YSR50、YSR80共通 フロントフォークオーバーホール 3ページ目

矢印がメタルラバーMR20です。
インナーチューブに通るぐらいのパイプを用意し、オイルシールを打ち込みます。
写真では鉄の配管を使っていますが、塩ビパイプのような物の方がインナーチューブに
キズが付きません。
手持ちに適当なサイズの塩ビパイプが無く、インナーチューブ上部に元々サビがあり、
多少のキズなら構わないと思い、鉄の配管を使いました。
それでも、ビニール袋ぐらいは被せておきましょう。
オイルシールを打ち込んだ写真です。
打ち込む量はワッシャーを置いて、サークリップが溝に収まるぐらいの所です。
オイルシールの上にワッシャーを置き、サークリップで止めます。
オイルシールをはめるのと同じように、ダストシールを取り付けます。

レーサーなどでメンテナンスを頻繁にすると言う方は、
ダストシールを付けない方がサスの動きは良くなります。

フォークオイルを注ぎ込み、エアーが混入していると正確なオイル量を測れないので、
何度かストロークさせエアーを抜きます。
コツは手の平でフォークを塞ぎ、3,4回インナーを引き上げます。
YSRの場合、油面の高さが右51.3mm、左145.7mmです。
油面の高さはインナーチューブを最も縮めた状態で計ります。
スプリングは自由長を計り使用限度を超していないか確認します。
スプリングにオイルが付着していると油面の高さが変わってしますので、
綺麗に洗浄した後、パーツクリーナーなどで脱脂して挿入します。
左のみスプリングを入れ、アッパーシートで止めます。

最初、アッパーシートをどれぐらいねじ込んで行くか分かりませんでした。
と言うかどれだけ回しても回るんです。「コリッ、コリッ」と音もしてくるし。
ねじ切らないか心配で心配で。
でも、大丈夫です。締めこんで行けば空回りするようになっています。
「コリッ、コリッ」と言うまで回してください。

最後にフォークキャップボルトを締めて終了です。
本当はアンダーブラケット、トップブリッジ、ハンドルに通した後
キャップボルトを締めつけます。
   

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