小田深山植物図鑑(2012年6月)

紅葉と渓流の美しさで知られる愛媛県内子町の小田深山渓谷。渓谷沿いの道は坂が緩やかで身障者用のトイレもあり車イスで散策するにはもってこいの場所です。
散策途中に撮った植物の写真が溜まったので図鑑にしてみました。この小田深山植物図鑑がハイキングを楽しむための一助となれば幸いです。車イスでの小田深山ハイキングガイドはこちら。
3月4月5月6月7月8月9月10月11月

3月
アテツマンサク フキノトウ ネコヤナギ
アテツマンサク
ねじったリボンのような花びらが特徴的な深山に春を告げる花。学校跡から下流方向の川沿いにたくさん咲いている。この植物は環境省がレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定。1996年に休校となった小田深山小学校の校庭には植えられたマンサクがたくさん咲いている。(2011.3.28)
フキノトウ
小田深山の沢沿いでフキの葉は頻繁に見かけるがフキノトウはあまり見かけない。沢沿いよりは道端の比較的陽の当たる所に生えている。天ぷらのネタとして有名だが品種により苦味に差があるらしい。小田深山の物は食べたことが無いがどうだろう。(2011.3.28)
ネコヤナギ
小学校横の川で、ほとんど水に浸かるようにして生えていた。名前どおり花穂の綿毛は柔らかく猫の尻尾のよう。高知の渓流でもよく見かけるが、残念なことに花穂のついた枝先が切り取られていることが多い。(2011.3.28)
4月
アセビ アブラチャン イワボタン
アセビ
本州・四国・九州の山地に自生するツツジ科の常緑樹。小田深山小中学校跡に植えられたものが大きく育っている。有毒植物で口にすると人にも害が及ぶ。学校跡には桜の木も2本あるがまだ一分咲きだった。(2013.4.4)
アブラチャン
クスノキ科の落葉低木。沢沿いで2本だけ見かけた。木の下に咲き終わった花がたくさん落ちていたので見上げてみると潅木に黄色い花がたくさん付いていた。名前の通りオイリーで薪炭として使われたり、果実や枝を絞り油を採ったりしていた。(2013.4.4)
イワボタン
本州の関東以西の太平洋側と四国・九州に分布するユキノシタ科の多年草。道路の法面で常に水が滴り落ちて湿っているような場所に生えていた。おしべを見て花だと認識したがぱっと見ると葉っぱにしか見えない。同種のヨゴレネコノメは葯の色で見分ける。(2013.4.4)
コチャルメルソウ スズシロソウ セイヨウタンポポ
コチャルメルソウ
ユキノシタ科の多年草で本州・四国・九州に分布。半日陰の道路法面、常に湿っているような場所にたくさん生えていた。巨大化したらそのまま宇宙人の電波塔として通用しそうな特異な形状をしている。高さが10〜20センチほど、つくりも華奢であまり目立たない。花弁は7裂。果実の形が楽器のチャルメラに似ていることからこの名が付いたといわれている。(2014.4.20)
スズシロソウ
近畿以西の本州・四国・九州に分布するアブラナ科の多年草。道端の日当たりの良い場所と、そこから沢にかけての半日陰の崖一面に生えていた。高さは10センチほどで小ぶりで可憐な花をつける。株もとからランナーを出し栄養繁殖するので群落を形成しやすい。(2013.4.4)
セイヨウタンポポ
ヨーロッパ原産の帰化植物で、外来種としてあるいは在来種との雑種として日本中に分布を広げている。営林署住宅の庭や道路の法面など日当たりのよい場所のあちこちで見かける。小田深山まで外来種が侵入・繁殖していることに驚くが、見る分には地上の太陽のようで美しい。(2013.4.4)
タチツボスミレ ツクシ ハルトラノオ
タチツボスミレ
日本中に広く分布している。小田深山では道路の法面の至る所で見かけた。全体に小ぶりで地面から花の先端までの高さも5センチほどしかない。数株から数十株が群生している。花色が美しいが、日当たりの良い場所のほうが花びらの青紫色が濃いような気がする。(2013.4.4)
ツクシ
日本中に生息する多年生シダ植物、スギナの胞子茎がツクシ。道端の比較的日当たりの良い場所のあちこちで見かけた。袴を取り炒め煮にして、しょうゆとみりんで甘辛く味をつけ卵でとじて食用とする。(2013.4.4)
ハルトラノオ
本州福島以南と四国・九州に分布するタデ科の多年草で日本固有種。道端の日当たりの良い場所に生えていた。花の時期が終わりかけているのかおしべの先の葯は落ちてしまっている。高さは10センチほどで小ぶりで可憐な花をつける。(2013.4.4)
ミツマタ ヤマルリソウ ラッパスイセン
ミツマタ
ジンチョウゲ科の落葉低木で和紙の原料となる。植林された杉の林床などで数株見かけた。かつて山里ではミツマタの栽培が盛んで、剥いだ皮を出荷し貴重な現金収入を得ていた。名前の通り枝が三つに分かれていて特徴的なのですぐに見分けられる。(2013.4.4)
ヤマルリソウ
ムラサキ科の多年草で本州福島以南と四国、九州に分布。花色の濃さは地方によって違うが、小田深山では花びらの付け根だけが青紫色をしている。写真は珍しい赤花。道路の法面のあちこちで群生している。タチツボスミレと混生している所もあり版図の拡大を競っているかのよう。(2014.4.25)
ラッパスイセン
水仙の中でも花が大きく花期が遅いのが特徴。廃屋の庭先に生えていた。小田深山では他にも何ヶ所かで群生しているのを見かける。愛でる人はいなくなっても花だけはいつまでも咲き続ける。(2013.4.4)
フウロケマン ボケ マムシグサ
フウロケマン
キケマン属の一種で西日本に分布する越年草。比較的日当たりの良い道路法面のあちこちで見かけた。花の長さは20ミリで、草丈は15センチほど。唇形の花びらが特徴的。(2015.4.17)
ボケ
バラ科ボケ属で、高さ150センチほどの落葉低木。紅色の花がたくさん付いて美しい。集落で流行っていたのか廃屋跡などで良く見かける。(2015.4.17)
マムシグサ
