愛と青春の消防学校 |
大吾「おーい、誰か消防法の本貸してくれよ」 同期1「あー?今貸してるからねー」 大吾「え〜?何だよ持ってねーの?」 同期2「甘粕持ってるんじゃねーか?」 大吾「…おれ風呂行ってこよ」 同期2「何ソレ。何で甘粕から借りないんだよ?」 大吾「だってよぉ〜、甘粕に借りるとすっげーウルセーんだもん。汚すなとか折るなとかさぁ。自分だってマーキングびしびししてるクセに(ぷくっ)」 同期1「そりゃぁ…自分のだからマーキングぐらいするだろ(溜息)」 大吾「だって、見てて記し付けないと分かんなくなんねー?」 同期2「つーか、お前自分のはどうしたんだよ?」 大吾「…この前茶ぁ零してさ、ページくっついちまって」 同期1「今度休みのときに買っておけよ(呆れ)」 同期2「そーそー。とりあえず今日のところは甘粕に頼んで借りろ」 大吾「うううぅぅぅ〜」 同期1「お前ね…往生際悪い!(べしっ)」 大吾「だってよぅ」 同期2「それに甘粕のつけたマーキングなら、要点ちゃんと捉えてるからかえって便利かもよ?」 大吾「そーかもしんねーけどぉ」 同期1「でもさぁ、甘粕って見た目とギャップあるよな。俺もアイツのノートとか見たけど、すっげー細かくビッシリなの!外見は全然そーいうタイプじゃねーじゃん?」 同期2「確かに…俺入学式で最初見たとき『来る場所間違えてんじゃねーの?』とか思った!」 同期1「だよな!ガタイ良いだけでもすげー目立つのに、あの髪であの顔だろ〜?」 大吾「…顔?(首傾げ)」 同期1「だって…なぁ?」 同期2「甘粕って男前じゃん。つーか綺麗な顔?あのルックスなら消防士じゃなくてモデルでもやってけそーだろ?」 大吾「そっかぁ〜?」 同期1「そんでもって頭もキレると。女には不自由してないんだろーなぁ…羨ましい」 大吾「それお前ら夢見すぎだって!だって甘粕ってすっげー口悪ぃし、すぐ怒るし、消防士になるってーのに茶髪だし、タレ目だしっ!!(力説)」 甘粕「…消防士にタレ目が関係あんのかよ(怒)」 大吾「うわっ!?甘粕!!(驚)」 甘粕「人がいねーからって勝手なこと抜かしやがって…僻んでんのかよ、バカ比奈」 大吾「誰が僻んでるって?(睨み)」 甘粕「自分の出来が悪ぃの棚に上げて、オレのこととやかく言えるような立場かぁ?んなヒマあったら消防法の1章でも覚えろ、タ〜コ!(んべっ)」 大吾「んだと、コラッ!もっぺん言ってみろっ!!」 甘粕「あー、バカは1度聞いただけじゃ覚えられねーって?(ふんっ)」 大吾「てっめ〜、この甘公!!」 バキッ!! 甘粕「…ってぇ、何しやがんだ!バカ比奈」 ベキッ!! 大吾「んのヤロ〜!もーあったまきたっ!!」 甘粕「そりゃこっちの台詞だ!!」 同期1「わっ…やめろって!」 同期2「ちょっ…お前ら落ち着けよぉ!!」 ぺた。 大吾「痛ぇ…(顰め)」 甘粕「おら、下向くんじゃねーよ。薬塗れねーだろ」 大吾「だってよぉ…」 甘粕「オレだって痛いんだよ(溜息)」 大吾「…おれ、キライじゃねーよ(ぼそ)」 甘粕「あ?何がだよ(眉潜め)」 大吾「甘粕…タレ目だけど、キライじゃない。けっこー好きかも(赤面)」 甘粕「………そうかよ(照)」 ぺた。 大吾「イテッ!」 甘粕「ほい、終わり。お、ヤベーぞ。早く戻らないと就寝の点呼始まる」 大吾「まだ痛い…」 甘粕「あ?どこがだよ(眉潜め)」 大吾「口ん中…切れてる」 甘粕「口ん中ぁ?」 大吾「切れて血ぃ出てるもん…(赤面)」 甘粕「あー…そーいうことね」 グイッ! チュ… チュク… ピチャッ 甘粕「…消毒終わり(微笑)」 大吾「別に舌は切れてなかったけど(真っ赤)」 甘粕「ついでにサービスだよ(ポンポン☆)」 大吾「…ばぁ〜か(ぱふっ☆)」 |
楽しいバスタイム |
