最強のお年玉? |
たったったっ ガンガンッ☆ 八戒「はい?」 ガチャ☆ 悟空「八戒〜っ!明けましておめでと〜♪」 八戒「悟空、明けましておめでとうございます。随分と荷物があるようですね?」 悟空「あ、えっと…これ『おねんが』ってヤツ!(ずい)」 八戒「お年賀…ですか?(ぱちくり)」 悟空「うんっ!三蔵がね『後でナニ言われるかわかんねーから、とりあえず持っていけ』って」 八戒「…三蔵は一言余計なんですよねぇ(微笑)」←笑ってない 悟空「何かねぇお茶だってゆってた!」 八戒「そうですか。まぁ、せっかく悟空が一生懸命持ってきてくれたんですし、ありがたく頂きますね」 悟空「うんっ!(ニコッ)」 八戒「悟空走ってきたんですね?それじゃ喉乾いたでしょう。今お茶とお菓子持ってきますね」 悟空「わぁ〜い♪あれ?悟浄はいないの??」 八戒「悟浄…ですか…(チラッ)」 悟空「え?何??(キョロ)」 悟浄「………。」 悟空「何だ、いるんじゃん!ご〜じょぉ〜っ!!(ドスッ)」 悟浄「ぐえっ!何すんだよ、このチビ猿!!」 悟空「サルってゆーな!エロゴキがっぱ!!」 悟浄「あーっ!もうっ!!お前に構う気力今はね〜の〜(ふて寝)」 悟空「悟浄?どーしたんだよ?食い過ぎ??」 悟浄「お前と一緒にすんなよ、胃袋サル」 悟空「何だよっ!心配して損したっ!!(ぷいっ)」 悟浄「も、俺のことはほっといてくれ(拗ね)」 悟空「悟浄…マジでどうしたんだよ?八戒にお仕置きでもされたのか?」 悟浄「ぶっ…何でそーなるんだよっ!!(赤面)」 悟空「ん?違うの??(首傾げ)」 八戒「悟空、お茶持ってきましたよ〜」 悟空「うん…悟浄は?」 悟浄「俺はいーのっ!(ふて腐れ)」 ぽてぽてぽて 悟空「なぁ、八戒?悟浄どーしちゃったの??」 八戒「全く…おっきな身体して、子供みたいに拗ねてしまって(苦笑)」 悟空「何かあったの?」 八戒「大したことではないんですよ?」 悟浄「俺には大したコトなんだよっ!!」 八戒「ダ・メ・で・す!悟浄…あなたいくつだと思ってるんですかぁ?(溜息)」 悟浄「うっ…なぁ、はっかいぃ〜vvv(猫なで声)」 八戒「………知りません」←理性震度7 悟浄「何だよっ!八戒のけぇ〜ち〜〜〜っっ!!(ぷいっ)」 悟空「なぁなぁ、八戒(くいくい)」 八戒「何ですか?悟空」 悟空「さっきから悟浄何拗ねてんだ?ずっとソファに懐いてるし(首傾げ)」 八戒「いえね、すっごく下らないことなんですよ?第一悟浄は大人なんですよ!?」 悟空「えっと…大人がしちゃいけないことを言ってるの?」 八戒「そうですっ!あ、そうだ…悟空ちょっと待っててくださいね♪」 悟空「うん?」 カタン… 八戒「はい、悟空にお年玉です(ニッコリ)」 悟浄「あ゛ーーーーっっ!!!(叫)」 悟空「お年玉…って何?(きょとん)」 八戒「おや?三蔵からは貰ってませんか?」 悟空「三蔵から?」 八戒「ええ。お年玉というのはお正月の慣習の一つでして…まぁ、子供が大人から貰えるご祝儀というかお小遣いなんですけどね」 悟空「俺…子供じゃねーもん」 八戒「いえ、この場合は成人していないってことですから(苦笑)」 悟空「ふーん…三蔵からお小遣いは貰ったけど。何も頼んでないのに珍しいなぁと思ってたんだけど」 八戒「三蔵ってば」 悟空「何で?