元帥のスペシャル白衣 |
捲簾「天蓬…て〜んぽ〜?」 パラッ… 天蓬「………。」 捲簾「返事ぐらいしろってーのっ!」 バサッ 天蓬「ちょっ…捲簾ってば何するんですかぁ。折角人がゆっくりと本読んでるって言うのに」。今これからが面白いところなんですから、ソレ返して下さい」 捲簾「ふぅ〜ん…返して欲しい?」 天蓬「そう言いましたけど?」 捲簾「じゃぁ、俺の言うこと聞くか?(ニヤッ)」 天蓬「何で交換条件なんか出すんですか…それ僕の本ですよ?(溜息)」 捲簾「じゃぁ、この先間違いなくそこら辺に適当に放り投げて、俺が片づけなきゃならなくなる多大の被害を考慮して処分するぞ〜?」 天蓬「…分かりました。で?僕はどうすればいいんですか?」 捲簾「そうだなぁ…とりあえず、今此処でその服脱げ」 天蓬「あの…まだ昼前なんですけど?」 捲簾「別になりたきゃ全裸になってもいいけど〜。洗濯に出すから脱げっての!」 天蓬「洗濯…ですか?(首傾げ)」 捲簾「お前どんだけ洗ってねーんだよ、その白衣!すでに白衣じゃねーし(溜息)」 天蓬「そうですか?」 捲簾「あのなぁ〜っ!お前、どんだけ視力悪いんだよ!!色まで分からねーのか(呆れ)」 天蓬「え〜?だって何か零した訳でもないし…」 捲簾「この襟の茶色い『ヨゴヨゴ首輪』は何だ?(怒)」 天蓬「襟?別に僕見えないし、死ぬ訳でもないんですから〜」 捲簾「ゴチャゴチャ言わねーで、さっさと脱げーーーっっ!!!」 グイッ! 天蓬「あっ!そんな乱暴に引っ張らないで下さい〜」 捲簾「うっせぇっ!いいから早く脱げつってんだ――――」 ビリッ! 天蓬「あっ!?」 捲簾「あ…あれ?」 天蓬「袖が…」 捲簾「破けちまったな〜、悪ぃ!(ポリポリ)」 天蓬「僕の…白衣…が…」 ふらぁ〜 バタッ☆ 捲簾「へ?おい!?天蓬?天蓬!!(焦り)」 天蓬「………。」 捲簾「何で気絶すんだよぉ〜っ!?」 カツカツカツ… どさ。 捲簾「はぁ…(溜息)」 部下A「あ、大将!元帥お部屋にいらっしゃいましたか?」 捲簾「あ?居たけど…(溜息)」 部下A「…何かあったんですか?」 捲簾「ちょっと…なぁ(突っ伏し)」 部下B「喧嘩されたのでしたら早く仲直りした方がいいですよ?」 捲簾「なぁ〜んで俺が天蓬と喧嘩すんだよ」 部下B「違うんですか?(首傾げ)」 捲簾「ちっげーよ…はぁ(溜息)」 部下A「じゃぁ、何があったんです?そんな溜息連発して」 捲簾「んー…あのさぁ〜、天蓬っていっつも白衣着てんじゃん?」 部下A「そうですねぇ」 部下B「白衣がどうかしたんですか?」 捲簾「いや…アレってさ…何か聞いたことある?」 部下B「は?何かって…」 捲簾「だからさ…何でいっつもあの白衣着てんのかとか」 部下A「自分、前に聞いたことありますけど…その…白衣ならフケが目立たないとか…(眉顰め)」 捲簾「ん?いやいや、着ている理由じゃなくって、白衣自体の話」 部下B「と、いいますと?」 捲簾「例えば、あの白衣に何か思い入れがあるとか…誰かにもらったとかさ、そーいう話聞いたことねーか?」 部下A「さぁ〜?自分は聞いたことないですねぇ」 部下B「白衣がどうかしたんですか?」 捲簾「いや…ちょっと…なぁ(視線逸らし)」 部下B「でも白衣なら何枚もあるんじゃないんですか?それに元帥って白衣に限らずあんまり拘らない方だと思うんですけど?」 捲簾「俺もそー思ってたんだけどさぁ…はぁ(溜息)」 部下A「それで、元帥と白衣に何かあった訳ですね?」 部下B「大将、何かヤラかしちゃって元帥に叱られたとか」 捲簾「俺は子供かっ!まぁ…何つーか…天蓬の白衣脱がして洗濯しようかと思ってさ」 部下A「大将…何だか元帥の奥さんみたいですね」 捲簾「誰が奥さんだっ!(赤面)」 部下B「大将が洗濯してくれるなら、元帥喜ぶんじゃないんですか?」 捲簾「いや…で、天蓬のヤツ面倒がってなかなか脱がねーから、ちょ〜っと引っ張ったらビリッと…」 部下A「破っちゃったんですか?」 捲簾「袖が見事に…ノースリーブに」 部下A「あっちゃ〜(額押さえ)」 部下B「でも袖が外れただけなんですよね?だったら縫えば大丈夫じゃないですか?」 捲簾「だったら良かったんだけど…生地まで切れちまって(項垂れ)」 部下B「あー…生地までいっちゃってたらダメですねぇ。かがって縫ってもダメそうなんですか?」 捲簾「繊維ほつれちまってるから…ムリ」 部下A「でも元帥だっていくら何でも白衣の替えぐらい…」 捲簾「俺もそー思ったんだけどさ〜」 部下B「えっ!?替え…無いんですか??」 部下A「ええっ!?じゃぁ、元帥…今までずううぅぅ〜っと同じ白衣を??」 捲簾「いや…部屋付きの女官の話によると3枚あったらしい」 部下A「え?じゃぁ、替えの着ればいいんじゃないですか?」 捲簾「その替えが…運が悪いっつーか、タイミングが悪いっつーか(ゴニョゴニョ)」 部下B「タイミング??」 捲簾「何でも1枚はこの前実験だかやってて、爆発したら火が移って燃やしたらしい」 部下A「うわっ!あっぶねーっ!!」 部下B「もう1枚はどうしたんです?」 