天ちゃんの大きなお世話
パンパンパンパン！

悟空「うわ〜〜〜〜んっ！！」

捲簾「な…何だぁ？（驚）」
天蓬「あれ？捲簾」
捲簾「お？天蓬、この悲鳴…悟空だよな？」
天蓬「あははは…金蝉も大目に見てあげればいいんですけど（苦笑）」
捲簾「何やらかしちゃった訳？チビ猿ちゃんは」
天蓬「悟空がちょっとね」
捲簾「あー…また癇癪起こして暴れたのかよ」
天蓬「そう言う訳では…まぁ似た様なもんですけど」
捲簾「はぁ…懲りないねぇ、金蝉のダンナ。ちょっことぐらい構ってやれば済む話だろ？（呆れ）」
天蓬「最近金蝉の方も仕事がたて込んでいましたからねぇ…睡眠だって満足に取ってないはずですよ」
捲簾「そうまでして小ザルちゃんのとの時間を作ろうと仕事片づけてたってのに…報われないね〜お父さんは（苦笑）」
天蓬「まぁ、確かに忙しすぎでしたから…悟空がぼやいてましたよ、食事も一緒にしてないって」
捲簾「ありゃ。そーんなに忙しかった訳？金蝉」
天蓬「何でも他に回していた書類が全て不備で、作成し直し。さすがに観世音菩薩もキレてその文官は謹慎処分とか…で、その尻ぬぐいが金蝉に回ってきたらしいですよ」
捲簾「へぇ、よく文句言わなかったなぁ、アイツ」
天蓬「言ったでしょう？文句言う前に菩薩がブチ切れて大変だったらしいですよ。二郎神も気の毒に」
捲簾「珍しいな…いつも適当なのに」
天蓬「何でもお忍びで下界に遊びに行く予定が狂ったとかで…何しに行くつもりだったんだかは突っ込みませんでしたけどね」
捲簾「はぁ〜、そんで金蝉が不眠不休で働かざるを得なかったと。でもよぉ、悟空に顔ぐらい見せてやればよかったのに。いくら食事の時間はなくても、それぐらいの時間はあるだろ、普通」
天蓬「それじゃぁ、金蝉はツライでしょう？（苦笑）」
捲簾「何でだよ？（首傾げ）」
天蓬「まぁ、悟空と早くゆっくり過ごしたいが為に無理してたんですよ？ちょっとでもカワイイ悟空の顔なんか見たら仕事どころじゃなくなるでしょう」
捲簾「あー…顔見るだけじゃ済まなくなるってコト？（ニヤッ）」
天蓬「さぁ？僕はそこまで言ってませんよ（微笑）」

悟空「ぎゃーーーーっっ！！金蝉のばかぁっっ！！」

捲簾「で、どうすんのアレ？天蓬仲裁しねーの？」
天蓬「捲簾行ってきたらどうです？後悔しますよ…ふふふ（怪しい）」
捲簾「お前…また何かしたのかよ（呆れ）」
天蓬「僕はな〜んにもしてませんよ？ただ…」
捲簾「やっぱ何かしたんじゃねーか…」
天蓬「悟空に相談されたので、教えてあげただけです（ニッコリ）」
捲簾「…相談？」


