小ザルの夏休み(1)

悟空「海に行こうっ!」
三蔵「…………………………あ?」
悟空「だからぁっ!海に行こうってば、三蔵っ!」
三蔵「めんどくせぇ」
悟空「何でだよっ!海ってすげぇんだって!水がいーっぱいあって、ザバザバ波立って」
三蔵「それぐらい知ってる」
悟空「俺…見たことねーもん(ぷくっ)」
三蔵「第一こっから海のある街までは遠いだろうが!俺は仕事が忙しいんだよ」
悟空「…饅頭食って煙草吸ってんじゃん」
三蔵「今は休憩中だ」
悟空「行こ〜よぉ〜っ!だってだって!海に行ったらかき氷食えるし、焼きトウモロコシ食えるし、焼きそばだって食えるしっ!(涎)」
三蔵「海とは関係ねーだろっ!」
悟空「何で…何でそんなに海行くのイヤがるんだよぉ(うるうる)」←泣き落とし攻撃
三蔵「うっ…大体なぁ、海なんて人が多くって鬱陶しいんだよっ!俺は行かねーからなっ!」
悟空「折角八戒に浮き輪と水着買って貰ったのに…」
三蔵「…何だと?(ピクッ)」
悟空「三蔵と一緒に海行きたいなーって…俺…もういいっ!八戒と悟浄に連れてってもらうもんっ!!」
三蔵「あー、そうかよ!勝手にしろ!!(しまったっ!俺のバカーッッ!!/心の声)」
八戒「あれぇ〜?そんなこと言っていいんですか〜?」
悟空「はっかいぃ〜(涙目)」
三蔵「…何しに気やがった(怒)」
八戒「海に遊びに行く前に色々買い出しするモノがありましたので、ついでに寄ってみたんですけど?」
悟空「八戒ぃ…三蔵が一緒に行かないって」
八戒「そうなんですか?保護者のクセに…」
三蔵「うっせー、俺は飼い主だ(憮然)」
八戒「ふーん…そうですか、三蔵は行かないんですか、へぇ〜(意味深)」
三蔵「喧嘩売ってんのか、てめぇ」
八戒「あ、悟空!さっきの水着、すっご〜っく似合ってましたよ♪」
悟空「ほんと?えへへ〜(照)」
八戒「ええ、それはもう…食べちゃいたいぐらいカワイイ!なぁ〜んて思っちゃう人が続出するぐらい似合ってますよvvv」
三蔵「…何だと?」
八戒「夏の危険な甘い罠…海での開放感で誘惑も多いでしょうねぇ、きっと(遠い目)」
三蔵「………。」
八戒「しかも水着なんてハダカも同然…脱がしやすいだろうなぁ…(ぼそぼそ)」
三蔵「…脱がしやすい?」
八戒「カワイイ悟空にはいーっぱい色んな輩が声を掛けてきそうですねぇ。あ、モチロン僕も悟浄もキチンと見張ってますけど?でも…僕らも楽しい一時を過ごしてると目が行かなくなって『あれ?悟空がいない!』なぁ〜んてコトにでもなったら…ああっ!悟空の貞操の危機一髪!?」
三蔵「何だとおおおぉぉぉっっ!!(激怒)」
八戒「まぁ、三蔵が一緒に居れば、そ〜んなコトもないでしょうけどねぇ。そうですか…三蔵は行かないんですね?」←真っ黒
三蔵「……………行く」
八戒「はい?何か仰いましたか〜?」
三蔵「俺も行く(憮然)」
悟空「三蔵っ!ほんと!?」
三蔵「ああ…てめぇはチョロチョロして危なっかしいからな」
八戒「素直じゃないですねぇ…心配だって言えないんですか?」
三蔵「あぁ?何か言ったか!?(睨み)」
悟空「さんぞーっ!うれしーっっ!!!(抱きつき)」
八戒「よかったですね〜、悟空(ニッコリ)」
悟空「うんっ!三蔵…楽しみだなぁvvv」
三蔵「フンッ…」
八戒「あ、そうそう。三蔵水着持ってる訳無いと思いましたので、悟空とお揃いの色違いで用意しておきましたから♪」
悟空「ペアルックだなvvv」
三蔵「………。」
八戒「それと、飲み物とか色々用意しましたから、持ってくるモノはタオルぐらいでいいですよ」
悟空「八戒っ!お菓子は?(ワクワク)」
八戒「いっぱい用意しましたから(微笑)」
三蔵「用意周到だな(呆れ)」
八戒「それじゃ…明日の6時に迎えに来ますから。悟空、今日は早寝しないと明日起きれませんからね」
悟空「大丈夫っ!早寝するっ!!(奮)」
三蔵「サルの心配よりテメェんトコの心配しろ」
八戒「ああ、悟浄ですか?思いのほかノリ気で。子供みたいにはしゃいでますよ」
三蔵「向こうでオンナのケツ追っかけるのを楽しみにしてるんじゃねーのか」
八戒「そんなこと…させませんよ。と言うかシタくても出来ませんからねぇ(微笑)」←コワッ!
三蔵「フン…面倒に巻き込むんじゃねーぞ」
八戒「はいはい。じゃ、明日」
悟空「八戒、明日ね〜!!(ブンブン)」



