ダーリンはご機嫌斜め
くすくす…
女「やぁね…そんなこと、誰にでも言ってるんでしょ?」
悟浄「んなことねーって…ホント久々に麗しい美女に巡り会えたってカンジかなぁ」
女「そんなこと言って、何考えてるのかしら?」
悟浄「さぁ?その辺をじっくり今夜2人っきりでお話したいなーって」
女「…どこで?(くすっ)」
悟空「あれ?悟浄じゃん…まぁたナンパしてんのかよぉ(呆れ)」
八戒「…そうですねぇ、まぁあれが悟浄のライフワークみたいなモンですし(苦笑)」
悟空「でも…八戒、いいの?」
八戒「言っても訊きませんからね」
悟空「そうかもしんねーけど…俺だったら…ぜってぇヤダ!(ムスッ)」
八戒「悟空は大丈夫ですよ(ニッコリ)三蔵は分かりやすいぐらい悟空しか見てませんからね」
悟空「そ…そっかな?(真っ赤)」
八戒「ええ。でも…まぁ、僕としても悟浄のことは分かってはいるんですけど…束縛されるのが何よりキライですからね、諦めるしかないんですよ。先に好きになった方が分が悪いんです、こういうコトは(苦笑)」
悟空「でもさぁ…なんかヘンだよ。だって好きだから一緒にいるんだろ?」
八戒「僕はね」
悟空「え…だって悟浄は?」
八戒「さぁ…なんとなく?じゃないですかね。悟浄はああ見えて優しい人ですから、僕の気持ちを拒むのを可哀想だと思ってるんじゃないでしょうか…」
悟空「…悟浄は八戒のこと好きじゃないの?」
八戒「さぁ?訊いたことないんですよ」
悟空「……。」
八戒「ああ、悟空そんな顔しないでください。いいんですよ、僕は今のままで…さ、三蔵がイライラして待ってるでしょうから、厨房でお茶っ葉頂いて部屋に戻りましょう」
悟空「…うん」
悟浄「…げっ!」
女「なぁに?どうしたの??」
悟浄『っちゃー…なぁんてタイミングに来るんだよぉ。後の報復があぁぁぁ!(号泣)』
悟空「あ、悟浄こっちに気付いた!んべーーーーっ!!」
悟浄「うっ!」
女「やだ…なに?あの子…知り合い?」
悟浄「まぁ…ちょっと、な(汗)」
八戒「……(チラッ)」
悟浄「あ…え?…八戒…」
女「もう一人の綺麗なお兄さんは無視してたわよ?」
悟浄『んだよっ!八戒のヤツ(ムッ)』
女「ちょっと…ねぇ、どうしたのよ?」
悟浄「あ、悪ぃ!俺用事あったんだわ、ゴメンな!」
女「え!?ちょっとぉ!急に…何よぉっ!!」

ウロウロ…ウロウロ…

悟浄「…何やってんだ、俺。別に悪ぃコトしてんじゃねーし!(バンッ!)」

ポタッ…

悟浄「う?イッテーッ!…何でんなトコ釘出てんだよっ!!」
悟浄「………よしっ!」

ガチャッ!

悟浄「あーイテェ…八戒バンソコウ持ってねーか…あれ?」

しーん…。

悟浄「あれ?いねーのか…猿と買い物でも行ったのか(拍子抜け)」

バスンッ!

悟浄「…ちぇっ(ゴロン)」

―――2時間経過

悟浄「…遅い(イライラ)」

ガチャッ!

悟浄「お〜い、八戒知らねーか?」
悟空「…んあ?」
三蔵「テメェは…ノックぐらいしやがれ(ジロッ)」
悟空「……(じぃ)」
悟浄「おい、猿!お前さっき一緒にいただろ?」
悟空「……(じいぃぃぃ)」
三蔵「茶が切れたから厨房に取りに行って持ってきたがな…その後は知らん」
悟空「八戒なら買い物行くって行ったけど」
悟浄「それにしちゃぁ遅くねーか?」
悟空「…なんかぁ、玄関で宿の娘さんに声かけられてぇ、一緒に出かけてった」
悟浄「何だってーっ!?」
三蔵「…別にテメェがいきり立つコトじゃねーだろ」
悟空「そうだよ!悟浄と違って一緒に買い物行っただけじゃん!(ぐぅ!)」
三蔵「…まぁ、買い物だけにしちゃ遅いかもな(ボソッ)」
悟浄「……邪魔したな」

バタンッ!

