鏡の国の天ちゃん
ガチャ☆

捲簾「おーい、天蓬居るか〜」
天蓬「居ますよ、コッチです」
捲簾「お、居た居た!さっき荷物整理してたら下界から持ってきたお前の荷物、俺の方に紛れ込んでたからさ」
天蓬「おや、そうでしたか。すみません」
捲簾「…また凄まじい量増えてんなぁ、ガラクタ(げんなり)」
天蓬「いーじゃないですか〜、別にコレ全部片づけるの手伝ってくださいなんて言いませんし」
捲簾「…今だけじゃねーか(ぼそっ)」
天蓬「はい?何かいいましたか、捲簾vvv」←黒オーラ全開
捲簾「…何でもございませ〜ん」
天蓬「それにしても…どこで紛れてしまったんでしょうね?」
捲簾「お前の荷物運び込むのに部下総出でやってたじゃねーかよ。俺の方のも一緒に置いておいたからそん時だろ?」
天蓬「そうですかねぇ」
捲簾「だけどさ、随分厳重に梱包してあるけど、何コレ?」
天蓬「えーっと…これはですねぇ(回想)」
捲簾「…思い出さなきゃ分かんねーもの持ってくんなよ(呆れ)」
天蓬「あ!思い出しました(ぽんっ☆)」
捲簾「で、何?」
天蓬「まぁまぁ、とりあえずお茶にでもしませんか?ちょうど休憩しようとしてたところなんです」
捲簾「どーせなら酒の方がいいんだけど?」
天蓬「昼間っから何言ってんですか…そう言うことは子供の教育上よくありません」
捲簾「俺には子供なんかいねーぞ、今んトコ」
天蓬「当たり前です、捲簾は妊娠してないじゃないですか〜」
捲簾「おいコラッ!何で俺が産むほうなんだよ!!」
天蓬「だって…僕は避妊しませんし?」
捲簾「…もう、いい。何も言うな(ゲッソリ)」
天蓬「そうじゃなくて、悟空のことですよ!あの子は素直ですから、あなたの真似をしてしまうかもしれないでしょ?金蝉と僕に殺されたいんですか?(ニッコリ)」
捲簾「…エンリョします。(怯)」
天蓬「ですから、お茶で我慢してくださいねvv」

捲簾「はー…ココはヒマだよなぁ。まだ下界の方が面白いことあるっての」
天蓬「そんなにヒマなら悟空と遊んできたらどうです?何でしたら僕が遊んであげましょうか?捲簾vvv」
捲簾「…いや、こういう時こそ身体休めないとな!(うんうん)」
天蓬「我慢しなくてもいーんですよぉ〜」
捲簾「してねーよっ!」
天蓬「恥ずかしがり屋さんですね、捲簾はvvv」
捲簾「(無言)そういえば、さっきのは?結局何な訳??」
天蓬「これですか?これはですね…魔法の鏡です」
捲簾「はぁ?魔法の鏡だとぉ!?何じゃそりゃ(呆れ)」
天蓬「古い骨董品屋で見つけたんですよ、いやぁ〜掘り出し物ですよね」
捲簾「ガラクタだっつーの。ったく…胡散臭いだけじゃねーかよ」
天蓬「何でしたら捲簾試してみますか?」
捲簾「試すって…何を?」
天蓬「何でもこの鏡には、覗いた人の一番大切に思っている人の姿が映り出されるそうですよ?(微笑)」
捲簾「大切な…人?(ピクッ)」
天蓬「ええ、そういう言い伝えがあるそうです。捲簾が覗くと誰が映るんでしょうねぇ?」
捲簾「……俺はやらねーぞ」
天蓬「えー、何でですか?捲簾が信じないから試してみましょうって言ってるのに〜」
捲簾「だったらお前が見りゃいーだろ!」
天蓬「だって、僕は誰が映るか分かりますもん(ニコッ)」
捲簾「………。(赤面)」
天蓬「あ、じゃぁコレならどうです?僕が捲簾に向かって鏡を持ちますから。そうすれば誰が映ってるか僕には見えませんし」
捲簾「…どーしても見せたい訳?」
天蓬「捲簾は気にならないんですか?」
捲簾「…わかったよ(溜息)だけどっ!お前はぜってー覗き込むんじゃねーぞっ!!」
天蓬「はいはい、分かってますよ」
捲簾「んじゃ、鏡出せよ」
天蓬「いいですか?僕が鏡を捲簾に向けて持ちますから、僕がいいと言うまで目を瞑っていてくださいね」
捲簾「…これで、いーか?」
天蓬「ちょっと待って下さいね〜(ゴソゴソ)はい、いいですよvvv」

ぱちっ。

捲簾「………。」
天蓬「………。」

しーん…。

捲簾「…おい、天蓬」
天蓬「はい、何ですか?」
捲簾「コレは鏡じゃなかったのか?」
天蓬「鏡ですよ…100年前まではvvv」
捲簾「何で鏡のワクからてめぇが覗いてるんだよっ!!(怒)」
天蓬「えー?いいじゃないですかぁ、どうせ映るのは僕なんだし〜vvv」
捲簾「誰がてめーだって言った!!」
天蓬「…違うんですか?(ニッコリ)」
捲簾「う…っ(ギクン)」
天蓬「そうですか…こんなに僕は捲簾に愛を捧げているのに、あなたには何一つ伝わっていなかったんですね…僕の勝手な自惚れだったんですね(俯き)」
捲簾「いや、あの…てんぽう?(焦)」
天蓬「やはり、捲簾に伝わっていなかって言うことは、今までの僕の愛し方が全然足りなかったっていうことですね!(キラッ)」←黒オーラ大全開
捲簾「は?あーっと…俺ちょっと急用を思い出しちゃったなー…(コソコソ)」
天蓬「…ドコ行くんですか?(ニッコリ)」
捲簾「え?いや…あの…(脂汗)」
天蓬「と、言うことで!これから僕の愛情の深さを捲簾の身体に叩きこんであげますからねっ!!(ガシッ)」
捲簾「うわっ!てめーこそ昼間っから何考えてやがんだあぁぁっ!!(ジタバタ)」
天蓬「何言ってるんですか!愛を語るのに時間なんか関係ないですっ!!」
捲簾「いーやーだあぁぁぁっっ!!(絶叫)」
天蓬「僕の持っている全ての愛を捲簾に注いであげますからね…カラになるまでvvv」