捲簾「で、もう1枚はそれよりも前に煙草吸いながら、うたた寝しちまったらしくって、やっぱり火が落ちてこがしたらしい」 部下A「元帥って…(頭抱え)」 部下B「で、最後の1枚は大将が引っ張って破いてしまったと」 捲簾「そ。でもよぉ…白衣着れなくなったからって普通気絶するかぁ?」 部下A「はぁ?元帥、気絶しちゃったんですか!?(驚)」 部下B「う〜ん…白衣って元帥のトレードマークって言うか、アイデンティティみたいなもんなんじゃないんでしょうかねぇ」 捲簾「んな…たかが白衣に大袈裟な」 部下B「でも実際、元帥はショックで気絶してしまったんでしょう?」 捲簾「うっ…(汗)」 部下A「でも、白衣なら医局の方に備品在庫あるんじゃないんですか?俺聞いてきましょうか?」 捲簾「あー…天蓬のアレ、軍の支給品じゃねーらしい」 部下B「え?アレって私物だったんですか!?」 捲簾「…しかもオーダーメイド(ボソッ)」 部下A「そこまで白衣に…(唖然)」 捲簾「何でも支給品だと、天蓬って腕が長いから袖の長さが合わないんだと。アイツっていい加減な割りには妙なところで拘る質だろ?」 部下B「ですねぇ…でも今は部隊が待機状態だから、私用で下界に降りるのはムリですよね」 捲簾「ああ。バレたら軍法会議決定だろうなぁ(溜息)」 部下B「理由が『白衣を注文しに行く』じゃ…司令官殿も許可なんか出してくれませんよねぇ(溜息)」 捲簾「かと言って、このまま出征命令なんか出たら…絶対天蓬のヤツ使いモンにならねーし」 部下A「元帥…そんなに…」 捲簾「…ひとっコトも口訊かねー。謝ったのに(拗ね)」 部下A「あー…困りましたねぇ」 部下B「とりあえず医局で貰ってきて、待機状態が解除になったら改めて下界で注文するって言って許して貰ったらどうです?」 捲簾「…でもよぉ、よくよく考えたらアイツがきったねー白衣いつまでも着てるから悪いんだよなっ!それに俺は親切に洗濯してやろうって思ったのにっ!!」 部下A「大将…それ逆ギレ(汗)」 捲簾「大体何で俺がアイツの白衣でこ〜んな振り回されなきゃなんねーんだよっ!あーっ!もう知らねーっっ!!(喚き)」 部下B「…どうせ後悔するんでしょうに(溜息)」 捲簾「あ?何か言ったか?(じとっ)」 部下B「いえ、自分は何も」 捲簾「あー、ムシャクシャするっ!俺備品庫行ってくるっ!!」 バタンッ☆ 部下A「何だ…大将、結局白衣探しに行くんじゃん(呆れ)」 部下B「全く…素直じゃないんだからなぁ(溜息)」 とぼとぼとぼ…。 捲簾「はぁ…参ったなぁ。在庫補充が1ヵ月後なんて(ガシガシ)」 ぴた☆ 捲簾「…アイツ怒ってたもんなぁ」 部下B「あっ、大将!どうでした〜?」 捲簾「え?…ああ…ダメ」 部下B「1枚もなかったんですか?」 捲簾「丁度切らしてたらしくってさぁ。補充で来るのに1ヶ月掛かるって」 部下B「それは…何だかタイミング悪すぎですねぇ」 捲簾「全く…俺が何したってゆーんだよおおおぉぉぉっっ!!(絶叫)」 部下A「たっ…大将ぉ〜っ!!(ダッシュ)」 捲簾「あ?どした??」 部下A「…最悪です(真剣)」 捲簾「最悪って…何かあったのか?」 部下A「元帥が…軍服で…待機所に…」 部下B「げ…元帥の御様子は?(息飲)」 部下A「書記官全員が…涙目で怯えきってる」 くる。 部下B「あっ!大将どちらへ!?」 捲簾「あー?俺が今ノコノコ行ったら、ますます天蓬の機嫌が悪くなるだろ?ちょっと出てくるから、時間が来たらお前らもテキトーに上がれよ」 部下A「大将!見捨てるんですかーっっ!!(怯え)」 捲簾「今俺と天蓬が鉢合わせしたら…お前ら全員チビるぞ?(真顔)」 部下B「でも…避けててもどうしようもないんじゃないですか?どうにか元帥の機嫌が治まるよう考えた方が」 捲簾「だから〜、頭冷やして考えてくっから(苦笑)」 部下B「…早く仲直りしてくださいね」 捲簾「天蓬にこそ言ってくれよ。じゃな〜(ヒラヒラ)」 部下A「はぁ…どうなるんだろうなぁ。でもさぁ〜よくよく考えたら、たかが白衣なんだよなぁ」 部下B「それにしても、元帥の拘りようはちょっと異常だよな(思案)」 部下A「ってかさぁ〜あのっ!大将至上主義元帥が、白衣が原因で大将とケンカってのが…それって白衣が大将より大事ってコト?(首傾げ)」 部下B「元帥の場合、単純に引っ込みがつかなくなってるだけじゃないかな?あの人も大将に輪をかけて意地っ張りだし(苦笑)」 部下A「言えてる(笑)」 部下B「でも…あの元帥だから、それだけ機嫌を損ねてるとなると、何か白衣にあるのかもしれないけど」 部下A「白衣に何かってナニよ?」 部下B「俺が知るかよ」 捲簾「でさぁ〜、俺は気をつかって洗濯してやろーって思ったの。破っちゃったのは悪かったけどさ…すっげぇ無表情で口もきいてくれないんだぜ?(いじいじ)」 悟空「じゃぁ、あの白い服って天ちゃんの宝物なんじゃないの?(首傾げ)」 捲簾「俺より白衣のが大事なのかよぉ〜(不貞腐れ)」 金蝉「やかましいっ!!!(怒)」 捲簾「俺は傷心中なのっ!ちったぁ慰めろ」 悟空「ケン兄ちゃんかわいそ〜(なでなで)」 捲簾「悟空っ!