翌日。

悟空「はっかぁい!おっはよーっっ!!」
八戒「おはようございます。悟空は元気ですね〜♪」
悟空「うんっ!」
八戒「あ、三蔵。荷物は後部座席にでも入れてください」
三蔵「ああ…(チラッ)」
悟空「よいしょっ!ごじょー!!おっはよ♪」
悟浄「あ?あぁ…(屍)」
悟空「ん?悟浄どーしたんだよ??」
悟浄「ちょーっとなぁ…ははは(乾き涙)」
八戒「ささ、みんな乗りましたね?出発しますよ〜♪(ニッコリ)」
悟空「楽しみだなぁ…海ってすっげぇ面白いんだろ?」
悟浄「海…誰もが無防備になって、ひと夏の甘く危険なバカンスを堪能しに行くところだ」
悟空「むぼー?ばかんす??」
悟浄「うら若き乙女から、危うい駆け引きを期待して訪れるナイスバディなお姉様まで…入れ食い食い放題満願全席…オトコの野望(ブツブツ)」
八戒「…オトコの野望が何ですって?(爽やか笑顔)」
悟浄「う…何でもなっ…ぐすっ(涙目)」
悟空「え?どうしたんだよ悟浄!?何泣いてんだよ〜っ!?(慌て)」
八戒「いやぁ〜、悟浄ってば嬉しくて泣いてるんですよぉ〜あははは♪」
悟空「そうなの?(きょとん)」
八戒「ええ。悟浄のそういうところって、まだまだ子供ですよねvvv(意味深)」
三蔵「バカが…(溜息)」←察しまくり
悟空「なーなー!こっからどれぐらいかかるの?」
八戒「そうですねぇ…平日ですから大体4時間ぐらいですかね」
悟空「そっかぁ…早く着かないかなぁ(ワクワク)」
三蔵「こんだけ暑けりゃ、平日も何も関係ねーだろ」
八戒「まぁ、普通の海水浴場ならそうでしょうね」
三蔵「普通の?どういうことだ??(眉顰め)」
八戒「これから行くところはリゾートホテルが持ってるプライベートビーチですから、海水浴場のように人が多すぎて浮かぶのがせいいっぱいって程ではないはずです」
悟空「ぷらいべーと…何とかってなぁに?」
八戒「ホテルに宿泊するお客さんだけが使うことの出来る浜辺ですよ♪」
三蔵「おい…泊まるなんて一言も聞いてねーぞ!」
八戒「おや?そうでしたっけ?ああ、宿泊費のことなら全然心配要りませんから」
三蔵「そんなことはどうでもいいんだよっ!俺は明日公務が…」
八戒「…悟空と二人っきりでスイート泊まれますよ?(ボソッ)」
三蔵「ゴホンッ…良くこんな時期に部屋なんか取れたな」
八戒「いやぁ〜、この前商店街のサマーフェスティバル福引きで、1等の1泊2名様宿泊券を当てましてvvv」
三蔵「…4人じゃダメだろーが」
八戒「ですから、1等を2回当てたんです♪(ニッコリ)」
悟空「すっげぇ!1等2つも取ったの!?」
三蔵「フン…相変わらず引きがいいな」
八戒「お陰様で、こうしてバカンスが取れる訳ですよ」
悟浄「バカンス…イイ女い〜っぱい来てるなんだろうなぁ…」
八戒「しつこいですよ、悟浄。何でしたら僕お手製の『男前フンドシ』でも締めますか?(微笑)」
悟浄「もう…カンベンして下さいぃ(泣き伏し)」
三蔵「自業自得だ、エロガッパ」
悟浄「何だとぉっ!海での楽しみって言ったらナイスバディな女と身体のコミュニケーション以外、何の楽しみがあるってゆーんだよっ!(ムキ)」
悟空「海って…泳ぐところだろ?(きょとん)」
悟浄「うっ!…それは…」
八戒「あははは〜、悟浄は全っ然泳げませんからねぇ〜♪だから悟空とお揃いで浮き輪買って上げたじゃないですかぁ〜」
悟空「えっ!?悟浄って泳げねーの!?」
悟浄「うっせ…お前だって浮き輪買って貰っただろ!チビ猿!!(赤面)」
悟空「サルってゆーなっ!俺は泳げるもんね〜♪浮き輪はプカプカ浮くのが楽しいから使うだけだも〜ん(んべっ)」
悟浄「くっそぉー…」
八戒「全く…これを機会に僕が泳ぎを教えて上げますよ」
悟浄「いいっ!俺は男前に磨きを掛ける為に身体を焼く!もう決めた!!」
三蔵「フン…軽薄に磨き掛けてどーするんだ、バカ河童」
悟浄「何だとぉっ!この下心溜めまくり生臭坊主がっ!!」
三蔵「…先に頭に風穴開けて男前をランクアップするか?(チャキ☆)」
悟浄「充分男前なので結構でぇーっす…」
三蔵「おい、八戒。このバカがウロチョロしねーように迷子札でもつけてやれ」
八戒「ああ、大丈夫ですよ。女性の尻追いかけてウロチョロできるものならしてみなさい、ってところですかねぇ、悟浄?(ニッコリ)」
悟浄「うぐっ!…くっ…ううぅぅ〜(泣き伏し)」
三蔵「…何やったんだ、お前?(眉顰め)」
八戒「大したことないですよ?気安くパンツ下ろさないように躾しただけですvvv」
三蔵「………。(少し同情)」
悟空「なぁなぁ、八戒!ここのお菓子食ってもいい?」
八戒「はい、いいですよ。それは悟空のおやつですから」
悟空「やりぃ!(喜)」
三蔵「あー、ちゃんと座って食え!ボロボロ零すんじゃねーっっ!!」

バッシイイイィィーーーン!!!