ナゾのきのこの山
たったったっ

捲簾「ん?おーい、悟空」
悟空「ほぇ?(きょろきょろ)あっ、ケン兄ちゃ〜ん!」
捲簾「どうしたんだ、そんなデッカイかご持って」
悟空「んとね、天ちゃんがきのこの山なのっ!」
捲簾「………あ?きのこの山ぁ?何だそりゃ??」
悟空「すごいんだよぉ〜!ケン兄ちゃん知らないの?(首傾げ)」
捲簾「いや…全然」
悟空「だからね、俺これからもらいに行くの〜♪ケン兄ちゃんも一緒にいこーよ」
捲簾「あ…ああ(思案)」

悟空「あー!昨日よりすごい〜♪」
捲簾「………何だありゃ(汗)」
悟空「ねね?スゴイだろ!」
捲簾「スゴイっつーか…あんなばかデッカイきのこなんて見たことねーぞ。しかもパステルピンクの水玉模様って…(あんぐり)」
悟空「天ちゃぁ〜ん!きのこもらいに来たよ〜」
天蓬「おや、いらっしゃい…捲簾も一緒だったんですか?(ニコッ)」
捲簾「おい…この『きのこてんこ盛り』の庭は一体なんだ?」
天蓬「あははは〜♪メルヘンチックでしょう?おとぎの国みたいで」
悟空「天ちゃんもらっていい?」
天蓬「どうぞvvv好きなだけ持っていっていいですよ」
悟空「わぁいっ♪(ピョンピョン)」
捲簾「一体どーなったらこんな状態になるんだよ?(呆れ)」
天蓬「コレですか?見た目はなんですけど、かなりおいしいんですよvvv」
捲簾「げっ!…お前食ったの?」
天蓬「はい♪あ、でもちゃーんと成分は調べましたよ?」
捲簾「で?何でこんなに『きのこの山』な訳?5日前までは普通の庭だったはずだけど」
天蓬「最初は小さなきのこだったんですよ」
捲簾「…これのドコが?(不審)」
天蓬「4日前でしたかねぇ…本を探してましたら表紙に小さなきのこが生えてたんです」
捲簾「…カビじゃねーのかよ(呆れ)」
天蓬「で、見た目カワイらしいでしょ?捨てるのもなんですから、庭に植えたんです。そうしたら次の日にはいきなりどっと増えてまして」
捲簾「…おいおい」
天蓬「で、とりあえず成分を調べましたけど、毒性はないと。じゃぁ試しに食べてみようと思いまして、また次の日に庭に出ましたらこんなに大きく成長してました、あはははは〜♪」
捲簾「お前…笑い事かよ(げんなり)」
悟空「ふぅ…いっぱい取ったぁ。天ちゃん!これどーやって食べるの?(首傾げ)」
天蓬「そうですねぇ…僕は炒めて食べましたよ。スープとかに入れてもイイかもしれませんね」
悟空「じゃぁ、金蝉に頼もーっとvvv(涎)」
天蓬「あ、悟空。金蝉には『天ちゃんがオイシイって言ってた』て伝えてくださいね〜」
悟空「うん、分かった!まったね〜、天ちゃん!ケン兄ちゃん!!(猛ダッシュ)
捲簾「おい、天蓬」
天蓬「はい?なんですか」
捲簾「ホントにコレ旨いのかよ(じぃ…)」
天蓬「おいしいですよ、何でしたらごちそうしましょうか?(ニッコリ)」
捲簾「…ホントに身体何ともなんねーのか?」
天蓬「僕、どこかヘンですか?」
捲簾「お前はいつもヘンだろーが(ボソッ)」
天蓬「…何かいいましたか、捲簾〜?」←黒オーラ
捲簾「何でもございませーん(怯)」

ヒョコッ☆

悟空「こんぜーん?」
金蝉「…何だ?仕事中だから外で遊んでろって言っただろ?」
悟空「あのね、あのね?」
金蝉「…聞いちゃいねーな(溜息)」
悟空「天ちゃんからね、コレもらったのっ!(ずいっ)」
金蝉「…何だコレは?(汗)」
悟空「天ちゃんトコのきのこの山なの〜♪」
金蝉「あ?さっぱり分からん(眉顰め)」
悟空「いためたり、スープにしたらおいしいんだって〜」
金蝉「このふざけたきのこがか?(不審気)」
悟空「だって、天ちゃん食べたって言ってたよ?そしたらスッゴクおいしかったって!(ぐぅ)」
金蝉「食べて何ともなかったのか、天蓬は?」
悟空「天ちゃん?(首傾げ)」
金蝉「天蓬はいつもどおりだったのか?」
悟空「んー?天ちゃんは天ちゃんだったけど?」
金蝉「…もー、いい」
悟空「ねー、だからこれ晩ご飯に食べよ?(くいくいっ)」
金蝉「…厨房に渡してこい」
悟空「わぁ〜いvvv(ぴょんぴょん)」
金蝉「本当にこんなモン、食えるのか?」


天蓬「けんれ〜ん?捲簾出来ましたよ〜♪」
捲簾「ふーん…匂いは旨そうじゃん(クンクン)」
天蓬「味の方も保証しますよ。さ、冷めない内に食べましょう」
捲簾「…何かすっげーな、コレ。火が通るとショッキングピンクの水玉かよ(呆れ)」
天蓬「味には関係ないんだからいーじゃないですか〜」
捲簾「俺はお前と違って繊細なのっ!」
天蓬「あ、酷いですねぇ〜、僕だって繊細なんですよー?」
捲簾「…お前は大雑把の代名詞みてーなモンじゃねーかよ」
天蓬「あ、そんなカワイク無いこと言うんですか?じゃぁ、無理して食べなくてもいいです(プイッ)」
捲簾「あーっ、食うって!」