お前ってばイイヤツだなぁ〜っ!!(ぎゅっ)」 金蝉「ベタベタ触るんじゃねーっっ!!」 捲簾「いやん。金蝉パパってばヤキモチ?」 金蝉「天蓬に構ってもらえねぇからって八つ当たりしてんじゃねーよ(睨み)」 悟空「ケン兄ちゃん…天ちゃんとケンカしてんの?」 捲簾「…ケンカもできねーよ(苦笑)」 金蝉「ったく…バカバカしい。たかが白衣ぐれーで(溜息)」 捲簾「だったらお前からもアイツに言ってくれよぉ〜」 金蝉「…めんどくせぇ(ぼそっ)」 捲簾「ひっでーっ!!」 悟空「ねーねー、天ちゃんに代わりの白い服プレゼントすれば?」 捲簾「そーしよーと思ったんだけどな…下界に行かねーと買えないんだよ」 金蝉「あ?んな白衣ぐらいで…医局に行きゃあるだろ?」 捲簾「これまた運悪く在庫切れ。次回入荷は来月でございますのよ(項垂れ)」 金蝉「てめぇの日ごろの行いが悪いからだ、バカ大将」 捲簾「んだとぉ〜?このショタコンヤロー!」 金蝉「てめぇ…ブッ殺すっ!!」 悟空「白い服無いの?ケン兄ちゃん作っちゃえば?(首傾げ)」 捲簾「はぁ!?(驚)」 悟空「ケン兄ちゃんだったら作れるんじゃねーの?」 捲簾「作る…確かにソコは盲点だったな(思案)」 金蝉「…作るのかよ(呆れ)」 悟空「ケン兄ちゃん作ったヤツなら、天ちゃんすっごく喜ぶよ!(ニッコリ)」 捲簾「そっかな?(照)」 悟空「絶対ぜ〜ったい天ちゃん喜ぶって!」 捲簾「おーっしっ!いっちょ作ってやるか!(奮)」 金蝉「お前…本気か?」 捲簾「んー?型紙とって縫やぁいいんだから大丈夫だろ?俺ってば結構器用なの〜」 悟空「俺にも何かお手伝いできる?」 捲簾「ちょっと悟空には難しいなぁ(苦笑)」 悟空「そっかぁ…(しゅん)」 捲簾「あ、そうだ!天蓬のヤツに俺が作るって事、ナイショな?」 悟空「天ちゃんにナイショなの?」 捲簾「おう!どうせならビックリさせてぇからな。オトコの約束だぞ?」 悟空「うんっ!分かったよ、ケン兄ちゃん!!まかして!!」 金蝉「それにしたって…生地はどーすんだ?」 捲簾「それなんだよなぁ…白のなーんでもない生地って、かえって探すの大変そうだな。絹とかなら見つかるんだろうケド(思案)」 金蝉「…ババァならアテがあるかもしれん」 捲簾「マジ?聞いてみてくれよ!」 金蝉「ああ」 捲簾「ヤリッ!金蝉ってばステキィ〜!ホレちゃいそうvvv」 金蝉「やめんかっ!(鳥肌)」 捲簾「んじゃ、生地は金蝉に頼んでっと。型紙かぁ…サイズ目分量じゃさすがにマズイよな」 悟空「型紙ってなぁに?」 捲簾「ん?服作るのに着る人のサイズに生地を合わせるのに使うんだけど…あ、そっか(ぽむ☆)」 金蝉「天蓬にサイズ測らせてもらえばいーじゃねーか」 捲簾「それじゃナイショになんねーだろ。俺が破った白衣持っ帰ってっから、それ分解して測ればいーんだ♪ボタンは破れたヤツから取ればいいしな〜」 悟空「ケン兄ちゃん、頑張ってねっ!」 捲簾「おうっ!任せろ!見てろ〜天蓬のヤツ…クククッ(不敵)」 金蝉「…ただの弁償じゃねーのかよ(頭痛)」 ひそひそひそ… 部下A「…ああ、空気が重い(小声)」 部下B「大将と元帥…まだ冷戦なんだな(小声)」 部下A「だな。見ろよ、元帥の横の書記官…金縛りにあったままだぞ?(小声)」 部下B「いい加減に大将もどーにかしてくないもんかねぇ(小声)」 カツカツカツ… 捲簾「っはよ〜っす…」 部下B「あ、おはようございますっ…大将?どーしたんですか?」 捲簾「あ?何がよ??」 部下A「何が、じゃないっすよ〜!目の下真っ黒じゃないですか!?どこか体の調子が…」 捲簾「あぁ、コレな。大したことじゃねーよ、唯の寝不足と疲れ」 部下B「寝不足…それにしたって…」 部下A「あっ!大将ってばコレのところにでも行って、寝かせて貰えなかったとか?(小指)」 部下B「ばっ…バカッ!!(小声)」 天蓬「………。(ぴくっ)」 捲簾「あー?別に太陽は黄色くねーぞ〜。オンナだったらいちいち疲れなんかしねーよ、つーか逆に元気溌剌?(苦笑)」 天蓬「………。(ぴくぴくっ)」 部下B「たっ…大将!(小声)」 部下A「違うんですかぁ?じゃぁ寝不足になる程何してるんです?(首傾げ)」 捲簾「ん?まぁ…ちょぉ〜っとなぁ〜はふっ(大欠伸)」 部下B「大丈夫ですか?今日は演習もないですし、休まれた方がいいんじゃ…」 捲簾「そうも言ってらんねーだろ?何せ書類が回ってくるんだし」 部下A「あれ?大将…指、どうしたんです?バンソコウだらけじゃないですか?」 捲簾「えっ!あ…ちょっと…傷が…なぁ〜(視線逸らし)」 天蓬「…捲簾大将」 捲簾「ん?何でございましょうか、天蓬元帥?」 天蓬「今は職務中ですから、無駄話は控えて下さい」 捲簾「これはこれは…失礼しました〜」 天蓬「それと、貴方のサインと押印が必要な書類、机の上に置きましたから今日中に決済して下さいね」 捲簾「りょ〜かい、元帥閣下」 部下A「こ…コワッ!(怯え)」 部下B「…いつまで続くんだろうなぁ(溜息)」 チクチクチク…チクッ☆ 捲簾「イタッ!はぁ…まぁた刺しちまった(指銜え)」 バサッ☆ 捲簾「でも…あとチョットだよなぁ。