悟空「いひゃいっ!!(頭抱え)」
八戒「あははは、賑やかで楽しいですね、悟浄?」
悟浄「そーっすね…(遠い目)」



悟空「あーっっ!海だ!!」
八戒「悟空〜あんまり身を乗り出したら危ないですよ〜」
悟空「すっげぇ…デカイなぁ。向こう側全然見えねーよ」
悟浄「そんなの地球が丸いからでしょー。まぁデカイけどな」
悟空「まる?(首傾げ)」
悟浄「ま、深く考えんな。説明するの面倒だし。海はデカイデカイ」
悟空「何だよっ!バカにしてんのかっ!!」
悟浄「だってバカでしょぉ〜」
悟空「このっ!赤ゴキガッパ!!」
悟浄「んだとぉ…やんのか?バカチビザル」

チャキ☆

三蔵「…地球の裏までイッてくるか?(怒)」
悟浄「違うところにイキそうだから結構ですぅ(脂汗)」
八戒「あははは〜もうすぐ着きますからねぇ」
悟空「ん?何かあの辺…動いてる」
悟浄「んぁ?どれどれ…うっわ〜何あの人混みっ!!」
八戒「今日はお天気良くて暑いですからね」
悟浄「それにしたって…あんだけ人が居りゃ余計暑いんじゃね?」
八戒「子供達も夏休みに入りましたから、そのせいもあるでしょ」
悟浄「うわっ…ガキばっかかよ」
八戒「まぁ、僕達が行くところはあそこまでひどくはないですよ」
悟浄「確かに…家族で来てわざわざホテルに泊まってまで、プライベートビーチで泳ぎたいってのは高くつきすぎだわな(苦笑)」
八戒「ですから、結構のんびり過ごせると思いますよ?三蔵」
三蔵「ガキが鬱陶しくなけりゃいい」
悟浄「…その最たる代表がココにいますけどー(ニヤニヤ)」
悟空「ふぇ?なんひゃいっひゃ?(モグモグ)」
悟浄「あー、でもお付き合いの仕方はオトナなんだっけ〜?」

ガウンガウンガウン!!!

悟浄「ギャーッッ!!いきなり乱射するんじゃねーよっ!!(蒼白)」
三蔵「ブッ殺す!!(殺気)」
八戒「はいはい、微笑ましいスキンシップはそのくらいにして。ほら、見えてきましたよ〜」
悟浄「…助けろよ(涙)」
悟空「何かいっぱい家があるよ?」
八戒「それぞれが独立したコテージになってるんですよ♪」
悟空「こてーじ…」
八戒「ようするに、あの家1つ1つが泊まり客のお部屋なんです」
悟空「えっ!?家1戸が!?(驚)」
悟浄「おー、結構敷地デカイな〜♪」
悟空「さんぞっ!すげーな!!」
三蔵「ああ…珍しいな」
八戒「南の方ではこういうタイプのホテルは結構あるらしいですけどね。どちらかと言えば客層も新婚さんのハネムーン客か、生活にゆとりのある熟年夫婦がリゾートで滞在する場合が多いそうですよ」
悟浄「えー?ピチピチの女性客は〜(キョロキョロ)」
八戒「…居たら何なんですか?(微笑)」←極地氷点下
悟浄「な…なんでも…ないです(涙目)」
三蔵「おい、駐車場はソコらしいぞ(溜息)」
悟空「わぁ〜い!着いたぁ〜♪」

キッ☆

八戒「はい、お疲れさまでした。あ、悟浄。荷物下ろして持ってきて下さい。僕フロントに行ってチャックインしてきますから。悟空はジープ連れてきて下さいね。三蔵は…」
三蔵「俺も行く。暑い」
悟浄「ちょっと待てっ!何で俺だけ荷物持ちなんだよっ!生臭も手伝えっっ!!」
八戒「適材適所って言いますでしょ?三蔵には言うだけ労力の無駄です♪(ニッコリ)」
三蔵「………。(ムカッ)」
八戒「じゃ、荷物下ろしたら来て下さいね〜」
悟空「すっげー…何かあっちにプールもあるぞ?」
悟浄「何っ!?ビキニでナイスバディーのお姉ちゃん達は居るか!?(鼻息荒)」

ひゅるるるる〜
ガツッッッ!!!

悟浄「がはっ!(吐血)」

ゴロゴロ…

悟空「…どっからビール缶飛んできたんだ?(首傾げ)」
悟浄「ちくしょぉ…八戒のヤツ〜〜〜」
悟空「悟浄、鼻血出てるぞ」
悟浄「ことごとく俺の楽しみの邪魔しやがって(ふきふき)」
悟空「邪魔?八戒が邪魔なの??」
悟浄「そー言う訳じゃねーけど。でもちょこぉ〜っとぐらいつまみ食いしたって…はっ!?」

ガツッッッッ!!!!
ゴロゴロゴロ〜

悟空「…またビール缶飛んできた。何で??」
悟浄「あっぶねー…何つー地獄耳だ(恐怖)」
悟空「なー悟浄。早く中に行こうぜ〜」
悟浄「だな。とりあえず涼みてぇし。おらっ!お前もちょっとは持てよ」
悟空「うん、そっちのバック持つ」

スタスタスタスタ

悟浄「ひゃーっ!涼し〜vvv」
八戒「全く…何駐車場で遊んでたんですかぁ。遅いですよ」
悟浄「誰のせいだよ(ガックリ)」
八戒「じゃ、お部屋の方に行きましょうか」

スタスタスタスタ

悟浄「だからっ!ちっとは荷物持てよ!!」

スタスタスタ…ピタ☆

八戒「えーっと…三蔵は5番コテージですから、ココですね」
悟空「ふぇ…でっかい〜(見上げ)」
八戒「僕達は隣の6番ですから。とりあえず荷物置いてちょっと休憩しましょうか。その後昼食をとって海でいいですよね?」
三蔵「ああ、かまわん」
八戒「それじゃ、1時間後にそちらの部屋に迎えに行きますので」

ドサッ!!