ぱくっ☆

天蓬「………どうですか?」
捲簾「嘘みてぇだけど…旨い(驚)」
天蓬「そうでしょう?(ニッコリ)」
捲簾「酒の肴にもいいかも」
天蓬「用意させましょうか?」
捲簾「おうっ!(にぱっ)」
天蓬「………可愛いですねぇ(ムラッ)」←?
捲簾「うおっ!?何か…すごい寒気がしたっ!!」←正解(笑)
天蓬「……気のせいでしょう?」
捲簾「でもよぉ…このきのこ、このままどんどん増えたら大変じゃねーの?」
天蓬「まー、そうなったら何か考えますよ」
捲簾「いい加減だな、おい(溜息)」
天蓬「あ、捲簾お酒来ましたよ〜♪」
捲簾「ま、いっか…別に俺のトコじゃねーしな」


悟空「おいし〜っっvvv(もぐもぐ)」
金蝉「よく食えるな…お前」
悟空「えー?だっておいしいよ、きのこ」
金蝉「食欲無くす様な色なんだよ」
悟空「そう?カワイイじゃん!こんぜんも食べよーよ〜」
金蝉「いらん(きっぱり)」
悟空「…せっかく天ちゃんから貰ってきたのに…俺こんぜんに食べて貰おうと思って…いっしょけんめっ…取って…うっく…(ポロポロ)」
金蝉「(ギョッ!)ばっ…ばかっ!何泣いてんだ(焦)」
悟空「らってぇ…こんぜん、食べてくんないらもっ…(号泣)」
金蝉「分かったってっ!食えばいーんだろっ!!(ヤケ)」
悟空「…ほんと?(上目遣い)」
金蝉「…一口だけだぞ(憮然)」
悟空「わぁ〜い♪それじゃ…はい、あーんvv」
金蝉「ばかっ!…誰が見てるかわかんねーだろ(キョロキョロ)」
悟空「えー?誰も見てないよぉ…はい、あーんvvv」
金蝉「……しょーがねーな」←嘘

パクッ☆

悟空「どー?こんぜん??(どきどき)」
金蝉「…何で旨いんだ?(眉顰め)」
悟空「ねねっ!おいしーでしょvv(にっこり)」
金蝉「ああ、天蓬のことだからてっきり…」
悟空「天ちゃん?(首傾げ)」
金蝉「いや、何でもねーよ。ほら、冷めない内に食っちまえよ」
悟空「はぁ〜いvvv(もぐもぐ)」
金蝉「アヤシイと思ったんだが…まぁ、何ともねーしな。気にしすぎか」


捲簾「なーんか、すっげぇ腹一杯」
天蓬「もういいんですか?」
捲簾「んー、これ食ってから腹で膨らむのか?」
天蓬「そうですか?僕はそんなことないですけど(首傾げ)」
捲簾「ふぅん…俺昼飯食ったからかなぁ…ま、いーや」
天蓬「捲簾、大丈夫ですか?」
捲簾「大丈夫だって。ちょっち苦しいからソファ転がってもいーか…」

フラ〜ッ

天蓬「え?捲簾!?」

ドサッ!!

天蓬「―――捲簾っ!どうしたんですかっ!?(焦)」
捲簾「………。」
天蓬「捲簾!捲簾っ!!」

むくっ。

天蓬「捲簾…大丈夫ですか?いきなり倒れるからどうしたのかと…」
捲簾「………。」
天蓬「…捲簾?どうしたんですか??(眉顰め)」

がしっ!!

捲簾「美しい…」
天蓬「………は?」
捲簾「何て美しいんだ…こんなに側に居ながら、あなたの気高い程の美しさに気付かずにいたなんてっ!」
天蓬「けっ…けんれん〜??(驚愕)」
捲簾「静かなる湖水を思わせるあなたの瞳は至上の宝石…その白い肌はまるで白磁器の様にすべらかで美しい。あなたこそこの天上界の芸術品だっ!!」
天蓬「捲簾…どうしちゃったんですか??(冷や汗)」
捲簾「今から私はあなたの美しさに平伏す下僕…私のこの命、あなたの為に全て捧げましょう。あなたの気高い美しさの為ならいつでもこの命、投げ捨てますっ!!(にじにじ…)」
天蓬「いえ…もったいないのでいいです(滝汗)」
捲簾「あああぁぁっっ!何てお優しい方なんだーっっ!!」
天蓬「…もしかして、きのこですかねぇ。副作用まで考えなかったですし(思案)」
捲簾「どうかなさったのですか?私に何か粗相がありましたか?!あなたの美しいお顔を曇らせるなんて…ああぁぁっ!何て俺は罪深いんだあぁぁっっ!!(絶叫)」
天蓬「人の話も聞かないってのも、副作用ですかねぇ(溜息)」
捲簾「あぁ…お許し下さい。私はあなたの愛の奴隷…どのようなお叱りでも喜んで受けます、だから…だから私を見捨てないで下さい〜(号泣)」
天蓬「おもしろいんですけど、暑っ苦しいですねぇ…捲簾がやると(苦笑)」
捲簾「どうしたら許して頂けるのですか?あなたの為ならどのような罰でも受けます…(うるうる)」
天蓬「まぁ…そんなに効果は続かないでしょうから、このままでもいいですかね」←アバウト
捲簾「…愛しているんです(上目使い)」

ズキンッ☆←ドコが?