って訊いたらお菓子でも買えって…もしかしてお年玉だったのかなぁ」 八戒「多分そうですよ…妙なところで照れ屋さんですねぇ、三蔵も」 悟空「そっか…あ、でも八戒!コレいいの?」 八戒「ええ、大したお金じゃないですけどね」 悟空「そんなことないよっ!一生懸命考えてから遣うから…ありがとうっ!(ぎゅっ)」 八戒「いえいえ、どういたしまして(ニッコリ)」 悟浄「ゴホゴホッ(咳き込み)」 八戒「………何ですか?悟浄」 悟浄「サルだけずりぃ(ぼそっ)」 八戒「ですからっ!悟浄はりっぱな大人でしょう!?お年玉は未成年だけです!!」 悟浄「いいじゃぁ〜ん!俺未成年の時に貰ったことねーんだから、今まとめて貰ったってよぉ〜」 悟空「え?何?悟浄お年玉欲しいの?(驚)」 八戒「そうなんですよ…それでずーっと拗ねているんですよ?大人なのにねぇ(溜息)」 悟空「何か…情けないぞ悟浄」 悟浄「うっせっ!俺には死活問題なんだよ!!」 悟空「しかつぅ?(首傾げ)」 八戒「悟浄がちょっと引き際誤って勝手に大負けしちゃったんでしょう?自業自得じゃないですか(ニッコリ)」 悟空「え?賭け事のこと??」 悟浄「だーかーらぁ〜、お小遣いなくなっちゃったから、ちょこーっと欲しいなぁー?(上目遣い)」 八戒「また稼げばいいじゃないですか(きっぱり)」 悟浄「元手がねーんだよっ!!」 悟空「そんなに必要なら俺の…」 悟浄「え?マジ!?」 八戒「だめですっ!!悟浄?悟空にまでこんなこと言われて情けなくないんですか?(睨み)」 悟浄「だから…増やしたらちゃんと返して…」 八戒「……………悟浄?(微笑)」←黒 悟浄「はい…冗談です(怯え)」 八戒「仕方ないですねぇ…(溜息)」 悟浄「えっ!?(期待)」 八戒「この際ですから資金援助しましょう…但しタダでは貸しません」 悟浄「タダじゃないって…」←イヤな予感 八戒「キチンと担保を頂きます」 悟浄「担保って…もしかしてもしかしなくても(冷や汗)」 八戒「もちろん、悟浄ですvvv(ニッコリ)」 悟浄「横暴だーっ!元はと言えば俺が賭場で稼いだ金じゃねーかよっ!!」 八戒「いえ、コレは違います。僕がちょっとした内職で稼いだお金ですから」 悟浄「…造花作りとか封筒貼り?」 八戒「何ですかそれは…違いますよ!街の洋菓子店でクリスマスにケーキのデコレーションを手伝ったり、街の料理屋でおせち料理の仕込みを手伝ったりして得た臨時収入です」 悟浄「いつの間に…」 八戒「是非にと頼まれましたので」 悟空「あ、あん時のお裾分けだよな!美味しかったなぁ(涎)」 八戒「と、言うことで僕のヘソクリですから…どうします?悟浄」 悟浄「うううぅ〜(悩)」 八戒「そんな悩むことですかぁ?別に悟浄を縛るとか吊るすとか、器具で拘束するとかヘンなモン挿れるとか!言ってないでしょう?(爽やか笑顔)」 悟浄「スル気かーっっ!!(怯え)」 八戒「………警戒しすぎですよ(遠い目)」 悟浄「何で視線逸らすんだよ?」 八戒「悟浄が元手が欲しいなら協力するって言ってるんじゃないですか(微笑)」 悟浄「う…でもっ…」 八戒「僕は全然困りませんから(トドメ)」 悟浄「うううぅぅっ…………………………………お願いします(脱力)」 八戒「あ、勿論勝ち分の30%は上乗せして下さいねvvv」 悟浄「なっにぃっ!」 