悟空「あのね？天ちゃんに相談があるの」
天蓬「僕にですか？何でしょう？？（微笑）」
悟空「えと…どうしたら金蝉が喜ぶかなぁと思って。何かお仕事忙しくてすっごく疲れてるみたいだから。ホントはお仕事手伝えたらいいんだけど無理だし（しゅん）」
天蓬「悟空はエライですねぇ〜。全く…その気遣いの１万分の１でもいいから捲簾がしてくれれば良いんですけどねぇ（溜息）」
悟空「え？ケン兄ちゃん？？（首傾げ）」
天蓬「いえ、独り言ですよ。要するに、悟空は疲れてる金蝉が元気になるぐらい喜ぶことが何かないかということですね？」
悟空「うんっ！そう！！何かあるかなぁ…」
天蓬「ふむ。元気ねぇ…ありますよvvv」
悟空「え？ホントに！？天ちゃん、なになに？」
天蓬「そうですねぇ…まず手に入れないといけないモノがあるんですが、幸い僕持ってますしね（ニッコリ）」
悟空「天ちゃんの持ってるモノ？（きょとん）」
天蓬「ええ、まぁサイズが合わないですけど…うちの女官達に言えば何とか出来ますしね。どうしますか？悟空。やります？」
悟空「んとね？それってむずかしいの？」
天蓬「いえ、簡単ですよ。悟空がチョットしたことをするだけで、金蝉は大喜びですから（ニッコリ）」
悟空「金蝉喜んでくれるの？じゃ俺やるっ！（奮）」
天蓬「じゃぁ、さっそく準備しましょうね〜vvv」
悟空「何やるの？」
天蓬「ちょっと待って下さいね〜。えーっと…確かこのへんに（ゴソゴソ）」
悟空「？？？」
天蓬「あったあった♪はい、悟空バンザ〜イ」
悟空「バンザ〜イ？（ひょい）」
天蓬「はい、えーっと…５０センチと。悟空は細いですねぇ。さて次は…」
悟空「天ちゃん（くいくい）」
天蓬「はい？何ですか？？」
悟空「何やってるの？」
天蓬「ちょっと悟空のサイズをね…えっと（書き書き）」
悟空「俺のこと計ってどうすんの？」
天蓬「すぐ分かりますよ〜♪こんなモンでしょうね…そう正確じゃなくてもいい訳だし」
悟空「…よく分かんない」
天蓬「さて、ちょこっと準備するまで時間かかりますから、悟空は天ちゃんとおやつ食べながら待ってましょうね〜」
悟空「え？おやつ！？わぁ〜い（ぴょんぴょん）」
天蓬「…楽しみですねぇ（微笑）」


イライラ…

金蝉「ったく、ふざけやがって…あともう少しか（溜息）」

イライライラ…

金蝉「悟空のヤツ…物壊したりしてねぇだろうな。メシは…食ってるな、絶対。また腹出して寝て風邪ひいたりしてねーだろうな」←パパ（笑）

イライライライラ…

金蝉「…やけに静かだな。静かすぎる…まさかバカ猿、フラフラして迷子になんかなって…知らねーヤツについていったりしてんじゃねーだろうなっ！？（怒）」←回りすぎ

コンコン☆

金蝉「何の様だ」
悟空「こんぜん？俺〜」
金蝉「…バカ猿、仕事が片づくまではここには来るなって言っただろう（頭抱え）」←理性グラグラ
悟空「あのね？女官のお姉ちゃん達に頼まれてお茶持ってきたの〜」
金蝉「チッ…ったく、余計なことを」
悟空「…入ってもいい？」
金蝉「忙しいから…茶ぁ置いたら部屋に戻れよ」
悟空「………うん、分かった」←寂しげ

ガチャン☆
ぽてぽてぽて…

悟空「こんぜ〜ん…あとどれぐらいでお仕事終わる？」
金蝉「………そんなにはかからねー（俯き）」
悟空「ホント？じゃぁもうすぐ一緒にごはんも食べれるし、一緒にお風呂も入れるし、一緒に寝れるよね♪」
金蝉「……………そうだな（俯き）」←理性格闘中
悟空「そしたら…金蝉いっぱいチュウしてね？」