サトイモ科テンナンショウ属の多年草。地下に球茎ができるが有毒で、食べると口中から喉にかけてひどい痛みに襲われる。愛媛や高知の山中、川沿いの薄暗い場所でよく見かける。食虫植物のような変わった形の花が咲いている時期と、鮮やかな赤い実がついている時期によく目立つ。(2015.4.17)
サイコクサバノオ シロバナネコノメソウ ヒメオドリコソウ
サイコクサバノオ
キンポウゲ科の多年草で近畿地方と四国に分布。半日陰の道路法面に数株生えていた。白い花びらのように見えるのは萼片で、この長さが8ミリ、草丈は6センチほど。小ぶりで可憐なその姿から、スプリングエフェメラルの中でも人気のある植物。(2014.4.19)
シロバナネコノメソウ
ユキノシタ科の多年草で西日本に分布。あまり日の当たらない湿った道路法面に群生していた。草丈5センチ、花の大きさは7ミリほど。白い花びら(実は萼裂片)に濃紅色の葯がくっきりと映え、小さい植物ながらとても目立っていた。(2014.4.19)
ヒメオドリコソウ
ヨーロッパ原産の帰化植物でシソ科の越年草。本州、四国に分布。日当たりの良い営林署宿舎跡の空き地に、びっしりと群生していた。草丈は17センチで花の長さは10ミリほど。名前は可愛らしいが実物を見るといかにもインベーダーという印象を受ける。(2014.4.19)
ヒメカンスゲ ヤマエンゴサク ヨゴレネコノメ
ヒメカンスゲ
カヤツリグサ科の多年草で日本全国に分布。半日陰の道路法面のあちこちに生えていた。大型のスゲは笠や蓑の材料として使われるが、本種は花茎の高さが13センチで葉の長さも10〜15センチ程度とかなり小さい。花茎の先に黄色い葯があふれるようにつくのでよく目立つ。(2014.4.19)
ヤマエンゴサク
ケシ科の多年草で本州、四国、九州に分布。半日陰の道路法面に数株生えていた。草丈は7センチながら花の長さも3センチあり、頭でっかちな植物。苞葉の形を見るとキンキエンゴサクのようにも思えるが分布地からヤマエンゴサクと同定。(2014.4.19)
ヨゴレネコノメ
ユキノシタ科の多年草で関東以西の本州、四国、九州に分布。日陰で湿り気の多い道路法面にたくさん生えていた。草丈は10センチで花の大きさは数ミリ。ネコノメソウは似たものが多いが本種は葯の色が赤褐色をしてるので間違いないかと。(2014.4.19)
オオマルバコンロンソウ クサイチゴ コバノミツバツツジ
オオマルバコンロンソウ
アブラナ科タネツケバナ属の一種で、近畿、中国地方、四国、九州に分布。草丈は15センチで、花の大きさは10ミリほど。あまり日の当たらない湿った道路法面に数株生えていた。アブラナ科は種類が多いが葉の形からオオマルバコンロンソウかと。(2015.4.22)
クサイチゴ
日当たりの良い場所や半日陰の場所など、道端のあちこちに生えていた。ずっと多年草だと思っていたがバラ科キイチゴ族の落葉小低木。変異種が出来やすいのか、この日だけで葉の色や形が違う物を3種ほど見た。熟した実は食べられる。(2015.4.22)
コバノミツバツツジ
ツツジ科ツツジ属の落葉低木で本州の中部以西から九州にかけて分布。川沿いの崖の上などで良く見かける。葉が茂る前に大型の花が開くので林間で良く目立つ。2015.4.22)
エイザンスミレ ショウジョウバカマ トサコバイモ
エイザンスミレ
スミレ科の多年草で本州、四国、九州に分布。小田深山では、あちこちの道路法面で咲いている。草丈は7センチで花の長さは20ミリ。他のスミレに比べ花が大きめで、葉に深い切れ込みが入っているので簡単に見分けられる。花びらの色は、赤紫色が濃いものからほとんど白いものまで個体により差がある。(2014.4.25)
ショウジョウバカマ
ユリ科の多年草で日本全国に分布。比較的日当たりが良く乾燥気味の道路法面にまとまって生えていた。草丈は8センチで花の長さは15ミリほど。名は中国の伝説上の動物『猩々』にちなむ。日本では猩々と言えば赤毛だったため、ロゼッタ状の葉と赤紫色の花色をもつ本種を、袴をつけた猩々に見立てた。高知の早明浦ダム湖周辺では白花が普通。(2014.4.25)
トサコバイモ
ユリ科の多年草で四国と九州に分布。半日陰の道路法面に数株生えていた。草丈は12センチ、花の長さは20ミリ。深山にひっそりと咲き、白い花びらに茶色い滲みのような筋が入るその姿は侘び寂を感じさせる。(2014.4.25)
ヒトリシズカ ミヤマカタバミ ヤマアイ
ヒトリシズカ
センリョウ科の多年草で日本全国に分布。比較的日当たりの良い道路法面に数株生えていた。草丈は10センチほど。地下茎をめぐらし群生するのが一般的らしいが小田深山では群生というほど、まとまって生えてはいなかった。花はブラシのような珍しい形。白いブラシ部は花びらではなく雄しべ。(2014.4.25)
ミヤマカタバミ
カタバミ科の多年草で本州、四国、九州に分布。小田深山じゅうの半日陰の道路法面にたくさん生えていた。草丈は5センチで花びらの長さは12ミリほど。真っ白で大きな花なのでよく目立つ。中国やヒマラヤにも分布しているのが面白いし不思議。(2014.4.25)
ヤマアイ
トウダイグサ科の多年草で本州、四国、九州に分布。日の当たらない植林された杉林の道端に、数株まとまって生えていた。写真の通り、おしべがあるので花だと分かるが花びらは小さく緑色なので全く目立たない。藍とは科も異なるが本種も染料として使われ、その歴史は藍よりも古く日本最古だそう。(2014.4.25)
5月
アケビ イチリンソウ オオバタネツケバナ
アケビ(花)
アケビ科のつる植物で北海道を除く日本各地に分布。小田深山でも頻繁に見かけるが実の時期よりも花の時期のほうが目立つし見つけ易い。秋になると実がなり、黒い種の周りの白いゼリー状の部分が甘く食べられる。(2013.5.11)
イチリンソウ
本州、四国、九州に分布するキンホウゲ科の多年草。日陰で湿った道路法面に生えていた。群生することもあるそうだが一株ずつ数ヶ所で見ただけ。花の直径が25から40ミリほどと野の花にしては大きくてよく目立つ。栽培も盛んだそうだが、それも納得の美しさ。(2013.5.11)
オオバタネツケバナ
