イギリスの夏の風物詩として有名なものの一つが通称PROMS(BBC Promenade Concerts)です。
名前のとおりBBC主催で毎晩ラジオでも放送され、日によってはTV中継もあります。会場はロイヤル・アルバート・ホール。今年は7月20日から9月の15日までです。この時期が近づくと地下鉄の駅などでもよく宣伝のポスターを見かけるようになります。
チケットの入手方法としては本屋にスケジュールや指揮者などのキャストが載ったガイドが£4,5で売られているので、それで内容をチェック。お目当てを探します。本に付属の申込書でチケットをゲットするというのが、正攻法。(席や内容によって£5〜70)さらに素晴らしいのが当日の立見券!なんと£3から世界の有名楽団の演奏が聞けてしまうのです。MEにとったら会場への電車代より安い!これは日本では考えられないことですね。
セイジ・オザワは残念ながら来ませんが(笑)ウラジミール・アシュケナジーやダニエル・バレンボイムなどの指揮者やシカゴ、ボストンなどの交響楽団
そしてレネ・フレミングやサイモン・キーンリサイドなどのスターオペラ歌手の唄がそんな値段で体験できるのです。
この立見券は毎日500枚限定なので、人気プログラムの時は少し早めに行って並んだほうがいいんでしょうが。ちなみにMEは立見で2回行きました。
立見にはアリーナとギャラリーの2種類がありますが、ギャラリー(ホールの上)のほうが見るときに掴まる手すりがあって疲れにくいかも。アリーナ席は
しんどいけれど、楽団、指揮者、歌手を場所によってはかなり間近で見れるのが魅力かと思います。
このPROMSの一つの売りとも言えるのが服装規定が全くないということ。夜7時半ごろから始まるものが多いのですが、仕事帰りの大きな鞄をかかえたいかにもサラリーマン風の人から、リュックにスニーカー、短パンでふらっと来たような人、ジャージのどうみてもコンサートなんて見なさそうな(偏見?)おっちゃんまで、いろいろ。逆にこれに関してはすごくドレスアップした人ってのは見ません。
また気軽な雰囲気を反映して、特に立見席の廊下なんかでは、コンサート前にお弁当を広げたりして床に座ってくつろいでる人がすごく多い!日本だと「ジベタリアン」とかいって、若者のみっともない現象のように言いますが、こちらは大人も子供もジベタリアン。ここらもお国柄が現れてますね。
まだ見ていないのでなんとも言えませんが、PROMS最終日は国家を歌ったりして大合唱、かなり感動的な雰囲気になるらしいです。もちろんチケット入手もかなり困難らしいですが。
ちなみに普段のロイヤル・アルバート・ホールはドーム型という建物の特徴も
反映してか主に音楽関係のコンサートに使われているようです。
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