ホーム / サイトマップ / English / Spanish / コンタクトフォーム 最終更新2006.1.9

ようこそ音楽のページへ

ここでは私と音楽について、少しだけ述べます。

 まず私が仕事の上で音楽についての考えの転機になった歌、出会いの曲を紹介します。この歌に出会った時、その後の音楽についての考えが一瞬で私の中に入ってきました。
 それは、『そんごくう』という短い歌です。  mp3 ファィル ♪楽譜画像

 ここに載せたファイルは、2年生達が歌ったものですが、この曲を初めて聞いたのはもう25年以上も前のこと。音楽教育の会という民間研究団体の全国研究集会に初めて参加した時のことです。高知市体育館の広いフロアーに入った時、フロアーの遠くの方で沢山の人たち(主に保母さんたちだったと思います)が歌っていました。最初に思ったのは、変な曲だなということ。同時に“子ども達にはピッタリ”だなと思いました。

 昔、教師の先輩が、次のように教えてくれました。
「“敵を滅ぼすには武器は要らぬ。三つのS(スポーツ、スクリーン、性)があればいい”と言われたが、今ではもう一つのSが加わった。サウンドだ。」
 今では死語ですが、やはり私の子どもの頃「一億総薄知化」なんていう言葉が使われたこともあります。みんながスポーツや何かに酔っている状態をさすのです。
 とくに音楽にはメッセージを伝えるという面と、酔うという二つの面があるように思います。教育としての音楽、子ども達を育てていくための音楽とはどんなものでしょうか。私は『そんごくう』の音楽に出会った時、直感的に「あっ、これは子どもを育てるのにピッタリだな」と思ったのでした。同時に、音楽のもつ危険性、酔いをもたらし、思考停止を促すという面についても考えさせられました。 (***続く***)