ラブラブバレンタイン/八浄vir. |
悟浄「あー…最悪(突っ伏し)」 女A「あら?どうしたの〜?」 女B「どこか具合悪いの?アタシが看病してあげるわよ〜」 女C「やだぁ!抜け駆け反対!アタシが看病してあげるから、今晩はうちに来るわよね?」 悟浄「別に具合悪い訳じゃねーんだけど?(苦笑)」 女A「違うの?じゃ、何かあったの?」 悟浄「あったと言うか…これからあるっつーか」 女A「なぁにソレ?」 悟浄「匂いが…な」 女B「え?何か匂いする?香水のこと??」 悟浄「違う違う。人、じゃなくて街」 女C「街の匂い〜?」 悟浄「…胸焼けしそう」 女A「ああ、もしかしてチョコのこと?」 悟浄「おぅ…」 女B「あら?悟浄ってチョコ好きじゃなかったの?」 女C「食べてたわよねぇ?」 悟浄「最近…つーか去年から全然ダメ。体調変わったんだな」 女B「へぇ、そんなモンなの?何だっていきなり…」 女A「あー、もしかして〜」 女B「何よぉ?」 女A「去年のバレンタインにチョコ食べ過ぎてキライになったとか?(微笑)」 悟浄「んー…当たってるけどハズレ(苦笑)」 女C「訳分かんないじゃない、それじゃ」 悟浄「とにかく、チョコの匂いがスゴすぎだって」 女B「まぁ、確かにね。バレンタインも近いから仕方ないんじゃない?」 女A「あら?それじゃ悟浄は今年チョコ受け取ってくれないの?」 女C「え〜?そうなの〜!?」 悟浄「…どうせなら酒の方がいいんだけど」 女B「それじゃいつもと変わらないでしょう?(苦笑)」 悟浄「いいって…義理に金かけるこたぁねーよ。本命はいるんだろ?(微笑)」 女A「あら?アタシは悟浄が本命なんだけど?」 悟浄「それ、何人に言ってるんだよ。本命さんが訊いたら怒るんじゃねー?」 女A「ソレぐらいで怒るような男に惚れたりしないわよ?」 悟浄「はいはい、ごちそーさん」 女B「そういう悟浄はどーなの?(含み笑)」 悟浄「あ?何その笑いは(眉顰め)」 女B「だって〜」 女C「ねー?」 女A「最近はフラフラしてないから悟浄にもとうとう本命が出来たんじゃないかって、もっぱらのウ・ワ・サvvv」 悟浄「ぶっ!(吹き出し)」 女C「あら、図星なの?やぁ〜んヤケちゃう〜〜〜♪」 女B「誰なの!?アタシ達が知ってるコ?」 悟浄「…居るなんて言ってねーだろ?(冷や汗)」 女A「顔に書いてあるわよ?『ラブラブに熱愛してます〜』って(微笑)」 悟浄「誰がだよっ!(赤面)」 女A「こ・の・顔!そーんなに真っ赤にしちゃってたら白状してるのも同じじゃない」 女C「悟浄ってばカワイイ〜♪」 悟浄「ったく…適わねーよなぁ(ブツブツ)」 女B「で?悟浄のハートをゲットした幸運の女神は誰?」 悟浄「…幸運の女神つーか、地獄の凶悪美人(ボソッ)」 女C「はぁ?」 悟浄「いや、何でもねー(コホン)」 女A「あ〜あ〜、悟浄もとうとう人様のモンかぁ。つまんなーい」 女B「たまにはアタシ達も相手にしてよねvvv」 悟浄「…出来ればな(苦笑)」 女C「じゃ、バレンタインは悟浄来ないの?」 悟浄「あー…ヤボ用」 女A「あ、デートね」 悟浄「まぁ、とりあえずそー言うことにしといて(ガックリ)」 女A「???」 くしゅっ。 八戒「…あぁ、もうこんな時間ですか。そろそろ悟浄も帰ってきますかねぇ」 パラッ… パラッ… 八戒「今年はどうしましょう…チョコは去年ムリヤリ特大極甘ケーキを食べさせて以来、悟浄が食べてくれないし」←諸悪の根元 パラッ… 八戒「今年は…少し考えた方がいいのかも(思案)」 パタンッ。 八戒「いっそのこと僕にリボンをつけて『悟浄、僕を貰ってくださいねvvv』なぁ〜んて………逃げちゃいそうですね(苦笑)」 ガタン。 八戒「まぁ、まだ時間もありますし、追々考えればいいかな…さてと、お湯でも沸かしておきましょうか」 そして。 八戒「はぁ…やっぱりアレしかないですよねぇ(思案)」 パラッ。 八戒「いくらお菓子の本見たって、甘くなくてもチョコはチョコでしかないですもんね。