ピンポ〜ン 配達員「宅急便で〜す」 大吾「あまかす〜、宅急便だって〜」 甘粕「ん?誰からだー?」 ガチャ☆ 配達員「甘粕さんですね、荷物お届けにあがりました!こちらに認め印お願いします」 甘粕「あ、はいはい」 ぽん☆ 甘粕「ご苦労様〜」 バタン☆ 大吾「なーなー、あまかす?(クイッ)」 甘粕「あ、どーした?」 大吾「何が来たの?」 甘粕「何だろうな…実家からみてぇだけど」 大吾「実家?(首傾げ)」 甘粕「オレの家…姉貴からだな」 大吾「あまかすってお姉ちゃんがいるの?」 甘粕「ああ、5つ違いのな。未だに仕事ばっかに精出して嫁にも行ってねーし」 大吾「あまかすのお姉ちゃんなら美人だよね〜」 甘粕「さぁ…まぁでも性格は強烈だけどな」 大吾「きょうれつ??」 甘粕「並のオトコよりバリバリ行動力あるし、仕事してるしな。アレじゃぁオトコの方が気後れすんだろーよ、きっと」 大吾「ふーん…何の仕事してんの?」 甘粕「…大吾に説明しても分かんねーと思うけど」 大吾「そんなことねーもんっ!」 甘粕「ふぅん…オレの姉貴はアロマセラピスト」 大吾「…分かんない」 甘粕「んー、まぁ身体を気持ちよくリラックスさせる仕事…香りでな」 大吾「…もっと分かんない〜」 甘粕「ま、別に大吾には接点ねーからな(苦笑)」 大吾「そうなの?」 甘粕「それにしても、何送ってきたんだか」 大吾「何かさ…イイ匂いしない?(クンクン)」 甘粕「そういえばするな…開けてみるか」 ビッ…ビリビリ… ぱか。 大吾「なになに?(覗き)」 甘粕「んー、入浴剤だな…また随分といっぱい送ってきたなぁ」 大吾「にゅーよくざい?」 甘粕「風呂に入れるだろ?温泉の元とか…そーゆーヤツ」 大吾「へぇ…なんかスッゲー色んなのある〜♪」 甘粕「バスオイルにバスキューブ…温泉の元もあるな」 大吾「この瓶は?キレーなオレンジ色の」 甘粕「コレか?えーっと、バスバブルだな」 大吾「何それ?」 甘粕「泡が出るヤツ」 大吾「えっ、あわあわになるの!?あのさ、映画とかで良くあるじゃん!ホントにあんなになるの!?(キラキラ☆)」 甘粕「何だよ、大吾入ったことねーの?」 大吾「ある訳ねーじゃん…うち母ちゃんが買ってくる温泉の元ぐらいだもん」 甘粕「ふーん…んじゃ、今日入ってみるか?」 大吾「うんっ!(ニッコリ)」 ひょい。 甘粕「おーい、大吾(ちょいちょい)」 大吾「なぁに〜(とてとて)」 甘粕「ほら、泡風呂」 大吾「うっわぁ〜!すっげ〜!!ホントにあわあわだぁ〜♪さっきの入れただけでこんなになるの!?」 甘粕「まぁ、コツもあるんだけどな…ほら、用意したんだから入れよ」 大吾「わ〜いっ!」 甘粕「あ、面白がって湯あたりする程入ってんじゃねーぞ、大吾」 大吾「え?(きょとん)」 甘粕「え?って…何だよ??」 大吾「何で湯あたりすんの?」 甘粕「何でって…大吾が泡風呂で遊ぶのに夢中になってたらなるだろうが」 大吾「だって甘粕が居るんだから大丈夫じゃん」 甘粕「部屋の中にいたって様子覗きに来なきゃ分かんねーだろーが」 大吾「え?だって一緒に入るんだろ?(首傾げ)」 甘粕「一緒…(悶)」 ぽたっ。 大吾「うわっ!あまかすーっ!!はっ…鼻血出てるうぅぅっっ!!」 甘粕「と、まぁ…湯あたりするとこうなるから気を付けろってことだな、うん(ふきふき)」 大吾「あまかす、まだ風呂入ってないじゃん(ツッコミ)」 甘粕「見本見せてやったんだよっ!(ヤケ)」 大吾「ふーん…まぁいいや。な、一緒に入ろ?」 甘粕「ったく…狭いのに。大吾がそこまで言うんなら仕方ねーな」←心にもないことを(笑) 大吾「あ、ねね?頭洗ってよ!甘粕に洗って貰うとスッゲー気持ちいいからさ〜♪」 甘粕「ん?ああ。洗ってやるよ…頭と言わず全部な(にやり)」 ポイポイ〜 大吾「んじゃおれ、先入ってるなっ!」 パタン☆ 甘粕「…タオル冷蔵庫に入れて冷やしとくかな(笑)」←何のため!? ガッ…パタン☆ 甘粕「あ?大吾??」 しーん…。 ザパッ! 大吾「ぷはっ!あ、あまかす〜♪」 甘粕「お前なぁ…潜ってどーすんだよ(呆れ)」 大吾「えー?だってどんな感じかなーっと思って」 甘粕「んなモン一緒だろ」 大吾「いいじゃん!別にっ!(ぷくっ)」 甘粕「そんで?泡風呂の感想は?」 大吾「何かさ〜、泡風呂だとコレやりたくなるよな〜えいっ!」 甘粕「…足攣るからやめとけ。それに滑ったら沈むぞ(苦笑)」 大吾「なんだよぅ…あまかすにお色気路線はダメなのか」 甘粕「あのなぁ…(額押さえ)」 大吾「だって男はお色気に弱いんだろ?」 甘粕「そんなモン、人によるっつーの」 大吾「んじゃ、あまかすは何がいいの?」 甘粕「オレ?………ナイショ(苦笑)」 大吾「なんだよっ!あまかすのケチ!!(むっ)」 甘粕「ほら、端に詰めろよ。入れねーだろ」 大吾「あ、ゴメン」 甘粕「少しお湯抜いとくか」 大吾「え?何で〜??」 甘粕「オレが入ったらお湯が溢れるだろ?