三蔵「…ったく、コレでいーのかよ(溜息)」
悟空「さんきゅ、三蔵。だってさ、八戒可哀想だもん」
三蔵「…バカ猿」
悟空「なんだよぉっ!」
三蔵「アイツらのことはほっといて構わねーんだよ…ったく八戒のヤツ、人のモン利用しやがって」
悟空「ふえ?なんのコトだよ??」
三蔵「テメェは脳みそ小っちぇーんだから俺のコトだけ考えてりゃぁいーんだ(グイッ!)」
悟空「え…ささささんぞ!?(真っ赤)」
三蔵『貸しだからな、八戒』



悟浄「宿の娘って…あの娘だよなぁ。大人しそうな…ちっ、ああいう清純路線のコは八戒の外面にコロッとダマされるんだ」

イラッ

悟浄「大体八戒も八戒だ!その気もねーのに思わせぶりなコトしたらカワイそうだっつーの!!」

イライラッ

悟浄「全くっ!俺にはあーんなことやこーんなこと平気でするクセに、ちょっと言い寄られたからってフラフラ…」

ピタッ!

悟浄「……俺も人のこといえねーよなぁ」

タッタッタッ!
ばったーんっ!!

悟空「ごじょーっ!メシだって…うわっ!何だよこの部屋〜、真っ白じゃん!窓ぐらい開けろよぉ(けほけほっ)」
悟浄「あ、メシ?」
悟空「おう!もう三蔵は先行っちゃったよ〜」
悟浄「…八戒は?」
悟空「八戒?さっき帰ってきて、今ここの娘さんと厨房にいるよ」

ムカッ

悟浄「…俺、メシいらねーわ」
悟空「え?何で??具合でも悪ぃのかよ…」
悟浄「別に…腹減ってねーだけ」
悟空「…何かさ、悟浄ヘンだよ(じぃっ)」
悟浄「ヘン?こんな男前捕まえてヘンはねーだろーが」
悟空「そーゆんじゃねーよっ!何か…八戒のコト訊いてからヘンだよ」
悟浄「…別に、カンケーねぇよ。八戒が誰といようがそれこそナニをしようが…」
悟空「嘘だっ!じゃぁ、なんでそんな辛そうな顔してんだよ」
悟浄「お前…何言ってんだよ…俺が?んな訳…」
悟空「俺だったらヤダよ!俺なら…三蔵が他の誰かと一緒だなんて、絶対ヤダ…」
悟浄「…お前はいーよなぁ、悟空」
悟空「え?何がだよ??」
悟浄「そんなに素直に来られちゃぁ、三蔵もたまんねーよな(苦笑)」
悟空「訳わかんねー…俺のことじゃなくって、悟浄のことだろーっ!(ぐぅ!)」
悟浄「大人は複雑なんだよ(ポンポンッ)」
悟空「何だよっ!子供扱いすんな!!」
悟浄「んな怒んなって…八戒があの娘に本気だとか、んなこと思ってねーよ(笑)」
悟空「そりゃぁ…だって八戒は悟浄が…」
悟浄「アイツはさ、マジだから困るんだよな」
悟空「何で困るんだ?(首傾げ)」
悟浄「いつでも…俺が逃げられるようにしてんだよ」
悟空「悟浄、逃げたいの?」
悟浄「んなつもりねーよ…アイツ拾った時から何となく予感みてーのはあったんだよなぁ。ま、最初っから分かってた訳じゃねーけどさ。アイツは繰り返すことが怖いんじゃねーかな?自分が追いつめて俺が壊れるとでも思ってんのかねぇ…俺がそんなヤワかってーの」
悟空「ゴキブリだもんな!」
悟浄「ウルセーよ、チビ猿(怒)」
悟空「じゃぁさ、悟浄は八戒が好きなの?」
悟浄「好きじゃなきゃ…あんなコトさせねーっつーの!そこら辺が結構ニブイよなぁ、八戒のヤツ」
悟空「そっか、悟浄は八戒が好きなんだ」
悟浄「…んないちいち繰り返すんじゃねーよ」

カチッ!