悟浄に食べて貰えなければ意味無いし(苦笑)」 パタン。 八戒「…どうせ明日は帰るの遅くなるでしょうしね(溜息)」 カタン。 八戒「喜んで貰えるかどうか…少なくともイヤでは無いでしょう。とりあえず買いに行きますか」 そして当日。 ゴロン… 悟浄「あ〜分かんねー」 ゴロゴロ… 悟浄「…な〜んてな。分かりすぎてイヤ〜ンな感じ」 八戒「悟浄…さっきから何だって床に転がって遊んでるんですか(呆れ)」 悟浄「あー、だってヒマなんだも〜ん」 八戒「全く…珍しく昼前に起きたと思えば。もっと建設的に過ごしてみたらどうですか?」 悟浄「例えば?」 八戒「そうですねぇ…ジョギングするとか庭の手入れをするとか」 悟浄「今日は寒いからパス」 八戒「冬は寒いに決まってます(即答)」 悟浄「なーんだよぉ〜、そんなに邪魔かよ〜(拗ね)」 八戒「そう言う訳じゃないですよ。ただ、そこで転がってられると掃除機掛けられないだけです」 悟浄「…やっぱ邪魔なんじゃん(ムスッ)」 スクッ 悟浄「あ〜、んじゃ天気もいいし昼寝でもすっかなぁ」 八戒「…悟浄ってば。夕方にすぐ出かけるんじゃないんですか?」 悟浄「んー?今日は俺が定休日」 八戒「え!?(驚)」 悟浄「何だよ、その反応は?(チラッ)」 八戒「だって…今日はバレンタインですよ?」 悟浄「知ってるけど?」 八戒「え…だって、酒場で皆さん待ってるんじゃないですか?」 悟浄「何?オンナが待ってるところにノコノコ出かけて貰いてーの?」 八戒「それは…(言い澱み)」 悟浄「………ぷっ!」 八戒「悟浄!?」 悟浄「はははっ…悪っ…冗談だって!誰も待ってなんかいねーよ(苦笑)」 八戒「え?待ってないって…だって去年は」 悟浄「去年は俺忘れてたしな、バレンタインなんて」 八戒「だったら…」 悟浄「だから、今年は前もってご辞退しちゃったの!つってもどうせ義理ばっかだけどな。それにチョコはマジで勘弁!少しならともかく義理ばっかで大量にチョコ貰ったって胸焼けするだけだろ?」 八戒「はぁ…でも義理ばかりだとは限らないでしょう?もしかしたら本気で悟浄に渡したい方が居るかも知れないじゃないですか」 悟浄「ん?でもどうせ貰ったって返せねーし。だったら最初っから貰わねーほうがいいだろ?」 八戒「そんな言い方…」 悟浄「それに…本命チョコは1個で充分」 八戒「え?1個って…」 悟浄「何?八戒くれねーの?(ニヤッ)」 八戒「あ…えっと…(動揺)」 悟浄「八戒…もしかして俺のことは遊びだったの?(首傾げ)」 八戒「そんなことある訳ないじゃないですかっ!!(叫)」 悟浄「だから、くれるんだろ?(ニッコリ)」 八戒「…ええ、もちろんですよ(苦笑)」 悟浄「貰う身でなんだけど、出来れば甘くないのが欲しいなぁ〜」 八戒「チョコはありませんよ」 悟浄「あ?バレンタインなのに!?何ソレ!!(不満)」 八戒「悟浄…食べられないのにチョコが欲しかったんですか?」 悟浄「そう言う訳じゃねーけど…な〜んか寂しいじゃん(拗ね)」 八戒「まぁ、チョコはないですけど代わりにいいモノ用意してありますから、機嫌直して…ね?」 悟浄「いいモノって何?」 八戒「それは…まだナイショです(笑)」 悟浄「え〜!何だよ〜!焦らさないで教えろって」 八戒「まぁまぁ。焦らされた方が後で燃えるでしょ?(微笑)」 悟浄「何の話だっ!!(赤面)」 八戒「それは冗談ですけど…時間的に後の方がいいんですよ♪」 悟浄「なぁ〜んか、すっげぇ気になる」 八戒「お楽しみは取っておくものですよ(ニッコリ)」 悟浄「俺、好きな物は一番最初に食う主義だから」 八戒「そうですか…まだこんなに明るいのに、そんなにベッドへ直行したいんですか」 悟浄「だ・か・らっ!何でそーなる!!(真っ赤)」 八戒「だって一番好きなモノを食べたいんでしょ?」 悟浄「…何が言いたい?(睨み)」 八戒「悟浄の下のおクチが大好きな僕のおっきい●●●」 悟浄「お前なぁ〜〜〜〜っっ!!