あーでも眠ぃ(コシコシ)」 ヒョコ☆ 悟空「ケン兄ちゃ〜ん!居る?」 捲簾「おう、悟空。どした?」 悟空「えと…はい!コレ(さっ!)」 捲簾「ん〜?このポット…何だ?」 悟空「あのね?金蝉が持ってけって!どーせケン兄ちゃん寝てないだろうから…何か元気になるお茶だって〜(ニッコリ)」 捲簾「へぇ?気が利くじゃん♪つーよりは、さっさと天蓬をどうにかしろってコトか(苦笑)」 悟空「天ちゃん?(首傾げ)」 捲簾「ああ、そうだ。悟空、天蓬のヤツに会ったか?」 悟空「ん…なんか…天ちゃん…ヘンだよ?」 捲簾「アイツはいつでもヘンだけどなぁ」 悟空「そうじゃなくって!何か…すっごいイライラしてて…昨日も金蝉とケンカしちゃって…俺ヤダなぁ(しゅん)」 捲簾「…悪ぃな、悟空(ポンポン☆)」 悟空「え?何でケン兄ちゃんが謝るの?(きょとん)」 捲簾「ちょ〜っと俺が天蓬とケンカしてるもんだから、天蓬のヤツ…八つ当たりしてんだよ」 悟空「天ちゃんとケンカしちゃってるの?ダメだよぉっ!仲直りしなくっちゃ!!」 捲簾「そうだな…俺はしてぇんだけど…さ(苦笑)」 悟空「ケン兄ちゃん…」 捲簾「まっ!心配すんな!すぐに元通りになるさ…な?(ニッ)」 悟空「うん…絶対だよ?早く仲直りしてね?きっと天ちゃんも仲直りしたいと思ってるよ!」 捲簾「だろうな…アイツも意地っ張りだから(苦笑)」 悟空「絶対そうだよっ!」 捲簾「ありがとーな。あぁ、暗くなる前に帰んねーと、金蝉が心配するぞ?コレも礼言っといてくれよ!」 悟空「うんっ!分かった!!あ、白い服…もうすぐ出来上がるね♪」 捲簾「おう!もうちょっとだろ?(バサッ)」 悟空「ケン兄ちゃんってすげぇなぁ〜!ケンカも強いし、ごはんも作れて、服まで作れるんだもんなぁ(キラキラ☆)」 捲簾「お?尊敬しちゃった?(ニッ)」 悟空「うんっ!すっげ〜よ!!コレ…天ちゃん喜んでくれるといいね♪」 捲簾「…だといいけどな(微笑)」 チクチクチクチク…ぷちん☆ バサッバサッ!! 捲簾「…できたぁ!(伸び〜)」 コキコキ☆ 捲簾「はぁ〜疲れた。こ〜んな根詰めるのなんか久々だっての〜」 ガバッ! 捲簾「よーっし!ちゃっちゃと渡してくっか!!」 パタ☆ 天蓬「はぁ…全っ然集中出来ませんねぇ(自嘲)」 コツッ☆ 天蓬「…捲簾」 ガンガン!! 捲簾「てんぽ〜、居るかぁ〜?」 ガチャ☆ 天蓬「………。(チラッ)」 捲簾「何だ、居るんじゃん。返事ぐらいしろよな」 天蓬「返事をする前に入ってきて何言ってんですか」 捲簾「そりゃ…そうだけど」 天蓬「で?何かご用ですか?用がないなら帰ってくれます?僕今ようやく入手した本を読んでいるところなんで、貴方に構ってるヒマないんです」 捲簾「っんだよ…俺より本の方が大事だって言うのかよっ!」 天蓬「…愚問ですね」 バスッ!!! 天蓬「イタッ!ちょっ…いきなり何するんですか!?」 捲簾「うっせーっ!!もうテメェなんか知らねーよっ!ずぅーっと勝手にムカついてろバカッ!!」 天蓬「別に…僕は貴方のことなんかで、いちいちムカついたりしてませんけど?」 捲簾「――――――っっ!!」 天蓬「用がないならさっさと帰って…っ!?」 ぽろ。 天蓬「けん…れん…何泣いて…?(動揺)」 捲簾「折角俺が…っ…そうかよ…金輪際テメェのトコなんか来ねーよっ…どうせ邪魔なんだもん…な…」 天蓬「あのっ…捲簾…っ(焦り)」 悟空「天ちゃ〜ん、本返しに…ケン兄ちゃん?どーしたのっ!?」 捲簾「悟空…(ゴシッ)」 ポン☆ 捲簾「悪ぃ、悟空…ダメだった(苦笑)」 悟空「ケン兄ちゃん!?ドコ行くの!??」 カツカツカツカツ… 天蓬「捲簾…(呆然)」 悟空「何で?天ちゃん何でケン兄ちゃん泣かすんだよっ!!」 天蓬「僕…にも…何だか…(混乱)」 悟空「あ…コレ…!?」 ガサッ… 天蓬「ああ、何か捲簾が投げつけてきて…」 悟空「コレ…開けてみなよ(ズイッ)」 天蓬「何なんですか?」 悟空「天ちゃんにプレゼントだよ」 天蓬「僕に…捲簾が?」 ガサガサ… 天蓬「ああ、何だ。医局から白衣貰ってきたんですか(冷)」 悟空「…それ、着てみなよ(ぷくっ)」 天蓬「え?ああ…そうですね」 バサッ! 天蓬「あ…れ…?どうして??(驚)」 悟空「それ、天ちゃんにピッタリだろ?」 天蓬「ええ…支給品では腕が…捲簾下界に行って…ないですよねぇ??」 悟空「下界には行けないから…ケン兄ちゃんが作ったんだよ、それ」 天蓬「えっ!?」 悟空「金蝉に頼んで布貰って…ケン兄ちゃんが自分で…全然寝ないでスッゴイ一生懸命作ってたんだよ?なのに…なのに天ちゃんヒドイよぉ(えぐえぐ)」 天蓬「捲簾が…僕の為…に…っ」 悟空「天ちゃん白い服大事にしてたから…ケン兄ちゃん天ちゃんに喜んで貰おうと思ってずっと…天ちゃん、ソレとケン兄ちゃんどっちが大事なの!?」 天蓬「あっ…(愕然)」 カラッ! 天蓬「すみません、悟空。僕留守にしますから!」 悟空「うんっ!早くケン兄ちゃんの所に行ってあげて!!」 カツカツカツカツ… バッタンッッ!! ドサッ! 捲簾「チックショ〜!