悟浄「あ?何の音だ…」
悟空「よしっと!ちゃんと録音出来たかなぁ〜♪」
悟浄「…チョット待て!録音って何のことだ!?」
悟空「え?今の悟浄の気持ちをテープに録音したんだ!八戒が悟浄の気持ち訊いたことないって言うから、教えようと思って〜」
悟浄「そのテープよこせっ!」
悟空「何でだよっ!やーだねっ!(んべっ)八戒に渡すんだもーん♪」
悟浄「やめろーっ!(脂汗)んなモノ訊かせたらアイツ何やらかすかっ…」
八戒「僕が何をするんですか?(にっこり)」←腹黒
悟空「あ、八戒〜vv」
悟浄「げっ!」
悟空「八戒!言われたとおりちゃんと録ったよぉ♪」
八戒「はい、ありがとうございますvvあ、これ約束のケーキのお裾分けです」
悟空「わぁ〜い♪メシの後に食べよーっと!」
八戒「三蔵が待ってますよ、悟空」
悟空「うんっ!じゃ、先行ってるな〜」
悟浄「コラッ!チョット待てチビ猿ーっ!説明してけーっ!!(絶叫)」
八戒「悟浄、何慌ててるんです?」
悟浄「おーまーえーっ!何悟空を買収してるんだよっ!」
八戒「そんな、人聞きの悪い…ここのお嬢さんにケーキの作り方を訊かれて、教えるついでに作るコトになったんですよ。そのケーキを悟空にご馳走しようと思って言ったら、悟空が『それじゃ俺が八戒の為になんかする!』って」
悟浄「…それが、アレかよ(頭抱え)」
八戒「色々考えたんですけど、それなら悟浄の本音が訊きたいなぁ〜ってvv」
悟浄「だったら、んな手の込んだことしねーで俺に直接訊きゃーいいだろっ!」
八戒「訊いたら答えてくれるんですか?」
悟浄「やだね」
八戒「ですから、こんなことしたんじゃないですか〜。まぁ…僕としては悟浄がヤキモチ焼いてくれるとこも見れたし、コレで悟浄の気持ちも確かめられるんで嬉しいですけど?」
悟浄「そのテープよこせっ!」
八戒「イヤですよ〜♪後で大音量で訊いてじんわりと幸せに浸るんですからvvv」
悟浄「んなっ!(絶句)」
八戒「あ、それとも…アレの最中のBGMにするってのもいいですねぇ」
悟浄「あ、メシだったよな!じゃ、俺は先に…(コソコソ)」
八戒「…ドコに行く気ですか?」(ガッ!)←足掛け
悟浄「うぎゃっ!」
八戒「悟浄のカワイらしい告白も訊けたことですし、お互い気持ちも確かめ合ったっていうことで、次は身体も…ですよねvvv」(押さえつけ)
悟浄「いや…その…俺急に身体の具合がっ…(ジタバタ)」
八戒「それなら大丈夫ですよ、ぜーんぶ終わったらじっくり看病してあげますからね(にっこり)」←真っ黒
悟浄「いっ…」
八戒「悟浄、愛してますよvvv」
悟浄「うぎゃあーーーっっ!!」