とっとと掃除機取ってこーいっ!!(怒)」 八戒「痛っ!殴らなくってもいいじゃないですかぁ〜、ホント照れ屋さんですねぇvvv」 悟浄「うっせーっ!しゃべんな、バカッ!!」 悟浄「ごっそーさん♪」 八戒「悟浄、おかわりいいんですか?」 悟浄「んー、もういい。これ以上食ったら入らねーし」 八戒「え?何がですか(きょとん)」 悟浄「え?だって…」 し〜〜〜〜ん。 八戒「…ああ、すみません。バレンタインですけど、食べ物じゃないんですよ(苦笑)」 悟浄「へ?そーなの??」 八戒「悟浄…やっぱチョコの方がよかったんですか?」 悟浄「いや、そーいう訳じゃねーけどさ。何となくバレンタイン=チョコって感じじゃん?」 八戒「じゃぁ、来年はチョコも用意しますね(微笑)」 悟浄「…極甘チョコケーキだけは勘弁」 八戒「やだなぁ〜、あれはちょっとしたヤキモチですからvvv」 悟浄「ヤキモチで死ぬ目に遭わされた俺の立場は?(睨み)」 八戒「大袈裟ですねぇ。たかがチョコケーキをホール全部食べさせただけじゃないですか〜♪悟空だったら大喜びでおかわりまでしますよ?」 悟浄「規格外胃袋ザルと一緒にすんなっ!(叫)」 八戒「さてと…先に片づけちゃいましょうか。悟浄、お風呂準備出来てますから先にどうぞ」 悟浄「………。」 八戒「何ですか?その疑いの目は」 悟浄「…後から乱入する気だろ?」 八戒「おや?それはもしかして誘ってるんですか?(微笑)」 悟浄「ちっがぁ〜うっっ!!(赤面)」 八戒「ゆっくり入ってきていいですよ。片づけ終わったら準備もありますしね」 悟浄「準備?何の??」 八戒「まーまー、後のお楽しみにvvv」 悟浄「なーんか怪しいんだよなぁ…」 八戒「別にヘンなモノは今回用意してませんから」 悟浄「…今回はってどー言う意味だっ!!」 八戒「深く追求しないで下さい(視線逸らし)」 悟浄「全く…んじゃ、先入ってくる」 八戒「今日は寒いんですから、ちゃんと湯船で暖まってきて下さいよ?悟浄はホント烏の行水なんですから」 悟浄「八戒がジジィみてぇに浸かりすぎなんだよ」 八戒「やはり…一緒に入って見張らないとダメですかねぇ(ニッコリ)」 悟浄「さぁ〜てと、入ってこよ〜っと!(逃)」 八戒「…ホントにいつまでたっても初々しいですねぇvvv」←違う カチャ… 八戒「さてと。早く片づけてセッティングしないと」 20分後。 悟浄「はぁ…暑ぃ〜(ぱたぱた)」 八戒「ちゃんと暖まってきたみたいですね」 悟浄「八戒も入ってくれば?」 八戒「実は…僕、夕方に入ったんですよ」 悟浄「へ?何時の間に…」 八戒「色々準備のことを考えるとね」 悟浄「準備ねぇ…あー、喉渇いた。ビール入ってるよな」 八戒「…ビールよりもイイ物があるんですけど?(ニッコリ)」 悟浄「あ?」 八戒「悟浄、来て下さい(ちょいちょい)」 悟浄「んー?なになに…あれ?」 八戒「ま、チョット摘めるものがあった方がいいかなーと」 悟浄「酒のつまみじゃん…何で?(首傾げ)」 八戒「これを悟浄に…バレンタインのプレゼントです」 ゴト。 悟浄「おー!?年代物のヴァランタインじゃん♪(嬉)」 八戒「ちょっと安直すぎるかなーとは思ったんですけど。悟浄にはコレの方が喜んで貰えると思いまして(微笑)」 悟浄「結構しただろ?コレ…それよりよくこんなの見つけたよなぁ(頬擦り)」 八戒「酒屋のご主人に無理言っちゃいました(苦笑)」 悟浄「あのオヤジ…こんなイイ酒隠してやがったな」 八戒「…気に入って頂けましたか?」 悟浄「もっちろん♪サンキュ、八戒(ニカッ)」 八戒「いえいえ、喜んで貰えて僕も嬉しいですよ」 悟浄「…だから、何で鼻押さえながら背中向けるんだよ(呆れ)」 八戒「そんな可愛い笑顔を向けられたら…つい」 ぽた。 悟浄「お前…いっぺん病院行った方がいーんじゃね?特に眼科(眉顰め)」 八戒「え?日常生活に全く支障はありませんが?」 悟浄「支障きたしてるだろうがっ!