天蓬のバァカ!鬼畜!人でなしーーーっっ!!あ〜っ!ムッカツク〜〜〜ッッ!!!(バフバフッ☆)」←枕八つ当たり ぽふっ☆ 捲簾「つーか…俺ってば何泣いてんだよぉ…ぐあっ!メッチャクチャ恥ずかしいーーーっっ!!(赤面)」 ゴロン。 捲簾「これでアイツがなぁ〜んにも動かなかったら…さっさと別れてやるっ!二度と恋愛なんかしないで遊び倒してやるっっ!!(奮)」←本音(笑) ゴロンゴロン。 捲簾「まぁ…悟空が来たしな。今頃小ザルちゃんに説教されてっだろ。ちっとは俺の気苦労を知って海より深く反省しやがれってんだ、バァ〜カ(拗ね)」 ゴロン。 捲簾「でも…天蓬来なかったらどーっすっかなぁ(しゅん)」 ガコガコガコガコガコ〜 ガコッ!! 捲簾「あ、便所ゲタの全力疾走…うわっ!早ぇっ!?(慌て)」 カチ☆ 捲簾「…ぜってぇ簡単になんか許してやらねーからなっ!!」 ガチャッ!! 天蓬「捲簾っ!捲簾!?あれっ??(キョロキョロ)」 し〜ん…。 天蓬「捲簾…ドコに…あ!」 コンコン☆ 天蓬「捲簾?いるんでしょう?開けてくれませんか??」 捲簾「うっせーっ!帰れバカッ!!」 天蓬「捲簾、開けて下さいっ!捲簾っ!!(必死)」 捲簾「テメェなんかもう知らねーっ!!大っキライだーーーっっ!!!」 天蓬「捲簾…お願いですから…顔見せて下さい…(哀愁)」 捲簾「………ヤダ(ぼそっ)」 天蓬「そうですか…それでしたら…」 捲簾「………天蓬?」 ガツッッ!!! 天蓬「強行突破するだけですよねvvv」 捲簾「はぁ!?(脂汗)」 ガッ! ガコガコッッ!! ベキッッ!! メキメキメキメキ〜 バッタアアアァァーーーンッッッ!!! 捲簾「ギャーーーッッ!!(悲鳴)」 天蓬「…け〜ん〜れ〜ん〜っっ!!」 ずかずかずかずかっ!! 捲簾「うわわっ!ちょっ…天蓬っ!?おっ…おおお落ち着けって!!(後ずさり)」 天蓬「捲簾っ!!(叫)」 捲簾「ひいいぃぃっっ!!」 すとん☆ 天蓬「ごめんなさいっ!!!(土下座)」 捲簾「うわっ………へっ!?(パチクリ☆)」 天蓬「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ!僕が悪いんですっ!子供みたいに下らない意地を張ったりなんかして…捲簾許して下さいっっ!!(深々)」 捲簾「天蓬…」 天蓬「貴方が気が済むまで…許してくれるまで何度だって謝りますっ!だからっ!!」 ぎゅっ…。 天蓬「僕のこと…捨てないで下さい…っ(懇願)」 捲簾「天蓬…お前………寝不足?(首傾げ)」 天蓬「………は?」 捲簾「ヘンなトコにスイッチ入ってんぞ??」 天蓬「捲簾っ!僕は真剣に謝ってんですよっ!!何ですかソレ!?茶化したりしないで下さいっっ!!(憤慨)」 捲簾「何でお前が怒るんだよっ!!(逃げ腰)」 天蓬「あっ………すみません(項垂れ)」 捲簾「はぁ…天蓬?」 天蓬「はい…(神妙)」 捲簾「お前の白衣、破いちまったのは俺が悪かった…でもさ、さっきのはねーよなぁ…ひでぇよお前」 天蓬「捲簾…っ」 捲簾「すっげぇ傷ついたぞ?」 天蓬「ごめんなさいっ…」 捲簾「お前は…俺なんか何とも想ってねーんだもんな」 天蓬「違っ!僕はっっ!!」 捲簾「俺は…お前が大事だぞ?」 天蓬「けんれ…ん…っ(驚愕)」 捲簾「…なぁに驚いてんだよ」 天蓬「だって…捲簾が…そんな…こと…」 捲簾「俺は態度と行動で示してたつもりなんだけど、お前って全っ然分かってねーみたいだから、ちゃんと言葉にしてやったんだろ〜(照)」 天蓬「僕…捲簾に大事にされてたんですね…初めて気付きました(微笑)」 捲簾「ひっどぉ〜いっ!!すっげぇ大事にしてるじゃん!!(拗ね)」 天蓬「ええ…まさか捲簾お手製の白衣まで貰えるなんて…夢みたいですvvv」 捲簾「あ…(真っ赤)」 すい… 天蓬「こんなに指…傷だらけにして…痛かったでしょう?(ちゅっ)」 捲簾「ボタン取れたり、ちょっとしたほつれを縫うぐらいならしたことあるけど、服なんか作ったことなかったから…何度も針刺しちまって(苦笑)」 天蓬「それに…ほとんど寝ていなかったんでしょう?」 捲簾「ん…早くソレ、お前に渡したかったから(照)」 天蓬「捲簾っ!!(うるうる☆)」 捲簾「気に入ってくれた?」 天蓬「モチロンですっ!サイズも着心地もバッチリ!さすが捲簾ですっ!!もうもうコレは僕の一番の宝物ですっ!大事にしますっ!洗濯だってもったいなくって…」 捲簾「バカッ!洗濯はしろっ!!」 天蓬「えぇ〜?(不満)」 捲簾「また変色するほど、キッタネーままにしてたら没収すっからなっ!」 天蓬「イヤですっ!もうコレは僕のモノなんですからねっ!!」 捲簾「…そんなに気に入った?」 天蓬「モチロンですよっ!だって…捲簾が僕のことを想いながら一針一針一生懸命に…ああっ!!(陶酔)」 ぽた。 捲簾「ゲッ!ばっバカッ!!何鼻血垂らしてんだよっ!!」 天蓬「あれ?あははは…ティッシュ下さい」 捲簾「ホラッ!ったく…ナニ想像してんだよっ!!(睨み)」 天蓬「あぁー…捲簾がお裁縫してるトコ…見たかったなぁ(遠い目)」 捲簾「鼻血まみれの顔で何言ってんだか…ちゃんと拭けってのっ!