…暗転。

悟空「八戒と悟浄遅いなぁ…(もぐもぐ)」
三蔵「どーせ来やしねーよ、全部食っちまえ(きっぱり)」
悟空「え?何で〜(キョトン)」
三蔵「別のモン食ってる最中だからな」←下品
悟空「えーっ!ズリィ!!俺も食いたい〜」
三蔵「安心しろ、部屋戻ったらいっぱい食わせてやるよ」
悟空「へ?マジ??やったぁ〜♪」←おバカ
三蔵「だから、それ早く食え。俺も早く食いてーんだよ」
悟空「そんな旨いモンなんだぁ…チョット待って!すぐ食うからさ(もぐもぐもぐ)」
三蔵「……(ニヤッ)」←腹黒2

いつでもいっしょ
ずるずるずる…

三蔵「ダメだって言ってんだろーが(怒)」

ずずずずずず〜

悟空「やだぁ〜っ!買ってぇ〜買ってぇ〜!!」
三蔵「しつこいっ!!」

スパアァァァーンッ!

悟空「いってえぇぇぇっ!!何だよ、三蔵のケチ!ハゲ!よーじせいあいしゃっ!」
三蔵「…おい、コラ。誰が幼児性愛者だっっ!!」
悟空「だって、悟浄が言ってたもーんっ!」
三蔵「…ぶっ殺す!(怒)」
悟空「三蔵買ってくれよぉ〜!もうお供え物の饅頭つまみ食いしねーから!本堂の仏像に落書きしたり、木魚でボーリングしたり、おねしょした布団を小坊主のとコッソリ取り替えたりもしねーからさぁっ!」
三蔵「てーめーはぁぁぁ〜、んなコトまでしてやがったのかぁぁぁっっ!!(激怒)」

スバーン!スパーン!スパァァァァンッッ!!(トリプル)

悟空「……痛い。(うるうる)」
三蔵「ったく…大体んなもの欲しがるよーな年じゃねーだろ」
悟空「だって…同じなんだもん」
三蔵「あ?何がだよ??」
悟空「さっきの人形、三蔵と同じ金髪で目の色もキレーな紫だったんだもんっ!あんなに三蔵と同じ人形なんてアレしかないもん!欲しいんだもんっ!!(ぐぅ!)」
三蔵「だから、何でそんなもんが必要なんだよ(本物がいるのに←心の声)」
悟空「だってさ…三蔵忙しいと1日すれ違いの時だってあるし、せっぽうで何日もいないときだってあるじゃん。そん時にあんな人形があれば三蔵のこと思い出せて寂しくねーかなぁって思ったんだもん(しゅん…)」
三蔵「…バカ猿(←ちょっと嬉しい)、あの人形は髪もなげーし、ビラビラのドレス着てるじゃねーか。俺には見えねーだろうが」
悟空「それなら八戒が改造してくれるってゆったもん」
三蔵「改造だぁ!?何で八戒が知ってるんだ?」
悟空「昨日、八戒んトコに遊び行って、一緒に買い物出かけたときにアレ見つけたから。そしたら八戒が髪切って、法衣作ってくれるって…」
三蔵「………。(無言)」←複雑
悟空「さんぞ…やっぱダメ?(じいぃぃぃ…)」
三蔵「ダメだ(ヤな予感がするから)」
悟空「ちぇ…じゃぁ、悟浄におもちゃ貰う」
三蔵「…ちょっと待て。何だエロガッパに貰うって?」
悟空「ん?昨日三蔵がいないとき寂しいからってアノ人形の話してたら悟浄が…」