そしたら上の泡が流れちまって、折角の泡風呂が普通の風呂になっちまうじゃねーか」 大吾「そっか〜」 ザアァ〜 甘粕「ま、こんなもんか」 ザパ… 大吾「へへ…(ニッコリ)」 甘粕「んー…やっぱ狭いな」 ぐいっ! 大吾「うわわっ…(焦)」 ぎゅっ。 甘粕「うん、やっぱこの方がラクだな〜♪」 大吾「あ…あまかすぅ?(見上げ)」 甘粕「あ?何だよ」 大吾「コレ…しゃべりづらいよ(赤面)」 甘粕「そっか?でも向かい合わせより、こーやって背中から抱き込んだ方が足がラクなんだよ(しれっ)」 大吾「でも…えと…(ちらっ)」 甘粕「んー?何だよ(にやっ)」 大吾「………あまかすの…硬くなってるよ?(真っ赤)」 甘粕「それはしょーがねーよなぁ〜、だって大吾ピッタリくっついてるから♪」 大吾「そんなのっ!………あまかすがシタんだろぉ…」 甘粕「一緒に入りたいって言ったのは大吾だろ?」 大吾「そーだけど…別にそーゆーコトしようって言ってねーもん(もじもじ)」 なでなで。 大吾「ひゃんっ…ちょっ…あまかす!?(焦)」 甘粕「おー、泡で滑りがいいよなぁ〜♪」 大吾「やっ…こんなの…あっ!(ビクッ)」 ぬる。 大吾「やだぁ…っ…ソコ…あぅ…」 甘粕「お湯で暖まってるからスッゲー解れてるな、大吾のココ」 大吾「こんなのっ…だめぇ(ふるふる)」 甘粕「ダメって言われてもなぁ〜、こーなっちまったら出さないとどーにもなんねーし?それに…」 きゅっ。 大吾「んっ…んんぅ…(涙目)」 甘粕「大吾のコレ…硬くなってるじゃん。気持ちイイんだろ?」 大吾「あ…あまかすっ…やっ…」 甘粕「あ、そうだ。さっきの答え」 大吾「ふぅ…え…?」 甘粕「オレの好きな路線」 大吾「や…なに…」 甘粕「………可愛くて震えながらお強請りされる路線(にやっ)」 大吾「え―――――」 ズズズッ… 大吾「あっ…あああぁぁ…(ビクビク)」 甘粕「と、言うことで。大吾はそのままでオッケー♪」 大吾「やぁっ…あまかすの…ばかぁ!…あっvvv」←ダメダメ ぴと。 甘粕「ほら、タオル。冷やしておいたから」 大吾「も…泡風呂入んない(グッタリ)」 甘粕「そっか?」 大吾「もー…頭ガンガンするぅ〜」 甘粕「湯あたりしちまったからな」 大吾「あまかすのせいだからなっ!」 甘粕「大吾が可愛くギューギューしがみつくから止まんなくなったんだろ?」←おい。 大吾「そんなの…知らないもん(照)」 甘粕「んー、でもまだいっぱい入浴剤あるけど?」 大吾「も…普通の温泉の元でいい」 甘粕「そっか?これなんか肌がつるつるになるって書いてあるぞ〜?」 大吾「つるつる…滑るのもヤだ」 甘粕「まー確かに。何入れたってヤるこたぁ一緒だけどな(ニンマリ)」 大吾「…あまかすのバカッ!(真っ赤)」 |
心とカラダの境界線 |
甘粕「…何でこんなコトになってんだよ(頭痛)」 大吾「甘粕っ!あれ〜!見ろよぉ〜!!」 甘粕「あー?何だよ」 大吾「アレだってば!お月さ〜ん!!」 甘粕「月がどうしたんだよ?」 大吾「まるい〜っ!ぎゃっはっはっは〜っっ!!」 甘粕「…誰だよ、コイツにこんな飲ませたの(溜息)」 大野「あーあ…悪いなぁ。気が付いたらこんななってたんだよ」 平「せやなぁ、ボンのオヤジギャグがめっちゃくだらんって、み〜んな無視したよって」 猪股「だからそん時はもう結構酔ってただろ?大吾」 大吾「甘粕ぅ〜vvv(ぐりぐり)」 大野「まぁ、運が悪かったって言うか(苦笑)」 甘粕「ええ、まさか鯨台とめ組で隣同士の店で飲んでて、店出たところでコイツに羽交い締めされるとは思ってもいませんでしたよ(溜息)」 猪股「どうする?タクシー掴まえてこようか?大吾まともに歩くどころか帰れるかどうかも怪しいし」 甘粕「あー、いいですよ。オレんち近いですし、引きずってって部屋にでも捨てておきますから」 大吾「…捨てる?(ピクッ)」 甘粕「デッカイ荷物持って帰ってやるだけでも有りがたいと思え、このバカ比奈」 大吾「うっ…うわあぁぁ〜ん!(号泣)」 甘粕「なっ!?おい、何泣いて…(焦り)」 大吾「ひでぇよぅ、甘粕!おれのコト捨てるんだぁ〜!散々おれのカラダ弄んだクセにぃ〜うえぇぇ〜ん!」 甘粕「ばっ…ばかやろっ!何訳わかんねーこと言ってんだよっっ!!(焦り)」 平「…弄ぶ?」 大野「カラダをって…」 甘粕「ちっ…違いますって!オレそんなこと!!