悟浄「はぁ…てめぇらよくも手伝わなかったな(怒)」
八戒「さ、悟浄。僕らの部屋は隣なので行きますよ。その荷物全部持ってきて下さいね」
悟浄「だから手伝えってのーーーっっ!!」
三蔵「適材適所だろうが。アイツに言うだけ労力の無駄だ。おい、悟空行くぞ」
悟空「あ、うんっ!んじゃ悟浄あとでなっ!!」

バタン☆

悟浄「俺って…何なの?(涙)」



悟空「へぇ〜広いなぁ♪(キョロキョロ)」
三蔵「…そうだな」
悟空「あっ!何か飲み物置いてある〜。キレーな色〜」
三蔵「ウェルカムドリンクだろ」
悟空「うぇっ…うえる??」
三蔵「あー…ホテルがサービスで出してる飲み物だ(頭痛)」
悟空「ふぅ〜ん、じゃぁ飲んでもいいの?」
三蔵「かまわん…ああっ!ちょっと待て!!」
悟空「え?なっ…なに??」

クンクン。

三蔵「…酒は入ってねーな。飲んで良いぞ」
悟空「酒なの?(首傾げ)」
三蔵「こーいう類には酒が入ってる場合が多いんだよ。これはただのジュースだ」
悟空「俺酒でもいいけどなぁ〜」
三蔵「ガキが何言ってやがるっ!」

バッシイイィィーーーンッッ!!

悟空「痛っ!いきなり殴るなよぉっ!!(涙目)」
三蔵「大人しく飲んでろ、バカ猿」
悟空「もぅ…暴力タレ目(ぼそっ)」
三蔵「あぁ?何だって〜?(パシッ☆)」
悟空「何でもなぁい。あ、コレ甘くて旨めぇっ!!」

ゴクゴクゴク

悟空「ぷはっ!」
三蔵「…そんなに一気飲みしなくてもいいだろうが(呆れ)」
悟空「だって何か喉乾いてたから…(ちらっ)」
三蔵「…そっちも飲めばいいだろ(溜息)」
悟空「やっり〜♪ん?こっちはちょっと酸っぱい…何だろコレ??」
三蔵「あ?少し寄越せ」

コクッ。

三蔵「…アセロラか?色もそんな感じだな」
悟空「さっ…さんぞ…っ(真っ赤)」
三蔵「ん?何顔真っ赤にしてんだ、お前?(眉顰め)」
悟空「だって…だってだって…今のって……………間接キス?(ポッv)」
三蔵「ブッ!!!」
悟空「うわっ!いきなりジュース噴くなよぉ〜」
三蔵「お前が妙なコト言うからだろっ!!」
悟空「え?何が?俺ヘンなこと言った??(首傾げ)」
三蔵「何って…だから…(ぐるぐる〜)」
悟空「んー、でも俺三蔵といっぱいチュウしてるから、やっぱ直接の方がいいなぁ〜vvv」

ぷち。

悟空「…何だ?今の音」

ひょいっ☆

悟空「へ?なっなななな何!?何で抱っこすんの!?」
三蔵「…ベッドルームはあっちか」

すたすたすたすた

悟空「ベッドって…まっ…まさかっ!?(真っ赤)」
三蔵「お望み通りいっぱいチュウしてやるんだよ…色んなトコにな(ニヤッ)」
悟空「いろっ…え!?だって海!!八戒達だって迎えに!!」
三蔵「まだ時間はある…何だぁ?時間が足りねーぐらいしてぇのか?」←生臭
悟空「そんなこと言ってねーよっ!だって…えっとっ…ええっ!?(パニック)」
三蔵「うるせー、黙ってろ」

バタンッッ☆


その頃。

八戒「おや…商店街の福引きの割にはイイ部屋ですよ〜。1等2本も取っちゃって悪かったみたいですねぇ、あははは」
悟浄「あー結構イイじゃん♪(キョロキョロ)」
八戒「景色も良いですよ〜、ほら悟浄」
悟浄「ん?へぇ、オーシャンビューだな。こっち側に立ってるのは景色も重視なんじゃん?」
八戒「…悟浄」