アブラナ科の多年草で日本中の山地に分布。日陰で湿った道路法面に数株生えていた。草寸は15センチほどでアブラナ科に特徴的な長角果があるので見分けやすい。松山ではテイレギと呼び刺身のつまとして用いる。(2013.5.11)
コンロンソウ シコクチャルメルソウ ジロボウエンゴサク
コンロンソウ
アブラナ科の多年草で日本全土に広く分布。小田深山では日陰から日なたまであちこちで群生していた。いかにもアブラナ科の花らしく下から徐々に花を開き、開き終わった花は種を包むサヤに変わる。花は小さいが一度にたくさんの花が付くのと、まとまって生えているのでよく目立つ。(2013.5.11)
シコクチャルメルソウ
四国と九州に分布するユキノシタ科の多年草。コチャルメルソウは数株しか見かけなかったが、本種は日陰で湿った道路法面に雨後のタケノコのごとくたくさん生えていた。茎は長い物で40センチにも達し、花の数は14から20個ついていた。花弁は3裂で時に4裂の物も混じる。(2013.5.11)
ジロボウエンゴサク
本州、四国、九州に分布するケシ科の多年草。アマゴ養魚場周辺、日陰になった道路法面に群生していた。特徴的な形の20ミリほどの花をつける。近縁種も多いが苞葉の切れ込みがないのでジロボウかと。エンゴサクは漢方薬として用いられることがあり、その名も中国名の延胡索に由来する。(2013.5.11)
ゼンマイ ミツバツチグリ ミヤマハコベ
ゼンマイ
ゼンマイ科の多年性シダ植物で日本中に分布。日当たりが悪すぎるのか道路の法面などでたまに見かける程度。メジャーな山菜で美味しいのだが、茹でて干して手もみしてと食べるまでにとても手間がかかるので私も自分で採ったことは無い。(2013.5.11)
ミツバツチグリ
ヘビイチゴなどと同じバラ科キジムシロ属の多年草。アマゴ養魚場より上流の道路の法面で一株だけ見かけた。葉や花のつき方はオランダイチゴ属に似ているが、こちらは食べられる実はつかないようだ。(2013.5.11)
ミヤマハコベ
ナデシコ科ハコベ属の多年草で日本中の山地に分布。日陰で湿った道路法面に数株生えていた。花の直径は10ミリほどで花びらは5枚だが深く切れ込んでいるため10枚あるように見える。春の七草に使われるハコベは近縁種。(2013.5.11)
ヤマフジ ラショウモンカズラ カキオドシ
ヤマフジ
道路と水辺の間に生育しているのをよく見かける。フジとはツルの巻き方が逆で、花序が短く花びらの色が濃い。5月に愛媛や高知の渓流沿いに入ると頻繁に見かける。見かける場所により花色の濃さが違う。(2013.5.11)
ラショウモンカズラ
本州、四国、九州に分布するシソ科の多年草。4センチほどもある花がたくさん咲くのでよく目立つ。道端の至る所に生えていて小田深山のこの季節の主役。花が終るとつるを延ばし地上を這わせる。(2013.5.11)
カキドオシ
シソ科の多年草で全国に広く分布。花期が終ると茎が延びツル状になる。道端のあちこちで見かけた。花の形が珍しく花色も特徴的なのでよく目立つ。ラショウモンカズラより草寸は低めで花は小さく、より日の当たる場所を好む。(2012.5.30)
キランソウ コケイラン ヤブデマリ
キランソウ
シソ科の多年草で北海道を除く全国に分布。比較的日当たりのよい道端の法面に生えていた。極々小さな植物で葉は数センチ、花は数ミリしかない。固まって生え花色が鮮やかなのでよく目立つ。(2012.5.30)
コケイラン
ラン科の花で全国の湿った林地に分布。日陰の道路法面や道端で、茎だけが地面から20センチほど立ち上がり、長さ8ミリほどの可憐な花をたくさんつけていた。10ヶ所ほどで20株あまり見かけたので、それほど珍しい種ではないようだ。(2012.5.30)
ヤブデマリ
花はアジサイに似ているが、こちらはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で分類学的には遠い。本州、四国、九州に分布。沢沿いの半日陰のような所に自生していた。装飾花は花弁が5枚あるように見えるが、一枚は小さくあとの四枚は基部がつながっている。一つ一つの花は小さいが林間を白く染めるほどまとまって咲くことがある。(2012.5.30)
ギンリョウソウ クルマムグラ コナスビ
ギンリョウソウ
日本全土に分布。銀竜草という名の通り独特の色と形をしていてとても植物には見えない。葉緑素を持たずどうやって栄養を得て いるのか不思議だが、樹木と共生しているベニタケ属の菌類から栄養を摂取しているらしい。日陰で湿気の多い道路法面に数株生えていた。(2013.5.30)
クルマムグラ
日本全土に広く分布。近縁種のヤエムグラは畑や花壇にはびこる雑草としておなじみ。草丈は10センチほどで花の直径も3ミリしかない。コンデジを持ってなければ気づかず素通りしてしまいそう。日陰で湿気の多い道路法面で見かけた。(2013.5. 30)
コナスビ
日本全土に広く分布する多年草。比較的日当たりの良い道路法面一ヶ所に群生していた。草丈は10センチほど。黄色い花で直径 も15ミリと大きいので良く目立つ。小さななすびの様な実をつけることからこの名がついたそう。(2013.5.30)
ミズタビラコ ミヤマキンポウゲ ヤマキケマン
ミズタビラコ
本州から九州に分布する多年草。小田深山のあちこちで見かけた。日陰で湿気の多い道路法面に数株ずつ生え、場所によっては群生していた。草丈は10センチほどで花の直径は5ミリ。小さな花だが色は青みを帯び、花のつき方は鈴を並べたような独特の形をしていて美しい。(2013.5.30)
ミヤマキンポウゲ
キンポウゲ科の多年草。北海道から中部地方に分布する高山植物。ウィキ先生の言う分布域からは大きく外れるが葉が細かく裂けているのでミヤマキンポウゲかと。日陰の道端で数株見かけた。草丈は40センチほどで花の直径は15ミリ。(2013.5.30)
ヤマキケマン
ケシ科の多年草で関東以西の本州と四国に分布。葉は羽状複葉で、一枚一枚は春菊の葉先に似ている。日陰の道路法面に数株生えていた。他の草より大きく、高さが80センチありよく目立つ。長さ12ミリほどの花とサヤ状の果実ががたくさん付いていた。サヤがグネグネとねじれているのが特徴的。(2013.5.30)