悟浄『ふーん…三蔵がいねーと小ザルちゃんは寂しくってしょうがない訳だ』
悟空『…うん。三蔵が見れないのはヤダし、寝るときだって側にいないとなんか…』
悟浄『…へぇ、一緒に寝てるんだ?』
悟空『?うん…だって一緒だとあったかいし』
悟浄『えー?いやぁ〜ん、ソレだけじゃないんじゃないのー?』
八戒『悟浄、それぐらいにしないと…』
悟浄『ほんじゃ、俺がそんな寂しい夜にとっておきのオモチャを小ザルちゃんにプレゼントしてやろーか?(ニヤニヤ)』
悟空『え?なになに?それっておもしろいの?(首傾げ)』
悟浄『そりゃー、俺の口からは…三蔵様のかわりにはなるだろうけどぉ〜♪』
悟空『え?三蔵の代わり!?欲しいっ!!(キラキラッ)』
八戒『…悟浄がそんな楽しいオモチャを持っているなんて初耳ですねぇ(ニッコリ/怒)』
悟浄『え?(びくっ!)』
八戒『それはぜひとも僕に使い方を教えて下さいよvvv(ぐいっ!)』
悟浄『はっ…はっかいさん??(怯)』
八戒『使い方も分からないようなモノ、悟空にあげれませんからね〜(キラッ!)』
悟浄『ちょっ…八戒落ち着け!ちょっとしたお茶目なジョークじゃねーかっ!!(滝汗)』
八戒『あ、悟空!ちょーっと待ってて下さいね♪(グイッ)』
悟空『…うん??』
悟浄『はーなーせぇぇ〜!冗談だってっ!いーやーだあぁぁぁっっ!!(ズルズルズル…)』

バタンッ!

悟浄『ひっ…ぎゃあぁぁぁぁ〜っっ!!(絶叫)』

悟空「…でね?結局なんのオモチャかは教えて貰ってねーんだけどさ」
三蔵「あんの有害指定エロガッパがっ…(大激怒)」
悟空「さんぞ?」
三蔵「悟空、人形は買ってやる。だから悟浄からそんなモン貰うんじゃねーぞ!」
悟空「うんっ!わかった!!やったぁ〜♪ミニ三蔵だ〜♪(ぴょんぴょん)」
三蔵「それと、後で銃弾を買い足してから八戒達のトコに寄るぞ(怒)」
悟空「…うん?いいよ(きょとん)」


置き土産
悟空「あっ!!」

コロコロコロ…

悟空「あーもうっ!しょーがねーなぁ…」

一方その頃。

三蔵「かったりぃ…今何時だ?」
三蔵「…3時か。そういえば静かだな…あの猿はドコ行ったんだ?」
悟空「んーーーっっ!ぐうーーーーっっ!?」
三蔵「悟空…の声だよな?ドコだ??(キョロッ)」
悟空「あ゛ーーーっっ!ちきしょーーーっっ!!」
三蔵「外か…ったく、何やってんだ?この声は(頭痛)」

スタスタスタ

三蔵「……何だ?ありゃ??」
悟空「う〜〜〜〜、取れないよおぉぉぉっ!(ジタバタ)」
三蔵「おい、バカ猿」
悟空「(ビクッ!)あ…さんぞ?」
三蔵「んなとこで、ケツだけ出して何してんだ?(呆れ)」
悟空「ちょっと穴に落としちゃって…拾おうと思って穴に入ったら抜けなくなっちゃったんだよぅ(ジタバタ)」
三蔵「…………プッ」
悟空「あっ!三蔵今笑っただろーっっ!!チクショー、何でこんな所に穴なんか空いてるんだよぉ〜!」
三蔵「たぬきが掘ったんだろ?(コネタBN参照)」
悟空「………。」
三蔵「テメェ、笑ったらそのままにしてくぞ」
悟空「わっ…笑わねーよぉ…だから早く出るの助けてくれよ」
三蔵「さて、どーっすっかな(ニヤ)」
悟空「何だよっ!意地悪いぞ!三蔵の鬼畜!バカ!ハゲ!」
三蔵「誰がハゲだ!(怒)どうやら出たくねーようだな?」
悟空「あっ…ウソだよぅ…助けて、さんぞ(バタバタ)」
三蔵「フン…しかし、バカだとは思っていたがここまでとはな。ものすごいマヌケだぞ、お前のカッコ」
悟空「面白がってるだろっ!!」
三蔵「おもしれーモンはしょーがねーだろ?んなとこからケツだけ出して………ケツ…(思案)」
悟空「…さんぞ??(ヤな予感)」
三蔵「…成る程、イイ眺めだな(ニヤッ)」
悟空「さ…ささささんぞっ!?(ビクビクッ)」

ズルッ!