天蓬「…僕の言うことは何でも聞くんですか、捲簾?」
捲簾「はい…あなたの為なら…なんなりとお申し付け下さい、ご主人様」
天蓬「あ、ソレ!何だかヤラしくていーですねぇ♪」←ノリノリ
捲簾「ご主人様…私に罰をお与えください(ぽっ)」
天蓬「そうですねぇ…それじゃまず脱いでもらいましょうか」
捲簾「え…そんな…」
天蓬「僕に逆らうんですか、捲簾?」←腹黒全開
捲簾「いえ…でも…あなたの様な美しい方の前で…私など(もじもじ)」
天蓬「僕に全てを捧げるというのなら、脱いで僕にあなたを見せて下さい…捲簾」
捲簾「……はい」

バサッ…ゴソゴソッ…パサッ…

天蓬「良くできましたね…さぁ、あなたの奥まで見せて下さい」
捲簾「え…?(不安)」
天蓬「ソコに座って…手を後ろについて、僕の目の前で大きく脚を開きなさい」
捲簾「そっ…そんなこと…(涙目)」
天蓬「…捲簾、やりなさい」
捲簾「……こ…これでいいですか?(紅潮)」
天蓬「ふふ…カワイイですよ、捲簾(ニッコリ)」
捲簾「ご主人様ぁ…」
天蓬「もう…見られただけで感じてしまったんですか?イヤラシイ身体ですね…捲簾」
捲簾「そんなことっ…」
天蓬「さぁ、これから淫乱なあなたにお仕置きしないと…ね?捲簾」←楽しそうだ
捲簾「……はい(ぽっ)」←え?


一方その頃。

金蝉「…おい、眠いんじゃねーのか?」
悟空「ふぇ?んー…でもまだ…残って…るしぃ…(フラッ)」
金蝉「そんな瞼閉じかけてまで食うことねーだろ?また明日―――」

ガコッ!!

金蝉「おい、悟空!?どうした…」
悟空「ぐぅ―。」
金蝉「…寝てやがる(溜息)」

ヒョイッ☆

スタスタスタスタ

ドサッ!

金蝉「ったく…暢気なもんだな(苦笑)」

ぱちっ☆

悟空「こんぜん…?(コシコシ)」
金蝉「いーから寝ろ…」
悟空「……腹減った」
金蝉「あ?何言ってんだお前…」
悟空「腹減ったよぉ〜っ!こんぜ〜んっ!!(ガバッ)」
金蝉「うわっ!このバカ猿何しやが―――」
悟空「…うまそう(ぼそっ)」
金蝉「………は?(眉顰め)」
悟空「こんぜんってうまそぉ〜〜〜♪(涎)」
金蝉「おいっ!テメッ…何言ってやがんだっ!ちょっ…待てーーーっっ!!(焦)」
悟空「んー…この服ジャマぁ〜!えいっ(バサッ)」
金蝉「コラッ!やめろっ!ふざけんじゃねーっっ!!(絶叫)」

ぺろ〜ん

悟空「あっまーいvvvやっぱこんぜんっておいしーんだぁ(ニッコリ)」
金蝉「…もしかして、きのこのせいか?(汗)」

カプッ☆

悟空「あ、ココもあまいっ♪」
金蝉「噛むんじゃねーっ!やめろ、バカッ!!(ぐいぐい)」
悟空「なんでぇ〜?だっておいしーんだもぉ〜んvvv」
金蝉「このっ!バカ猿っ!!」

ガツンッ!

悟空「…痛い(じわっ)」
金蝉「ったく…歯形だらけじゃねーか(怒)」
悟空「こんぜん…俺のことキライなの(うるうる)」
金蝉「あぁ?」
悟空「こんぜっ…俺のこと捨てるんだっ!うわああぁぁ〜んっっ!!」
金蝉「…勘弁しろよ(頭抱え)」
悟空「俺っ…俺はこんぜんのこといっぱいいっぱいスッゲー大好きなのにいぃぃぃっ!!」
金蝉「あー…泣き止めって(ポンポン)」
悟空「うえっ…っく…こんぜん…俺のこと…好き?(じぃ)」
金蝉「………。」
悟空「うええぇぇっ(ぶわっ)」
金蝉「あーっ!分かった分かったっ!!………好きに決まってんだろ(赤面)」
悟空「…ほんと?(首傾げ)」
金蝉「…ああ」
悟空「じゃ、食べてもいい?」
金蝉「……あ?」
悟空「えいっ!(強引)」
金蝉「うわっ!猿ふざけんのも―――」

ぎゅっ。←ドコ?

悟空「いっただっきまぁ〜っすvvv(パクッ)」
金蝉「………うっ」←?
悟空「あっま〜い!ハチミツみた〜い♪(ぺろぺろ)」
金蝉「…ドコがだよ」
悟空「すっげぇ!いっぱい出てくる〜(喜)」
金蝉「…テメェ後で覚えてろよ」
悟空「ふぅ?ふぁいがぁ?(←訳:ん?なにが?)」
金蝉「んなコトされたら、俺が腹減るんだよ…覚悟しやがれ(ニヤッ)」
悟空「んー???(首傾げ)」