鼻血ふけっての!!」 八戒「どーせ血の気は下からすぐに昇って来ますから大丈夫ですよ」 悟浄「下からって…」 八戒「あれ?悟浄知らないんですか?血液と精液って成分同じなんですよ〜♪」 悟浄「そんなこと訊いてねーっっ!!(怒)」 八戒「そうですか?(首傾げ)」 悟浄「もーいい…それより、コレ開けようぜ」 八戒「あ、グラス持ってきますね。どうします?ストレートで飲みます?それともロック?」 悟浄「とりあえず氷も持ってきて」 八戒「ちょっと待ってて下さいね〜」 カラン… 悟浄「くぅ〜、旨いっ!」 八戒「へぇ…本当に美味しいですねぇ。やはり年代を経ると熟成が違うんでしょうか」 悟浄「俺は旨ければ値段も銘柄もこだわらねぇけど…これは味わう酒だよなぁ(ご満悦)」 八戒「そこまで喜んで貰えると、僕も贈った甲斐がありますよ」 悟浄「………。(照)」 八戒「でも口当たりが良すぎて飲み過ぎそうですね(苦笑)」 悟浄「悪酔いすんなよ?」 八戒「そっくりそのままお返ししますよ。酔って潰れたっ人って結構重たいんですからね」 悟浄「こんなイイ酒!んな悪酔いするなんてもったいねーっ!少しずつ飲んで楽しむんだからな」 八戒「じゃぁ、コレ飲む度に僕がバレンタインに贈ったってことも思い出して下さいねvvv」 悟浄「うっ…何言ってんだよ、バカ(赤面)」 八戒「それぐらいの役得は欲しいですよ(ニッコリ)」 悟浄「八戒はさぁ…あ、やっぱいいや」 八戒「何ですか?言いかけてやめるなんて…気になるじゃないですか」 悟浄「いや、何でもねーって」 八戒「…悟浄?(微笑)」←黒オーラ噴出 悟浄「あ…や、だから…なぁ…えーっと(冷や汗)」 八戒「全く…男らしくスパッと言ったらどうですか」 悟浄「大したことじゃねーから…」 八戒「悟浄が考えてることは、僕にとって全部大したことです(きっぱり)」 悟浄「…何でそう臆面もなく恥ずいコト言えるんだ?」 八戒「そうですか?だって本当のことですし(微笑)」 悟浄「うわっ!鳥肌がっっ!!」 八戒「誤魔化そうったってそうはいきませんよ?それで?何を言いかけたんですか?」 悟浄「ちっ…だからぁ………………………………………笑わねー?」 八戒「話によりますが?」 悟浄「じゃ、言わねー」 八戒「そうですか…それじゃぁ言いたくなるようにしましょうか?(ニッコリ)」←真っ黒 悟浄「言うっ!言いますーーーーっっ!!(焦り)」 八戒「最初っから素直に話してればいいんですよ…本当に学習能力がないですねぇ」 悟浄「うっせーよっ!(拗ね)」 八戒「それで?」 悟浄「いや…だからさぁ、今日はバレンタインだろ?」 八戒「そうですねぇ…恋人達がケダモノになってベタベタイチャイチャする日ですよ?」 悟浄「…何都合良く捏造してんだよ(呆れ)」 八戒「バレンタインがどうかしたんですか?」 悟浄「だからっ!八戒は無かったのかって!!」 八戒「は?何がですか??(首傾げ)」 悟浄「あ゛ーっ!もうっっ!!何こんな時にボケてんだよ!!」 八戒「そう言われましても〜」 悟浄「はぁ…だ・か・らっ!八戒はバレンタインのチョコ貰わなかったのかって訊いてんだよ!!」 八戒「え?僕がですか??(驚)」 悟浄「…別に驚くよーなことじゃねーだろ?八戒だって男なんだから、貰ったって全然不思議じゃねーじゃん」 八戒「んー…?(視線逸らし)」 悟浄「何っ!貰ったのか!?」 八戒「前もってご辞退したんですけどねぇ。それでもいくつかは…有無を言わさず押しつけられて、逃げるように去られてしまっては返しようがありませんし」 悟浄「ふうぅぅぅ〜ん…貰ったんだ?(棘々)」 八戒「もっとも、その場でベルトコンベア式に悟空の胃袋へ消えていきましたけど?」 悟浄「あ?何でそこに悟空がいるんだよ?」 八戒「一緒にバレンタインの買い物に行きましたからね」 悟浄「何?アイツ三蔵にチョコ買ったの?」 八戒「ええ、今年は絶対プレゼントするんだって張り切って…お使いのときに貰ったおつりを使わないで貯めたそうですよ」 悟浄「へー…健気だこと。