にぎ。

悟浄「なっ…何だよ?(逃げ腰)」
八戒「こうして素敵な部屋で、悟浄と二人で海を眺めていると…新婚旅行みたいですねvvv」

ガツッ☆

八戒「あれ?悟浄どうしたんですか?手摺りに頭なんかぶつけて(首傾げ)」
悟浄「おまっお前なああぁぁっっ!!何サムイこと言ってんだよっ!!ぐわっ!鳥肌がっっ!!」
八戒「何ですか!失礼ですねぇ。こういうところでは日常を離れて少しはロマンチックムードを楽しみたいモンでしょう?」
悟浄「お前はどこの乙女だっ!!(赤面)」
八戒「誰が乙女ですか。恋人同士なら当然期待しますよ」
悟浄「こっ!?」←憤死寸前
八戒「悟浄が照れ屋な恥ずかしがり屋さんだっていうのはよく分かっていますし、そんなところも可愛らしいんですけど。たまには素直になって僕に甘えてくれませんか?」
悟浄「じゃぁ、ナイスバディーなお姉ちゃんをナンパして合コンでも…」
八戒「誰が外に向けて欲望を解放しろと言いましたか?(全開笑顔)」
悟浄「ご…ごめんなさい(怯え)」
八戒「全く…ほんっとぉ〜に諦めが悪いですね」
悟浄「うっ…」
八戒「どうせナンパしたって悟浄の目的は果たせないでしょう?お嬢さんに大笑いされて終わりですよ」
悟浄「だっ誰のせいだよっ!!(憤慨)」
八戒「往生際が悪くオンナオンナ煩い、下半身にまるっきり理性ゼロの誰かさんのせいですが?」
悟浄「…お前の方が理性ねーじゃん(ぼそっ)」
八戒「はい?何か仰いましたか〜」
悟浄「何でもないでぇ〜っす(震え)」
八戒「僕の場合は愛故、ですよ?悟浄限定なんだから、なんら問題はないです」
悟浄「聞こえてるんじゃねーかっ!!」
八戒「さてと、荷物を…持っていくモノ揃えないといけませんね。ところで悟浄?」
悟浄「あ?なに??」
八戒「荷物の中に僕が準備した覚えのないモノがあるんですけど。なんですか?この木刀は??」
悟浄「何って…海辺と言ったらやっぱスイカ割りだろっ!」
八戒「あー、成る程。じゃぁ、後でスイカも買わないといけませんね(微笑)」
悟浄「デッカイやつ買わねーとな。チビザルなんかめっちゃくちゃ食いそうだし」
八戒「悟空も喜びますよ。それと、はい浮き輪。ご自分のなんですから膨らましてください」
悟浄「俺はっ!そんなもん持ってかねーぞっ!!(真っ赤)」
八戒「でも悟浄、浮き輪ないと沈んじゃうじゃないですか。溺れたりしたら大変ですよ?」
悟浄「そんな深いところまでいかねーし!俺は焼き重視だから関係ないねっ!!」
八戒「もぅ…知らないですよぉ(苦笑)」

どさっ☆

悟浄「あ〜疲れた。浜辺行ったら寝そ〜(ダラリ)」
八戒「座り疲れですか?熱中症とかじゃないですよね?汗掻いてるんですから水分取っておいた方がいいですよ。ドリンクも来てますし」
悟浄「あー、それよりビールがいい〜」
八戒「ビールは浜に降りてから!さてと、持っていくモノはこんな感じですかね」
悟浄「何?準備終わったん?」
八戒「ええ。でもまだ約束の時間まではゆっくり出来ますよ」
悟浄「そっか…でも寝たら起きれなくなりそうだしなぁ」
八戒「先に水着着替えときます?」
悟浄「あー、そうだなぁ〜。向こうにも着替えるところはあるんだろ?」
八戒「ありますけど…」
悟浄「あ、でもメンドくせーか。着替えていった方がいっかな」
八戒「じゃぁ…僕が着替えさせてあげますねvvv(ニッコリ)」
悟浄「え…あっ!?(赤面)」


八戒「それじゃ〜ジーンズ脱いじゃいましょうね〜♪」←楽しそう
悟浄「ちょっ…待て待てっ!これから出かけるっつーのに、何考えてるんだよっ!!(必死にガード)」
八戒「何って、だから着替えるんじゃないですか♪」
悟浄「ガキじゃねーんだから自分で着替えるっ!」
八戒「それじゃ僕の楽しみが無くなります」
悟浄「楽し…(絶句)」
八戒「だって、僕ここまで運転してきたんですよ?悟浄達はただ座ってるだけで。運転頑張った労力にご褒美もらったっていいでしょ?(ニッコリ)」
悟浄「どんなご褒美だっつーの…」
八戒「と、言うことで!さっさと着替えちゃいましょう〜vvv」
悟浄「おいコラッ!何嬉しそうに…痛っ!バカ脚変な方向に折れ…ぎゃーっっ!!」
八戒「ほら、バタバタ暴れないでくださいよ。脚が抜けないじゃないですか」
悟浄「大股開きで脱げるかっ!!(赤面)」
八戒「は〜い、悟浄腰上げてくださいね〜」←聞く耳ナシ

ずる。
ゴイン☆

悟浄「だーっっ!!腰ごと引っ張んな!頭ぶつけただろっっ!!」
八戒「素直に動いてくれないからですよ〜?はい、脚上げて下さいね」

バサッ!

悟浄「――――――っっ!!!」
八戒「ふぅ。一仕事ですねぇ…子供だってここまで手間掛かりませんよ」
悟浄「早く水着っ!さっさと貸せーっっ!!」
八戒「ま・だ・で・すvvv」
悟浄「は〜っかいいぃぃ〜!!!」