(ブンブン)」 大吾「おれ…ヤダったけど、甘粕ならいいかなって…痛くってもガマンして…なのにひでぇよぉ〜(ぐしぐし)」 じいいぃぃぃー…。 甘粕「違っ!違いますって!!コラッ!バカ比奈!!ふざけたこと言ってんじゃねーっっ!!」 大吾「おれ…もう甘粕無しじゃいらんねーカラダにされたのに…ひっく…うううぅ(ポロポロ)」 じいいぃぃぃ〜。 甘粕「オレがいつそんなことしたんだああぁぁっっ!!」 大野「いや、俺はそーいうのよく分かんねーけど…気にしないから大丈夫(ポン☆)」 猪股「仕事に差し支えなければ…はははは」 平「しっかし…ごっついカップルやのぅ」 大野「大吾…」 大吾「んー?なぁに〜?大野さぁ〜ん」 大野「俺らにはいつも通りの大吾だからな。甘粕に幸せにしてもらえよ」 甘粕「んなっ!?」 大吾「う〜ん…そうするぅ〜♪甘粕ぅ〜幸せになろうなぁ〜っっ!!(ぎゅううぅぅぅ)」 甘粕「何でそんな展開になるんですかっ!?」 大吾「んー?甘粕ってキレ〜な顔してるよなぁ…眉毛怒っててタレ目だけど」 甘粕「うっせー!お前はちょっと黙ってろ!!」 大吾「あ…ムラムラしてきた!チュウさせろよぉ〜甘粕っ!!(グイッ)」 甘粕「っざけんなっ!!何言ってんだ、このバカッッ!!(ぐぐぐぐ)」 大吾「んだよぉ〜減るもんじゃねーんだからチュウぐれーさせろ〜」 甘粕「減るっ!確実に減る!オレの信用が減るんだよっ!!」 ガツッ!!! 大吾「うがっ!」 甘粕「ったく…この酔っぱらいバカ!絡みやがって」 大野「お〜い、大吾〜(つんつん)」 平「寝よった」 猪股「気絶してんじゃねーの?」 大野「まぁ、ようやっと静かになったな…さすがにちょーっと視線が痛いし(苦笑)」 甘粕「あ、オレ本当に別に…」 大野「あー、分かってるって!しかし…絡むにしてはちょっとネタが色っぽかったよなぁ」 平「ボンには似合わへんけどな」 猪股「本当にタクシー掴まえなくって大丈夫?」 甘粕「あー、平気です。それにしても…うちの先輩達は冷てぇなぁ。さっさと逃げちまうし」 大野「まぁ、コイツの噂が一人歩きしてるからな…良くも悪くも」 甘粕「それじゃ、オレら帰ります。あ、コイツ明日は」 猪股「あ、明日非番だから」 甘粕「おらっ!ちっとは自分で歩きやがれ!!それじゃ、お休みなさい(ペコッ)」 ずるずるずるずる〜 大野「はぁ、やれやれ…大変だな甘粕も」 猪股「なーんか完全に懐いてるよなぁ、大吾」 平「…あのままやと、ほんまに弄ばれるんとちゃう?」 猪股&大野「えっ!?(汗)」 甘粕「くっそぉ〜重てぇぞ!」 大吾「んー…ごめんなぁ(ほけ〜)」 甘粕「そう思うならちょっとは自分の力で歩けよ、ばかっ!」 大吾「でもぉ〜力はいんねーもーん…」 甘粕「ったく…おい、ちょっとあそこの公園で休憩すっぞ」 大吾「休憩〜?いくら〜??」 甘粕「ラブホじゃねーんだっての(呆れ)」 大吾「ん?違うのか…(じぃ)」 甘粕「…何でてめぇとラブホに行かなきゃならねーんだよ」 大吾「眠いから〜」 甘粕「あー、そうかよ」 大吾「それに気持ちイイことできるしぃ〜」 甘粕「……………何?(ぴたっ)」 大吾「だってぇ〜、ラブホってそーいうトコなんだろ〜?」 甘粕「何だよ…行ったことねーの?」 大吾「んー?ねーよぉ〜?おれ金持ってなかったしぃ〜、最近ご無沙汰だしぃ〜」 甘粕「…ふぅん、お前オンナいねーの?」 大吾「いにゃいっ!おれ甘粕好きだしぃ〜vvv」 甘粕「………初耳だな」←心拍数1000 大吾「そうだっけ?うん、でも甘粕が好き〜(にへら)」 甘粕「そういうことなら話は別だな、うん」 大吾「ふえ〜?何がぁ??」 甘粕「連れてってやるよ、ラブホ(にやっ)」 大吾「ラブホ〜?行く行くぅ♪」 甘粕「…『酔ってたから』なんて言わせねーからな」 大吾「んー?」←泥酔 バタン☆ 甘粕「まーったく…平日なのになんでどこも満室なんだか。ま、内装なんか気にしねーけど」 大吾「えー、別にキレーじゃん(キョロキョロ)」 甘粕「普通だけどな」 大吾「コレで普通なの?」 甘粕「ああ、最近はラブホもテーマパーク化してっからな…お前そーいうの好きだろ?」 大吾「テーマパーク?(首傾げ)」 甘粕「どっか外国風の内装だったり、乗り物があったり、プールがあったり」 大吾「あ?そんなのあるの!?」 甘粕「変わったところがあるか、オンナの好みに合わせないとラブホも過当競争してっから客入んねーんだろ?」 