やるねぇ、チビ猿ちゃんも。で?何買ったんだよ」 八戒「煙草とタバコチョコです」 悟浄「ふ〜ん…無愛想の鬼畜生臭坊主も、今頃寺で喜びのサンバダンスでもしてるんじゃねー?」 八戒「…悟浄、ヘンなモノ想像させないで下さい(眉顰め)」 いーっくしゅっ!!! 悟空「さんぞ?湯冷めしちゃったの?だから俺風呂じゃヤダって言ったのに〜(赤面)」←ナニ? 三蔵「いや…何かバカにされたような(ズルッ)」 八戒「でも何だっていきなりチョコのことなんか…」 悟浄「いや…八戒だって貰ったって不思議じゃねーよなぁって…思ったから」 八戒「あのぉ…もしかして悟浄」 悟浄「言うなっ!何も訊くなよっ!!(耳塞ぎ)」 八戒「もしかして…ヤキモチ、焼いてくれたんですか?」 悟浄「わーっわーっわーーーっっ!!!(叫)」 八戒「独り善がりじゃ…なかったんですよね」 悟浄「あ?何言ってんだよ、今更」 八戒「…聞こえてるんじゃないですか(苦笑)」 悟浄「もぅっ!お前なぁ〜!ここまで好き勝手ヤッてるくせに、いい加減その自虐的な考え方ヤメロっての」 八戒「分かってはいるんですけど…ね」 悟浄「何か…俺ばっか嬉しがってバカみてぇじゃん(ボソッ)」 八戒「え…悟浄?」 悟浄「二度は言わねーからなっ!(赤面)」 八戒「でもっ!」 悟浄「いいか?1回しか言わねーかんな?よぉ〜っく訊けよ!?(ビシッ)」 八戒「はい」 悟浄「自分だけ…とか思うなよ?分かった!?」 八戒「悟浄…(キラキラ☆)」←怪しい 悟浄「あ、そうだ!(コロッ)」 八戒「(チッ!/心の声)何ですか?いきなり」 悟浄「ん?だから、バレンタインだろ。別に俺が貰うだけって決めなくてもいーんだよな?」 八戒「は?」 悟浄「俺もやるよ、八戒に(ニカッ)」 ガサゴソ… 悟浄「コレなぁ〜んだ?(ずいっ)」 八戒「…カプセル?薬ですか??」 悟浄「そ。何の薬でしょう?(ニヤッ)」 八戒「はい?(首傾げ)」 悟浄「…お前な、自分の日頃の行動を思い返せよ」 八戒「えーっと…まさか、と思うんですけど〜、もしかしたら…」 悟浄「毎回毎回手を変え品を変え、よ〜っく俺に盛ってくれるよなぁ?」 八戒「…催淫剤ですか?」 悟浄「あったり〜♪」 八戒「へぇ…何で悟浄がそんなモノ持っているんですか?(微笑)」←不穏 悟浄「へ?あっ!勘違いすんなよ!!別に女に使おうと思って買ったとかそーいうんじゃ…(怯え)」 八戒「じゃぁ何で持ってるんです?」 悟浄「バレンタインだから(きっぱり)」 八戒「…あの、悟浄。話が全然見えないんですが?」 悟浄「だからっ!八戒にやろうと思ってぇ〜♪」 八戒「何ですか?悟浄。僕に一服盛ろうと思ってたんですか?(呆れ)」 悟浄「…お前にこんなモン盛ったらシャレになんねーだろうが」 八戒「え?じゃぁ一体どういうこと…(首捻り)」 悟浄「まぁ、要するにだ!」 八戒「はい?」 悟浄「チョコを買う気は更々なかったけどな。まぁ、普段色々世話にもなってるし、バレンタインだしと。八戒に何かやろうと思ってた訳だ」 八戒「それなら僕だってここに置いて貰ってるし…」 悟浄「まぁ訊けよ。で、何を買おうか考えたんだけどさ…どうせなら八戒が喜ぶモノがいいよなぁ〜ってすっげぇ考えたんだけど、全っ然思いつかねーんだ、これが」 八戒「そうですか?簡単じゃないですか(ニッコリ)」 悟浄「…だから訊けっての!菓子は…女の集団に乗り込む気力がねーからパス。で、本は八戒がどんなの好きか分かんねーからこれもパス。服とかアクセサリーは女じゃあるまいし、それにやっぱ好みがあるだろうからパスと。で、色々思いついては消去してって…結局1個しか残らねーんだわ(苦笑)」 八戒「…悟浄(期待)」←ドッキドキ(笑) 悟浄「本人に訊いた方が早いって思っても、どうせ八戒の答えなんて訊かなくっても分かるしさ。だったら言わないでおいたほうが驚くかなって」 八戒「えっと…悟浄?」 