[夫と妻バックナンバー]

奇跡が起こった、離婚から修復へ!


一人の姉妹が出産のため、帰国。
帰国したその時に、ご主人から突然の“離婚話”が持ち上がりました。
彼女にすれば、青天のへきれきで、日本と海外で、どうにもなりません。電話で幾ら話しても、らちが明かない。

しかし、彼女は神様を通して、事態を見ることが出来ました。神様からの、愛ゆえの厳しい砕きの御手である事がわかりました。素直に主の御手を受け入れました。
まさしく、ガーンと脳天を打ち砕かれた、打ちのめされました、と。 夫になら何をしてもいい、何でも許してくれると思って、わがまま放題をして来たんです。私が悪かった。でも、気がつくのが遅かった。もう遅いんですよねと。

日中は、家の中で一人きり、小さな子供達の世話に、ストレスの塊と化して、帰宅して来た夫に、何もかもを、もろにぶつけていた。
夫は、日々、もう疲れ果てて帰宅。それを襲うかのように、毎日、毎日、不平不満をぶつけ、夫を責め続けた。
どんなに尽くしてくれても、全く喜ばない私に、夫はどんどん自信を失って行った。夫は、柱に向けて、力の限りパンチをして、ストレスを発散させていた。夫も心身共に、許容量オーバーで、限界を越えたのだと思います。

家庭が、愛し合う所、憩いの場や、安らぎの場で、無くなっていた。荒れてすさんでいた。
私がいなくなって、夫は、毎日、帰宅する時、今日は何を責められるのと、苦しい陰欝な重い足取りで、帰らなくて済むと言ったんです。
解放されて自由なんだと。何かがプツンと、切れてしまったんでしょうね。

本当に我に返りました。愛というものを知らなかった。本当の愛、神様の愛を知らなかった。ここで御言葉を教えて貰って、目が開かれたようにわかったんです。
私は、自分しか愛していなかった。夫のことなど考えた事もなかった。一方的な愛、犠牲の愛、与える愛、無条件の愛、何も知らなかった。
日本へ出産で帰国するのも、夫の事など全く考えませんでした。自分の事だけだった。
もう二人の子で大変で、親元で、楽をしたい、ただそれだけだった。
夫の気持ちなど、考えようともしなかった。ずっと自己中心で生きて来た。それが今、目からうろこが落ちたように、わかります。

人生途上で、このように気づけた事が感謝でした。でも、気づくのが遅かった。遅いんですよね。夫に幾ら話しても、離婚の一点張り。今までの事をすべて謝りました。やり直したい、もう一度だけチャンスをくれと頼むんですが、もう離婚の意志は変らないと。

とにかく、神様のみこころは、結婚を続ける事、建て上げて下さる事だから、ご主人の心を変えて、やり直させて下さるよう祈り続けようと、祈り続けました。

ちょうど出産時のこの事態。もう彼女にとって、言語に絶する試練でした。
女性の出産と言えば、夫に一番一緒にいて欲しい時、その出産時に、それも離婚という、夫婦間の一番大きな厳しい問題。心身が引き裂かれそうな、苦しい日々だったと思います。

「気が狂いそうです、頭がもう何が何やらわからなくて、ずう〜っと朝から晩まで、その事ばかりで・・頭がもうどうにかなったような・・」とにかく切に祈りに、祈り続ける。姉妹達が、心合わせて祈ってくれる。心を砕いてくれる。主に在る兄姉達が本当に感謝でした。

感謝!!そんな中、主に守られて、無事出産。良かった!