八戒「悟浄?(ニッコリ)」←黒オーラ全開 悟浄「…頑張って稼ぎまぁ〜っす(涙)」 悟空「…何か忙しそうだね?俺帰ろうか??(キョロキョロ)」 悟浄「帰るなっ!夜までいろ、なっ!?(縋り)」 八戒「すみませんねぇ…これからものすっごく忙しくなってしまって。お詫びに明日ケーキ焼きますから」 悟空「うんっ!分かった!!明日また来るから♪(ニコッ)」 悟浄「おい、コラッ!何買収されてんだよっ!!(焦り)」 悟空「そんじゃ、まったね〜♪」 悟浄「ごくうーーーーーっっ!!」 バッタン☆ 八戒「…さてと」 悟浄「うっ…えっとぉ…八戒さん?(後ずさり)」 八戒「何でしょう?(微笑)」 悟浄「まだお日さまがあーんなところにある昼間なんですけどぉ…」 八戒「夕方じゃ悟浄も賭場に行かなければいけませんから、丁度いいですよねぇ」 ガッ!!←足引っ掛け 悟浄「うわっ!ってぇ…」 八戒「…悟浄?(微笑)」 悟浄「あ…お…俺まだシャワー浴びてねぇし…」 八戒「じゃ、一緒に入りましょうか(ニ〜ッコリ)」 ガシッ!!! 八戒「もー、隅から隅までピッカピカにしてげますからね〜フフフフ(黒)」 悟浄「うぎゃあああぁぁぁっっ!!(悲鳴)」 |
昼下がりの疑惑 |
ギシ… 三蔵「…一服するか」 ゴソゴソ 三蔵「チッ…煙草切れてやがる。仕方ねぇ」 ガタン☆ ガチャッ スタスタスタ… ぴた。 三蔵「ん?何だぁ!?この泥は??(じぃ…)」 スタスタスタスタスタスタスタ ガチャッ! 三蔵「おい、猿!何廊下泥だらけにしてやがんだっ!(怒)」 悟空「あ…さんぞ(涙目)」 三蔵「…何かあったのか?(眉顰め)」←不穏 悟空「っ…何でもないっ!」 三蔵「それが何でもないってツラかよ。俺に隠し通せる訳ねーんだから、さっさと言え」 悟空「ホントだもん…俺がガマンすればいいだけだし(俯き)」 三蔵「…誰かに何か言われたのか?(溜息)」 悟空「ううん…違う。それにそんなの慣れてるし」 三蔵「じゃぁ、何なんだ?」 悟空「だから何でも…」 三蔵「何でもなくて泣くのか、テメェは(イライラ〜)」 悟空「えっ…あれ?(ゴシゴシ)」 三蔵「バカッ!擦るんじゃねー、目にばい菌が入る」 悟空「ばいきん?(首傾げ)」 三蔵「自分の手を見てみろ(頭痛)」 悟空「て…(にぎにぎ)」 三蔵「そんな泥だらけの手で、目なんか擦るんじゃねーって言ってるんだよ」 悟空「そっか…。んじゃ俺手ぇ洗ってくる(クルリン☆)」 三蔵「待て!(グイッ!)」 悟空「ぐえっ!?何だよぉ〜、さんぞぉ(プクッ)」 三蔵「手だけじゃねーだろーがっ!」 悟空「ほぇ?」 バッシイイィィーンッッ!! 三蔵「頭から爪先まで泥だらけなのが分かんねーのかっ!(激怒)」 悟空「……………いひゃい(涙)」 三蔵「ったく…」 ぐっ! 悟空「痛っ!ぐる゛じぃ〜〜〜!!(じたばた)」 ずるずるずるずる〜 悟空「ちょっ…さんぞっ!ドコ行くんだよぉ!?」 三蔵「ウルセーぞ!サル、黙ってろ!!(怒)」 すたすたすたすた… ずるずるずるずる〜 ガチャ☆ ぽい。 悟空「うぎゃっ!(転がり)」 三蔵「…脱げ」 悟空「ええっ!?」 三蔵「何だよ…さっさとしろ(睨み)」 悟空「やだっ!まだ外こんな明るいのに何考えてるんだよっ!!