悟浄「…お前の欲しいモノって何?」 八戒「そんなの…悟浄に決まってるじゃないですか」 悟浄「だろ?かと言ってそれじゃ普段と変わんねーから面白くねーし?」 八戒「あのぉ〜悟浄?今自分で何言ったのか分かってます?」←狂喜乱舞状態 悟浄「ん?だってホントのことじゃん」 八戒「…あ、何だか嬉しすぎて気が遠くなってきました(クラッ)」 悟浄「今気絶したらナシだけど?」 八戒「絶対殺されたって気ぃ失いませんっ!!」 悟浄「現金なヤツだな〜(苦笑)」 八戒「もぅ…からかってるんですか?」 悟浄「はははっ!で、コレな訳(ずいっ)」 八戒「えっと…?」 悟浄「どうせならバレンタインの醍醐味っつーのをな」 八戒「と、言いますと?」 悟浄「…まぁ、どうしたって羞恥心ってそうそう無くなるモンじゃねーし?だから俺がコレ飲んで、八戒を悩殺してやろうかと思ってさ(ニヤッ)」 ガコンッ!!! 八戒「ごっ…悟浄ぉ〜」←下半身直撃 悟浄「…八戒、額からも鼻からも血が出てるんだけど(呆れ)」 八戒「悟浄のせいじゃないですかぁ〜!もぅ…どうなっても知りませんよ?」 悟浄「で?貰ってくれんの?」 八戒「モチロンですっ!…今更ナシってのは聞きませんからね!!」 悟浄「言わねーよ。んじゃ早速…」 八戒「あ、ちょっと待って下さい」 悟浄「ん?何だよ??」 八戒「どうせなら僕が飲ませてあげますよ…口移しでvvv」 悟浄「…ほんっと!どこまでも恥ずいヤツだよなぁ(赤面)」 八戒「そうですか?でも悟浄限定なんですから問題ないでしょう?(微笑)」 悟浄「…当たり前だ、ばぁ〜か」 ぎゅっ。 八戒「…イイ匂いですねぇ」 悟浄「んー?だって風呂入ったばっかだし〜」 八戒「最初から僕の為にお風呂入ってくれたんですか?」 悟浄「…風呂入ってこいって言ったのお前だろっ!(赤面)」 八戒「でも…何もないと思ってた訳じゃないんでしょう?(微笑)」 悟浄「ソレとコレとは話が別だっての」 八戒「そうですか?でも…」 キュッ! 悟浄「ちょっ…ドコ触っ…ぅあ…っ」 八戒「僕にいっぱい弄って貰うんだからココは綺麗にしようって、念入りに洗ったりしませんでした?この先端のココ、とか」 悟浄「ばっか…んなシたら…っ…は…やべぇっ…てば!(ビクビク)」 八戒「今日は随分と敏感すぎません?僕が触れる前にお風呂でお痛してきたんじゃないでしょうねぇ?」 悟浄「んなの…っ…しねーよっ…」 八戒「…もう、先っぽ濡れてきましたよ?(囁)」 悟浄「っのぉ〜〜〜〜〜っっ!八戒待てってばっっ!!」 ドンッ! 八戒「悟浄?(パチクリ)」 悟浄「ったくぅ…フライングすんじゃねーよっ!!(息切れ)」 八戒「フライング…ですか?(首傾げ)」 悟浄「まだコレ飲んでねーだろっ!(ズイッ)」 八戒「あー…そうでしたっけ?」 悟浄「ホント、油断ならねーな(睨み)」 八戒「悟浄…すみませんでした(殊勝)」 悟浄「うっ…別に謝る程のコトじゃねーけどぉ…」 八戒「…可愛いヒトですねぇ(微笑)」 悟浄「あ?何か言ったか??」 八戒「い〜え〜?何でもありませんvvv」 悟浄「ならいっけど…(不審)」 八戒「それより悟浄、薬貸して下さいよ」 悟浄「何でだよっ!俺が飲むんだぞ!?」 八戒「もう忘れたんですかぁ〜?さっき言ったでしょ?僕が口移しで飲ませてあげますって♪」 悟浄「あ…そーだっけ(ぽむっ☆)」 八戒「悟浄の場合…やはり天然ですねぇ」 悟浄「何だよ?バカって言いてーのか?(拗ね)」 八戒「いえいえ、壮絶可愛いなぁ〜ってvvv」 悟浄「うわっ!毛が逆立った!!(ぞぞぞっ)」 八戒「にゃんこみたいですね〜♪」 悟浄「…もう、しゃべるな。ほら、コレ(脱力)」 八戒「はい。えーっと…2錠服用するんですか?」 悟浄「だろ?1回分つって買ったから」 八戒「ふーん…」 悟浄「…何企んでんだよ?(不審)」 八戒「やだなぁ〜企むな・ん・て♪」 悟浄「怪しさ全開じゃねーかよっ!」 八戒「じゃ、とりあえずコレ飲んで貰いましょうか(ニッコリ)」 悟浄「お…おうっ!」 