余りの心労のため、彼女の母乳は、すぐに、全く出なくなってしまいました。
やがて、彼女に、一つ一つの御言葉がそのまま、血となり肉となり、御言葉を食べて行くうちに、「不思議なんです。平安です。目に見える所は、もう何もかも不可能なんですが、心が何か全く平安なんです。神様が最善をして下さる事を信じています。神様に委ねています。」
奇跡だった。この状況のまっただ中で、“わたしの与える平安”イエス様の平安そのものを、彼女の心に与えて下さった!!それ以後、心を守り続けて下さった。

とにかく、電話だけで、こんな大切な事を決められないし、終らせる事は出来ないから、渡米する必要があるよね。会ってきちんと、話し合わないとだめよね。

海外では、連絡も頻繁に取れないし、状況もよくわからないから、とにかく、環境を通して、みこころを示して下さるように、祈ろうと言い、別れる。

数週間後、連絡があり、「夫の離婚の意志は変らず、実は夫に女性がいたのです。 でも、私が悪かったと思います。もし、自分が良い妻だったら、こんな事にはならなかったから。
教会へはずっと行けています。こちらのパスターは、夫の意志が全く変らないから、別れて、新しい歩みを始めなさいと、勧めてくれたんです。」

「そうよねえ。相手が離れて行くのであれば、離れて行かせなさいと、あるよねえ。あなた自身の気持ちは?」「まだ、愛情があるんです。」「う〜ん。愛情があれば、辛いよねえ。もし、そうする事が神様のみこころなら、新しい歩みへの志が与えられ、気持ちが定められるように祈っているから。」

何回か、国際電話があり、交わる。その間、夫の意志は変わらず、離婚届けは、すでに出しているので、弁護士を双方で立てて、最後の話合いになって行った。「気持ちはどうなの?」に、最後まで、まだ愛情がある、と言っていた・・

彼女は職を捜し始め、弁護士による、最後の慰謝料の話合いになっていた。
主が、環境に働いてみこころを示して下さいと、ひたすら祈り続けた。
環境が、こういう風になっているのは、新しい歩みへと導いておられるのだろうか・・

でも、彼女にあれだけの強烈な砕きを与え、気づきを与えて下さって、それで終りと言う事はどう考えても、あり得ないはず・・
あれだけの気づきを与えて下さったのは、それを生かすためであって、絶対にやり直すためのはず。それに、何よりも子供達が・・
あれや、これや、考えながら祈り続ける。

そうこうしていたら、国際電話が有り、「奇跡が起こったんです!相手の女性に新しい男性が出来て、女性の方から別れを言って来たんです。」「え??」
「それで、主人が許してくれって、帰って来たんです。やり直せる事になったんです。」
「え!!」もう驚きに驚いた。一息置いて「それで、彼を許せるの?」「はい、許せます。私も悪かったから。こう思える私の心が、奇跡なんです。もう一度、努力します。」
すご〜い!もう驚いた、驚いた。ほんとに奇跡だ。環境も、彼女の心の中も。

「良かったね。子供達のために、絶対それがいいよね。神様すごいね!」「はい、弁護士さんも、ずっと、あなた方どちらも、子供の事を第一に考えなさいって、言い続けて下さったんです。クリスマス には、子供はどちらに行けばいいんだって。神様が弁護士さんも用いて下さったんです。」

それが、一人の姉妹に電話で話した時、「信じる」という事を教えられたんです。
それで、とにかく夫を信じる決心をしたんです。感情を一切置いて、感情じゃなく、意志で、夫を信じる決心をしたんです。
すると、そのすぐ後、突然、その様な結果に導かれた。その前日まで、弁護士を入れて、最後の慰謝料の話合いをしてたんです。神様が導いて下さったのを感じます。」

「一番最初に、もう一度だけ、建て直すチャンスを与えて下さいと、必死に祈り続けた、あの祈りが答えられたんだよね。神様すごいね。そして、環境に働いて、みこころを成して下さいの祈りに、まさしくピッタリ答えられた!!」
神様は、何でも出来る、何でも出来るんだ!余りの喜びの驚きの衝撃に、しばし呆然どころか、その日ずう〜と、呆然だった。

とにかく心配していた、姉妹達にも電話で知らせる。
二人とも、全く同じ反応だった。どちらも、「えっ!!」と、一言発したまま、余りの驚きに声が出ない。そして、「良かったですねえ、子供達のために良かったですよねえ。神様すごい、すごい、何でも出来るんですねえ。」全く同じ言葉だった。