大吾「ふぅん…でもそんなの作って何か意味あんのか?」 甘粕「ねーよなぁ(苦笑)」 大吾「ラブホってそんなのばっかなの?」 甘粕「まぁ、そういのもあるし、ここみてぇな普通のリゾートホテルっぽいのとか…特殊なヤツとか」 大吾「特殊?」 甘粕「SM仕様とか、大がかりなプレー用なんかもあるな」 大吾「甘粕…行ったことあんの?(不審)」 甘粕「ねーよ、バカ!雑誌とかテレビで特集とかあるだろ?」 大吾「知らねーよ」 甘粕「ま、お前は情報番組じゃなくってバラエティしか見ねーもんな」 大吾「うっせー!ニュースだって見るぞ!!」 甘粕「消防士なんだから当然だろ?タコ」 大吾「ちぇ…あ、おれ先に風呂入ってもいい?」 甘粕「風呂って…お前そんだけ酔ってちゃヤバイだろ。ぶっ倒れるぞ(呆れ)」 大吾「へーきだって!」 ぽいぽ〜い。 大吾「ほんじゃおっ先〜♪」 パタン☆ 甘粕「アイツ…この状況分かってんのかねぇ(苦笑)」 10分経過。 大吾「あー暑ぃ〜」 甘粕「お前なぁ…ちゃんと拭いて出てこいよ。何のためにバスローブあると思ってんだ?」 大吾「バスローブ?何ソレ(きょとん)」 つかつかつか 甘粕「コレだっての」 大吾「えー?だって寝間着なんか着てねーぞ?」 甘粕「バカ!コレは素肌で羽織って、濡れた身体の水分拭うようなモンなの(額押さえ)」 大吾「あ、そうなんだ。んな洒落たモン使ったことねーから」 甘粕「…だろうな(溜息)」 大吾「あ、てめぇ今思いっきり呆れただろう!(ぷくぅ)」 甘粕「知らなきゃしょーがねーだろ?オレも入ってくる」 大吾「あ、何か風呂から泡が出て気持ちよかったぞ!」 甘粕「…ジャグジーな」 大吾「何だよぉ!いちいち揚げ足取んなっ!」 甘粕「はいはい、オレが戻ってくるまで大人しくしてるかさっさと寝てろ」 パタン☆ 大吾「んだよ…甘公ムカツク!」 バフッ! 大吾「あーふっかふか〜♪喉乾いたなぁ…えっとぉ(キョロ)」 ガタン☆ 大吾「あれ?冷蔵庫じゃねーのか…なんだコリャ?(首傾げ)」 じいいぃぃ〜 大吾「あ…オモチャ(赤面)」 バタンッ! 大吾「そっか…ラブホだもんな、ははは。えっと冷蔵庫はこっちか」 バフッ!! 大吾「あーそういや何で甘公とラブホなんか来たんだっけ?」 しーん…。 大吾「あ、そっか!眠いからだ(ぽむっ)」←バカ コロコロ〜 大吾「別に…甘粕いつも通りだし、なーんとも思ってねぇみたいだしなぁ。ま、当たり前だけど」 コロン… 大吾「いっけどさぁ…別に(拗ね)」 カチャ☆ 甘粕「朝比奈?」 しーん…。 甘粕「んだよ…ホントに寝てんじゃねーよ(つんつん)」 大吾「んー…(寝返り)」 甘粕「成る程。バスローブっていい眺めになるよなぁ…太腿丸見え(微笑)」 ギシッ☆ 甘粕「それに脱がすの簡単だしな。でもとりあえず…」 ギッ… 甘粕「キスさせろって言ったの、お前だもんな…折角だからシテやるよ」 チュ… チュク… 甘粕「…反応ねーとつまんねーな(ぼそっ)」 むぎゅ。←鼻抓み チュ… 大吾「ん…んぅ?んぐっ??んんんんんーーーーっっ!?(じたばた)」 チュプ… 大吾「ぷはっ!はぁはぁはぁ…なっ…なに??」←寝ぼけ 甘粕「よーやっとお目覚めかよ」 大吾「あ…れ…甘粕?」 甘粕「ったく…お前そんなんでよく出火報で出場できるよなぁ。置いてきぼりくらってんじゃねーの?(呆れ)」 大吾「ちゃんと起きてるよっ!…れ?おれ…えっと…」 甘粕「お前なぁ…ココどこだか分かってんのか?」 大吾「ドコって………ドコだっけ?(首傾げ)」 甘粕「あのなぁ〜!この体勢見て何とも思わねーの?(呆れ)」 大吾「この体勢って…え?ええっ!?(真っ赤)」 甘粕「おせーよ、バカ」 大吾「なっなななな何でおれこんなカッコ…(焦)」 甘粕「ほーんと半脱げ、つーか全脱げ一歩手前で大変いい眺めです」 大吾「何言ってんだよ!えーっとぉ…め組のみんなと酒飲んでて、そんでそれから…それからどうしたんだっけ?」 甘粕「そっから思い出す気かよ、タコ(溜息)」 大吾「えっと…あれ?何で甘粕が??」 甘粕「お前…なーんにも覚えてねーのか?」 大吾「う…あんまり…いや…全然とゆーか(ごにょごにょ)」 甘粕「オレが教えてやるからよ〜っく聞けよ。たまたま隣の店で鯨台の先輩と飲んでたオレを、お前は店の前で抱きつくわしがみつくわぎゃーぎゃー喚くわで、挙げ句の果てにオレにチュウさせろって駄々捏ねまくって、帰るのメンドくせーし気持ちいいことしたい〜っ!