6月
アヤメ キショウブ コガクウツギ
アヤメ
アヤメは花びらの根元に模様があるので区別が付きやすい。道端の草地になっている明るい場所でよく見かける。古くから栽培もされているが、元々日本や東北アジアで自生していた。廃屋のそばで見かけることが多いので多少は人の手が加わっているかも。(2011.6.9)
キショウブ
道端の草地でよく見かける。初夏の路傍を美しく彩るが、実はヨーロッパ原産の栽培種が野生化したもの。侵略性が高く、環境省は積極的な防除を呼びかけている。(2011.6.9)
コガクウツギ
アジサイの仲間で本州の東海以西と四国・九州に分布する落葉低木。初夏の小田深山でよく目に付く花。一つ一つの花は小さいが林間を白く染めるほどまとまって咲くことがある。(2011.6.9)
ノイバラ ハナショウブ ミヤマヨメナ
ノイバラ
道端の日当たりの良い場所でよく見かける。荒れた畑地などにもよく繁茂している。トゲがあり生命力が強いので雑草としては嫌われ者だがバラだけあって花はきれいで香りも良い。(2011.6.9)
ハナショウブ
道端の草地でたまに見かける。ハナショウブは日本在来種のノハナショウブを改良した園芸種のこと。キショウブにも白色の物があるらしく、もしかしたらこの花もキショウブかも。(2011.6.9)
ミヤマヨメナ
キク科の多年草。道端の草むらの間に咲いていた。花はヨメナとそっくりだがヨメナは秋に咲き、本種は初夏に咲くので区別できる。花色の青紫が濃いので、もしかしたら園芸種のミヤコワスレかも。(2011.6.9)
コバノフユイチゴ ナルコユリ サワギク
コバノフユイチゴ
バラ科キイチゴ属の常緑低木。本州・四国・九州に分布。日当たりの良い道路法面に、たくさん生えていた。草刈された後に生えていたせいか株が小ぶりで、葉も茎も若々しく木本には見えない。花の直径は13ミリ、草丈は6センチほど。実は食べられる。(2017.6.12)
ナルコユリ
ユリ科の多年草で、本州・四国・九州に分布。日陰の道端に一株だけ生えていた。花の長さは20ミリ、草丈は40センチほど。写真の花はツボミで、日が経つと先端が少し開く。日陰地の植栽用に同じ仲間のアマドコロが、よく使われる。(2017.6.12)
サワギク
キク科の多年草で、北海道から九州まで広く分布。半日陰の道端で、よく見かける。写真の花は、花期が終わりに近づき、しおれ気味。元気な姿は、もっと綺麗。花の直径は7ミリ、草丈は40センチほど。(2017.6.18)
ウツギ ウツボグサ スイカズラ
ウツギ
アジサイ科の落葉低木で卯の花とも呼ばれる。北海道南部から九州にかけて広く分布する。日当たりの良い川沿いなどでよく見かける。茎が中空なので空木(うつぎ)と名づけられた。色々な虫がたくさん集まり蜜を吸っていた。(2013.6.27)
ウツボグサ
東アジアの温帯域に分布するシソ科の多年草。半日陰から日当たりの良い場所まであちこちで見かけた。高さは30から35センチほどで、3から4センチほどの花穂に、紫色で唇形の花をたくさんつける。ウツボは弓矢を入れる靫に似ていることからついたと言われる。(2013.6.27)
スイカズラ
常緑のつる性木本。学校より上流方向へしばらく行った日当たりの良い場所で見かけた。花を吸うと蜜が甘いことから吸いかずらの名がついたと言われるが試してみると甘くなかった。花は甘い香りを漂わせる。(2013.6.27)
ドクダミ ヘビイチゴ ナガバモミジイチゴ
ドクダミ
北海道をのぞく日本中に広く分布する多年草。半日陰の場所で数回見かけた。名前の響きの悪さと強い臭気からあまり良いイメージを持ってないが、先入観を捨てて見ると花はきれい。子供の頃、葉を揉んで塗るとニキビに効くと聞いたことがあるが試したことは無い。(2013.6.27)
ヘビイチゴ
バラ科キジムシロ属の多年草で日本中に分布。黒尊では、よく日当たりの良い場所で群生しているが花と実は小さめ。ここのものは半日陰の場所でたまに見かける程度だが花も実も大きく、写真の実も15ミリほどある。子供の頃、毒があると教えられたので食べたことは無いが実際は無毒。(2013.6.27)
ナガバモミジイチゴ
バラ科キイチゴ属の落葉低木。分布域や葉の形でモミジイチゴと区別するが、分ける必要は無いとの意見も多いらしい。珍しい種ではないが、小田深山で見たのは一株だけ。毛や種があまり気にならず、キイチゴの中では最も美味しい。(2013.6.27)
7月
イチヤクソウ キツリフネ クルマバナ
イチヤクソウ
ツツジ科で常緑の多年草。道端の日陰の土手に数株生えていた。花茎の高さは10センチほどで花の直径は12ミリ。腐生性で、花は毎年咲くわけでは無いらしいが同じ場所で去年も咲いていた。白い花びらでうつむき加減に咲くその姿が野の花らしい。(2014.7.17)
キツリフネ
ツリフネソウ科の一年草で、全国の低山から山地に分布。日のあたる道端で一株だけ見かけた。高さは40センチほどで花の長さは約40ミリ。葉や茎は空き地に生えている雑草のようだが、花はツリフネソウ独特の形をし大型で美しい。(2013.7.5)
クルマバナ
シソ科の多年草で日本各地に分布。日当たりの良い道端のあちこちで見かけた。高さは40センチほどで花の長さ約8ミリ。花の特徴からシソ科であることはすぐにわかるが、トウバナ属は似た花が多く同定が難しい。本種もトウバナあるいはミヤマトウバナかも。(2013.7.5)
ナデシコ バライチゴ ムシトリナデシコ
ナデシコ
ナデシコジャパンというのは上手いネーミングだと思う。でもあれのせいで大和撫子やナデシコという言葉のイメージは変わってしまった。本来のナデシコとは秋の七草の一つでもあるカワラナデシコという多年草を指す。写真の株は外来の園芸種が生き残ったものか。日当たりの良い道端に数株生えていた。(2013.7.5)
バライチゴ
