YSR50、YSR80共通 フロントフォークオーバーホール 2ページ目

画像では分かりにくいですが、結構サビが出ています。
CRC556を拭きつけ、ボンスターで円周方向に磨きます。
駆動面のサビが取れれば、見かけは悪くてもフォークの機能は果たせます。
駆動面がサビでえぐれていたり、突起がある場合はオイル漏れをするので
使用を諦めましょう。
アウターチューブの方もサビがきついです。
サンドブラストでサビを落して、再塗装します。
YSRには前期型と後期型があります。
YSR50の前期型は2AL、後期型は2UE(63年2月〜)。
YSR80の前期型は2GX、後期型は3CE(63年2月〜)。
変わったパーツは、いくつか有るのですが、
このアウターチューブも変わりました。
上が前期型、下が後期型です。矢印の所で見分けてください。
アウターのダストブーツを付ける所の外径も1mm程、変わっています。
ですから、スタビライザーを中古で買うときなどは注意が必要です。
塗装のノリを良くする為、ペーパーで足つけします。
3Mのスポンジタイプのペーパーを使いました。
バイク用品店でも手に入りますが(デイトナ1枚¥500)、
ホームセンター(2枚¥520)などの方が安いです。
耐水ペーパーと違い、水を使わなくてよいので錆の心配や乾かす手間がかかりません。
番手は240番〜320番ぐらいです。
足つけが終われば、洗浄ガンにシリコンオフを入れ、ざっと拭きつけます。
そのあと、キムタオルなど(毛羽が立たない物)で拭き取り、乾かします。
プラサフを塗ります。
プラサフは関西ペイントのKARプラサフグレーを使いました。
シルバーのウレタン塗装をしました。
今回、メタルスライドには損傷がなかったので、そのまま使用します。
インナーチューブを洗浄してアウターに挿しこみます。
インナーチューブの駆動面以外にはサビがあり、落しきれなかったので、
ビニール袋を被せ、オイルシールにキズが付かない様にします。
ビニール袋の上からメタルラバーMR20をスプレーし、
オイルシールを挿しこみます。
CRC556などの潤滑剤はゴムを侵すので、使用してはいけません。
使うならシリコン系のスプレーにしましょう。