英語について 

 海外生活で不安なものの一つが言葉。
 中高で少なくとも6年勉強している人が多いといっても、実践とは多少ワケが違います。MEも多少英会話を習ったこととかはありましたし、それまでの旅行はたどたどしい英語でも、なんとかやってこれたのですが、実は英語圏の国に行くのは初めてのようなものでした。
 着いた当初、生活基盤を整えるにあたって、町を走り回っていた間は、自分が英語をかなり聞き取れないことに焦ることも多々ありました。いわゆるコックニーとか、移民の使う訛りの強い英語とか(もちろん日本人のわたしの英語もそう思われていたのでしょうが・・・・)。言いたいことも、おおまかには伝わっても、細かいニュアンスは伝えられず、同じことばかりを繰り返したりとか。
 ビジネスに使うために英語を身につけるなら、適当にはしていられませんが、コミュニケーションの手段としてだけでいいなら、そこは積極的に行ったらいいと思います。言いたいことを難しい単語を使って話そうとしない(逆にイギリス人と話してて、単語の意味を知らない、ということはあまりありませんでした)、話せる機会は逃さない、相手の自分が言ったことに対する返事をチェックする・・・・・などの積み重ねができていくと、それなりにはなんとかなっていくと思います。
 MEは8ヶ月で、ペラペラになんて、全くなってません。それどころか、かなりカタコトのままです。でも、渡英前にあった、(イギリス人に限らず)外国人と対すると緊張する、というのはさすがになくなりましたし、それがなくなるだけでも、かなり英語に対するハードルが低くなったように思います。また、ロンドンは、旅行者や移民や留学生が多いからか、カタコトの人たちへの対応も、それなりに心得ていたような気がしますし。そういう意味では、懐の広い都市なのかも!?
 では、積極的に身につけていくための方法についてですが。日本にいる時からできる限り、勉強していったほうがいいとは、確かに思います。よく、学校英語は文法ばかりで役にたたない、といいますが、MEは学生時代に英語をしっかり勉強しておいてよかった、と思いました。生きた英語は現地で学べばいいのですから、とっかかりとして、なんらかの形の知識があったほうがいいです。
 現地では、特に英語の勉強とは意識していなかったのですが、日本人の友達をあまり作っていなかったこと、日本人のやってるサービスとかをあまり利用しなかったのは、よかったかと思います。3ヶ月ほど行った語学学校と、家でのTV、食事の買い物、読む雑誌などなど、ほとんどは日常生活での行動から、語彙やヒヤリング力が向上していったように思います。
 語学学校の授業内容自体は、そう効果があったようには思いませんが、友達や先生との会話も楽しかったです(MEは会話のみのコースをとってました)。また、たまたま知った、留学生向けの日曜学校のようなところにも一時出入りしていて、そこで友人との会話の機会を得たことも大きかったような気がします。
 さて、この成果を計る指標ですが、語学学校では、イギリスの英語の検定試験を意識したコースもありますが、日本でメジャーなTOEICをやっているところは見つけられませんでした(どこかではやっているんでしょうが)。お仕事を意識して、TOEICを受けたい人は、ネットでも予約できるので、帰国直後くらいに受けられるように、滞英時から予定を組んでおくのがいいかと思います。
 上にも書いたように、会話がカタコトのまま、聞き取りも不自由を感じることもまだまだ多いまま、戻ってきたのですが、やはり暮らすということが、何よりも大きいらしく、MEはTOEICの成績は大幅アップしました。出発前は、勉強してもしても(というほどでもないですが・・・・)、テープを聞いても聞いても、650くらいまでしかいかなかったのが、帰国直後に受けると850くらいまでに上がっていました。自分の英語の実用度を冷静に見るとTOEICの信頼度を疑ってしまいましたが(ゴメンナサイ)、逆にいうと、テスト向けには、8ヶ月程度の滞在でも効果はある、と言えるかとも思います。問題を見てても、生活をすることによって、苦労せずに覚えた表現などがあることに気付きました。
 言葉って、完ぺきになろうと思えば、母国語が日本語である限り、一生かかっても無理かもしれません。うちの大家さんも、結婚して以来、30年くらい英語を話す生活に入っているにも関わらず、やはり不自由なことが多いと言っていました。偉そうかもしれませんが、気負いすぎず、コミュニケーションをするために、相手を理解する手段として言葉がある、と思いながら処していたら、少しずつ身についていくのかなぁ、という気もします。
 ということで、がんばって話し掛けてください!!



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