ベキッ！！

悟空「こんぜん！？ペン折れちゃったよ？大丈夫？？（首傾げ）」
金蝉「ここはいいから…外で遊んでこいっ！（俯き）」
悟空「うん…分かった（しょぼん）」

コトン☆

悟空「お茶ここに置くね」
金蝉「ああ…（俯き）」
悟空「えと…お仕事頑張ってね」

ちゅ。

金蝉「なっ！？（がばっ）」

しーん…。

悟空「金蝉？どうしたの？？（きょとん）」
金蝉「………。（絶句）」
悟空「こんぜ〜ん？」
金蝉「なっ…何だその格好はーーーーっっ！！（叫）」
悟空「えとね『はだかエプロン』ってゆーんだって」
金蝉「そーじゃなくてだな（頭痛）」
悟空「ねね、似合う？（ピラッ）」
金蝉「うわっ！捲らなくていいっ！！」
悟空「んー…俺もピラピラしてヘンなカッコって思うんだけどさ（くるりん）」
金蝉「回るなあああぁぁぁっっ！！」
悟空「でも、金蝉好きなんだろ？こーゆーの！」
金蝉「…あ？何だって？（眉顰め）」
悟空「だって天ちゃんが言ってたもん。『金蝉は悟空がこういう格好するとものすごく喜びますよ〜♪』って」
金蝉「あーいーつーはーーーっっ！！（怒）」
悟空「天ちゃんがね、俺用に作り直してくれたんだ〜♪でもコレって服なの？」
金蝉「…ちょっと待て。お前その格好でずっとウロウロしてたのか！？」
悟空「ううん？めんどくさいからそうしようかと思ったんだけど『これはね？金蝉の前でしか来ちゃいけないんですよ〜』って天ちゃんがゆーから」
金蝉「そうか…（ほっ）」
悟空「だってさ、コレって金蝉のお嫁さん衣装なんでしょ？（ポッ）」
金蝉「…………はぁ！？」
悟空「金蝉のお嫁さんしか着ちゃいけないんだって…でも俺着てもいいのかなーって…」
金蝉「着てるじゃねーか」←不穏
悟空「うん…天ちゃんが俺は着てもいいってゆーから（もじもじ）」
金蝉「なら、いーんだろ」←内心小躍り
悟空「ほんと？んじゃ俺金蝉のお嫁さんなの？」
金蝉「…そのうちな」
悟空「でね？金蝉喜んでくれた？」
金蝉「あ？」
悟空「もぅ！金蝉が喜んでくれると思ってコレ着たんだもんっ！！」
金蝉「…仕事中じゃなかったらな（忍耐）」
悟空「そっか…やっぱコレだけじゃダメだったんだ。でも金蝉お仕事してるし（しゅん）」
金蝉「何の話だ？？」
悟空「んーと、天ちゃんからコレ着てる時にやらなきゃいけないことがあるって教えてもらったんだけど…俺ジャマだよね。外で遊んでくるから」
金蝉「待て。（ぐいっ）」
悟空「え？」
金蝉「何だ…そのスルことっていうのは？（ムラムラ）」←あ。
悟空「え？天ちゃんがコレの通りにすればいいって（ぴらっ）」
金蝉「その紙、ちょっと見せて見ろ（取り上げ）」

しーん…。

悟空「こっ…こんぜんっ！！鼻から血が出てる！？」
金蝉「コレなら…別に今やっても…（ぼそっ）」
悟空「大丈夫！？こんぜん〜！！（おろおろ）」
金蝉「ん？（ピクッ）」

グイッ！

悟空「うわっ！？何…こんぜん？？」
金蝉「何だ？この肩の赤い跡は（不審）」
悟空「え？どれ？？」
金蝉「コレだっ！まさか！？」

バッ！

悟空「こんぜんのエッチ〜！（真っ赤）」
金蝉「エッチじゃねーっ！何だぁ！？コレは（激怒）」
悟空「こ…こんぜん？（怯え）」
金蝉「どーいうつもりだ？誰に付けられたんだ、この何カ所も付いてる赤い跡は？」
悟空「え？コレは天ちゃんが…」
金蝉「天蓬？お前、天蓬に抱かれたのか！？」
悟空「え？何のこと…」
金蝉「っざけんなよ…アイツ！人のモンに手ぇ出しやがって！！」
悟空「金蝉？どーしたの？？」
金蝉「来い、悟空」
悟空「え…うん…」

バサバサ！

悟空「あっ…金蝉！お仕事の…」
金蝉「ウルセーんだよ、机に乗れ」
悟空「でも…」
金蝉「チッ…めんどクセー」

ひょい

悟空「こんぜん？何するの？？（怯え）」
金蝉「天蓬にヤラれたんだろ？確かめるんだよ」
悟空「ヤラれるって？」
金蝉「天蓬にココ触らせたんだろ」

ギュッ

悟空「痛っ！こんぜっ…俺そんなことしてないよっ！？」
金蝉「フン…本当かどうか確かめてやるよ」←ブチキレ
悟空「ホントだってば！俺金蝉だけ…」
金蝉「うるせぇよ、黙ってろ」


しくしくしく…

金蝉「………。（ポリポリ）」
悟空「こんぜんのばかぁ〜（えぐっ）」
金蝉「…悪かったな」
悟空「ひどいよぉ…俺ちがうってゆったのにっ！」
金蝉「…みたいだな（気不味い）」
悟空「俺っ…俺っ天ちゃんのところで着替えただけなのにさ…なのに金蝉ぜんっぜん信じてくれねーし」
金蝉「だから…悪かったって（頭抱え）」
悟空「俺…金蝉を喜ばせたかっただけなのに（ポロポロ）」
金蝉「じゃぁ訊くが、その赤い跡は何だったんだ？」←拘る
悟空「これ？これは天ちゃんが…」