悟空「うわーーーっっ!ちょっ…何すんだよぅ!!」
三蔵「コレのほうがイイ眺めだな」
悟空「助けてくれっゆったのに何で下だけ脱がすんだよぉ!(真っ赤)」
三蔵「お前、何そんなにケツ振ってるんだよ…欲しいのか?(ニヤッ)」
悟空「そんな訳ねーだろっ!さんぞーのエロ坊主!!とにかく助けてくれってば〜(涙)」

なでっ。

悟空「ひゃあっ!(ビクンッ)」
三蔵「やっぱ欲しいんじゃねーか…しょーがねーなぁ(嬉)」
悟空「やっ…やだやだっ!外じゃねーかよっ!!(暴)」
三蔵「そうか、そんなにケツ振ってガマンできねーほど俺が欲しいか?」←準備オッケー
悟空「さんぞ…本気じゃねーよな?こんなとこでっ…」
三蔵「………。(無言)」
悟空「………。(脂汗)」

ずぷっ。

悟空「うわあぁぁぁぁっっ!!(号泣)」

―――暗転。

しくしくしく…。

悟空「さんぞーのバカッ!ひでぇよ、こんなの…(泣)」
三蔵「………。」
悟空「助けてって言ったのに、あんなとこであんなカッコのまま…バカバカッ!」
三蔵「………悪かった(ぼそっ)」
悟空「さんぞ……(ぎゅっ)」←単純
三蔵「それにしても、何を穴に落としてあんなコトになってたんだ?」
悟空「ちぇっ…もうとれないや。夏みかん落としたの」
三蔵「夏みかん?どこにあったんだ、そんなモン」
悟空「あっ!!(口チャック)」
三蔵「…確か、本堂の供物に夏みかんがあったな?」
悟空「あ…仕事のジャマだよな?俺外で遊んでくるよ(コソコソッ)」
三蔵「……待て(ガシッ!)」
悟空「さんぞ?(冷や汗)」
三蔵「てめーは…あれ程言ったのにまた供物つまみ食いしてやがったのかーっっ!!(激怒)」

バッシイィィィーンッ!!

悟空「いってーっっ!!(しゃがみ)」
三蔵「来い!言ってわからねーやつには身体に説教してやる!!」
悟空「やだやだ〜っ!ごめんなさいっ!もうしないってばーーーっ!!」
三蔵「うるせーっ!」
悟空「だから何で寝室行くんだよぉ〜〜〜っ!(絶叫)」


絵日記
かきかきかき…

悟空「よしっ!で〜きたっ!!あ、もう無くなっちゃったや…」

ばたばたばたばた

三蔵「…あんのバカ猿があぁぁぁ(ピキッ)」
悟空「さんぞーっ!お金ちょーだいっ!」

バッシイィィィーンッ!

悟空「いってぇーっ!!(頭抱え)」
三蔵「てめーは何度言やぁ分かるんだっ!廊下は走るな!静かに扉は開けろっ!!」
悟空「だってさ…(うるうる)」
三蔵「まず言うことあんだろ!?」
悟空「…ごめんなさい」
三蔵「よし!それで何だって?」
悟空「あ、あのね?お金ちょーだい!」
三蔵「買い食いする金はやらん(きっぱり)」
悟空「違うよっ!(ぐぅ)クレヨン無くなっちゃったのっ!!」
三蔵「あぁ?この前買ったばっかじゃねーか…そんなに落書きしてんのか?」
悟空「落書きじゃないもんっ!絵日記描いてるんだもんっ!(威張り)」
三蔵「あー?絵日記だとぉ〜?そんなもんいつの間に…」
悟空「だってさ…三蔵早く字ぐらい覚えろっていつもいってるじゃん。でも字書くだけってつまんないから何かいい方法ないかなーって、八戒に相談したの!」
三蔵「…またアイツか(ぴきっ)」
悟空「そしたらね?絵日記で毎日あったことを絵と字で描いていけばどうですか?って!八戒がえにっきちょうってのくれたの!そんで描いたらおもしろくってさ〜♪俺けっこう字もおぼえてきたんだよ?」
三蔵「ほぅ…その割には書庫にある本を読まねーよなぁ?」
悟空「うっ!…だってぇ、ココの本漢字ばっかでむずかしいんだもん…」
三蔵「まぁ、お前にはまだムリだな。で?どこまで書ける様になったんだ?ただ書いてるだけじゃ覚えてるかどうかわからねーからな」
悟空「あ、それは八戒に採点してもらってるもんっ!」
三蔵「…八戒にだとぉ?何で俺に持ってこねーんだ?!(機嫌急降下)」
悟空「だって…さんぞに見せるの…恥ずかしいモン(てれてれ)」
三蔵「何で恥ずかしーんだよ?(眉顰め)」
悟空「……何でもっ!!」
三蔵「恥ずかしいかどうか俺が見てやるから、絵日記ここに持ってこい!(ジロッ)」
悟空「…わかったよぅ」