じー…。

八戒「…つるつる(ボソッ)」
悟浄「――――――っっ!!!!(真っ赤)」
八戒「我ながらイイ出来ですねぇ〜、ココ♪」

なでなで。

悟浄「触るなバカッ!」
八戒「しかし…あるべきトコロに無いってのは、何か違う趣がありますねぇ」
悟浄「無い方がおかしいんだっ!!」
八戒「いやいや、そういうプレイがお好きな方々も居る訳ですから。まぁ、僕は拘りませんけど」
悟浄「俺は拘るんだっ!よくも…ベッドで気絶してる間に俺の毛…剃りやがったなっ!!」
八戒「だって毛があると描きづらかったんですもん」
悟浄「あのなぁ〜ココはっ!落描きする場所じゃねーってのっ!」
八戒「悟浄が鼻の下伸ばして『オンナオンナ』煩いからでしょ?自業自得です」
悟浄「うっ!だからって…ここまでやるかぁ?普通!?」
八戒「まぁ、別に剃毛だけでも良かったんですけど…なぁ〜んかつるつるすぎて寂しいかなーってvvv」
悟浄「落描きされる俺の身にもなりやがれ(怒)」
八戒「我ながらイイ出来だと思うんですけど?」
悟浄「お前なぁ〜〜〜〜〜っっ!!」
八戒「カワイイじゃないですか♪ゾウさん」
悟浄「お前の美的感覚はおかしい!」
八戒「そうですか?(首傾げ)」
悟浄「何だって油性マジックでこ〜んなリアルなゾウなんか描くんだよっ!!全っ然カワイクねーっっ!!」
八戒「だってゾウってこんなでしょ?(つんつん☆)」
悟浄「触るなっ!お前のは写実すぎるんだよっ!笑えんわっ!!」
八戒「や〜結構手間掛かりましたvvv」
悟浄「こんなモンに労力傾けるお前が信じらんねーよ…それにだっ!」
八戒「まだ何かあるんですか?」
悟浄「八戒、よく聞け。ゾウには………眉毛はねーぞ」
八戒「えっ!?(驚)」←おいおい
悟浄「動物にこぉ〜んな凛々しくって男らしい眉毛が生えてるわきゃねーだろっ!!何だこのゾウは!ゴル●かっっ!!」
八戒「でもっ!昔施設で飼っていた犬には黒々とした眉毛が…」
悟浄「それはたまたまっ!そういう色合いの毛並みだっただけだって(呆れ)」
八戒「おかしい…僕の記憶ではゾウに眉毛が…」
悟浄「八戒、お前ゾウ見たことあんの?」
八戒「図鑑ではあります」
悟浄「それ…誰かが図鑑に悪戯して、眉毛落描きしたんじゃねーの?」
八戒「そんなっ!?(ガーン☆)」
悟浄「………今度動物園連れてってやっから(脱力)」

っくしゅ!

八戒「あれ?悟浄大丈夫ですか」
悟浄「下だけすっぽんぽんで冷えたんだよ。早く水着貸せって(ずびっ)」
八戒「はっ!僕としたことがっ!!」
悟浄「な…何だよ??(警戒)」
八戒「僕との甘く楽しい会話のせいで悟浄に風邪を引かせてはっ!!」
悟浄「…どこが甘く楽しい会話?」
八戒「悟浄っ!すぐに暖めてあげますからねっ!!」
悟浄「へ?暖める…って、まさかっ!?」

にぎ。

悟浄「うわわっ!(焦り)」
八戒「あ、ゾウさんがお鼻上げましたね〜vvv」
悟浄「まっ…待て待てっ!握るな!擦るなっ!舐めるなって―――あっv」
八戒「すぐに暖かくなりますよぉー♪」
悟浄「咥えながらしゃべる…なっ…ひゃぁっ!(悶)」
八戒「そう言えば…ゾウさんって鼻からお水噴きますよねぇ〜ピッタリ♪」
悟浄「八戒のバカーーーッッ!!(泣)」



八戒「悟浄!ごぉ〜じょぉ〜」
悟浄「うっせーっ!!(プイッ)」
八戒「まだ怒ってるんですかぁ?(苦笑)」
悟浄「まだ、じゃねーっ!絶好調に御立腹だっ!!ったく…ヤダつったのに中出ししやがって(プンスカ)」
八戒「悟浄ってば…」

ぎゅっ。

悟浄「…離せバカ」
八戒「気持ち悦くなかったですか?(ひそっ)」←囁き攻撃
悟浄「うっ…悦かったよっ!悦かったけどなぁっ!これから出かけるっつーのにヤラれる俺の身にもなりやがれって!!(真っ赤)」
八戒「でも…ちゃ〜んと綺麗にシテあげたでしょ?(ニッコリ)」
悟浄「も〜〜〜〜〜っっ!お前ってば信じらんねーっっ!!(ベシベシ☆)」
八戒「痛っ!悟浄ってば恥ずかしがり屋さんですね〜vvv」
悟浄「そーじゃねーよっ!バカッッ!!」
八戒「ところで悟浄?」
悟浄「あぁ〜?(不機嫌)」

なでなで。←尻

悟浄「うわっ!!」
八戒「腰…大丈夫ですか?あんなに激しく腰振っちゃったから。ちょっと歩き方ヘンですよぉ?(微笑)」
悟浄「こっ…のぉ…どこのエロジジィだっっ!!(真っ赤)」
八戒「やだなぁ〜。エロジジィじゃ悟浄の性欲を満足させることはできませぇ〜ん♪」
悟浄「揚げ足取るなっっ!!」
八戒「もぅ…どうしたら機嫌直してくれます?(首傾げ)」
悟浄「直んねーよっ!(プイッ)」
八戒「ごぉ〜じょおぉ〜(猫撫で声)」
悟浄「…甘えたってダァメ!」

ガンガン☆

悟浄「うぉ〜い!チビ猿に生臭坊主〜」

しーん…。

悟浄「あれ?」
八戒「…居ないんですか?」
悟浄「分かんね。お〜い!」

ガチャ☆

悟浄「カギ閉まってんな(首傾げ)」
八戒「おや?もしかして、三蔵達もお楽しみ中でしょうかねぇ?」
悟浄「お前基準で考えるなっての。反応ねーんだから居ないんだろ(呆れ)」
八戒「そうですか?僕らもちょっと遅れましたから…散歩でもしてるんでしょうか?」
悟空「あっ!はっかい〜(ブンブン)」
悟浄「見ろよ、やっぱ出かけてたんじゃん」
悟空「ゴメン!待った?」
八戒「いえいえ、僕達も今迎えに来たところですから…おや?」
悟空「あっ!コレ三蔵に買ってもらった〜♪でっけーだろ?このスイカvvv」
八戒「丁度よかった。悟浄とスイカ割りでもしましょうかって言ってたんですよ」
悟空「マジ?やろうやろうっ!!(喜)」
悟浄「木刀も持ってきたからよ」
八戒「あ、三蔵」
三蔵「ったく…チョロチョロすんじゃねー(不機嫌全開)」
八戒「すみません、お待たせしちゃったみたいですね」
三蔵「あ?そうでもねー」
八戒「そうですか?」
三蔵「コイツが駄々捏ねて拗ねまくりやがって…」
八戒「悟空が?何でまた………おや?」
三蔵「…何だ?(眉顰め)」
八戒「随分と激しかったようですねぇ(微笑)」
三蔵「………何のことだ?」
八戒「ココ、鎖骨の上に随分と素敵な歯形がついてますけど?」
悟浄「お?どれどれ〜うわっ!すっげ鬱血しまくりっ!いやん、三チャンってば激しいのね〜ん♪」

ガウンガウンガウン!!!

