[夫と妻バックナンバー]

夫を責める自分の高慢

O姉

夫はギャンブル狂なんです。結婚して、ずっとギャンブルで、どんどんお金を持ち出し、夫婦喧嘩が絶えませんでした。
お金を持ち出されると、実際に子供を抱えて生活が困るわけで、喧嘩、を繰り返し、喧嘩、大喧嘩の日々でした。
でも、止むどころか、ますますひどくなりました。どんどん借金を作り、妻と子供がいても、生活が困窮してきても、 だめなんです。止める事が出来ない。ギャンブルさえなければ、本当にいい夫なんです。
生活に支障が出て、実家に借りに行ったり、離婚も真剣に何度も考えました。しばらく実家にいた事もありました。 もう私自身も疲れ果てていました。

そんな時に、私は友人に誘われて、ふと教会へ足を運び、 イエス様を信じて、救われたのです
私は、命をかけて私を愛して下さっているイエス様を知り、嬉しくて、嬉しくてたまりませんでした心が喜びで溢れるのを 経験しました。
そして、喜びの中で信仰生活が始まりました。私が喜んでいるのがわかったのか、主人も誘えば、教会へ来てくれたりしていました。 でも、主人のギャンブルは全く同じでした。止む事はありませんでした。

ところが、信仰生活が進む内に、知らず知らず、私は自分が大きな間違いへと進んで行っていました。
いつしか、神様の義をかさにきて、ふりかざし、自分は善で、主人は悪、自分はきよくて、主人は罪人。
自分は神様に従い、教会へ行き、聖書も読み、祈り、神様に従っている。自分は、きよくて正しい。 ギャンブル狂いで罪人の主人は悪で、間違っている。全くのパリサイ人となっていました。
主人はますますひどくなり、給料を全部持ち出すまでになりました。ある時、大喧嘩になり、もうこれ以上やって行けない と神様の前に打ちのめされ、ひれ伏していました。

そんな時、神様は私を光で照らして、自分自身の姿を見せて下さいました。
夫をさばき、見下し、批判し、軽蔑している 自分の恐ろしい姿を。夫の上に立ち、見下ろしていました。夫を罪に定めていました。
そんな私が、夫をますますギャンブルに 追いやり、走らせていたのです。
その恐ろしい姿に気づき、砕かれ、打ちひしがれ、心から悔い改めました。本当の罪人は夫でなく、自分だったのです。
その後、自分の恐ろしい高慢を、態度を心から夫に謝りました。その時、本当に神様が与えて下さった夫が、 感謝で、感謝でなりませんでした。

夫を変えよう、変えようとしていた自分の高慢に気づきました。
夫をあるがまま受け入れる事が出来るように、自分が 変えられていました。夫を変えるのは、神様にしかできません。
それからの私は、夫のギャンブルにも、何も言わなくなりました。夫は、今、私と一緒に教会に来てくれています。 ギャンブルへも今は、もうほとんど行かなくなりました。

夫でなく、自分自身が、高慢な、何という恐ろしい罪人であるかを、教えられて、本当に感謝でした。