とかほざいて現在ラブホにご宿泊中だ」 大吾「うそっ!?」 甘粕「嘘言ってどーすんだよ。大体ココどこだか見回せばお前だって分かるだろ?」 大吾「ココ?(きょろきょろ)」 甘粕「そんでオレとお前は今何の上に乗っかってんだろうなぁ?」 大吾「えっと…ベッド……………ああっ!?(愕然)」 甘粕「…遅せーんだよ(溜息)」 大吾「なっ何で!?甘粕が?え?甘粕が脱がしたのかよっ!?」 甘粕「お前がゴロゴロ転がったから脱げたんだろ」 大吾「じゃぁ何で甘粕オレに乗ってるんだよ!?」 甘粕「さて?何ででしょう(ニヤリ)」 大吾「何でって…分かんねーから訊いてるんじゃっ」 なでなで。 大吾「うわぁっ!!(真っ赤)」 甘粕「もーちょっと色気のある声だせよな〜。お?パンツはいてねーのか、よしよし♪」 大吾「何がいいんだ、バカッ!よせって!ドコ触ってんだよ…やっ!(ビクンッ)」 甘粕「おし、今度はイイ声」 大吾「何だよもぉ〜!何スル気だバカ甘っっ!!(じたばた)」 甘粕「何って…この体勢でこのシチュエーションつったらナニしかねーだろ?」 大吾「ナニって…(脂汗)」 甘粕「セックス(きっぱり)」 大吾「ええっ!?おっ…落ち着け甘粕!おれオトコだぞ!?」 甘粕「そりゃそうだ。こんなモンついてるしな」 ぎゅっ。 大吾「やあぁっ!(ビクビクッ)」 甘粕「何だよ即効だな、おい。ヤル気パンパンじゃねー」 大吾「うぁっ…やっ…んでだよぉ…こんなっ」 甘粕「んー?誘ってきたのお前だし、それなら美味しく頂こうかと」 大吾「っからって…ヤダッ…うぅ…っ(嗚咽)」 甘粕「んだよ…泣く程イヤかよ(ムッ)」 大吾「ヤに決まってんっ…う…おれがっ…ムカつくからって…イヤガラセでこんなのすんなよぉ…っ」 甘粕「…お前、ほんっとバカだな」 大吾「どーせバカだよっ!も…ヤダ…はなせ…って」 甘粕「やめねーよ(微笑)」 グイッ! 大吾「ああっ!!あ…ぅ…あまか…す?(涙目)」 甘粕「お前さ…そんな泣く程オレのこと好きなの?」 大吾「へ?…なっ…んのこと(かああぁぁ〜)」←バレバレ 甘粕「よしよし、泣くなっての。あ、違う意味で啼く分にはかまわねーけどな」 大吾「何言ってんだよぉ〜」 甘粕「オレが2年も渾身の理性で散々我慢してきたってぇのに、カワイイ顔で煽りまくりやがって…ま、お前の気持ちがハッキリ分かったんだからオレも遠慮しねーぞ?」 大吾「えっと…それって…その…(赤面)」 甘粕「いくらお前がバカだからって、分からねーとか言ったらぶん殴るぞ(睨み)」 大吾「だからっ…あまかす…も?(上目遣い)」 甘粕「ホラ(グイッ)」←ナニ押しつけてんだ(笑) 大吾「あっ…うそぉ(真っ赤)」 甘粕「生憎オレはゲイじゃねーからな、オンナだったらともかく好きでも何でもねーヤツ相手に勃ったりしねーからな」 大吾「う…うん…(照)」 甘粕「んじゃ、大人しくヤラしいコトさせろ」 大吾「あのっ!ちょっと訊きてーんだけどぉ」 甘粕「あ?何だよ」 大吾「もしかしておれが…下なの?」 甘粕「お前男同士でどーヤんのか分かるのか?」 大吾「…よく分かんねー」 甘粕「オレは知ってる。それにオレはお前に抱かれたいなんてコレッぽっちも思ってねーよ…ヤリてぇんだよ、テメェん中にコイツをメチャクチャぶち込みてーの」 大吾「お前っ…ヤラしすぎだっ!!(真っ赤)」 甘粕「あー、もうゴチャゴチャ言うの終わりだっ!ヤルったらヤル!!(奮)」 大吾「うわわわっ!甘粕いきなり脱がすなっ!!」 甘粕「大人しくしやがれ!お前だって気持ちイイの好きだろ?」 大吾「好きだけど…」 甘粕「んじゃ、オレ相手じゃねーと勃たなくなるかもな〜」 大吾「うわ、何その自信!」 甘粕「オレってさ、結構一途でしつこいんだよ…覚悟しやがれ(微笑)」 大吾「…望むところだっての(ニッ)」 PPPPP… もぞもぞ… P☆ 甘粕「ふぁ〜っ!朝か…コーヒー飲みてぇな(伸び)」 チラリ 甘粕「おい、朝比奈!起きろよ!」 しーん。 甘粕「ったく…寝起き悪ぃ。良くこれで消防やってられるよな(溜息)」 ポンポン☆ 甘粕「あーさーひーなーっ!とにかく起きろって!」 もぞっ… 甘粕「…おい、起きてんじゃねーか」 ぐいっ! 甘粕「ん!?」 ぐぐぐぐぐーっっ!! 