に見ごたえがあり,見に行った甲斐があった。


(注)これはMYUが実際世界選手権を見た個人的な感想です。