世話の掛かるヤツだなぁっ!!(ゴシゴシ)」 天蓬「捲簾…(ぎゅっ)」 捲簾「な…何だよ…」 天蓬「僕のこと…許してくれますか?」 捲簾「…今回だけだからなっ!」 天蓬「けんれ〜んっvvv(ぎゅううぅぅ〜)」 捲簾「うわっ…いきなり何っ………っっ!?」 ドンッ☆ 天蓬「捲簾…やっぱり…許してくれないんですか?」 捲簾「そうじゃねーっ!お前っ!!(びしっ☆)」 天蓬「僕?何ですか??(首傾げ)」 捲簾「お前いつ風呂に入った!?」 天蓬「風呂…ですか?」 捲簾「クセーよっ!うげっ!何だよこの髪!?ベトベトじゃねーかっ!!」 天蓬「言われてみれば…何か頭カユイですねぇ(ポリポリ)」 捲簾「バカッ!頭掻くな!フケが…ああっ!?」 天蓬「えーっと…かれこれ2週間ぐらいは…記憶無いですねぇ〜(のほほ〜ん)」 捲簾「風呂入れっ!今すぐ入れっ!!さっさと入ってこーいっっ!!(怒)」 天蓬「えぇ〜?面倒くさ…」 捲簾「…何か言ったか?(真剣)」 天蓬「いえ…ナンデモアリマセン」 捲簾「全くもーっ!準備すっから待ってろっ!!」 天蓬「あっ!捲簾!!」 ぎゅっ。 捲簾「何だよ?」 天蓬「一緒に…入りませんか…ね?」 捲簾「え…あ…っ(赤面)」 天蓬「捲簾も今日はまだでしょ?」 捲簾「…何にもしねー?」 天蓬「しないと思ってるんですか?(ニッコリ)」 捲簾「うっ…」 天蓬「身体…洗いっこしましょ?」 捲簾「お前…甘えてるだろ?(睨み)」 天蓬「甘やかしてくれないんですかぁ〜?(上目遣い)」 捲簾「あ〜もうっ!さっさと風呂入るぞっ!!」 天蓬「はいvvv」 どさ。 天蓬「はぁ…さっぱりスッキリしましたねぇ(爽快)」 捲簾「そりゃそうだろーよ…(グッタリ)」 天蓬「おや?捲簾どうしました??(ニッコリ)」 捲簾「…随分とお肌がツヤツヤだなぁ?(トゲトゲ)」 天蓬「あ、そうですか?やっぱりストレスって溜め込むと身体に悪いんですねぇ〜。吐き出したらもの凄く調子よくなったみたいですvvv」 捲簾「ストレスじゃねーだろうがっ!」 天蓬「ストレスですよ?捲簾に触れない、抱き締められない、捲簾の熱く蕩けたアソコにブチ込んで思う様突き上げてナカに僕の精…」 捲簾「詳しく言わんでいいっ!!(赤面)」 天蓬「え〜?だって捲簾が理解していなかったようなので、詳細に説明した方がいいかなーって」 捲簾「…鬼畜エロ元帥(ぼそっ)」 天蓬「何ですか、ソレ。失礼ですねぇ〜。僕優しくシテあげましたでしょ?久しぶりだったからじっくりと僕の指に蕩けて絡みついてくるまで慣らしてから…」 捲簾「だから言うなあああぁぁっっ!!(真っ赤)」 天蓬「捲簾ってば凄く可愛かったですよ♪僕のモノ一気に根元まで頬張っちゃって、『もっと奥まで挿れてくれなきゃヤダぁ』って誘うように腰を激しく振って。もう僕本当に捲簾の愛らしい下のおクチに食べられちゃうかと思いましたよ〜?それだけじゃなくって『ナカにいっぱい出してぇ』なぁ〜んてお強請りされちゃったら、僕もさすがに…」 捲簾「やかましい!黙れエロ天!!!(怒)」 天蓬「もぅっ!捲簾ってば恥ずかしがり屋さんなんだから〜♪(ぎゅっ)」 捲簾「お前に羞恥心が無さ過ぎるんだよっ!」 天蓬「僕は歓びを素直に表現しているだけなんですが?」 捲簾「…もう、いい(諦め)」 ばふっ。 天蓬「ああ、髪…シーツ濡れちゃいますよ?タオル貸して下さい(ゴシゴシ)」 捲簾「はぁ〜なぁんかスッゲ疲れたわ(ダラ〜)」 天蓬「そのまま寝ないで下さいよ?ちゃんと何か着ないと身体冷えますから」 捲簾「あー?下界じゃねーんだから平気だって。あ〜、ラクチン♪」 天蓬「もぅ…」 捲簾「おい、そっちの乾いてる方のタオル貸せよ」 天蓬「え?コレですか??」 捲簾「後ろ向きな。お前の方が髪全然濡れてるっつーの!(ゴシゴシ)」 天蓬「イタタ…もっと優しく拭いて下さいよぉ〜(苦笑)」 捲簾「甘えてんじゃねーよ、バァカ」 ぽて。 捲簾「…いい匂い。ちゃ〜んとマメに風呂入れよなぁ。髪だって折角キレーなのにさ」 天蓬「匂いは捲簾と同じでしょう?(苦笑)」 捲簾「あ…(赤面)」 天蓬「どうしました?」 捲簾「えっ!?いやっ…なな何でもないっ!!(焦り)」 天蓬「けんれ〜ん?(微笑)」←不穏 捲簾「な…んだよ…(怯え)」 天蓬「そうですか…身も心も通じ合っている恋人の僕に対して、隠し事をするんですか…ふぅん」 捲簾「ドサクサ紛れに何言ってんだっ!!(真っ赤)」 ドサッ☆ ギシッ… 捲簾「うわっ!?」 天蓬「じゃぁ、言いたくなっちゃうようにしましょうか?(ニッコリ)」←黒 すすすす〜 捲簾「うぎゃっ!ドコ触って…あっ!バカッ!いきなりっ…もう出ねーってばぁ〜!!(じたばた)」 天蓬「嘘ばっかり。ココ…濡れてきちゃいましたよぉ〜?」←楽しそう 捲簾「わわっ!握るな!擦るな!指入れるんじゃねーっっ!!(涙目)」 天蓬「…そうですか?」 ぱっ。 捲簾「ふ…っ…っれ??(パチクリ☆)」 天蓬「どうしました?不思議そうな顔して?(微笑)」 捲簾「え…だって…っ(もじもじ)」 天蓬「捲簾がイヤだって言うから…ね?」 