(赤面)」 三蔵「バカ猿!汚ねぇから風呂入るんだろーが」 悟空「あ…あれ?」 三蔵「…ナニ期待してんだよ?(ニヤッ)」 悟空「おっ俺…べべべべ別に期待なんかっ!(わたわた)」 三蔵「バカッ!腕振るんじゃねーっ!泥が飛ぶ!!」 悟空「あ…ゴメン(しゅん)」 三蔵「いいから、さっさと入ってこい」 悟空「ん…わかった(もじもじ)」 三蔵「何トロトロやってんだよ…俺に洗って欲しいのか?(ニッ)」 悟空「ちっ…違うってばっ!!(真っ赤)」 三蔵「…おやつ食う時間なくなるぞ?」 悟空「え!?あ…うそっ!(ゴソゴソ)」 ぽいっ! ぽ〜いっ! 三蔵「おい!服はちゃんと籠に入れろ!!(怒)」 悟空「後でやるって!」 ぱたん。 三蔵「…ったく、世話の焼ける(溜息)」 ぽてぽてぽて… 悟空「さんぞ〜、出たよ(ふきふき)」 三蔵「ちゃんと頭拭いてから来いって言ってるだろーが」 悟空「さんぞぉ!拭いて拭いて〜♪」 三蔵「ざけんな!何で俺が…」 悟空「っくしゅん!!」 三蔵「………。」 ぱさっ… ワシャワシャワシャワシャ… 悟空「気持ちい〜vvv」 三蔵「髪長ぇから乾くのにも時間掛かるんだ。そのまま放って置いたら風邪ひくだろ」 悟空「…心配してくれんの?」 三蔵「てめぇが風邪引いたら誰が面倒みるんだ?メンドくせぇ」 悟空「迷惑…だよね?(しゅん)」 三蔵「…そう思うなら、元気ぱんぱんで外で遊んでろ」 悟空「うんっ!(ニコッ)」 三蔵「チッ…」 悟空「ねーねー、髪乾いたら後ろ結んで!」 三蔵「ああ。ソレが終わったら掃除だからな」 悟空「そうじ?(首傾げ)」 三蔵「あっちこっち泥だらけのまんまだろーがっ!!(怒)」 悟空「うー…分かったよぉ」 悟空「さんぞ〜、掃除終わったよ」 三蔵「…そんなもんだろ。手ぇ洗ってこい」 悟空「今日のおやつ何?(ひょい)」 三蔵「手ぇ洗ってからだ!(ベシッ)」 悟空「…は〜い」 三蔵「それにしても…これだけ甘いモンがあると、見るだけで胸焼けがするな(眉顰め)」←用意したクセに(笑) たったったっ 悟空「洗ってきたっ!(パッ)」←見せびらかし 三蔵「…いーから座れ」 悟空「お・や・つ〜♪なになに?」 三蔵「黒糖まんじゅうだ」 悟空「まんじゅう…」 ポロッ 三蔵「お、おい!?(焦り)」 悟空「まんじゅうぅぅ〜〜〜っっ(涙)」 三蔵「何まんじゅう見て泣いてんだよ!?」 悟空「だって…うええぇぇっっ!!(号泣)」 三蔵「何があったんだ?落ち着けって(困惑)」 悟空「さんぞおぉぉぉ〜〜〜っっ!!!」 ぽふ。 三蔵「泣いてるだけじゃ分かんねーだろ?(ポンポン)」 悟空「ひっく…さんぞがっ…やさしぃ〜!ヘンだぁ〜!!(涙)」 三蔵「…てめぇ(ひくっ)」 バッシイイィィーンッ!! 悟空「うぎゃっ!!(頭抱え)」 三蔵「コロスぞ、バカ猿(激怒)」 悟空「びえええぇぇ〜っっ!さんぞぉが意地悪するうぅぅぅ〜〜〜っっ!!(号泣)」 三蔵「あー、もぅ!めんどクセー(眉顰め)」 悟空「うえっ!さんぞぉが怒゛っだぁ〜〜〜!!」 三蔵「…悟空、口開けろ」 むぐ。 悟空「………。(もぐもぐ)」 三蔵「ったく…」 ごくん。 悟空「おいし〜♪」 三蔵「いーから、とりあえずまんじゅう食っとけ」 悟空「うんっ!いっただきま〜っすvvv」 三蔵「何なんだよ、一体(溜息)」 悟空「三蔵は食わねーの?