バラ科キイチゴ族の仲間。草本に見えるが実は落葉低木。半日陰の道端に群生していた。高さは20センチほどで花の直径は約20ミリ。キイチゴの中では花が大きく、バラの名が付くのも納得。実は食べたことが無い。(2013.7.5)
ムシトリナデシコ
ナデシコ科の越年草で半日陰の土手に数株生えていた。原産地はヨーロッパで江戸時代に移入された。ムシトリの名は、茎の途中に虫に対する粘着性のトラップを持つため。株の高さは15センチほどで花の直径は約10ミリ。(2013.7.5)
クマイチゴ ダイオウグミ ニワゼキショウ
クマイチゴ
道端の比較的日当たりの良い場所で旺盛に茂っていた。渓流沿いよりも、小田深山に向かう途中の林道脇でよく見かける。葉の形はカナダ国旗のサトウカエデに似ている。キイチゴ類の中でも実は大きめで甘く美味しい。しかし虫も好むためきれいな実は少ない。(2011.7.8)
ダイオウグミ
日本に自生するナツグミを園芸用に品種改良した物。ビックリグミなどの名で販売もされている。廃屋の荒れた庭でアケビのつるに覆われながらもしぶとく生き残り実をつけていた。学校より上流方向へしばらく行ったあたりにも数本生えていた。実は大きく甘酸っぱく美味。(2011.7.8)
ニワゼキショウ
営林署宿舎跡横の明るい芝地に生えていた。アメリカからの帰化植物。元は観賞用だったというのもうなずける美しい花。草丈は時に数十センチにもなるそうだが、ここの物は10センチにも満たず花も小さかった。(2010.7.11)
ホオノキ ホタルブクロ マルバマンネングサ
ホオノキ
日本中の山地に分布する落葉高木。写真の葉は小さい方で時に30センチほどにもなる。落ち葉の季節になると大きく茶色い落ち葉がたくさん落ちているので、小田深山にも結構生えていることに気づく。飛騨地方では乾燥させた葉の上に味噌を載せ焼いて食べる朴葉味噌が有名。(2010.7.11)
ホタルブクロ
キキョウ科の多年草。道端の草むらの中で咲いていた。小田深山では高地過ぎるのかたまに見かける程度。私は田舎育ちで子供の頃はホタルブクロもホタルも身近に存在したが、ホタルをホタルブクロに入れて遊んだことはない。(2010.7.11)
マルバマンネングサ
多年草。あまり陽の当たらない道端で他の草に混じって生えていた。花が咲いていなければ全く目立たない。10ミリほどの小さな花をたくさんつける。花は鮮やかな黄色で、しかも星型。(2011.7.8)
ミツバ ムラサキツユクサ ヤマアジサイ
ミツバ
日本原産のセリ科の多年草。木の下や草の陰など日陰に生える。自然の物はスーパーなどで売られている物より香りが良いような気がする。小田深山では路側が広くなっている場所など数ヶ所で群生している。(2010.7.11)
ムラサキツユクサ
北米原産の多年草。草丈20センチほどで道端の草むらに埋もれれるように生えていた。てっきり自生の野草かと思ったが栽培されていたものが野生化し、しぶとく生き残っていたよう。花色と佇まいが雅な風情を漂わせていた。(2010.7.11)
ヤマアジサイ
園芸種のアジサイのような派手さはないが楚々とした美しい花。山際の日陰になっている場所にまとまって生えていた。アジサイ類は個体差が大きいそうで、これも花びらの縁が鋸歯状になっている。アジサイは毒を含んでいるので食べてはいけない。(2011.7.8)
ヤマグワ ヤマボウシ ユキノシタ
ヤマグワ
落葉性の高木で、かつてカイコの餌として盛んに栽培された。廃屋のそばや学校の近くなど数ヶ所で見かけた。養蚕用に栽培されていた物の名残だろうか。写真のように黒くなった実は熟していて食べられる。甘酸っぱく美味。(2010.7.11)
ヤマボウシ
本州から九州の山地に自生している。白く見えるのは花びらではなくつぼみを包んでいた葉っぱ。開花期には緑の樹冠を真っ白に覆うのでとてもよく目立つ。秋になると赤い実をつけ、この実が見かけはエイリアンの卵っぽいのだが食べられる。(2011.7.8)
ユキノシタ
ユキノシタ科の多年草。沢沿いの岩場や廃屋近くの石垣などあまり陽の当たらない場所で頻繁に見かける。葉っぱだけの時は特に目を引く姿ではないが、花は特徴的で美しい。開花期には辺り一帯に小さな花が無数に咲く。(2011.7.8)
バラ ミヤマタミソバ ヤブカンゾウ
バラ
道端の藪の中で咲いていた。珍しいノイバラかと思ったが、ノイバラに赤花の八重咲き種は無いそうなので栽培種が野生化したものか。人が去り建物は消えても植物だけは生き延びている。(2012.7.19)
ミヤマタニソバ
本州・四国・九州に分布する一年草。道路の法面、林間であまり日の当たらない場所のあちこちに生えていた。ソバと同じタデ科で三角形の葉が特徴的。葉と葉の間の白い点が花で2ミリほどしかない。葉の上で咲いてる花が多いが、小さな花を目立たせるための戦略だろうか。(2012.7.19)
ヤブカンゾウ
中国原産のユリ科の植物。日当たりの良い道端に生えていた。花色が鮮やかなオレンジでよく目立つ。種はできず、自然に分布を広げることは無いらしいが愛媛の山道を走っているとたまに見かける。山で暮らしている人たちの間で流行ったことがあるのかもしれない。蕾は金針菜として中華料理に使われたりする。(2012.7.19)
シャク ミゾホオズキ ヒヨドリバナ
シャク
セリ科の多年草で日本全国に分布。草丈は40センチほどで花の大きさは5ミリ。この時期の小田深山で頻繁に見かける。葉は人参に似ていて花はセリ科特有の散形花序をしているので容易に見分けられる。(2014.7.17)
ミゾホオズキ
ハエドクソウ科の多年草で日本全国に分布。草丈は18センチほどで、花の直径は8ミリ。道路法面で常に水が流れているようなところに数株生えていた。花が少なくなっていく時期なので黄色い花が良く目立つ。(2014.7.17)
ヒヨドリバナ
キク科の多年草で日本各地に分布。半日陰の道端で2株だけ見かけた。図鑑によると花期は8〜10月とのことなので、これからたくさん咲くのかも。草丈は60センチで、花の長さは12ミリほど。花一つ一つは小さいがまとまって咲くので結構目立つ。(2016.7.16)
8月
