◇◆◇  タオ島  ◇◆◇

 今回の旅行で一番の楽しみはダイビング。そのため海のきれいな所,魚のたくさんいる所を探していました。サムイ島周辺はあんまりきれいではないようだけど,ボートで1時間半ほどのタオ島がとてもきれい,ということでサムイに決まったのです。初めてダイビングをしたマナ島があまりに美しかったので,どうしても望みが高くなってしまう。
 とはいえ,ライセンスを持っていないので体験ダイビング。慣れていないし不安なので,話が通じる日本人インストラクターと一緒に潜りたい。でも,魚のいないビーチ周辺をちょろちょろ潜るだけの体験ダイビングは嫌。ということで,事前にネットで検索し,現地の日本人インストラクターがいるお店,「SCUBA BLUE WORLD」のMAYUMIさんとメールをやり取りし,詳細を確認してダイビングの申込みをしました。
 当日は朝8時にホテルでピックアップ。7時半頃からそのまま出発できる格好で朝食を食べていたら,10分くらい前にはお迎えが来ていてちょっと焦りました。集合はもっとのんびりしてるのかと思ったのに。車にはすでに何人か乗っていて待たせてしまいました(^_^;)。  ボプットビーチの船着場に行くと,「SCUBA BLUE WORLD」のインストラクターAKIさんが出迎えてくれました。
 タオ島までは詰めて20人くらい乗れる小型のスピードボート。後ろにモーターがついているのでボートの前の部分が浮いた形になり,かなりバウンドします。しかもサムイ島の沖は結構波が高い。船に乗り込んですぐにAKIさんが酔い止めの黄色いタブレットを渡してくれました。ボートには水の他,コーラなどの飲み物がたくさんあって何本でもくれるので,自分で飲み物を持っていく必要はありません。
 乗り込んで最初はAKIさんに勧められて,進行方向右側の欧米人の隣に座っていたのに,タイ人のクルーが反対側に移動するよう言ってくる。船のバランスが左右悪かったのかなと思っていたら,後でその訳が分かってきました。
 走っているうちに波がやはり高くなってきて,ドンッドンッと船がバウンドしてお尻が痛いくらい。しかも波が左側からやってくるので,跳ねもきついし波がかかるのは左側の席ばかり。だから左側に移らされたの!?よく見ると左側に座らされたのは日本人ばかり。これって嫌がらせじゃないの?AKIさんがカッパを渡してくれて,波がかぶらないように頭から被っていたらなんだか気分が悪くなってきた(+_+;)
 ほんとに揺れてもう気分悪いし,ダイビングどころじゃないよ〜,吐きそう〜と倒れそうになった頃,ようやくタオ島に着きました。
 気分が悪くて外を見る余裕がなくなってたけど,いつの間にか別世界の美しい海!もう海の色が違います。エメラルド色の美しい海ってこんな感じ。
 下の3つの海の写真を比べてください。色が全然違います。真ん中のスピードボートの写真もタオ島で,深いところの色はこんなに濃い青です。
ボプットビーチを出発 スピードボートは揺れます〜(×_×;) タオ島のエメラルド色の海
★LOOK★

 船から下りると,陸には上がらずそのままダイビングの練習を開始。体験ダイビングだけど,前に体験&1ボートダイブをしたとAKIさんに話したので,その辺は考慮してくれて,プール基礎講習みたいなことはありませんでした。
 でも,ちゃんと合図や耳抜き,ゴーグルの曇り止め,レギュレーターが口から外れた時の対処法などなど基本的なことは復習,練習。私は鼻炎の気があるので耳抜きがうまくできないのと,コンタクトなのでゴーグルに水が入ってこないかが心配でした。でも,練習中にもお魚がそばを泳いでいるので気もそぞろ。波打ち際は結構波が来るしタンクの重みで,話を聞きながらまっすぐ立っていられず,私はフラフラ流されていました(^_^;)
 そしていよいよダイビング開始。ビーチから少し沖の「アオルック」というポイントへ向かいました。AKIさんがゆっくり泳いで行くのについていきます。水の中ではさっき確認した合図で会話。そして今回AKIさんは押さえることで字が書ける白いボード(小さい時に遊んだレバーを戻すと字が消えて,何回も書いて遊べるやつ)を持っていて,そこに字を書いてお魚の説明などをしてくれました。これは名案!
 フィジーほどカラフルなサンゴには会えなかったけど,ロクセンスズメダイやクマノミを見ることができました。
 