(もぐもぐ)」 三蔵「口に物入れながらしゃべるんじゃねー。食うに決まってんだろ、全部食うな!」 悟空「ん。分かったぁ(ごくん)」 三蔵「それにしても…何でまんじゅう見て泣いたりしたんだ?」 悟空「だって…思い出しちゃったら…くやしくてっ(俯き)」 三蔵「はぁ?くやしい??」 悟空「せっかくさ…八戒に…」 三蔵「…八戒?(ピクッ)」←不機嫌 悟空「限定品が…」 三蔵「…訳が分からん(眉顰め)」 悟空「悟浄のばーか」 三蔵「???あのな、悟空(頭痛)」 悟空「なに?(きょとん)」 三蔵「今日、何があったのか…最初っから話せ」 八戒「すみませんねぇ、悟空。荷物持ち手伝ってもらって」 悟空「ううんっ!いつも八戒には美味しいおやつもらってるし、これぐらい何でもないから!(ニコッ)」 八戒「助かりましたよ〜、悟空と会えて。足りないものを揃えてたらこんな荷物になってしまって、どうしようか途方にくれてたんですよ」 悟空「八戒のところに行こうと思ってたからさ。んじゃ、ちょうど良かったね〜」 八戒「ええ、家に戻ったらお菓子作ってお茶にしましょうね」 悟空「わぁ〜い♪」 ふわ〜 悟空「ん?なんかすっげーいい匂いがする〜(くんくん)」 八戒「甘酸っぱい匂い…ですねぇ(キョロ)」 悟空「ねぇねぇ、八戒?」 八戒「何ですか?悟空」 悟空「あそこ…いっぱい人が並んでるけど何だろう?(首傾げ)」 八戒「えっと…ああ、あそこですね」 悟空「なになに?」 八戒「いい匂いの元ですよ。行って見ますか?」 悟空「うんっ!」 たったったったっ… ぴょこっ! ぴょこっ! 悟空「うー…人が多くて見えない〜」 八戒「最近流行ってる『イチゴクリーム饅頭』のお店ですよ」 悟空「いちごくりーむまんじゅう?(きょとん)」 八戒「フワフワのスポンジの中にイチゴクリームが入っていて、外側をイチゴ生地のお饅頭の皮で包んであるお菓子なんですよ。今すごい人気があるらしいんです」 悟空「へぇ…旨そうだなぁ(涎)」 八戒「…買って行きますか?(微笑)」 悟空「え!?でも…」 八戒「いいんですよ。荷物持ちもして貰ってるんですし、お駄賃ということで」 悟空「はっかいぃ〜vvv(うるうる)」←餌付け 八戒「それにしてもすごい混んでますねぇ…」 店員「申し訳ございませんっ!イチゴクリーム饅頭、本日分は終了してしまいました〜っ!」 悟空「えええぇぇぇっっ!?(愕然)」 八戒「あー…ちょっと遅かったですかぁ」 悟空「…すごい美味しいんだろうな。売り切れちゃうぐらいだし(ガックリ)」 八戒「うーん…(思案)」 悟空「何か…腹減っちゃたな」 八戒「悟空、もう少し荷物持てますか?」 悟空「え?うん…大丈夫だけど??」 八戒「それじゃ、『イチゴクリーム饅頭』の材料買って行きましょう(ニッコリ)」 悟空「え!?八戒作れるの?」 八戒「やってみないと分からないですけど…僕、何回か食べたことありますから大体どんなものかは覚えてますしね」 悟空「ほんと!?(キラキラ☆)」 八戒「それじゃ、材料揃えましょうね」 悟空「大丈夫!任せて!俺全部持てるから!!」 八戒「じゃ、行きましょうか」 悟空「うんっ!!」 八戒「えーっと…悟空、イチゴすり潰せました?」 悟空「…こんなんでいい?」 