捲簾「天蓬ぉっ!お前ええぇぇ〜っっ!!(真っ赤)」 天蓬「…言いたくなりました?」 捲簾「ううぅぅ〜っ!(睨み)」 天蓬「さ、服着ましょうか〜」 捲簾「うわっ!待て待てっ!!(抱きつき)」 天蓬「どぉ〜したんですかぁ〜?捲簾?(ニコニコ)」 捲簾「うっ…分ぁったよっ!言やぁいいんだろっ!!」 天蓬「捲簾ってば…そんなに続きシタいの?」 捲簾「こんなっ…我慢できる訳ねーだろぉっ!」 天蓬「捲簾vvv」 ぎゅうっ。 捲簾「は…あぁ…っ」 天蓬「で?さっきはどうしたんですか?(ひそっ)」 捲簾「んんっ…(ビクビクッ)」 天蓬「ホラホラ、言わないといっぱい触ってあげませよ〜?」←鬼 捲簾「あ…んっ…だ…からっ…嬉かった…だよっ!」 天蓬「…何がですか?(ペロッ)」 捲簾「ひゃっ…あ…お前と同じ匂い…っての…何かっ…」 天蓬「…僕が貴方に束縛されてるって?」 捲簾「ん…イヤか?」 ぷっちーん☆ 天蓬「イヤな訳ないでしょうおおぉぉぉっっ!!!(絶叫)」←キレた。 ずぷっ。 捲簾「あっ!バカバカ!いきなりっ…あんっ!?(悶)」 天蓬「僕はっ!捲簾だけのモノですからねっ!!」 捲簾「分かったっ!分かったから…ひあっ!っとは…落ち着けーーーっっ!!」 天蓬「ムリですっ!(キッパリ)」 捲簾「んなっ!?(赤面)」 天蓬「捲簾のために〜腰が壊れるまで頑張りますからっ!」←おい。 捲簾「俺が先に壊れるわっ!!(喚き)」 天蓬「いつもと違うスッゴイ体位にもチャレンジしましょうね〜vvvよいしょ!」←? 捲簾「うぎゃあああぁぁっっ!!!」 ぽんぽん☆ 天蓬「捲簾?けんれ〜ん??」 捲簾「………。(ピクッ)」 天蓬「あ、気が付きましたかvvv」 捲簾「おま…散々っ…無茶しやが…て…っ」 天蓬「おや?捲簾声が??」 捲簾「お前…せいだ…ろっ!(怒)」 天蓬「そんな声が掠れる程感じまくっちゃって…悦かったですかvvv」 捲簾「あ゛ーお陰様で…今までの分っ…相殺しちゃった…ての(ゲソッ)」 天蓬「え?3日分ぐらいじゃないですか?(首傾げ)」 捲簾「んな訳…あるかっ!ゲホッ!!」 天蓬「あー、はいはい。大丈夫ですか?後で喉に良いお茶持ってきますね〜」 捲簾「…早まったか、俺?」 天蓬「何かいいましたか?(微笑)」←黒オーラ噴出 捲簾「なぁ〜んでもないでぇ〜っす…(撃沈)」 天蓬「でも喉辛そうですね?お茶持ってきましょうか?」 捲簾「あ?それより酒飲みてぇ」 天蓬「何言ってんですか。余計喉やけて声出なくなりますよ(呆れ)」 捲簾「あー、冷たい茶でいいや…持ってくるけどお前も飲むだろ?」 ギシッ 天蓬「あっ!僕が持ってきますよ」 捲簾「いいって…コレ借りるぞ?」 バサッ 天蓬「あっ…」 捲簾「ん?どした??(首傾げ)」 天蓬「捲簾…素敵ですぅ(キラキラ☆)」 捲簾「はぁ?何が??」 天蓬「ハダカ白衣vvv」 ベシッ☆ 天蓬「痛っ!なにすんですかぁ〜っ!!」 捲簾「勝手にイメクラ萌えしてんじゃねーよっ!!(真っ赤)」 天蓬「だってぇ…捲簾が僕の一番大切なお気に入りの白衣を素肌に羽織る…くっ!」 捲簾「………アレだけ抜いて、何でまだ勃つんだよ(呆れ)」 天蓬「いやぁ〜、甘いモノは別腹って言うじゃないですか〜あははは」 捲簾「誰が食い物の話をしてる!?(怒)」 天蓬「コレ、どうにかしてください」 捲簾「テメェでどーにかしろ。俺は茶を取ってくる」 天蓬「ええ〜?けんれ〜ん!(猫なで声)」 捲簾「俺はもうムリだっつーのっ!明日は合同演習があるんだぞっ!!」 天蓬「けんれーん…(上目遣い)」 捲簾「うっ…あーもうっ!分かったよっ!!ヤッてやるから口で我慢しろっ!!」 天蓬「えぇ〜?(不満)」 捲簾「………自分で勝手に抜け」 天蓬「分かりました…我慢しますから、その代わりそのままの格好でおしゃぶりして下さいねvvv」 捲簾「どんな趣味なんだよ、それ…(頭痛)」 ゴックン。 捲簾「…さすがに薄味(ペロッ)」 天蓬「まぁ、殆ど捲簾の中に出しちゃいましたからねぇ〜。あ、妊娠したらちゃんと言って下さいね〜vvv」 捲簾「するかっ!ボケッ!!」 天蓬「そんなの分かりませんよぉ〜?観音みたいに両方くっついてるヒト(?)だって居るんですから…フフフフ」 捲簾「―――――っっ!!(ゾワッ)」←鳥肌 天蓬「あ、そう言えば。捲簾、この前破いた白衣…持っていきましたでしょ?もしかして捨てちゃいました?」 捲簾「あぁ?あのきったねー白衣か?まだあるけど…何で??」 天蓬「よかったぁっ!あれ返して下さい」 捲簾「はぁ?だって着れねーじゃん」 天蓬「あれには素晴らしい思い入れがあるので、記念に保管したいんです♪」 捲簾「記念って何だよ?(不審)」 天蓬「…知りたいですか?」 捲簾「あ、やっぱいい…かなぁ…(脂汗)」←ヤな予感 天蓬「知りたいんですね!?そうですか!そうですよね!だって捲簾と僕との愛のメモリアルなんですしっ!!」 捲簾「何だそりゃっ!?