カツカツカツカツ

金蝉「天蓬、居るかっ!」
天蓬「…来ると思いましたよ。どうしたんですか?いつもと服装が違いますねぇ」
金蝉「あんのバカ猿がっ!あっちこっち歯形だらけでこうするしかねーんだよっ!!(憮然)」
天蓬「あはははは〜、随分と激しかったんですね(ニッコリ)」
金蝉「………。」
天蓬「おや?否定しないんですね」
金蝉「テメェこそどーなんだよ。目の回り真っ黒じゃねーか(じろっ)」
天蓬「もー、参りましたよ…なかなか離してもらえなくて」
金蝉「それで?どーいうことなんだ、あのきのこは」
天蓬「金蝉は食べました?」
金蝉「ああ…悟空が食わねーとグズグズ泣きやがるから、1口だけ食った」
天蓬「…本当に甘いんですねぇ(しみじみ)」
金蝉「ウルセーよ!(怒)」
天蓬「僕は結構食べたんですよ…でも何ともなかったんです」
金蝉「俺もだ」
天蓬「となると、副作用が出たのは捲簾と悟空だけなんですねぇ…ふーん(思案)」
金蝉「どーいうことなんだ?(眉顰め)」
天蓬「詳しくは調べなければわかりません。あくまでも推測ですが多分…」
金蝉「多分?」
天蓬「子供に副作用が出るんじゃないかと」
金蝉「あぁ!?あのデカイ男のどこが子供なんだよっ!」
天蓬「まぁ、図体は大きいですけど中身は子供みたいに無邪気ですからねぇ…捲簾は(苦笑)」
金蝉「バカくせぇ(呆れ)」
天蓬「でも、そうとしか考えられませんよ?捲簾と悟空の共通点なんて」
金蝉「…頭痛ぇバカばっかりだ」
天蓬「それで、原因究明の為参考までに伺いますけど、悟空はどんな症状でしたか?」
金蝉「それはっ…(グッ)」
天蓬「おや?どうしたんですか〜、金蝉♪」
金蝉「面白がってるだけじゃねーのかっ!(怒)」
天蓬「いえいえ、言いましたでしょ?原因究明の為だって」
金蝉「…あのバカ猿、急に気を失う様に寝たかと思えば急に起き上がって、腹が減ったって騒ぎやがって…」
天蓬「それで?」
金蝉「終いには俺にしがみついて、俺を…そのっ…旨そうだとか抜かしやがって身体中噛みまくって」
天蓬「成る程ね。ああ、それ以上はいいですよ、大体想像つきますから(ニッコリ)」
金蝉「―――っ!!(赤面)」
天蓬「んー…、捲簾と症状はちがいますねぇ」
金蝉「お前らはどーだったんだよ!」
天蓬「おや?そんなに訊きたいんですか、金蝉。それでしたら詳しくお話ししてもいいですけど?」
金蝉「…いや、いい(不機嫌)」
天蓬「まぁ、冗談はさておき。2つに対する共通点と言ったら…」
金蝉「何だ?」
天蓬「性欲、ですかねぇ(思案)」
金蝉「あぁ?(呆れ)」
天蓬「きのこの菌が性欲を刺激するのか、菌を中和するために性欲が解放されるのか…まぁ、その辺は調べてみないと分かりませんけど。強ち関係ないとは言い切れないでしょうね」
金蝉「バカらしいっ!(憤怒)」
天蓬「まぁまぁ、いいじゃないですかぁ。金蝉だって楽しんだのでしょう?(微笑)」
金蝉「……フンッ」
天蓬「とりあえず研究用に少し残しておいて、処分したほうがいいですね」
金蝉「当たり前だっ!このまま増え続けたら天界中がきのこだらけになるだろうがっ!!」
天蓬「ま、そうでしょうね。でも昨夜の捲簾はなかなか可愛かったのでちょっと惜しい気もしますけど」
金蝉「…少し残すのだろう?(コホン)」←黒
天蓬「…抽出してしまえば分かりませんよね?(ニッコリ)」←ダブル黒
捲簾「なっ…何だあぁぁぁっ!?(絶叫)」
金蝉「おい、バカ大将が起きたぞ」
天蓬「そうみたいですね…さて、どー説明しましょうかねぇ♪」
金蝉「…勝手にヤレ」
天蓬「悟空もそろそろお目覚めなんじゃないですか?あなたが側にいないと泣いてしまいますよ?」
金蝉「ちっ…ジャマしたな(クルッ)」
捲簾「天蓬っ!この縄の跡は何なんだーっっ!!ゲッ、何で首輪なんかつけて…」
金蝉「天蓬…お前(頭痛)」
天蓬「やだなぁ〜捲簾がシテくれってお強請りしたからですよ〜vvv」
金蝉「そういうヤツだよな、お前(溜息)」
捲簾「コラッ!ドコ行きやがった天蓬っ!どーいうことなんだよーーーっっ!!」
金蝉「じゃーな」
天蓬「今度は悟空とお茶でも飲みに来てくださいね〜(ニッコリ)」
捲簾「てーんーぽおぉぉぉっっ!!(絶叫)」
天蓬「さてと…我が大将のご機嫌でも伺いましょうかね(苦笑)」
捲簾「チクショッ、外れねーぞっ!おいっ!!(ジタバタ)」
天蓬「はいはい、今行きますよ」
  

可愛いヤキモ
コンコン☆

天蓬「入りますよ、金蝉」
金蝉「…何か用か?」
天蓬「先日言ってた資料、持ってきたんですよ」
金蝉「…資料よりもデッカイ菓子袋のほうがメインじゃねーのか?」
天蓬「やだなぁ〜、ひがんでるんですか?お父さん」
金蝉「誰がお父さんだっ!(怒)」
天蓬「ところで、悟空はいないんですか?」
金蝉「お前なぁ…此処は執務室なんだぞ。託児所じゃねー(ムスッ)」
天蓬「そうですか?その割には随分と似つかわしくないモノが多いですよねぇ?お絵かき道具にぬいぐるみ、お昼寝用の毛布とかまでありますね…おや、おもちゃも随分と増えて」
金蝉「…勝手に猿が持ち込むんだ」
天蓬「そう言うことにしておきましょうか(くすくす)」
金蝉「…猿なら寝室で昼寝でもしてんじゃねーか(ドサ)」
天蓬「金蝉、仕事忙しいんじゃないんですか?」
金蝉「猿が起きるんじゃ、どっちみちぎゃーぎゃーウルセーだろうが」
天蓬「素直じゃないですねぇ…(ボソッ)」
金蝉「あー?何か言ったか(キッ!)」
天蓬「いーえ〜♪さて、それじゃ悟空の様子でも見ましょうかね」