八戒「あ、じゅうぶんですよ。それじゃこのクリームと混ぜてもらえますか?」 悟空「分かった!」 八戒「えーっと…型はこれぐらいでいいですね」 悟空「ん?2つあるの??」 八戒「ええ、スポンジと皮の部分と二層にしますからね。あ、そのクリーム下さい」 悟空「はい!」 八戒「後は、蒸篭で蒸したら絞り袋でクリームを中に詰めて出来上がりですからね」 悟空「へへっ…楽しみだなぁ〜」 八戒「蒸しあがって、しばらく冷まさないとなりませんけどね」 悟空「何で?フカフカの蒸したてじゃダメなの?」 八戒「冷まさないと中のクリームが溶けてしまうんですよ」 悟空「そっかぁ…ガマンガマン(涎)」 八戒「火加減を…これでよしっと!蒸し上がるまでお茶でも飲みましょうか(ニッコリ)」 悟空「うんっ!」 八戒「それじゃ、テーブルで待っててくださいね」 悟空「そう言えば…悟浄は?(きょろ)」 八戒「帰ってきたのが早朝でしたから、まだ寝ていますよ」 悟空「え〜?だってもう1時だぞ?寝すぎじゃねーの?(首傾げ)」 八戒「…まぁ、正確にはそれから3時間後に眠ったんですけどね」←あれ? 悟空「へ?」 八戒「あー、何でもないです。ちょ〜っといっぱい動きすぎて疲れちゃってるんですよ♪(鬼)」 悟空「ふぅん…そうなんだ」 PPPPP… 悟空「八戒?何か鳴ってるよ〜」 八戒「あ、蒸しあがったみたいですね。ちょっと見てきます」 悟空「楽しみだなぁ〜♪」 八戒「悟空、美味しそうにできましたよ〜」 悟空「ほんと!?(嬉)」 八戒「今、そっちに持って行きますからね」 悟空「早く早くっ!はっかいぃ〜♪」 八戒「ほら、どうですか?」 悟空「うわぁー…フワフワだぁ(感動)」 八戒「このまま暫く冷ましてと…その間に詰めるクリームもカスタードをもう1種類作りましょうか?」 悟空「うんっ!作る〜!!」 ぱたぱたぱた… ガチャ☆ 悟浄「くぁ〜〜〜っっ!チクショ…八戒のやつぅ〜!玄関先で襲いやがって。まだ腰がギシギシしやがる(寝ぼけ)」 ぴた。 悟浄「ん?何だぁ…コレ。饅頭??」 つんつん☆ 悟浄「…腹減ったな。いっただき〜♪」 ぱく。 悟浄「んー?イチゴ味の蒸しパンか?結構旨いじゃん(もぐもぐ)」 ごくん。 悟浄「んー…何か喧しいな。サルが来てんのか?」 ぱく。 もぐもぐもぐ… ダダダダダダダダダダ〜 悟浄「何だ?ウルセー…」 スタンッ! 悟浄「あっ!てめっ、たぬきっ!!何テーブルに乗っかってやがるっっ!!!(怒)」 バグバグバクバク… 悟浄「コイツッ!何畜生のくせに生意気に食ってやがんだよっ!このっ!!」 ブンッ! スカッ☆ 悟浄「クソだぬきーっっ!!(叫)」 八戒「悟浄?起きたばっかりで何騒いで…」 悟浄「お、はっかいぃぃ〜っっ!このバカたぬきのヤツがっ!!(ビシッ☆)」 悟空「ああああぁぁぁっ!!まんじゅうがっっ!!!(愕然)」 悟浄「あ?饅頭って…この蒸しパンか??」 八戒「悟浄…(ニーッコリ)」←ブリザード 悟浄「はっ…はいぃぃ〜っっ!?(ビクッ)」 八戒「ちょっと…」 グイッ! 悟浄「なっ…なに―――――(怯)」 うちゅううぅぅぅぅーーーーーーっっ!! 悟浄「んぐっ?ううううう〜〜〜っっ!!!(じたばた)」 っぽん! 悟浄「な…いきなり何しやがんだよっ!!