天蓬「ああ、ピッタリですねぇ〜♪似合いますよ、悟空（ニッコリ）」
悟空「天ちゃーん…何でこんなペラペラなの着るの？」
天蓬「これはですね『裸エプロン』と言って、由緒正しい新妻アイテムなんですよvvv」
悟空「はだかえぷろん〜？にいづまあい…あいて…？？」
天蓬「分かりやすく言うと、大好きな人のためにだけ着るものなんです。そうですねぇ…結婚してお嫁さんとかがこーんな格好でいたらダンナ様は大喜びですね〜」
悟空「えーっと…お嫁さんが着るモノなの？（首傾げ）」
天蓬「そうですね…それと大好きな人の為だけにも着ますね♪」
悟空「でもぉ…俺金蝉のお嫁さんじゃないよ？」
天蓬「今は悟空も小さいですからね。でも大きくなったら金蝉のお嫁さんになりたくないですか？」
悟空「なりたいけど…金蝉お嫁さんにしてくれるかなぁ（もじもじ）」
天蓬「そりゃぁ喜んでしてくれると思いますよ（ニッコリ）」
悟空「ほんと？」
天蓬「僕のカンは外れたことがないんです。だから、これはその前の予行練習ですねvvv」
悟空「お嫁さんになる練習なの？」
天蓬「そうですよ〜♪いやぁ、でも本当に似合いますよ。レースもいっぱいついてて可愛らしいし」
悟空「そっかな（照）」
天蓬「んー…でももう一工夫欲しいところですねぇ〜。やはり新妻を演出するとしては…アレですね（キラーン☆）」
悟空「アレ？（きょとん）」
天蓬「まぁ、僕としては直接付けても良いんですけど…金蝉に殺されかねませんからねぇ。とりあえず染料で雰囲気だけでも付けますか♪」
悟空「？？？」


金蝉「…染料？」

ゴシゴシ…

金蝉「消えた…天蓬のヤツーーーーーーっっ！！（大激怒）」
悟空「うえっ…こんじぇんがまだおごっだぁ〜っっ！！（号泣）」
金蝉「バカッ！違う！！お前にじゃねーよ（焦り）」

ぎゅっ…

悟空「…こんぜん〜（しがみ付き）」
金蝉「ったく…泣くんじゃねーよ（ぽんぽん☆）」
悟空「だって…俺金蝉に喜んで貰おうと思ってたのに…怖かったんだからな（ぷくっ）」
金蝉「だからそれは悪かったって（苦笑）」
悟空「じゃ、金蝉嬉しい？」
金蝉「あ？」
悟空「俺のこのカッコ…」
金蝉「………まぁな」
悟空「えへへ〜、金蝉大好きっvvv」
金蝉「…フン」←ご満悦

くしゅんっ☆

金蝉「ったく…んな薄着してるから。風邪引いちまうぞ」
悟空「う？そうなの？？」
金蝉「お前は下界生まれなんだから…病気にだってかかるんだよ。そういえば…お前服はどうしたんだ？」
悟空「服？天ちゃんトコで着替えたから、天ちゃんの部屋だよ」
金蝉「…ちょっと待て。お前天蓬のところでこの格好になったのか？（ヒクッ）」
悟空「うん、そうだよ？」
金蝉「………さっき、この格好でうろついてねーって言ってたよな？」←不穏
悟空「うん！寄り道しねーで帰ってきたよ！」
金蝉「そうじゃねーーーーっっ！！（怒）」
悟空「え？え？こんぜん？？（怯え）」
金蝉「悟空お前…まさかその格好のままで天蓬の処からここまで来たのか！？」
悟空「うん！ヘンな顔して見るヤツもいたけど、天ちゃんやココの女官のお姉ちゃん達はカワイイって言ってくれたぞ！」

ぷちん。←キレた（笑）

金蝉「この…バカ猿ーーーーーーっっ！！！」


捲簾「…で、アレな訳？（唖然）」
天蓬「ええ、僕は悟空の服を持ってきたんですけど、熱烈スキンシップの最中のようですのでコッソリ中に置いて来ちゃいました〜あはははは♪」
捲簾「天蓬…お前って（汗）」
天蓬「でも寂しがっていた悟空もああやって金蝉とイチャイチャしている訳だし、円満解決ですよね（微笑）」
捲簾「んじゃ…今アノ部屋の中じゃ、裸エプロンの悟空の尻を金蝉が叩いてるって？」
天蓬「絵的にはなかなかそそられますよねぇ…でも、今覗いたら捲簾、間違いなく明日から意味もなく下界に遠征させられますよ〜、きっと」
捲簾「…覗かねーよ」
天蓬「おや？そうですか（ニッコリ）」
捲簾「それより、お前さ…なーんでフリフリのエプロンなんか持ってた訳？」
天蓬「あっ、安心してくださいね！ちゃーんと捲簾の分もありますからvvv」
捲簾「え？俺の分って…（冷や汗）」
天蓬「下界で買う時にすっごく迷ったんですよ〜。桜色の薄いピンクにするか白にするかで。いや〜２つとも買って置いてヨカッタヨカッタ♪」
捲簾「…何がいいんだ？（後ずさり）」
天蓬「桜色に捲簾…絶対似合うと思いますよ（追い込み）」
捲簾「あ…俺部下達に明日の予定を〜（逃）」