ウド ガマズミ キンミズヒキ
ウド
ウコギ科の多年草。半日陰の道端に生えていた。高さは2メートルほどと低木ほどにも育つ。大きいが草なので強度は無く、杖にもならないことから図体ばかり大きくて役に立たない者を称するウドの大木という言葉ができた。ひんぱんに通っている小田深山だがウドを見たのはこの一本だけ。山菜として採取されるので数を減らしているのだろう。(2013.8.19)
ガマズミ
日本全国に分布する落葉低木。あまり陽のあたらない林の中に生えていた。夏から秋にかけて実をつける。写真の実は色づき始めたばかり。晩秋の霜が下りる頃に完熟し食用になる。そのまま食べるほか果実酒としても利用される。(2013.8.19)
キンミズヒキ
日本全国に分布するバラ科の多年草。半日陰の道端に生えていた。高さ25センチで花の直径7ミリ。花をつける茎が細く硬そうで、その名の通り水引のよう。つぼみがたくさんつき、下から順に咲いていく。(2013.8.19)
クサアジサイ シシウド ヌスビトハギ
クサアジサイ
本州、四国、九州に分布するユキノシタ科の多年草。高さ30センチで花の直径は10ミリほど。半日陰の道路法面で数株、花をつけていた。花を見るとアジサイに似ているが、アジサイはアジサイ科の落葉低木で別種。薄暗い林間に咲く薄紅色の花はえもいわれぬ美しさ。(2013.8.19)
シシウド
本州、四国、九州に分布するセリ科の多年草。小田深山のあちこちで見かける。高さは30センチから大きい物では2メートルほどにもなる。花はセリ科特有の散形花序だが、幾何学模様の図形的な美しさが際立っている。一見ウドに似ているが別種で食用にはならない。(2013.8.19)
ヌスビトハギ
マメ科の多年草で日本じゅうに分布。半日陰の道端に数株生えていた。細い茎が地面から約50センチ伸び、先端に5ミリほどの小さな花を咲かせる。風があると写真に収めるのに苦労するが、ここではほとんど無風で助かった。名前の通り花は萩に似ている。(2013.8.19)
ボタンヅル ミョウガ ノリウツギ
ボタンヅル
キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性植物で本州、四国、九州に分布。学校跡近くの日当たりの良い道端に繁茂していた。直径2センチほどのクリーム色の花を無数につけとてもきれい。観賞用にもなりそうと思ったら、テッセンも同属。センニンソウ属の中で観賞価値の高い物をクレマチスと呼ぶのだとか。(2013.8.19)
ミョウガ
ショウガ科の多年草で東アジア原産。日当たりの良い道端で数株生えていた。人家の跡からは離れているが野生種は無いそうなので、栽培されていた物がしぶとく生き残っていたのだろう。ミョウガとして売られているのは花穂で夏か秋に収穫される。(2013.8.19)
ノリウツギ
アジサイ科の落葉低木で北海道、本州、四国、九州に分布。8月上旬から中旬にかけて小田深山のいたるところで見かける。花の直径は25ミリで、高さは2〜3メートルほど。他のアジサイが球形の花序をつけるのに対し、本種の花序は円すい形となる。夏の清流沿いに白い花が良く似合う。(2016.8.3)
イワタバコ キツネノカミソリ キツネノボタン
イワタバコ
湿った崖に数株だけ生えていた。フィクションの世界によく登場する人跡未踏の崖だけに生えるまぼろしの植物か、と思ったらわりとありふれた植物だそう。写真の株は花が終わりかけ、葉もしなびているが手の届かない場所に生えていたものは花びらがきれいな星型で葉も瑞々しく美しかった。(2012.8.24)
キツネノカミソリ
ヒガンバナ科の球根植物。道路の法面のあちこちで地面から茎だけが伸び花が咲いている。私は小田深山でしか見たことが無いが本州から九州まで広く分布し、ときに林床が一面の花畑になるほど群生するそう。ヒガンバナと同じく有毒。(2012.8.24)
キツネノボタン
キンポウゲ科の多年草。あまり日当たりの良くない道端で頻繁に見かける。直径が5ミリほどしかない小さな花だが光沢を伴った鮮やかな黄色でよく目立つ。有毒植物なので山菜と間違えて採ったりしないよう注意が必要。(2012.8.24)
9月
クズ ツルニンジン ヤマジノホトトギス
クズ
マメ科クズ属のつる性、多年草。日本中に分布。花穂の長さは13センチほどで、つるの長さは数メートルから十数メートル。根は葛粉の材料に、葉は家畜の飼料になる。利用されることなく地面を覆いつくすように繁茂しているのを見ると侵略的に感じるが、花は逆さにした藤のようできれい。(2016.9.1)
ツルニンジン
キキョウ科のつる性多年草で北海道から九州に分布。日当たりの良い道端で一株だけ見つけた。花が直径35ミリほどと大きく、目につきやすい。3メートルほど伸びたつるに数十のつぼみが付いていた。花の中を見ると、5角形と3角形が組み合わさった幾何学模様が美しい。(2016.9.1)
ヤマジノホトトギス
ユリ科ホトトギス属の多年草。北海道西南部、本州、四国、九州に分布。花の直径は30ミリ。日当たりの良い道路法面に数株まとまって生えていた。地面から花茎だけ伸びて花をつけているように見えるが、除草作業で刈られたため。(2016.9.1)
ゲンノショウコ トチノキ ミズナラ
ゲンノショウコ
日当たりの良い道端のあちこちで咲いていた。この草は民間薬の代表で、下痢止めや胃薬としてかなり昔から利用されていたという。名前も良く効くという意味の、現の証拠から来たと言われている。花色は白と赤紫の2色あり、それぞれ関東と関西で多く見られるそうだが小田深山では両方咲いていた。(2010.9.14)
トチノキ
全国に分布する落葉高木。小田深山でもあちこちで見かけるが、川沿いに生える写真の木は特に大きく、毎年たくさんの実をつける。実は栗に似ているが食べるためにはアク抜きが必要で、かなりの手間がかかるらしい。砥部町では国道33号線の街路樹として植えられている。(2010.9.14)
ミズナラ
