汗が散る。 吐息にこもった熱は上がるばかりで、浮かされた意識はぐらぐらと揺れる身体に合わせて朦朧と霞んで行く。 腰から下が抜け落ちてしまったかのようだ。すでに振られ続けて感覚など分からなくなっている。 そのくせ身体の中枢ではしっかりと快楽が根付き、容赦なく攻め立てるものを咥え込んだ場所と、腹の下で勃ち上がったモノが自分と相手の放った液でぬらぬらと蕩けている。 もうやめてくれ、と掠れ声で喘いでも、どうやら上に乗る男には逆効果でしかなかったようで。 揺さぶりが激しくなったのを感じて、ヒカルは金色の前髪を乱して仰け反った。 限界まで広げられた脚がぶらぶらと揺れる。しかしある一点を集中的に突かれた瞬間、だらりと垂れていた足先がピンと突っ張った。 「あ、ア……! やめ……!」 そこは嫌だ、と首を振っても許してはもらえない。 頭がおかしくなってしまう。真っ白に弾けて行く眼前、恍惚の微笑を美しく湛えたそれはそれは綺麗な男の瞳がきらりと光った。 「ア――」 びく、と足を縮めて身体を大きく痙攣させたヒカルの頭が、がくりと重力に屈服した。 腹にくっつくほど勃ちあがっていたものがびゅるびゅると震えて濁った液体をまき散らす。 脇腹を伝う白濁の液、しかしヒカルの胸や臍の周辺にはすでに乾いて皮膚に貼り付いた白い跡がいくつか残っていた。 先ほどから何度発射させられたのかもう覚えていない。それなのに、足の付け根に咥え込んでいるものの張りは一向に衰えず、寧ろどくどくと脈を速めて更に硬度を増したようにさえ感じる。 「まだだよ……これぐらいで満足してもらっちゃ困る……」 夢見がちに囁く声すらヒカルの全身を刺激する。 もう、勘弁してくれ……呟きは微笑みで遮られた。 馬鹿なこと言わないでくれ。 夜はまだまだこれからじゃないか…… これから…… これから…… *** 「これか……ら……むにゃ」 何の夢見てるんだろう……ぐっすり眠りこけているアキラの隣で、裸のヒカルは枕に肘をついて手のひらに頭を乗せ、ふうと溜め息をついた。 一発出したらすっきりして眠りに落ちた恋人は実に幸せそうな寝顔を湛えている。 せめて夢の中ではちょっとは長もちしてるんだろうか? 物足りない身体をアキラに擦り寄せて、ヒカルもまた幸せな夢を見ようと目を閉じた。 |
挿入して20秒でフィニッシュを迎え、満足して
寝こけているアキラさんを優しく見守るヒカルさん。
いよいよ苦情が来そうです……すいません。
(BGM:夢を見たいから/access)