ガシッ！！！

天蓬「…明日は休養日でしょ？（微笑）」←黒っ！
捲簾「てっ天蓬！？は…早まるなっ！おおおお落ち着けよ、な！？俺がんなモン似合う訳…」
天蓬「カワイイだろうなぁ〜vvvさ、僕の部屋へ行きましょうか！！（奮）」

ずるずるずるずる〜

捲簾「いーやーだああぁぁっっ！！（号泣）」



天界最強のスリーピングビューティー
カツカツカツ…

捲簾「あ〜、ヒマだヒマァ〜」

コンコン☆

捲簾「おーい、天蓬居るか〜？」

しーん…。

捲簾「はぁ、まーたトリップしてるのかよ（呆れ）」

カチャ☆

捲簾「本雪崩よし！入るぞー…あれ？」

しーん…。

捲簾「んだよ…本抱えたまま寝てるのかよ（溜息）」

カツカツカツ…

捲簾「全く…寝るんならちゃんとベッド行って寝ろよなぁ。折角俺が片づけてベッド使える様にしてやったのに」

天蓬「ん…（熟睡）」
捲簾「…眠ってる時は害がねー顔してるよな。コイツも」

じぃー…

捲簾「スリーピングビューティーってゆーか…ホント綺麗な顔してるよなぁ。性格は真っ黒汚れまくりだけど（しみじみ）」
天蓬「………。（大熟睡）」
捲簾「一体何日寝てなかったんだ？人が居るんだからちっとは警戒しろっての」

つんつん☆

天蓬「ん…？（熟睡）」
捲簾「触っても起きねーよ…全く、寝首かかれたらどーすんだか（呆れ）」
天蓬「………。（熟睡）」
捲簾「ま…無意識に気配で俺だって分かってるんだろうけどな（照）」
天蓬「…ぅ（やっぱり熟睡）」
捲簾「さてと、どーすっかなぁ。暇潰しに来たけど天蓬寝てるんじゃ、俺も戻って酒でも飲むか…」
天蓬「ふ…」
捲簾「ん？起きるのか？？（覗き込み）」
天蓬「フフフフフ…」
捲簾「こっ…コワッ！寝言かよ（汗）」
天蓬「本当に…捲簾は可愛いですねぇ…」
捲簾「なっ！？何だよ急に！！（赤面）」
天蓬「………。（熟睡）」
捲簾「ね…寝言？マジで？？（じぃ…）」
天蓬「そんな…自分から脱ぐなんて…積極的なんですね…そんなに僕が欲しかったの…？（ムニャ）」
捲簾「コラッ！いきなり何に言って……寝てる？？（首傾げ）」
天蓬「もぅ…焦らなくてもちゃんと可愛がってあげますから…あぁっ！捲簾そんな大胆な（ムニャムニャ）」
捲簾「おい…普通寝ながら鼻血なんて垂らすか？（絶句）」
天蓬「何て淫乱な姿なんでしょう…自分から指で開いて僕に見せつけるなんて…僕の理性を試してるんですか…（ムニャ）」
捲簾「…お前に理性なんかあったかよっ！つーか何言ってんだバカッ！（怒）」
天蓬「あああぁぁ…スゴイですねぇ…なんて綺麗な色なんでしょう…（ムニャムニャ）」
捲簾「何の色だコラッ！げっ！勃起してやがる！？でけっ！！」
天蓬「そ…そんなっ！？捲簾の★★★が●●●●してて！もう×××まで▲▲▲なんですか…ああっ！？○○の◎◆×△■▽までが□×△●なんてーっっ！！（叫）」
捲簾「卑猥な寝言を大声で叫んでんじゃねーーーっっ！！！（絶叫）」