ブナ科の落葉広葉樹で全国に分布する。小田深山の樹林を構成する主要な樹木。この日は、たまたま青い葉をトラックが引っ掛けて落として行ったが、普段は散策していてもほとんど気づかない。酒好きにはウィスキー用の樽材として有名。(2010.9.14)
アキチョウジ アケボノソウ コシオガマ
アキチョウジ
シソ科の多年草で岐阜県以西の本州と九州、四国に分布。半日陰になっている道端のあちこちで見かけた。草丈は25センチで、花の長さは15ミリほど。小さな唇形の花が一株に数輪から十数輪ずつ咲いていた。(2014.9.26)
アケボノソウ
リンドウ科の多年草で北海道から九州に分布。半日陰になっている道端で一株だけ生えていた。そばまで近寄れず測れなかったが、高さは60〜70センチほどで十数個の花が咲いていた。珍しくはないが花と名前の美しさから人気がある。(2014.9.26)
コシオガマ
ハマウツボ科の一年草で北海道から九州まで分布。草丈は13センチで花の長さは20ミリ。日当たりの良い道路法面に数株生えていた。ピンクで唇形をした花に、細かく切れ目の入った柔らかそうな葉が相まって愛らしい。(2014.9.26)
ベニヒダタケ マルバダケブキ ヤマボウシ
ベニヒダタケ
ウラベニガサ科のきのこで日本中に分布。高さ2センチで傘の直径は10ミリ。湿り気があり苔の生えた道路法面に一本だけ生えていた。緑の苔の中にたたずむ姿は、まさに森の妖精。可食。(2014.9.26)
マルバダケブキ
キク科の多年草で本州、四国に分布。花茎の高さ50センチで、花の直径は40ミリ。小田深山のあちこちで見かけるが、大きな個体は花茎の高さが1メートルほどにもなる。葉や花の形がフキに似るが、全くの別種で食用にはならない。(2014.9.26)
ヤマボウシ
ミズキ科の落葉亜高木で本州、四国、九州に分布。白いハンカチを広げたよう花は山でよく目立ち、小田深山でも時折見かける。花、実、紅葉と三度楽しめるので庭木としても人気がある。赤く熟した実はぶよぶよして、まるでエイリアンの卵。黄色い果肉はマンゴーから酸味とクセを取ったような味でおいしい。(2014.9.26)
キバナアキギリ シバグリ スギヒラタケ
キバナアキギリ
シソ科の多年草で本州、四国、九州に分布。珍しい植物ではないが、小田深山では数株生えているのを日陰になった林床1ヶ所で見た。長さ20ミリほどの花はシソ科特有の唇形をしており目立っていた。特に、おしべが花びらからはみ出るように長く延びているのが特徴的。草丈は15センチほど。(2015.9.26)
シバグリ
ブナ科の落葉性高木で北海道西南部から本州、四国、九州に分布。普段、栗の木を認識することは無いが秋になり道に実が落ちているのを見るとけっこう生えていることに気づく。栽培されている栗の原種で、イガの中の実は親指の先ほどの大きさしかない。私も子どものころは山で拾って食べていた。味は栽培種より美味しい。(2015.9.26)
スギヒラタケ
キシメジ科のキノコ。杉と思われる木の切り株に群生していた。見た目はおいしそうで、実際、2004年までは食用キノコとして東北・北陸地方で好んで食べられていた。2004年に急性脳炎発祥の原因となることが発見され、広く周知され毒キノコとして認識されるようになった。(2015.9.26)
チシオタケ ミゾソバ ニラ
チシオタケ
キシメジ科のキノコ。苔むした倒木に群生していた。傘の直径は10〜30ミリほど。食毒は不明だが、華奢なキノコなので採って食べようという気にもならない。姿かたちと、まとまって生える様はいかにも森のキノコで、目を楽しませてくれる。(2015.9.26)
ミゾソバ
タデ科の1年生草本植物で北海道、本州、四国、九州に分布。湿った場所を好み、小田深山でも半日陰になった道端で良く見かける。草丈は30センチで花の直径は10ミリほど。小さな花だが白い花びら(実際は萼で本種に花びらは無い)に薄く紅が差していて美しい。(2015.9.26)
ニラ
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。花の直径は10ミリで草丈は50センチほど。畑跡の道端にまとまって生えており、葉をつまむとニラ特有の匂いがした。栽培されていたのは数十年も前のことなのに未だに生き残っているとは。生命力が余程強いのだろう。(2016.9.1)
10月
ツルウメモドキ シロヨメナ ジンジソウ
ツルウメモドキ
ニシキギ科の落葉つる性木本で日本中に分布。高さ数メートル、実の直径は8ミリほど。学校跡の近くで一株だ け見つけた。実が熟すと果皮が3裂し、中からオレンジ色の仮種皮が顔をのぞかせる。種は仮種皮の中に入っている。木々の緑をバックにオレンジ色の実がよく目立っていた。生け花やリースの材料としてもよく使われるそう。(2015.10.5)
シロヨメナ
キク科の多年草で本州から九州に分布。草丈は20センチで花の直径は20ミリほど。日陰の道端、数ヶ所で見かけた。本種に限らず、草花は小田深山のような環境では小ぶりになることが多いようだ。(2015.10.5)
ジンジソウ
この時季、小田深山でよく目にする花。道端のあまり陽の当たらない場所で咲いていた。ユキノシタ科の多年草で花の形もユキノシタやダイモンジソウとよく似ている。ジンジソウは下2枚の花びらが長く、上3枚の花びらの模様が黄色いことで見分けられる。たくさんの花が風に揺れる様は森の妖精が踊っているかのよう。(2011.10.5)
アケビ ウラジロモミ コケイロヌメリガサ
アケビ(実)
ツル性の落葉低木。四国の山地ではいたるところで見かける。黒い種の周りの白いゼリー状の部分が甘く食べられる。このアケビは実の大きさが小ぶりで皮の色は茶色。実は開ききり果肉は乾燥し食べ頃を過ぎている。(2011.10.18)
ウラジロモミ
福島県から四国の山地に分布。森林伐採作業の影響でたまたま道に落ちていたが普段は未熟な松かさを目にする機会はない。日本ではクリスマスツリーに、この木を使うことが多い。持ち帰ったが、しばらく針葉樹特有の芳香を放っていた。(2011.10.18)
コケイロヌメリガサ