悟浄「うぎゃっ!何で俺に撃つんだよっ!!」
三蔵「ムカツクんだよっ!とっとと死にやがれ!!(チャキ☆)」
悟空「なーなー、八戒?」
八戒「はい?何ですか悟空」
悟空「三蔵、何んで怒ってんの?(きょとん)」
八戒「あははは〜、あれは怒ってるんじゃなくて照れてるんですよ〜」
悟空「そうなの?」
八戒「悟空と三蔵があまりにもラブラブで見せ付けられちゃったもんだから、悟浄が拗ねちゃって三蔵に八つ当たりしてるんです♪」
悟空「悟浄…大人気ないなぁ」
悟浄「誰が拗ねてるんだっっ!!(叫)」
三蔵「照れてなんかいねーっっ!!(叫)」
八戒「二人とも本っ当ぉ〜に恥ずかしがり屋さんなんですねvvv(ニッコリ)」
三蔵「………。」
悟浄「………。」
悟空「八戒っ!早く海に行こう!!」
八戒「そうですね♪あ、悟浄。ソコのパラソルとか持ってきて下さいね〜」
悟浄「また俺かよっ!!」
八戒「だって僕も荷物持ってますし、悟空はこの通りスイカ持ってますでしょ?三蔵だって今回は悟空の荷物持ってるんですから」
三蔵「フンッ…ギャーギャー言わねーで持ってくりゃいいんだよ」
悟浄「このっ…ムカツク野郎だなっ!わぁーったよっ!持って行きますよっ!!」

グラッ…

悟浄「うわっ…とと…」
三蔵「…お前、何ふざけた歩き方してやがんだ。わざとらしいんだよ」
悟浄「わざとじゃねーよっ!(ムスッ)」
八戒「あ、そうでした。悟浄はちょーっとお尻が痛いんですよねvvvすみません、僕のせいなのに気遣わないで…大丈夫ですか?悟浄(ニッコリ)」
悟浄「―――――――――っっ!!!(赤面)」
悟空「悟浄、お尻痛ぇの?俺パラソル持とうか??」
三蔵「お前ら…(呆れ)」
八戒「何ですか?三蔵だって悟空と楽しんでたんでしょ?」
三蔵「チッ…」
八戒「悟空、スイカは僕が持ちますから、悟浄のパラソル持ってくれますか〜」
悟空「おうっ!」
悟浄「………。」
八戒「ささ、行きましょうか」
悟空「俺先行って場所取って来るっ!!」

パタパタパタパタ〜

八戒「あ、悟空転ばないように気をつけて下さいね〜」
三蔵「………。(チラッ)」
悟浄「…んだよ」
三蔵「てめぇが手綱取らねーでどーすんだよ、エロガッパ(睨み)」
悟浄「出来ると思ってんの?」
三蔵「………。(無言)」
八戒「ほらほら、何やってるんですか!先行っちゃいますよぉ〜」
悟浄「…なぁんか疲れた(脱力)」



悟空「お〜いっ!こっちこっち〜!早く来いよ〜♪」
悟浄「へぇ…そんなに混んでねーじゃん」
八戒「おや?良い場所取りましたねぇ(ニッコリ)」
三蔵「…暑い」
悟浄「おいおい、暑いのは当たり前だろ〜。だから海に来たんじゃん。結構ひ弱ね、三蔵サマってば♪」

チャキ☆

三蔵「このまま永遠に日干しになるか?(睨み)」
八戒「まぁまぁ。こんなところで遊んでたら余計暑くなるだけですよ?ほら、悟空も呼んでますし」
三蔵「チッ…」
悟空「おっそぉ〜いっ!」
八戒「あははは、すみません。じゃぁ、ココにしましょうか。悟空、パラソル刺してくれますか?」
悟空「おっけ〜♪」

ザクッザクッ☆

八戒「じゃぁ、シートを敷きましょう。悟浄、そっち側持って…あれ?悟浄??(キョロキョロ)」

じいいいぃぃ〜

悟浄「おー♪イイ眺め〜。ん?あっちのお姉ちゃんってば大胆Tバック〜vvv」

ガツッッ!!!←木刀

悟浄「ぃでええぇぇぇーーーっっ!!!(頭抱え)」
八戒「悟浄…こんなところで双眼鏡持ってナニ見てるんです?(微笑)」
悟浄「イテテ…八戒さん…俺の頭はスイカじゃないんですけど(涙)」
八戒「全く…何時の間にこんなモノ持ってきて。没収っ!!」
悟浄「えーっっ!!俺のささやかなお楽しみがっ!横暴だーっっ!!」
八戒「…誰が?横暴ですって??」←極地ブリザード
悟浄「な…何でも…ないで…すぅ(震え)」
三蔵「ほら、サル!そっち持て(無視)」
悟空「う…うん」

バサッ☆

三蔵「…こんなモンだろ」
悟空「さんぞーっ!腹減ったっ!!アレ買ってっ♪」
三蔵「あ?」
悟空「腹減ったよぉ〜!俺倒れそー」
三蔵「ここ来る前に食ったばっかじゃねーかっ!」

バッシイイイィィーーーンッッ!!