パク。 グイッ!! 悟浄「んっ!…んんぅ…っ」 ぴちゃ… ちゅっ… こくん。 悟浄「ふぁっ…あ…げほっ…お前っ…(咽)」 八戒「あぁ、やっぱスコッチストレートじゃキツかったですか?(平然)」 悟浄「当ったり前だ、バカッ!」 八戒「すみませんね。キッチンに水取りに行くのなんか…待てなかったんですよ」 悟浄「ったく…それより、八戒さん?」 八戒「何でしょう?悟浄(ニッコリ)」 悟浄「俺の感覚が正しければ、喉を通ったカプセルは1錠だったように思うんですけど?」 八戒「あれ?よく分かりましたね〜(パチパチ☆)」 悟浄「…まさか、残りは(汗)」 八戒「はい、僕が飲んじゃいましたvvv」 悟浄「なっにいいぃぃぃっっ!?」 八戒「だって…悟浄だけに飲ませてしまうの、何だか悪い気がして」 悟浄「ほぅ?普段散々っぱら不意をついては、俺に一服盛ってるヤツの台詞とは思えねーなぁ?」 八戒「建前に決まってるじゃないですか(微笑)」 悟浄「このやろ…(怒)」 八戒「本音としては、悟浄のお誘いに応えうるだけの自信はあるんですけど、どうせなら一緒に獣になって墜ちるほうがいいかなぁーってvvv」 悟浄「安心しろ。お前は普段から充分ケダモノだ(真顔)」 八戒「じゃぁ、今日はリミッター解除で手加減なんかしませんから♪」 悟浄「チョット待て!何か?普段のアレは手加減してるとでも言うのかっ!?」 八戒「モチロンですよ〜?だって本能全開したら、悟浄壊れちゃいますもん(ニッコリ)」 悟浄「―――――――っっ!?(愕然)」 八戒「ですから…覚悟して下さいね?たっぷりと可愛がって差し上げますからvvv」 悟浄「うっそぉ…(涙目)」 翌日。 ポンポン☆ 八戒「悟浄ってば…機嫌直してくださいよ〜」 悟浄「…別に機嫌悪くねーケド(プイッ)」 八戒「もぅ…そんなにふて腐れて何言ってんですかぁ」 悟浄「べっつにぃ〜?ちょーっと腰がガタガタで全然立てなくて!手首足首が擦り傷出来てヒリヒリ痛ぇだけだしっ!(つーん)」 八戒「あとアソコもでしょ?」 悟浄「そこまで詳しく言わなくっていいっ!(赤面)」 八戒「え〜?僕だけのせいなんですかぁ」 悟浄「八戒が悪いなんて言ってねーじゃん?あ〜、身体痛ぇなぁ〜っ!(トゲトゲ)」 八戒「だって…悟浄だって悦んでたでしょう?(じぃー…)」 悟浄「うっ…だからっ!八戒が悪いなんて言ってねーっつーのっ!(真っ赤)」 八戒「じゃぁ、何で怒ってるんですか?」 悟浄「怒ってねーって…ただ…」 八戒「ただ?何ですか?」 悟浄「だからぁ〜!うううぅぅ〜〜〜〜っっ!!」 八戒「…悟浄?(首傾げ)」 悟浄「お前…わざとだろ?(睨み)」 八戒「はぁ?何のことですか?」 悟浄「だからっ!…………………………こっ恥ずかしいだけだっての!!!」 バサッ!!←布団 八戒「え?悟浄!?」 悟浄「うっせーっ!ほっとけバカッ!!」←蓑虫状態 八戒「悟浄ってば………カワイイvvv」 悟浄「あ゛ーもぅっ!あっち行けよ!」 八戒「イ・ヤ・です〜♪今日はずっと悟浄と居るって決めましたから」 悟浄「…何だそりゃ?(もそっ)」←目だけ出し 八戒「だって…昨夜のバレンタインは悟浄に、い〜〜〜〜〜っぱい!『愛』を頂きましたからvvvそのせいで身体が動かないのなら責任持ってお世話しないと、ね?(ニッコリ)」←ご機嫌 悟浄「う…別に寝てりゃいいだけだって(赤面)」 八戒「って、言うのはあくまでも建前でして」 悟浄「何だとぉーーーっっ!!いっ…イテテテ(突っ伏し)」 八戒「ただ、今日はずっと悟浄の側に居たいだけなんですよ。そのための理由ならいくらでも言いますよ?(微笑)」 悟浄「…どーしてお前ってそういう恥ずいコトが言えるかなぁ(真っ赤)」 八戒「イヤ…ですか?(縋り)」 悟浄「…………………好きにすれば?(照)」 八戒「はいvvv」 悟空「なに?悟浄具合悪ぃの?(ひょこっ)」 しーん…。 悟浄「んなっ!?