(赤面)」 天蓬「そう…あれは僕と捲簾が運命的な出会いをして暫く経った日のことです(遠い目)」 捲簾「いきなり回想かよ…(ゲソッ)」 天蓬「僕が恋い焦がれた捲簾と漸く想いが通じ合って、初めて一緒のベッドで朝を迎えた日のことでした…(ポッv)」 捲簾「おいおい…すっげぇ昔じゃねーかよ(呆然)」 天蓬「僕、早く目が覚めてしまって、暫く幸せに浸りながら夢心地で可愛らしい捲簾の寝顔を眺めていたんです」←高速ドリーム中 捲簾「へー、それで?(ほじほじ)」←耳かき ここより妄想癖多分な天蓬の回想。 天蓬「はぁ…本当に夢じゃないんですよね。捲簾がこんなに無防備な姿で僕と…(陶酔)」 捲簾「ん…っ」 ころん。 天蓬「ああっ!何て可愛く寝返りうつんでしょうっ!!(悶)」←? なでなで。 天蓬「この滑らかな肌に散る跡も…僕が昨夜付けた…捲簾が僕のモノになった証。ちょっと欲張っていっぱい付けちゃいましたねvvv」 捲簾「ん…てんぽ…ぉ(寝言)」 天蓬「け…けけけけ捲簾っ!僕のことを夢を見ている時でさえっ!!(じーん)」 捲簾『うーっ!天蓬ぉ〜やめろぉ〜もうムリだって〜〜〜っっ!!(悪夢)』 天蓬「捲簾…」 ぴちょ。 天蓬「っと…いけない!捲簾の顔に涎が(ふきふき)」 クシュッ☆ 天蓬「…何だか身体が冷えてしまいましたね。先にお風呂入って来ましょうか」 ギシッ… 天蓬「捲簾、ゆっくり休んでて下さいねvvv」 ちゅっ。 天蓬「捲簾のほっぺにチュウ…憧れだったんですよ(はにかみ)」←寒っ! ポンッ☆ 天蓬「うわっ!恥ずかしいいいぃぃぃっっ!!(脱兎)」←何者? バタバタバタ パタン☆ 捲簾「んー?(眉顰め)」 むく。 捲簾「…寒ぃ(ぼそっ)」 キョロキョロ☆ 捲簾「…これでいいや」 バサッ! ごそごそごそ… 捲簾「ふぁっ…あれ?天蓬??いねー…ま、いっか(欠伸)」 ぽふ。 捲簾「ぐー。(熟睡)」 ぺたぺたぺた。 天蓬「はぁ…温まりましたねぇ。捲簾はまだ眠ってるのかなぁ〜」 ぴた☆ 天蓬「はっ!こっ…これは!?(愕然)」 そぉ〜っと… じー…。 天蓬「捲簾が…ハダカのまま僕の白衣をギュッと握り締めてっ!ああっ!?可愛らしい顔を僕の白衣に埋めてーーーーーっっ!!(悶絶)」 クラリ〜 天蓬「あ…あまりの感激に眩暈が…」 そぉー… ポンポン☆ 天蓬「けんれーん?(ドキドキ)」 捲簾「ん…ぅ?」 天蓬「捲簾…その白衣…僕のなんですけどぉ〜」 くい。 捲簾「んっ…やぁ(眉顰め)」 ぎゅうっ… 天蓬「ああっ!そんなに僕の白衣をっ!!僕のぬくもりでも感じてるんでしょうか…ほぅ(溜息)」 じいいいぃぃー…。 天蓬「それにしても…堪らない眺めですねぇ。白衣の裾から捲簾の絶品のお尻が丸見え…くぅっ!」 ぼたぼたっ! 天蓬「はっ!こうしちゃいられない!!写真を撮らなくてはっ!!(鼻血まみれ)」 ガタッ☆ ごそごそごそ… 天蓬「あ、あったあった♪」 カシャ☆ カシャ☆ カシャ☆…以下続く(笑) 天蓬「あれ?もうフィルムが…チッ!」 ギシッ… 天蓬「それにしても…良く寝てますねぇ。ちょーっと無防備すぎですよ?捲簾(苦笑)」 ゴソッ… パサッ。 ポンポン☆ 天蓬「でも…それは僕が貴方に信頼されてるってコトですよね?」 にゅ。 ガバッ!! 天蓬「うわっ!捲簾!?(慌て)」 捲簾「うーん…てんぽ…(ぎゅうううぅぅ〜)」 天蓬「あ…の?捲簾??」 ぐぅー…。←熟睡 天蓬「…寝てますね(微笑)」 すりっ… 天蓬「捲簾ってば…ほんっとぉ〜にっ!愛らしいですぅっvvv」 ぎゅうううぅぅっっ!! 天蓬「あぁ…幸せってこういう事を言うんですねぇ(噛み締め)」 捲簾「ん…」 天蓬「それにしても…随分とお気に入りなんですかね?僕の白衣。ずっと握り締めて…もうコレは僕の一番の宝物…あっ!モチロン一番は捲簾ですねvvvでも、この白衣は勿体無くって洗濯できません。僕と捲簾の愛のメモリアルとして大切にしましょうっ!」 …壮絶妄想回想終了。 天蓬「と、いう様なキラキラと宝石のように美しい想い出が…あれ?」 捲簾「ぐー…。(熟睡)」 天蓬「ちょっ!捲簾!何寝てんですかっ!!知りたいっていうから懇切丁寧に愛の記憶を話したって言うのに〜〜〜っっ!!(べしべしっ☆)」 捲簾「んぁ?くぁ〜っ!ん…何?(コシコシ)」 天蓬「何?じゃないでしょうっ!!僕の話聞いてたんですかっ!!!(怒)」 捲簾「あ…え〜っとぉ…要点だけ纏めてくれる?」 天蓬「もうっ!」 捲簾「で?白衣がどうしたって?」 天蓬「ですからっ!あの白衣は捲簾が僕にバージンを捧げた身体をハダカのままで、これでもかーっ!っていう程、擦り付けて抱き締めて顔を埋めてっ!捲簾の匂いとぬくもりがてんこ盛りな白衣なんですっ!!(力説)」 捲簾「何バカ言ってんだあああぁぁっっ!!(赤面)」 天蓬「と、言う訳で。あの白衣は僕の大切な宝物なので返してくださいね」 捲簾「…既に白衣じゃねーんだけど(ぼそっ)」 天蓬「はい?何ですって??(首傾げ)」 捲簾「えーっと…だからな?この白衣作るのに、お前の正確なサイズ分かんなかったから、あの白衣をバラして型紙取ったんだよなぁ〜」 天蓬「つまり…」 捲簾「ただの布着れ状態」 ふら〜 パタッ☆ 捲簾「へ?おいっ!?天蓬!!何また気絶してんだよおおぉぉっ!!」 |