甘粕「てめぇ…何ムキになって布団に潜り込んでんだよ(怒)」 大吾「………。」 甘粕「このっ…バカ比奈っっ!!」 バサッ! 大吾「うわわっ!何すんだよっ!!(真っ赤)」 甘粕「さっさと起きねーのが悪い」 大吾「うっ…うっせーっっ!!」 バサッ!←布団籠城 甘粕「おまっ!何また潜ってんだよ!?起きろって言っただろーがっ!!」 しーん。 甘粕「ふーん…(ニヤッ)」 大吾「………。」 甘粕「朝比奈…昨夜のことはちゃーんと覚えてるよな?」 大吾「―――っっ!(ビクッ)」 甘粕「で?後悔しちゃってる訳だ…そっか(哀)」 大吾「………。(汗)」 甘粕「…そうだよな。酒飲んだ勢いで…って言えば言い訳にもなるし、オレの顔見たくない程…そんなにヤだったのか」 ガバッ! 大吾「ちっ…違うってっっ!!(焦り)」 甘粕「ほぅ?んじゃなーんでかな??(ニンマリ)」 大吾「あーっ!甘公ダマしたなぁ!!」 甘粕「人聞き悪いこと言うな。お前が無視するからだろ?」 大吾「だって…」 甘粕「だって?何だよ?」 大吾「何かっ…分かんねーけど…恥ずかしいんだよっ!!(真っ赤)」 甘粕「へぇ…(じろじろ)」 大吾「み…見るなよぉ」 甘粕「んな今更隠したって。昨夜隅から隅まで全身…それこそお前が知らねーようなトコまで、じ〜っくり見たんだけどな?」 大吾「なっ!?(愕然)」 甘粕「そりゃぁそうだろ?何説明してもらいてーの?(ニヤニヤ)」 大吾「するな、バカッ!」 甘粕「あ、かっわいくねーな…昨夜の朝比奈は素直で可愛かったのに。オレにぎゅっとしがみついてお強請りなんかしちゃったりして…」 大吾「わーっわーっ!!(耳塞ぎ)」 甘粕「で?どうだったよ」 大吾「へ?何が??(きょとん)」 甘粕「お前な…まぁ、いいや。気持ちよかった?」 大吾「う…よかった…けど…すっげー痛かった(赤面)」 甘粕「でも最初だけだったろ?その後スゴかったもんなぁ、お前(遠い目)」 大吾「何思い出してんだよっ!!」 甘粕「それよりシャワー浴びてこいよ、まだチェックアウトまで時間あるから。オレは寝る前に浴びたけど、お前気絶しちまったから身体拭いてやっただけなんだよ」 大吾「おれ気絶したのか…」 甘粕「…失神するほどヨカッた?(ニッ)」 大吾「知らねーよっ!!(真っ赤)」 甘粕「ほら、さっさと行ってこいよ」 大吾「ん…そうする(もぞもぞ)」 甘粕「お前の服、洗面所の所に置いてあるから」 大吾「おう…よっ…と!」 ズキッ☆ 大吾「痛っ…こ…腰に力入んね…(涙目)」 甘粕「あんだけ腰振ってオレのモン咥えこめばなぁ…でも切れてなかったから安心しろ」 大吾「甘粕って…そんなヤツだったの?(呆れ)」 甘粕「何だよ、そんなヤツって」 大吾「エロオヤジ(ぼそっ)」 甘粕「助けてやんねーぞ(怒)」 大吾「誰のせいだよっ!!」 甘粕「仕方ねーな…ほら肩掴まれよ」 大吾「うん…ぃってぇ………あっ!(赤面)」 甘粕「どうした?」 大吾「何か…出て…きたっ」 甘粕「あー、いっぱい出したからなぁ(しれっ)」 大吾「うううっ…気持ち悪ぃ」 甘粕「あーさひな♪(ぼそっ)」←耳元 大吾「な…何だよっ(ビクビクッ)」 甘粕「お前…自分で出来る?オレが洗ってやろうか?」 バッ!!! 大吾「うるせーっ!甘粕もそんな格好してねーでさっさと着替えろ!!」 バタンッ☆ 甘粕「何だよ、動けるじゃん(苦笑)」 チュンチュン… 大吾「あー…あったま痛ぇ」 甘粕「そりゃ、あんだけ酔うぐらい飲めば二日酔いにもなるだろ?」 大吾「ついでに腰もケツも痛ぇけどな(睨み)」 甘粕「それはオレのせいじゃねーだろ」 大吾「何で!?甘粕のせいじゃん」 甘粕「別にオレは強姦した訳じゃねーぞ?(ジロッ)」 大吾「そりゃ…そうだけど…でもっ!おれ…初めてだったんだし、もうちょっと(赤面)」 甘粕「んー…それはお前がカワイイ顔すっから歯止めが利かなかったんだけどな」 大吾「何だよ!おれのせいだって言うのか!?」 甘粕「いや、共同責任…だってオレら『恋人同士』なんだろ?」 大吾「こっ!?(かああぁぁぁっっ)」←茹でダコ状態 甘粕「んだよ?違うって言うのか?(睨み)」 大吾「そっ…そうだ…けど」 甘粕「けど?何?」 大吾「…身体が先ってのはどーなのかなぁって」 甘粕「何だよ…お前手ぇ繋いでデートしてそれから…ってのしたかったのか?」 大吾「そんなことっ!恥ずかしくって出来るかっ!!」 