ななななな何でチビ猿がいるんだよ!?(驚愕)」 八戒「ごっ…悟空!?いつ来たんですか!?(動揺)」 悟空「え?ノックしても返事ねーから覗いたら、八戒居たから後ろに付いてきたんだけど?(きょとん)」 悟浄「八戒…何で気が付かねーんだよぉ」 八戒「悟浄こそ…」 悟空「なに?(首傾げ)」 八戒「いえ…急に悟空が居たのでビックリしちゃったんですよ」 悟空「そうなの?八戒と悟浄がしゃべってたから俺も話してたんだけど??」 悟浄「…何で気付かねーんだよ(呆れ)」 八戒「…何ででしょう?(溜息)」 悟浄「ん?それにしても。お前来るにしては早くねーか?」 八戒「そういえば…何かあったんですか?」 悟空「え?ああ、俺すっげぇ腹減っちゃってさ〜(照)」 悟浄「…生臭坊主も昨夜はケダモノになって本能全開って?」 八戒「あれ程ほどほどにしてくださいね、ってお願いしたんですけどねぇ」 悟浄「あのな?お前は全く三蔵のこと非難出来ねーから!」 悟空「でさ、チョコいっぱい食えるかなーと思って来たんだけど…悟浄、チョコくれ!」 悟浄「あぁ!?何でてめぇに俺サマがチョコやらなきゃなんねーんだよ?」 八戒「すみません…悟浄がチョコ贈ってもいい相手は僕だけなんですよvvv」 悟浄「そーいうことを言ってんじゃねーっ!!」 悟空「え?だって悟浄いっぱいチョコ貰ったんじゃねーの?去年も自慢してたじゃん(きょとん)」 悟浄「あ…そーいうことね」 八戒「悟空、今年の悟浄は全然モテなかったんですよ♪」 悟浄「誤解される様なこと言うんじゃねーっ!」 八戒「おや?誤解されて何か不都合でもあるんですか?(微笑)」←黒 悟浄「あぅ…ない…ですぅ(涙)」 八戒「とにかく、今年はチョコはないんですよ(苦笑)」 悟空「なぁーんだ…そうなのかぁ(ガックリ)」 八戒「…モチロン、僕から悟空へのチョコは用意してありますよ」 悟空「えっ!?八戒ホント!??(嬉)」 八戒「ええ。悟空が来た時にでも渡そうと思って、チョコレートケーキ作ってありますから」 悟空「わぁ〜いっ!八戒大好きっ!!(抱きつき)」 八戒「お茶いれて食べますか?」 悟空「うんっ!」 悟浄「………。(ゴロン)」 八戒「悟浄も食事しますよね?…悟浄??」 悟浄「…チビ猿と仲良くケーキ食べてれば?(拗ね)」 八戒「悟浄ってば…そんなに今日は僕と二人っきりで居たかったの?(ポン☆)」 悟浄「……………………………んなコトねー(ぼそっ)」 八戒「悟空、すみません」 悟空「ん?なぁに??」 八戒「僕と悟浄、これからちょっと用事があるんですよ。お土産用にケーキ箱に入れますから今日は…」 悟空「そっかぁ…気にしないでいいよ!また来るからさ」 八戒「すみません」 悟空「ううんっ!八戒…悟浄と一緒に居たいんだろ?」 悟浄「―――――――――!?」 八戒「え…あのっ…」 悟空「俺もさ…今日ココ来るの三蔵心配してたし…まだ身体…ちょっと…痛い…から(真っ赤)」 悟浄「ふぅん〜、三蔵とチビ猿ちゃんラブラブなバレンタインだったのね〜ん(ニヤッ)」 八戒「悟浄ってば…」 悟空「悟浄だって八戒とそうだったんだろ?(首傾げ)」←天然 悟浄「うっ…俺は…別に…(焦り)」 八戒「ラブラブでしたよねvvv」 悟浄「………………あーそうねぇ(怯え)」 悟空「そっかぁ、でもよかったな、悟浄!」 悟浄「あ?何がだよ??」 悟空「だって、これだけ八戒が喜んでるならホワイトデーが楽しみだろ?悟浄(ニコッ)」 悟浄「――――――――っっ!?」 八戒「ええ、モチロン…楽しみにしてて下さいね、悟浄♪期待して下さっていいですよvvv(微笑)」 悟浄「いっ…いや…俺はっ(脂汗)」 八戒「め〜〜〜〜〜いっぱいっ!!全身全霊!僕の愛を込めてお返ししますから………覚悟して下さいね」←え? 悟浄「いえ…おかまいなく」 八戒「はい?何ですか?聞こえませんよ〜?」 悟浄「うっ………………………………嬉しいですぅ(滝涙)」 八戒「楽しみですねぇvvv(ニッコリ)」 |