おすすめミュージアム 


 たくさん美術館・博物館があり、しかも無料のものが多い、文化的活動にいそしむには環境の整った都市ロンドンですが、その中でMEのお薦めをいくつか紹介しましょう。

@コートールド・インスティテュート・ギャラリー
 ロンドンの有名美術館の中では圧倒的に規模が小さい美術館ですが、その質の高さでいうとロンドン一なのではないかと思われるくらい傑作の揃っている美術館。ルノアールやマネ、モネ、ドガなどの作品でいっぱいの3階は、いつまでも去りがたい雰囲気です。日本にも3年位前かに来た時は、並ぶはチケットは高いわ、という状況でしたが、こちらは常設だけあって、ひどく混みあうこともなく、月曜の10時から14時にいたっては、無料になるという素晴らしいおまけもあるので、ロンドン滞在中に訪れることをお薦めします。

Aテート・ブリテン
 ここの見所はひたすらターナーに尽きます。@は素晴らしい作品が多いものの、その作家の作品という意味では他の国にもたくさん傑作が置いてありますが、ターナーはイギリスの画家だけあってここがおそらく一番の品揃えなのではないでしょうか。イギリスに著名画家が少ない理由には、天気が悪いことが創作意欲に影響しているのではないかと思っているのですが(実際ターナーも一時期はヴェニスなどの南の作品が多い)、そういう意味でも「イギリス人画家」の作品に親しめるこの美術館はロンドンならではのものだと言えるかも知れません。

Bナショナル・ポートレート・ギャラリー
 あまりにも有名なナショナルギャラリーの隣にある肖像画の美術館。一時期は日の沈まない国と言われたこともあるだけあって、私たちも比較的歴史上の有名人物を知っている国イギリスですが、ヘンリー8世やエリザベス一世などを見ていると学生時代を思い出して、なんだか懐かしい人に会ったような錯覚におそわれます。最近の人でいえば、ロイヤルファミリーから歴代首相、カズオ・イシグロのような作家やミュージシャンなど、分野も幅広いコレクションが見られます。

C国立海事博物館
 グリニッジにある世界で一番大きい海洋博物館。海に関わるものは全て揃っているといってもよく、極地探検隊の品やタイタニックの資料、植民地時代の交易の様子などを見ていると特に海洋史に興味がなくても時間を忘れます。体験コーナーなどもあるので、小さい子連れでも楽しめる博物館です。

Dインペリアル・ウォー・ミュージアム
 戦争に関係するものを展示した博物館。日本だとタブーのようなイメージもあるので、1次、2次大戦の資料などを見るのは興味深いです。Secret Warというスパイに関するコーナーがあるのも面白い。また戦争おたくっぽい人も多く見られます・・・。



BACK