悟空「うぎゃっ!(頭抱え)」
三蔵「食い過ぎで海なんか入ったら危ねーんだよっ!」
悟空「食い過ぎじゃねーもんっ!空腹だもんっ!!」

きゅるるるるる〜

三蔵「………。(絶句)」
悟空「なぁーなぁー、三蔵ってばぁ〜(うるうる)」
三蔵「ったく…いっぱいは買わねーぞ」
悟空「やりっ!早く行こぉ〜♪(ぐいっ)」

ずるずるずるずる〜

八戒「あれ?どっか行くんですか?」
三蔵「サルがうるせーから食いモン買ってくる(溜息)」
八戒「そうですか。さすがにこっちには飲み物しか持ってきてませんしね(苦笑)」
悟空「八戒…悟浄どうしたの?」
三蔵「…とうとう死んだか。暑さで腐るからキッチリ浜に埋めてけよ」
悟浄「誰が腐るだっ!!(ガバッ☆)」
悟空「悟浄…頭から血ぃ出てる」
悟浄「ん?ウゲッ!八戒このヤロウ!!頭割れてんじゃねーかよっ!!」
悟空「うわぁー…木刀に血ついてる(汗)」
八戒「いっそのこと、おバカな頭をカチ割って海の塩水でサバサバ洗って差し上げましょうか?(ニ〜ッコリ)」
悟浄「さてとっ!男前に磨きをかけるべく、こんがり焼いちゃおっかなぁ〜(脂汗)」
三蔵「おい、向こうのショップに行ってくる」
悟空「八戒と悟浄は何か食いたいモンある?」
八戒「僕はお腹いっぱいですから大丈夫ですよ」
悟浄「俺かき氷〜!メロンな」
悟空「おっけ〜♪三蔵っ!早く行こうっ!!(ぐいぐい〜)」
三蔵「痛っ!引っ張るんじゃねーよっ!」

サクサクサク…

八戒「仲良しさんですねぇ〜♪」
悟浄「さすがの三蔵サマも小ザルちゃんには甘いのね〜ん」
八戒「おや?悟浄も甘やかして欲しいんですか?」
悟浄「…まだ血が止まらないんですけど?(睨み)」
八戒「あははは〜♪何でしたら舐めて消毒してあげましょうか?(ニッコリ)」
悟浄「傷口抉られそうだからヤ」
八戒「そぉ〜んなことしませんってば♪」

ぎゅうううぅぅ〜

悟浄「あだだだっ!耳引っ張るなってのっ!!」
八戒「悟浄は一言余計なんですよ…もしかしてマゾなんですか」
悟浄「お前がサドなんだろーがっ!(叫)」

ゴロン☆

八戒「悟浄?」
悟浄「は〜、天気も良いし焼こ〜っと」
八戒「チョット待って下さい!!」
悟浄「んー?何だよ」
八戒「そのまま焼いたりしたらダメですよ。今日は陽射しも強いですから、火傷してしまいますって」
悟浄「んな…大袈裟だって。俺直ぐ黒くなるし」
八戒「夜痛くて眠れなくなりますよ。えーっと…確かここに日焼け止めが(ごそごそ)」
悟浄「あー?日焼け止めなんか塗ったら黒くなんねーじゃん」
八戒「日焼け止め塗って丁度良くなりますよ。ほら、塗ってあげますから背中こっち向けて」

グイッ!

悟浄「いでっ!わぁーったって!(くるっ)」
八戒「じゃぁ、塗りますよ〜♪(ニヤリッ)」←あ。

すりすりすり

悟浄「はぁ…あっちぃ〜。動いてもいねーのに汗出てくる」
八戒「夏だから仕方ないでしょ?」

すりすりすり

八戒「あ、悟浄腕上げて下さい」
悟浄「こーか?」

すりすり〜

悟浄「ん?これあんまり匂いキツくねーな(クンクン)」
八戒「こういうものは匂いがキツイと替えって肌には良くなさそうでしょ?」
悟浄「そんなもんかねぇ」
八戒「さてと…(微笑)」

すり…

悟浄「うわっ!なっなななな何だよっ!?」
八戒「何だよって…前も塗らないとでしょ〜」
悟浄「お前まさかっ!!」
八戒「はぁい、前もちゃ〜んと塗りましょうねぇ〜♪」

すりすりすり〜

悟浄「うわっ!バカッ!や〜め〜ろおおぉぉっ!!(真っ赤)」

きゅっ。

悟浄「あんっ!(悶)」
八戒「おや?こんな所で可愛い声出したらダメでしょ〜?」
悟浄「お前がっ…あっ…ああっ!(ビクビク)」
八戒「ココは日焼けしたら相当痛いでしょうから、念入りに塗り込んでおきましょうね〜」

グリグリ〜

悟浄「ちょっ…やめ…っ…はっかいぃ〜(涙目)」
八戒「あれぇ?悟浄の乳首…真っ赤に硬くなってきちゃってますよ〜?いやらしいなぁ〜♪」←楽しげ
悟浄「も…やだってば〜っっ!!(震え)」
八戒「…こんなところでイッちゃダメですよ?(囁き)」
悟浄「だったらやめろーーーっっ!!(マジ泣き)」

悟空「…何か楽しそうだな。どうする?三蔵(ちゅるるる〜)」
三蔵「勝手にやらせとけ(怒)」