海の中でピ〜ス(^O^)y 食パンをあげると
寄って来る寄って来る
お魚ウジャウジャ気持ち悪い
ロクセンスズメダイって食いしんぼ

紫色のサンゴ サンゴと黄色い魚とクマノミ
★LOOK★
ロクセンスズメダイと小さい青い魚

タオ島の港前 レストランからの眺め
★LOOK★
 違うポイントで潜ってたベテランダイバーを乗せたボートが戻ってきて,お昼を食べに移動。桟橋があってお土産やさんもあるタオ島の中心みたいなところでボートを降り,トラックの後ろに乗り込みます。
 10分ほど内陸に行った所にあるレストランのお料理はけっこうおいしかったです。でも,ダイビングの後ってあんまり食欲ない...。でも,ここのレストランからの眺めが最高でした!AKIさんは前に行ったフィジーのインストラクターと知り合いで,その話で盛り上がったり,いろんな海のダイビングの話を聞かせてもらいました。

 昼からはタオ島と砂浜で繋がっているナンユアン島のほうへ移動。その沖の「ジャパニーズガーデン」というポイントへボートからダイブ。それから浜へ戻ってくるコースです。
 船の上でタンクをつけてもらい,足を開いてジャーンプ。ロープが海底に向かって張ってあって,それに沿って潜っていきます。泳いでいるうちに潜っていっていたというのなら気にならないけど,もろに下に降りていくのはすごくコワイ。耳が痛くなりそうで不安で,すっごく慎重にちょっとずつちょっとずつ潜っていきました。でも,10mの深度到達!そこからロープを離れてAKIさんについてまた泳ぎました。こちらのポイントはハードコーラルが多い感じ。テーブルサンゴや丸い大きなサンゴがたくさんありました。そんな様子が丸く剪定されたサツキが配置された日本庭園みたいなのかな。
 AKIさんが「イカ,イカ」とボードに書いて教えてくれて,追いかけてたけど私には全然わからなかった...。AKIさんについていくほうが必死だったりして(^_^;)。でも,EIKIも分からなかったそうです。
 途中,ゴーグルから水が入ってきて,何回も抜こうとしたけど無理で,AKIさんに合図して浮上。それが2回あって,結局AKIさんにゴーグルを交換してもらいました。
 海中にはサンゴの上に小さな赤や青のカラフルなのがいて,指でつつくと隠れるのがかわいかったです(何なんでしょう?)。最後には黄色いツキチョウチョウウオを見つけて写真を撮ろうと追いかけました。そしていつの間にか足の届く浅瀬になっていて2ダイブ目も終了。
 出発までシュノーケルで遊んでいたら,別のガイドのおじさんがボートの上から私の周りに餌を撒いてきました。好意でやってくれたんだろうけど,魚の大群に囲まれて指を食われた〜!痛いっと思って見てみるとちょっと血がにじんでいる。でも,そこじゃないところが異様に痛い。気分が悪くなってボートにあがってAKIさんに見てもらったら,そこも噛まれててバクテリアが入ったんだろうということでした。「毒魚はこの辺はいないから。」とのことだったので安心したけど,あせったよ(;^_^A 潜っている間にサンゴでも何箇所か怪我していました。けっこう傷だらけ。
 出発前レストランのお手洗いに行って戻ってくると,船の席が替わっている。なんで行きと違う方になってるのよ!それってまた私達が揺れて濡れる方ってこと!? EIKIになんで席替わってるのって聞くと,またタイ人のクルーが席を替われといったらしい。私がいたら絶対嫌だって言ってたのに!他の日本人の人達も「欧米人は要領いいから。」なんて言ってないで嫌だと言えばいいのにー。
 でも,帰りはそんなに揺れず,疲れもあったので眠りこけていました。隣の3人組のおじさん達は,何日か続けてタオ島のほうに行っていて,この日は全然波が静かだと言っていました。タオ島に行くのは結構大変だけど,それだけの価値はある所でした。

ナンユアン島沖のポイント タオ島と白い砂浜で繋がる
ナンユアン島
ジャパニーズガーデンのサンゴ
★LOOK★

チョウチョウウオと
小さいカラフルな謎の生き物
ウニ,ウニ 脳みそみたいなサンゴ

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