スタスタスタ
カッチャン…

天蓬「…悟空?(そー…)」

ぼよんぼよん☆

天蓬「………。」

ぼよんぼよんぼよーん…

悟空「ほぇ?あーっ!天ちゃ〜ん!!(ニコッ)」
天蓬「…悟空、コレ…何ですか?」
金蝉「おい、猿は起きて―――」

ぼよんぼよ〜ん

金蝉「…何だ、この大量の水風船は(唖然)」
悟空「あっ!こんぜーんっ!!(タックル)」
金蝉「おい、悟空!何だコレはっ!?」
悟空「コレ?水風船でしょ??(きょろきょろ)」
金蝉「でしょ?じゃねーっ!こんなモンどこから持ってきたんだっ!!」
悟空「明日ナタクと水風船ぶつけっこして遊ぶんだぁ〜」
金蝉「そんなコト訊いてねーだろ…(頭痛)」
悟空「んー?じゃぁ、なぁに?(首傾げ)」
金蝉「だからっ!こんなもん誰に貰ったと訊いてるんだっ!!」
天蓬「金蝉…コレって(すいっ)」
金蝉「あー?何だよ!?」
天蓬「風船じゃないですよ、ホラ」
金蝉「―――――っっ!?」
天蓬「どー見ても、コン○ーム…ですよねぇ、コレって」
金蝉「悟空っっ!!!」
悟空「(ビクンッ☆)な…なんだよぉ、こんぜん」
金蝉「この風船、誰に貰ったんだっ!!(憤慨)」
悟空「…ふぇっ…(涙目)」
天蓬「あー…、悟空泣かなくってもいいんですよー?金蝉も落ち着いてくださいよ」
金蝉「落ち着いてられるかっ!(怒)」
悟空「うええぇぇ…こんぜんコワイ〜(べそっ)」
天蓬「はいはい、大丈夫ですよー?金蝉っ!(呆れ)」
金蝉「……ちっ」
天蓬「悟空、あめ食べますかー?」
悟空「うっく…食べるぅ(グスッ)」
天蓬「全く…悟空は何も知らないんですから、頭ごなしに怒ってどうするんですか」
金蝉「……悟空(しゃがみ)」
悟空「なぁに、こんぜん(モゴモゴ)」
金蝉「この風船…誰に貰ってきたんだ?(ポンポン)」
悟空「んーとねぇ、ケン兄ちゃん!」
天蓬「…捲簾に、ですか?」←不穏
悟空「ん…明日ナタクと遊ぶから、何か楽しいことないかなーってケン兄ちゃんに訊いたの」
天蓬「そうしたら、コレに水入れて風船作って、ぶつけっこすれば楽しいって言ってたんですか〜?(ニッコリ)」
悟空「うんっ!そしたら引き出しの箱からコレいっぱいくれたのー」
金蝉「……天蓬」
天蓬「ええ、分かってます。僕がキッチリお仕置きしておきますから…そうですか、捲簾はこーんなに持っていたんですか…ふぅ〜ん…こぉーんなにいっぱいねぇ〜(怒)」
悟空「こっ…こんぜん?」
金蝉「…どうした?」
悟空「なんか…天ちゃんが…コワイよぉ(ぎゅうっ)」
金蝉「………。(無言)」
天蓬「(くるりん)それじゃ、これから捲簾を捕獲してきますからvvvあ、悟空に天ちゃんがいーっぱいお菓子持ってきましたから、おやつに食べてくださいね〜♪」
悟空「ほんと?わぁ〜い、天ちゃんありがとーvvv」
金蝉「…バカ猿が(溜息)」
天蓬「それじゃ…あ、金蝉?」
金蝉「…何だ?」
天蓬「もし、捲簾がここに来ても、匿う必要はありませんからね(ニッコリ)」←黒オーラ大全開
金蝉「んなコトするかっ!」
天蓬「あー、でも捕獲するのは構いませんよ?キッチリ僕が引き取りに来ますから…ふふっ」←コワッ!
金蝉「メンドくせぇ(眉顰め)」
天蓬「さて…あんなにたくさん、ナニに使うつもりだったのかキッチリ訊かせて貰わないと…意地っ張りですから、素直なカラダの方にでも訊きましょうかねぇ♪」
金蝉「好きにヤレよ(呆れ)」
天蓬「それじゃ、悟空また来ますね〜♪」
悟空「うんっ!天ちゃん、まったね〜♪(ぶんぶんっ)」

そして、その夜。

捲簾「おっ…落ち着け、天蓬!違う…誤解だってっ!!(冷汗)」
天蓬「どー誤解だっていうんでしょうかねぇ…その辺はキッチリ訊かせて貰いますよ、あなたの身体にね(ニッコリ)」
捲簾「だからっ!あれはっ…そのっ!(パニック)」
天蓬「ブーッ☆時間切れです。お仕置きですねvvv」
捲簾「うわああぁぁぁっっ!!(号泣)」


愛情のカタチ
ぺたぺたぺた

天蓬「全く…今日も軍議をさぼって。一体どこに隠れてるんだか(呆れ)」

悟空「すげ〜、おもしれ〜な!ケン兄ちゃん」
天蓬「おや?悟空の声…何だ、部屋にいたんですか。裏を掻かれましたねぇ(苦笑)」
捲簾「だろ?これなら色んなモノが作れるだろ〜」
悟空「うんっ!ねね、こんぜんも作ってよ〜」
捲簾「おーっし、ついでに悟空と天蓬も作るか」
悟空「わぁ〜い♪」
天蓬「は?僕??何をしてるんでしょう…(首傾げ)」

ぺたぺたぺた
そー…。

捲簾「どーだ?こんな感じで」
悟空「…何で俺がサルなの?(ぷぅ)」
捲簾「だって、小ザルちゃんだろ?(にやにや)」
悟空「もうっ!ケン兄ちゃんのバカッ!えいっ、天ちゃんにやっつけてもらおーっと」
捲簾「あっ、バカ!何しやがんだっ!!(焦)」

