教育ママだった私


 「私ね、子供に、ガンガン英才教育したんですよ。0才児教育とかあるでしょう。
それが、その頃、住んでいた地域の、皆がやってたんです。それでね、子供が幼稚園の時に、母親の絵を書くのに、膚色だけ一色で、私の顔を描いたんです。
目も、鼻も、口も、何もかも膚色だけ。変な感じで、ええっ?!という感じだったです。
それとね、もう一つ、ウルトラマンと怪獣が戦っている絵なんです。その絵の空いた空間に、蛇みたいなニョロニョロしたものが、いっぱいいるんです。 専門家に、その絵を見せたんです。
そしたら、膚色一色、単色で絵を描くというのは、情緒不安定で、抑圧された状態なんだそうです。抑えつけられている、解放されたい状態で、自分に素直に、描けない。本当の自分が、母親に対して、もっと僕を自由にして、と叫んでいるんだそうです。
ウルトラマンの絵の方は、ウルトラマンは息子で、怪獣はお母さんです、蛇みたいなのは、彼を抑圧する様々なものです。習い事やら、母親から押し付けられるものです。お母さんが、自分を襲ってくる、攻撃して来る事を、訴えてるって、言われたんです。
自分が嫌で、押し付けられてやらされている事を、自分がヒーローで、やっつけたいと思っている。

 子供は、自分とは違うということが、わからなかったんです。自分がさせたい事は、子供もしたいと、思い込んでいる。子供のため、子供の幸せのためだと、独りよがりに、信じ込んでいる。実は、子供のためなんかでなく、自己満足、自分のためだったんです。本
当に子供をしっかりと見てやっていたら、わかったはずなのに、子供は、幸せだと思い込んでいた。
幼稚園の頃、人形みたいな子だったんです。大人しい無表情な子。先生にも言われて、自分でもおかしいと思い始めました。それで自分でも「親業」の勉強をし始めたんです。

 それによって、自分のしている事を気づかされました。 でも、もっと落ち込んで行ったんです。
なぜなら、頭では、理屈では、よくわかるが、出来ないんです。子供を受け入れたらいいのはわかるが、出来ない。その出来ない自分が嫌で、嫌で、 たまらなかった。
そんな時、神様に出会って、もう、感謝で、感謝で。神様に出会ってなかったら、どうなっていたかわからない。
神様を知って、神様は、出来ない私も私であり、その出来ない私を、愛して受け入れて下さっているんだとわかったんです。
そうすると、ものすごく楽になれて、子供に対しても、自分が素直になれたんです。子供に、自分の間違いを、謝る事が出来ました。 そして、まずは、子供の言う事を聞いてやれるようになった。神様を知らなかったら、「親業」の勉強をして、私は、きっとますます、ひどくなっていたと思います。

 そして、祈りがすごい。祈れる事がもう感謝で。祈ると、出来ない事が、本当に出来るようにされるんですよ。祈りの力はすごい。自分は無力だけど、出来るようにされる。 今も、失敗は一杯あるんですが、心に大きな安心感があるんです。神様が共にいて下さる。必ず導いて下さる。 子供の問題行動は、神様からの、親に対する警告なんだなあと、教えられます。
仕事が忙し過ぎて、子供にしっかり目を注げて無かったり、無意識で押し付けをしていたり、 必ず、気づかされます。神様を知っていたので、子供に色々な問題があった時も、人のせいにせずに済んで来た事が、何より感謝でなりません。」
「もう、ただただ、子供に良かれと思って、子供のためだと信じて、その一心だったんですよ。 神様を知れて、もう本当に感謝で、感謝で。感謝しかないんです。」

E-mail:Taeko Shibayama

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