(涙目)」←窒息 八戒「悟浄、貴方つまみ食いしましたね?」 悟浄「へ?蒸しパンなら食ったけど…」 悟空「何で食うんだよっ!バカエロガッパ!!(喚き)」 悟浄「何でって…すっげー腹減ってたから」 悟空「あれはっ…八戒が俺のためにわざわざ作って…っ(涙)」 悟浄「お…おい!何も蒸しパンぐれぇで泣かなくたって(焦り)」 八戒「僕、いつも言ってますよね?『つまみ食いはやめて下さいね』って(微笑)」←ツンドラ気候 悟浄「あー…えっとぉ…そうだったかなぁ〜(視線逸らし)」 八戒「…悟浄」 悟浄「はい、すみません(脂汗)」 八戒「それと…たぬたぬ?」 たぬき「―――――っっ!(ビクッ)」 八戒「勝手に家の中に入って食料を荒らしたりしたら…どうなるか分かってますよね?(ニ〜ッコリ)」 たぬき「………。(震え)」 八戒「折角悟空のために作ったのに…もう1個も残って無いじゃないですか(溜息)」 悟空「うっ…ひでぇよぉ(えぐえぐっ)」 八戒「悟浄、たぬたぬ」 悟浄「はいっ!?」 たぬき「―――っ!?」 八戒「…お仕置きですよ(微笑)」←黒 悟浄「んなっ!?(真っ青)」 ダッ!(逃走) 悟空「あっ!たぬき!!てめぇ、逃がすかぁっっ!!!(叫)」 バアァァンッッ!! 八戒「…逃げましたか。無駄なのにねぇ」 こそこそ… 八戒「…悟浄?」 悟浄「うっ…(硬直)」 八戒「どこに逃げるおつもりですか?」 悟浄「いや…まだ早いから、もーちょっと寝ようかなぁ〜って(脂汗)」 八戒「そうですか。それじゃ、当分ベッドから起きあがれないぐらいに、たーっぷりと寝かせてあげましょうか(微笑)」←あ。 悟浄「ひっ!?(怯え)」 八戒「覚悟してくださいね…お仕置きですからvvv」 悟浄「いやあああぁぁぁっっ!!!(絶叫)」 悟空「そんですっげー頭きたから、たぬきのヤツ追っかけていったらアイツ反撃に出やがって(ブツブツ)」 三蔵「…八戒のヤツ、人のモン勝手に餌付けしやがって(怒)」←心狭っ! 悟空「えづけ?(首傾げ)」 三蔵「何でもねーよ。で、どこもケガはねーのか?」 悟空「んー?ちょこっと引っ掻かれたりケリ入れられたけど避けたから、そんなに大したことないよ。それに噛みついてやったしっ!(ぐぅ)」 三蔵「お前が噛みついてどーすんだよ…ったく、サルだな(呆れ)」 悟空「もぅっ!またサルって言う!!(プンスカ)」 三蔵「とりあえず見せて見ろ」 悟空「え?えーっとぉ…腕と脚の所ちょこっとだよ?」 三蔵「フン…大したことねーな」 ぐいっ! 悟空「うわっ…」 ピチャ… 悟空「さっさささささんぞっ!?(真っ赤)」 三蔵「…これぐらいのキズ、舐めるだけで十分だろ(ニヤ)」 悟空「舐めなくったって…平気だよぉ(もじもじ)」 三蔵「消毒ぐらいしたほうがいいだろ?(しれっ)」 悟空「消毒って…」 グイッ! ガッターーーンッッ!! 悟空「いってぇ〜!三蔵何すんだよ…っ」 三蔵「何って…脚にもあるだろ?キズ(ニヤリ)」 悟空「へ?ちょっ…さんぞっ!いいって!もういいってばっ!!(じたばた)」 三蔵「これぐらいで暴れんじゃねーよ」 ピチャ… ピチャ… 悟空「っう…さんぞ…っ(ビクビク)」 三蔵「…何だよ?」 悟空「そんなトコッ…キズないって…あっ(赤面)」 三蔵「そうか?ココは擦れて赤くなってるし、ココも」 ぎゅ。