むにっ。

悟空「わーい!天ちゃんの勝ち〜♪」
捲簾「…ちょっと待て。何で俺が天蓬に脚広げられて乗っかられてんだ?(ヒクッ)」
悟空「えー?だって、いつもケン兄ちゃんこーやってお仕置きされてるんでしょ?(首傾げ)」
捲簾「何でそーなるんだっ!」
悟空「だって…いっつも天ちゃん『お仕置きですよ〜』って言ってケン兄ちゃんに乗っかってるじゃん。それにケン兄ちゃんも泣きながら暴れてるしー(きょとん)」
捲簾「…いつ見たんだよ、ソレ(頭抱え)」
悟空「えー?天ちゃんトコ遊びに行くと、たまにお仕置きゴッコしてるから〜」
捲簾「お仕置きゴッコぉ!?」
悟空「うん、だって天ちゃん言ってたもん!『あれは捲簾とお仕置きゴッコしてるんですよ〜。ルールで人に声かけられると僕が負けになっちゃうんです。だからその時はすみませんが悟空も黙ってて下さいね〜vvv』って…男の勝負なんだろ?」
捲簾「天蓬のヤツ〜〜〜っっ!!(怒)」
悟空「天ちゃん『悟空のおかげで全戦全勝ですよ〜♪』って喜んでたから…違うの?(首傾げ)」
捲簾「ちっがぁーうっ!!」
悟空「じゃぁ、アレって何?」
捲簾「うっ!あれは…だなぁ〜えーっと…あ、そうだ!お前だって金蝉とシテるんだろ!?」
悟空「こんぜんと?お仕置きゴッコはしてないよ?」
捲簾「…それは忘れろ。そーじゃなくて、あーいうコトはヤッてるんだろっての」
悟空「こんぜんに乗っかるの?乗っかんないよ、俺」
捲簾「いや…逆だって。金蝉が悟空に乗っかることはあんだろ?」
悟空「乗っかる…『抱っこ』はするけど?」
捲簾「抱っこ…ねぇ。そーそー、俺らもそれと同じだって(ニヤニヤ)」
悟空「えっ!?ケン兄ちゃん、天ちゃんを愛してんの?天ちゃんがこの世で一番大事なのーっ!?(驚)」
捲簾「なっ―――!!ばっ…ばかっ!急に何言ってんだよっ!!!(赤面)」
悟空「え?だって『抱っこ』はそーゆー人としかしちゃいけないんだよ?」
捲簾「いやっ…だからな?そーいうことは改めて言うモンじゃ…」
天蓬「言わないと伝わらないコトだってありますよ?捲簾」
捲簾「うわあぁぁぁっっ!!(飛び上がり)」
悟空「あ、天ちゃぁ〜ん♪」
捲簾「てててて天蓬っ!いつの間にっ!?(赤面)」
天蓬「いやぁ、楽しげな会話だったモンで訊きいっちゃいました〜♪」
捲簾「質悪ぃぞ、おい…(プイッ)」
天蓬「自業自得でしょ?軍議サボッたのはドコのどなたですか?(ニッコリ)」
捲簾「あ…忘れてた」
天蓬「ホントですかぁ?」
捲簾「ホントだってっ!ついつい悟空と遊んじまって…(モゴモゴ)」
天蓬「ああ、粘土遊びしてたんですか…おや?捲簾なかなか上手じゃないでか。特にこの股関節の開き具合なんか…思い出しますねぇ(陶酔)」
捲簾「思い出すんじゃねーっっ!!(叫)」
悟空「あ、それ俺がやったのー♪」
天蓬「ああ、悟空でしたか。上手に出来てますよ〜(なでなで)」
悟空「わぁ〜い♪誉められた〜(ぴょんぴょん)」
天蓬「上手ですから、こんぜんにも作ってみてはどうですか?(微笑)」←黒
悟空「こんぜん…誉めてくれるかなぁ」
天蓬「大丈夫ですよvvvそうですねぇ…テーマは『悟空が金蝉にして貰って嬉しいコト』ってのはどうですか?」
悟空「嬉しいこと?」
天蓬「ええ、悟空の気持ちもきっと金蝉に伝わりますよ?」←腹黒
捲簾「天蓬…お前って(呆れ)」
悟空「わかったっ!俺頑張るね(ニコッ)」
天蓬「はい、天ちゃんに報告してくださいね〜」
悟空「うんっ!わかったーっ!!じゃーね、天ちゃん♪ケン兄ちゃん♪♪(ダッシュ)」
捲簾「…俺しーらないっと」
天蓬「さてと、捲簾(満面の笑み)」
捲簾「な…何だよ?(ビクビク)」
天蓬「捲簾がせーっかく作ったんですから、僕も作ってみようかと」
捲簾「勝手に作れば?まだ残ってるし」
天蓬「ああ、でも初めてですから見本がないと作れません!と、言うことで、捲簾モデルになってくださいね〜vvv(がしっ☆)」
捲簾「んなっ!?」
天蓬「あ、折角ですから違うポーズにしましょうね〜vvvやはりここは絶品のバックからの眺めを(ニコッ)」
捲簾「いーやーだ〜〜〜っっ!!(号泣)」

一方。

悟空「こんぜん、見て見て〜vvv」
金蝉「あ?何だよ(眉顰め)」
悟空「俺とこんぜんを作ったの〜!どうどう?(にっこり)」
金蝉「なっ!?(絶句)」
悟空「上手くできたでしょ?」
金蝉「こんなモン作るんじゃねーーーっっ!!(怒)」