甘粕「そうか?オレは別にいいけど?何なら今やるか」 ぎゅっ。 大吾「うわっ!は…離せって甘粕ぅ〜!!(ブンブン)」 甘粕「腕振り回すんじゃねーよ!(ぱっ)」 大吾「あー…ビックリした(ドキドキ)」 甘粕「…全然恋人らしくねーじゃん(ムッ)」←拗ねてるし 大吾「いきなりなんてムリだよ…なんかまだ信じられねーっつーか(ゴニョ)」 甘粕「あ?何が?」←不機嫌max 大吾「だって…昨日までおれが勝手に甘粕のこと好きだったんだし。好きだからってどうにかなるなんて思ってもなかったからさ…甘粕だって彼女いたじゃん」 甘粕「お陰様でフラれたけどな」 大吾「え?そ…だったの??」 甘粕「お前のことばっか考えてぐるぐるしてたのがバレたんだよ」 大吾「え?おれ!?ええっ!?(焦り)」 甘粕「勘違いすんなよ?アイツにお前のことがバレたとかじゃなくって…やっぱ付き合ってたら自分のこと考えて欲しいモンだろ?要は付き合ってるオトコが違うヤツ…お前だけど、自分と居るのに自分以外の人間を想ってるのって、付き合ってる意味ねーしさ…その辺オンナってカンがいいんだよ(苦笑)」 大吾「でも…それってやっぱおれのせい…(しゅん)」 甘粕「オレとアイツが別れたコトに関係はねーよ。第一、オレら付き合ってた訳じゃねーし…オレが勝手にお前のこと好きになってたんだしな。元々高校卒業してからオレが生活不規則だろ?電話どころか会うのも疎遠になっててさ、向こうにも職場で好きな奴出来てたんだよ。何だかんだ言ってやっぱオンナって自分の側に居てくれる優しいヤツじゃないとダメらしいなぁ」 大吾「そうなの?おれはよく分かんねーけど…」 甘粕「ま、さすがに別れ切り出された時は唖然としたけど…その辺オンナの方が潔いんだよ。さすがに1日はオレも凹んだ(苦笑)」 大吾「そっか…」 甘粕「きっぱり言われたからな『私は私を一番愛して大切にしてくれる人じゃないとダメなの。もちろん仕事よりも、よ?自分を見てくれてる人のことは自分で良く分かるから、士郎くんの目がどこを向いてるか…もう私じゃないよね?それが仕事か誰か別の人かは訊かないけど、私じゃなければ全て同じなの。オンナってね、結局自分が一番可愛いのよ。だから自分が一番幸せに慣れる所じゃないと…士郎くんじゃもうダメなの』だーってさ」 大吾「…なんかスゴイな、それ」 甘粕「アイツのプライドだったのかもしんねーけどな」 大吾「ん…でも何となく分かるかも」 甘粕「はぁ?お前がか!?」 大吾「やっぱさ、必要とされたいじゃん。そうすれば自分の存在意義とか…確かめられるじゃん」 ぺた。 大吾「熱なんかねーよっ!(怒)」 甘粕「そうか?あんま頭使うと知恵熱出るぞ」 大吾「もうっ!何だよ〜っっ!!」 甘粕「…朝比奈」 大吾「え…何?」 甘粕「オレはお前が必要だけど、甘えたりはしねーよ」 大吾「甘粕…(驚)」 甘粕「ま、学校の時みたいにせいぜいオレの後ろくっついてくるんだな(ニヤッ)」 大吾「誰がくっついてたよ!甘公!!」 甘粕「その代わり離してやんねーよ…お前がドコに行っても、誰と居ようとな」 大吾「…バカ(照)」 甘粕「そんだけ覚悟しろよっていうこと」 大吾「そんなの…おれだって誰にもやんねーよっ!」 甘粕「お前って…独占欲強い?」 大吾「お前もだろ!」 甘粕「オレ?そうでもなかったんだけど、朝比奈だけは別みたいだな」 大吾「…すっげー恥ずかしいヤツ」 甘粕「昨夜散々恥ずかしいことし合った仲だろ?(ニヤッ)」 大吾「それが恥ずかしいって言ってんの!!」 甘粕「んだよ…『恋人』なのが恥ずかしいって?」 大吾「だーかーらー!慣れてねーんだって…」 甘粕「成る程ね…じゃ、慣らすか!」 大吾「は?何がだよ??」 甘粕「せっかくの非番だしな」 ガシッ! 大吾「な…なに?(怯え)」 甘粕「これからオレんち言ってお前が慣れるまでヤリまくるんだよ(ニンマリ)」 大吾「なにーーーっっ!?」 甘粕「あ、動けなくっても大丈夫だぞ?なんなら明日出張所には車で送ってやるし」 大吾「ちょっ…おれ身体がっ!(焦り)」 甘粕「やっぱなぁ〜、こういうのは慣れるより慣れろだ、うんうん」 大吾「おい、甘公!何勝手に納得してんだよ〜!!(脂汗)」 甘粕「まだまだ開発してやるから覚悟しろよ〜♪」 ずるずるずるずる… 大吾「甘粕のばかやろーっ!!(号泣)」←でも惚れた弱み(笑) |