YSR50 エンジン オーバーホール 5ページ目

レーサー使用なので、(笑)
オイルフィラーキャップにはワイヤーロック用の穴を開けてあります。
混合仕様なので、オイルポンプの所はメクラをしてあります。
5mm厚のアルミ板で自作しました。ちゃんと紙パッキンも入れてあります。
コンロッドの小端部に2ストオイルをぬったベアリングを入れ、
向きを間違えないようにピストンを被せて、
2ストオイルをぬったピストンピンを挿入します。

ピストンは状態の良い物を、カーボンを落して再利用です。

ピストンリングをはめる時も2ストオイルを塗ってやります。
まず、セカンドリングの所(下)に、回り止めのピンに合口が来るように
エキスパンダを入れ、そこにセカンドリングをはめます。
刻印(合口付近にある)が上に来るようにします。
リングは両手の親指の爪に引っ掛けるようにして広げます。
トップリングとセカンドリングの見分け方は、合口の断面を見て
四角いのがセカンド、内側にテーパー状に台形になっているのがトップです。
間違えてはめれば、キツキツになるので分かるでしょう。
トップリングも2ストオイルをぬって、はめます。

ピストンピンをはめる時はクランクケース内に落さないように、
ウエスなどで蓋をしておきます。
ピストンクリップのポッちをラジオペンチなどで掴み、
回転さすように溝に入れます。
コツはポッちの無い方を先に少し入れ、親指で飛び出ないようにして、
回転させながらきっちりはめます。
次はシリンダーをかぶせるのですが、
ピストンの外周やシリンダーの内側にも2ストオイルを塗っておきます。

画像にはありませんが、ベースガスケットをセットします。

ピストンリングの合口が合っているか確認しながら、
ピストンリングを指で押さえながら、ゆっくりシリンダーを降ろしていきます。
シリンダーヘッドガスケットをセットして、
シリンダーヘッドを載せます。

画像ではプラグが既に付いていますが、
外した状態で2,3回キックを降ろし、ピストンが中心に来るようにします。
シリンダーヘッドのネジを手で軽く締め、またキックを2,3回降ろし、アタリを出します。
トルクレンチを使い、何回かに分け、徐々にトルクを掛けていき規定値で締めこみます。

はい、フレームに載せた所です。

これで取り合えずは、YSR50のエンジンオーバーホール編は終わりですが、
トラブルがあれば、続くかもしれません。

抜けてしまった説明や、分かりにくい説明が多々あったと思いますが、
「ここの所をもっと詳しく」などの御要望がありましたら、メールでお知らせ下さい。
説明や画像の追加など、出来る範囲でお答えしたいと思います。

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