大人の複雑な事情
くすくす…
ひそひそひそ…

金蝉「……ムカツク(怒)」

ガチャッ☆

金蝉「おい、ババァ!書類持ってきたぞ」
菩薩「おぅ!ご苦労だった…な…こんぜ…ぷっ!!」
二郎神「観世音菩薩!」
菩薩「ぷっ…くくくくっ(腹抱え)」
金蝉「(ピキッ)どいつもこいつも…俺見て笑いやがって!一体何なんだっ!!(激怒)」
菩薩「何だ…噂の張本人は知らねーのか…くくっ(涙目)」
金蝉「知ってるんならさっさと吐きやがれっ!」
菩薩「そーカリカリすんなよ、どうせすぐに分かることなんだからよ」
金蝉「面白がってんじぇねーよっ!(青筋)」
菩薩「しっかし、まぁ…お前にあーんな特技があったとはなー?二郎神(チロッ)」
二郎神「おそれいいります(ぺこ)」
菩薩「いやいや、チビは大喜びだったじゃねーか」
金蝉「……悟空?(ピクッ)」
二郎神「いやぁ、自分で言うのもなんですが、なかなか…(照れ)」
菩薩「マジでイイ出来だよ、アレ(にやり)」
金蝉「だからっ!一体何の話してんだ!悟空と関係あるのか?!(キレ)」
菩薩「あるも何も大アリだな〜♪注目の的はお前だが、振りまいてるのはチビだからな。ま、カワイイもんだけどな」
金蝉「…さっぱり分からん(眉顰め)」
菩薩「分かんねーならチビを探すんだな。あっちこっち歩き回ってるみてーだしな?噂の広がり方をみると(ニヤッ)」
金蝉「よーするに、てめぇは教える気がねーんだな?(怒)」
菩薩「あったり前だろ〜?こーんな楽しいこと♪」
金蝉「ちっ!」

バッターンッ!!

二郎神「…あの、宜しかったんでしょうか?」
菩薩「あー?いいに決まってんだろー。チビが喜んでるんだからな…さっき、お前にお礼だとか言って花の輪っか持ってきたぞ?」
二郎神「そうですかぁ(嬉)」

スタスタスタ

天蓬「おや?金蝉!」
金蝉「…ちょうどいい、悟空を見かけなかったか?」
捲簾「――――ぷっ!」
天蓬「捲簾!」
捲簾「ぶわっはっはっはっ!(腹抱え)」
金蝉「………。(怒)」
天蓬「捲簾、笑いすぎですよ」
捲簾「だってよぉ…ひ〜〜〜っっ!!(爆笑)」
金蝉「お前らもか…何だってんだっ!」
天蓬「あれ、金蝉知らないんですか?」
捲簾「マジ?」
金蝉「知らねーから訊いてるんじゃねーかっ!」
天蓬「いやぁ、可愛くてなかなか微笑ましい光景でしたよvv」
捲簾「微笑ましいっつーか…確かにそうだけどよぉ、アレはねーんじゃねーの?(ニヤッ)」
天蓬「だって、悟空が大変そうでしたから♪それにあの方が動きやすいでしょ?(ニッコリ)」
捲簾「でも、アレにしたせいで益々…ぷくくく」
金蝉「…勝手に話を進めるんじゃねーよ(ジロッ)」
天蓬「しかし二郎神にあんな特技があったとは知りませんでしたよ…成る程、確かに1/3スケールですねぇ(じろじろ)」
金蝉「何、見てやがる」
捲簾「あれじゃぁ、まるっきり親子だよなぁ。どー見ても金蝉と悟空の子供だし(にっ)」
金蝉「……あ?(ヤな予感)」


悟空「何かお腹すいちゃった…こんぜん、お仕事終わったかなぁ」
金蝉「悟空っ!!」
悟空「ふぇ?あ、こんぜーんっ!!」
金蝉「それは何だーっっ!!(叫)」
悟空「それってどれ?(きょとん)」
金蝉「その背中にくくりつけてるモノだっ!!」
悟空「あ、コレ?(くるっ)こんぜんの子供〜vvv」
金蝉「そんな人形どうしたんだっ!?」
悟空「二郎おじちゃんが作ってくれたのぉ♪」
金蝉「…二郎神が??」
悟空「うんっ!(ニッコリ)」
金蝉「どうりで…ババァのヤツ〜っっ!(激怒)」
悟空「どーしたの?こんぜん(首傾げ)」
金蝉「とにかく、それ寄越せ(溜息)」
悟空「やっ!」
金蝉「このバカ猿っ!そんなモン持ち歩かれたらメーワクなんだよっ!」
悟空「…こんぜん(ぽろっ)」
金蝉「お、おい…悟空?(困惑)」
悟空「だってだってっ!俺いつもこんぜんと一緒にいたいけど、こんぜんお仕事忙しいからっ…そしたら二郎おじちゃんがいつも一緒にいれるようにって作ってくれたんだもんっ!こんぜんいつも俺が行くとジャマだとかウルサイとかゆーから…メーワクかけないようにって…だからっ!」
金蝉「悟空…」←内心大喜び
悟空「こんぜんのばかぁ…うっく…(号泣)」
金蝉「悪かった…泣くな(ぽんぽん)」
悟空「こんぜん〜〜〜(ぎゅぅ)」
金蝉「そんなに寂しかったのか?」
悟空「うん…だって俺いつもこんぜんと一緒にいたいもん」
金蝉「そうか…でもな!」
悟空「なぁに?(見上げ)」
金蝉「こんなデカイんじゃお前も遊びづらいだろ?二郎神に言ってもっと小さいの作ってもらえ」←目立たない様妥協案
悟空「いーの?こんぜん持ってて」
金蝉「俺はいつもお前と一緒には居てやれない…分かるな?」
悟空「うん…(しゅん)」
金蝉「それでも居たいっていうなら、人形でもガマンできるな?」
悟空「…ガマンする」
金蝉「よし!そのかわり、時間があるときはずっと一緒に居てやる」
悟空「ほんと?(上目遣い)」
金蝉「俺がお前に嘘言ったことがあるか?」
悟空「ううん、ないっ!絶対だよ?約束だよ!?(ぎゅっ)」
金蝉「ああ(苦笑)」
悟空「じゃ、このこんぜん、部屋に置いとく」
金蝉「そうしろ」
悟空「こんぜーん(人形)、今日は一緒に寝ような〜♪」

ちゅっvvv

金蝉「……悟空(ピキッ)」
悟空「なに?(きょとん)」
金蝉「ソイツを寝室に入れるのはダメだからなっ!(怒)」←大人げない
悟空「えーっ!?何でだよぉ〜!!」
金蝉「ダメなもんはダメだっ!いいか?執務室のソファに置いとけっ!!」
悟空「なぁ〜?何でだよぉ〜、何で何で〜??(ぷくっ)」
金蝉「ウルセーッッ!!」