←おい 悟空「やぁっ!(ビクン)」 三蔵「…腫れてるじゃねーか(ニヤッ)」 悟空「ソコ…違うもんっ!三蔵がっ…」 三蔵「俺が?」 悟空「三蔵が…舐めるから…っ(俯き)」 三蔵「俺が消毒してるのはコッチのキズなんだが?」 ピチャ… 悟空「ひゃっ…(ビクビク)」 三蔵「フン…服で見えねー所も消毒しないとダメみてぇだな(微笑)」←確信犯 悟空「あ…さんぞぉ(虚ろ)」←据え膳(笑) ヒョイッ! 三蔵「ちゃんと確かめてやるよ」 悟空「…さんぞぉのバカ(真っ赤)」 翌日。 八戒「ふぅ…やれやれ。ただいま悟浄」 悟浄「………。(ふて腐れ)」 八戒「まったく…ま〜だ拗ねてるんですか?自業自得でしょう」 悟浄「うっせ!知らなかったんだからしょーがねーだろっ!不可抗力だったのに、あんなコトまでシやがって(プイッ)」←どんなコト?(笑) 八戒「ですから、自業自得でしょう?だってつまみ食いした悟浄が悪いんですからね。可哀想に…悟空あんなに落ち込んで。しばらく口訊いて貰えないかもしれませんねぇ(ちらっ)」 悟浄「うっ…ちゃんと謝ればいーんだろっ!(ゴニョ)」 八戒「当然です」 悟浄「…何か納得行かねーなぁ。そういや、たぬきはどーしたんだよ?」 八戒「たぬたぬですか?悟空と戦った後に戻ってきたので捕獲しましたよ」 悟浄「バカだな…アイツ(汗)」 八戒「で、今反省を促す為にサクッとお仕置き中です…フフフフ(黒)」 悟浄「もしかして…あの庭の木にぶら下がってるのって(同情)」 八戒「それにしても…(思案)」 悟浄「そういやぁ、八戒何で手ぶらなんだ?饅頭買いに行ったんじゃねーのかよ。俺の財布からゴッソリ札抜いたクセに〜」 八戒「ええ、行ったんですけどね。昨日のこともありますし、開店時間ぐらいに行けば大丈夫だと思ったんですけど…」 悟浄「まさか売り切れだったとか?」 八戒「その、まさかです」 悟浄「あー!?だって開店って10時だろ?八戒それに合わせて…」 八戒「ええ、10時ちょっと過ぎには着いたんですよ?ところが!」 悟浄「…休業だったとかいうオチ?」 八戒「違いますよ。開店と同時に店にあった『イチゴクリーム饅頭』を全て買い占めていったお客さんがいたらしくって」 悟浄「…それって、もしかして」 八戒「多分、三蔵でしょうねぇ。お店のご主人が買ったお客さんのことを『身なりのイイお坊様』って言ってましたから(苦笑)」 悟浄「はああぁぁ〜、相っ変わらず小ザルちゃんには激甘だこと(呆れ)」 八戒「と、言うよりは僕への当てつけでしょうね…きっと今日僕が買いに来るって踏んで、先手を打ったんですよ」 悟浄「ほんっとぉ〜に呆れるぐれぇ心狭いヤツだな。牽制されちゃった訳ね、八戒さんは(苦笑)」 八戒「まぁ、僕としては悟空が喜んでくれれば問題ないんですけど(ニッコリ)」 悟浄「………あ、そ」 八戒「おや?何不機嫌な声出してるんですか?もしかして焼いちゃいました?」 悟浄「誰がっ!!(赤面)」 八戒「まーまー。そ〜んな真っ赤な顔で叫ばれても…カワイイ人ですねvvv」 悟浄「ぐわっ!鳥肌があぁぁぁっっ!!」 八戒「照れなくってもいいんですよ♪僕が愛しているのは悟浄だけですからねっvvv」 悟浄「ちょっ…ドコ触ってっ!?乗るな!撫でるなっ!昼間っから脱がすんじゃねーっっ!!(号泣)」 |