ガコッ！！

天蓬「痛っ……おや？（きょろきょろ）」
捲簾「おい、天蓬（怒）」
天蓬「捲簾、来ていたんですか？（ニッコリ）」
捲簾「…何爽やか〜に笑ってるんだよ」
天蓬「ん？どうかしたんですか？？あぁ…本を読みながらまた気絶してしまったんですね、僕（ぽむっ☆）」
捲簾「そーじゃなくってだな…」
天蓬「何怒ってるんですか？あ、折角捲簾が来たのに僕が眠ってたから拗ねてるんですか？（微笑）」
捲簾「誰がっ！つーか、お前…何か気がつかねーの？（睨み）」
天蓬「はい？何が…ん？あれ…何で鼻血なんか（首傾げ）」
捲簾「…それだけじゃねーだろーがっ！ソレは何だ！！」
天蓬「ソレ？…おやぁ〜？どうしたことでしょう？スゴイことになってますね、僕。あっ！もしかして…捲簾ってばvvv」
捲簾「なっ…何だよ？（眉顰め）」
天蓬「だって、僕が寝てて捲簾の相手をシテあげられないからって、寂しくて僕のモノを相手に…随分と可愛らしいコトをしてくれますねぇ…フフフ」
捲簾「んなコトするかっ！お前が勝手に夢見ておっ勃ててたんだろーがっ！！（赤面）」
天蓬「夢？僕がですか？？はて…覚えてないですけど？」
捲簾「あんだけハッキリ寝言ほざいてたクセに覚えてないだと！？（驚）」
天蓬「これが全く…僕が寝言を？」
捲簾「ああ、そりゃぁもうシッカリな！起きてるのかと思ったぜ」
天蓬「ふむ…どんなこと言ってたんですか？僕」
捲簾「は？え…どんなコトって…えーっと…（焦り）」
天蓬「だって僕の寝言で捲簾怒っているのでしょう？内容が分からなければ謝りようがないですから（微笑）」
捲簾「だから…だな…（汗）」
天蓬「ちゃんと謝って捲簾に機嫌直して頂かないと。それに、そこまで言われたら僕だって気になりますよ〜」
捲簾「や、もう済んだことだからいいっ！いちいち気にするな、はっ…はははは（ヒクッ）」
天蓬「…捲簾？（微笑）」←腹黒スイッチオン☆
捲簾「うっ…（ビクッ）」
天蓬「僕が。寝言で。何を。言ったんですか？」
捲簾「だからっ…」
天蓬「だから？」
捲簾「あ゛ーっ！もうっ！！だから天蓬が俺の★★★が●●●●して、もう×××まで▲▲▲だとか！俺の○○の◎◆×△■▽までが□×△●になってるってデッケェ声で寝言ほざいてたんだよっ！！（ヤケ）」
天蓬「そ…そんな…っ！？（フラ〜）」
捲簾「おわっ！天蓬！？」
天蓬「ああ、すみません…目眩が」
捲簾「何だよ急に…大丈夫か？」
天蓬「あまりにもショックだったものですから…」
捲簾「も…いいって。んな終わったことだし、気に病まなくても…」
天蓬「そんな…（震）」
捲簾「おい、だから俺も気にしな…」

がしっ！！

捲簾「え？」
天蓬「そんなすばらしい夢を覚えていないなんてええぇぇぇっっ！！」
捲簾「はいぃ〜？（滝汗）」

ガッ！！

捲簾「うわわわっ…（焦り）」

のしっ☆

天蓬「ああ…さぞかし夢の中の捲簾は可愛かったんでしょうねぇ。僕の分身がこんなになってしまうほどなんですから…でも（キラリ☆）」
捲簾「ちょっ…重いっ！どけって！おいコラ天蓬っ！！（じたばた）」
天蓬「でも、本物の捲簾の可愛さには、やはり適いませんよ…こうやって近くに捲簾の温度を感じるだけで僕は…ああっ！」
捲簾「うわっ！いきなりデッカクすんなっ！！（怯え）」
天蓬「ふ…なんて罪作りな人なんでしょう…あなたは。僕をこんなに虜にさせて…（陶酔）」
捲簾「お…おい、目がイッちゃってるぞ？」
天蓬「さぁ、夢なんかより官能の時間を過ごしましょうねっ！！」
捲簾「うぎゃーーーっっ！！（絶叫）」


ぱち☆

天蓬「あ…れ？何で僕、ベッドに…捲簾もいつ来たんですか…ん？何で裸…あれ〜？（首傾げ）」
捲簾「寝言の次は寝ぼけてたのかよ…（グッタリ）」