道端で地面から直接生えていた。カサの大きさは7〜8センチほどでいちじるしいぬめりがある。食べられるが図鑑によりおいしくないと書いているものもある。(2011.10.18)
アキノキリンソウ キッコウハグマ ウメモドキ
アキノキリンソウ
キク科の多年草で北海道から九州まで分布。半日陰の道端で数株見かけた。花の大きさは10ミリほどで草丈は35センチ。図鑑などの写真と比べると花の数が少なく全体に華奢な感じがするが、本来は日当たりの良い場所を好む種ということなので環境の影響で華奢に育ったのかも。(2015.10.26)
キッコウハグマ
キク科の多年草で北海道から九州まで分布。半日陰の道端2か所で数株ずつ見かけた。花の大きさは10ミリほどで草丈は13センチ。名前のキッコウは葉が五角形をしていることから。ハグマ(白熊)は動物のヤクの尾の毛を使った飾り物に花の形が似ていることから。(2015.10.26)
ウメモドキ
本州・四国・九州に分布する落葉低木。廃屋近くの日当たりの良い場所に生えていた。他の場所では見ないので家人が庭木として栽培していた物だろう。鈴なりに付く赤い実が美しい。(2010.10.27)
クリタケ シロヒメカヤタケ ニガクリタケ
クリタケ
道端に落ちていた広葉樹の枯れ木に数本生えていた。美味しいキノコとして栽培物も出回っているが食べ過ぎると毒にあたることもあるらしい。(2010.10.27)
シロヒメカヤタケ
湿った地面にたくさん生えていた。カサは2〜3センチと小さく、もろい。有毒。(2010.10.27)
ニガクリタケ
モエギタケ科のきのこで日本全国に分布。道端の杉の切り株にびっしり生えていた。有毒で、クリタケと間違えて食べ中毒を起こす人が多い。その名の通り、苦いので少しかじれば区別できる。(2013.10.28)
カマツカ コマユミ ツルリンドウ
カマツカ
バラ科カマツカ属の落葉低木で本州・四国・九州に分布。樹高は1〜5メートルほど。あまり日当たりの良くない、道路と川の間に生えていた。子供の頃、近くの山にこの木があり、実のなる時期には夢中になって食べていたのを思い出す。リンゴを薄くしたような味で美味。(2013.10.28)
コマユミ
ニシキギ科の落葉小高木で日本全国に分布。ニシキギの、枝にコルク質の翼の無いタイプ。マユミは養魚場から上流の川沿いでひんぱんに見かける。マユミは仮種皮1個つき赤い実が4個つくがこの木は1個しかついてないのでコマユミかと。どちらも実と紅葉の美しさから庭木や盆栽などにも利用されるという。(2013.10.28)
ツルリンドウ
リンドウ科の多年草でつる植物。北海道から九州に分布。日陰になった道路の法面で数株見かけた。つるは地面から40センチほど伸び10個ほど実をつけていた。実の大きさは10ミリ×7ミリほど。実は11月にも見たことがあるが花は未見。(2013.10.28)
ノブドウ ヨメナ  
ノブドウ
ブドウ科のつる性落葉低木で日本全国に分布。川沿いの木立に絡みつくように生えていた。紅葉狩りに出かけると、どこでもよく見かける。ブドウの名がつくが不味くて食べられない。写真の通り果実は珍しい色をしていて目を引く。(2013.10.28)
ヨメナ
キク科の多年草で本州中部以西、四国、九州に分布。いわゆる野菊の一種で、道端にいくらでも生えているので希少性は無いが、花びらが淡い青紫色をしておりきれい。草丈は50センチほどで花の直径は30ミリ。山菜としてもポピュラーで、春に若芽を摘み、おひたしや和え物などにして食べる。(2013.10.28)
11月
セリ科 ハガクレツリフネ ヤマラッキョウ
シラネセンキュウ
セリ科の多年草で本州、四国、九州に分布。小田深山ではポピュラーな植物で、半日陰になった道端のあちこちで見かける。図鑑の写真より葉の鋸歯が深く同定に苦労した。葉の形は変異が多いという記述をみつけ、やはりシラネセンキュウかと。(2012.11.1)
ハガクレツリフネ
ツリフネソウ科の一年草で日本中に分布。葉の下にぶら下がるようについた花の形が特徴的で会えると嬉しい植物の一つ。草丈は20センチほど。半日陰になった道端や道路下のやぶで咲いていることが多い。花期が長く8月中旬にも別の場所で咲いていたが、そこではキツリフネと共にたくさんの花をつけていた。9月下旬ごろには小田深山のいたるところで見かける。(2012.11.1)
ヤマラッキョウ
日当たりの良い道路の法面にまとまって咲いていた。ネギ科の多年草。葉は細い線形で花期以外はあまり目立たない植物。ラッキョウやノビルのように地下にできる鱗茎は食べられる。(2012.11.1)

この図鑑には同定に自信の無いものも含んでいます。間違いに気づいたら教えて頂ければ幸いです。
植物の同定には以下のサイトを参考にしました。ありがとうございました。

ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/
四季の山野草 http://www.ootk.net/shiki/
植物雑学事典 http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/zatsugakujiten.htm
野の花図鑑 http://www.myshonai.com/nonohana/
野の花図鑑 http://www.kirakira.ne.jp/~ran-ran/nonohana.htm
葉と枝による樹木検索図鑑 http://elm3.web.fc2.com/index.html
野生キノコの世界 http://www.afftis.or.jp/kinoko/index.html
きのこ図鑑・撮れたてドットコム http://mushroomsindex.com/
植物図鑑・撮れたてドットコム http://www.plantsindex.com/
木の実の図鑑 http://www.d6.dion.ne.jp/~mutumi/zukan/ki-mi-tane/ki-mi.htm

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