日本も今や大都市では各国料理が味わえ、食材も手に入るようになりましたが、それはロンドンでも同じです。日本と違って、植民地政策の名残で移民などが多いせいか、日本のように日本人が珍しい食物を味わうためでなく、例えばインド料理ならインド(出身)人が自分の食卓に並べるのが目的で売られているようです。これが生活にかなり浸透しているせいか値段もかなりお手ごろになっています。
手に入る各国食材の例としては、インド・イタリア・スペイン・メキシコ・タイ・南アフリカ・ギリシャ・中国・そして日本などさまざまです。
パスタなどは日本と同じように日常によく使われ馴染んだ食材ですが、イギリスとは完全に異文化のもので、かつ馴染んでいるのはインドと中国からのものでしょう。
レトルトで中華のチャーハンや炒め物などが山積みになってますし、カレーの缶詰やカレー粉(日本で売られているもののさらに元のものですね)もどこの店に行ってもあります。ただ日本のような固体のカレールーは見たことがありません。
安い分、自分でも楽しめるのがいいところです。
本屋に行っても、格国料理の本は並んでいます。やはりイタリア料理などが優勢ですが。
こんななか日本のものとして一番有名なのはSUSHIです。オリジナルとはかなり違いますが。米はぱさぱさした、あまり酢飯という感じのものではなく、具もいわゆる刺身とかよりはスモークサーモンやスモーク鯖、卵などが使われていたりして、イギリス流にアレンジされています。このSUSHIは想像していたより、かなり軽食として普及していて、スーパーなどで、サンドイッチの次に広いスペースを取って売られていることが多いです。これは驚きでした。
チーズも身近な食材です。日本ではチーズ王国とかが最近あちこちのデパートに出店し始め、かなり手に入りやすくなりましたが、こちらはデパートどころかどのスーパーにも置いてます。フランスのブリーやおなじみイタリアのモツァレラやゴルゴンゾラ、オランダのエダムにギリシャのフェタ・・・・・とまだまだたくさんの種類が常時置いてあって、値段もこれまた安いです。
よくイギリス人は味覚音痴だといいますが、誰かその理由をご存知の方はいらっしゃいますか?ある本にはイギリス人は家庭の会話を大事にするから食事の用意なんかに時間はかけないんだ、とありました。
こないだわたしが聞いた珍説を一つ。戦争前はイギリス人も料理は上手だったが、戦争中に食料が配給制度になった時期が5年ほどあって、その間に作り方を忘れてしまったのだということ。イギリス人お得意の冗談かと思って聞き直したら、相手はかなり真面目でした。完全にMEがだまされてたんなら、それはそれで笑い話でいいのですが、これが本当ならイギリス人にとって食事とは本当に大して大きな問題ではないのでしょう。日本と対比させたら明らかですもんね。
真相を知っている方があったら教えてください・・・・。
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