悟空「はい…」
三蔵「ふん…確かにまじめにつけてる様だな」

ペラッ

○がつ△にち はれ
きょおははっかいとかいものにいった。
にくまんかってくれた。
うまかった。

三蔵「ったく…ちょっとぐらい漢字も覚えろよ(溜息)」

ペラッ

○がつ□にち くもり
きょうはさんぞのしごとがはやくおわった。
いっしょにごはんたべて、いっしょにおふろもはいった。
さんぞにえっちなことされた。
きもちよかったけど、いたかった。

三蔵「…お前、これ八戒に見せたのか?(ヒクッ)」
悟空「おうっ!八戒に絵がうまく描けてるって誉められたよvvv」
三蔵「………。」

ペラッ

○月×日 はれ
きょうははっかいのとこにあそびにいった。
とびらたたいたけどだれもでなかったけど、かぎはあいてた。
なかにはいったらごじょーがないてた。
なんかぐるぐるしばられてたけど、へんなの。
はっかいはたのしそうだった。

三蔵「…昼間っからナニしてやがんだっ!あのバカ共はっ!!(怒)」
悟空「あー、それ?ぐるぐるすんの悟浄が好きなんだってさ〜、八戒がゆってた。でもお仕置きだって…何で好きなんだろうな?(首捻り)」
三蔵「これからはノックしても誰も出なかったら、絶対に入るんじゃねーぞっ!」
悟空「えー?中にいてもー??」
三蔵「中にアイツらがいてもだ!もし出来なかったら夕飯ヌキ!!」
悟空「ええーっ!わかったよぉ…」

ペラッ

○月◎日 はれとくもり

さいきんさんぞーのきげんがわるい。
なんかさんぞーのよろこぶようなほうほうないか、はっかいにきいた。
そしたらごじょうが「さんぞーの●●●なめてみろ」とゆった。
そんではっかいがおやつにくれたあいすでやりかたおしえてくれた。
ねるときやってみた。
さんぞーはびっくりしてたけど、よろこんでた。
よかった。

三蔵「あんのエロガッパーッッ!アイツだったのかっ!いらんことバカ猿に吹き込みやがってっ!(激怒)」
悟空「え?さんぞ…悦くなかったの(涙目)」
三蔵「あ?…いや…(焦)」
悟空「悦くなかったのっ!?(うるうるうる)」
三蔵「………悦かったぞ(ボソッ)」
悟空「…ほんと?」
三蔵「ああ(赤面)」
悟空「ホントにホント??」
三蔵「しつこいっ!」

スッパアァァーンッ!

悟空「なんでぶつんだよぉ〜っ!三蔵のバカッ!ハゲ!エロぼーず!」
三蔵「うるせーっ!!」
悟空「もー…すぐおこるんだから〜(ブツブツ)」
三蔵「おい、悟空。もうコレ八戒に見せるんじゃねーぞ」
悟空「えー?なんで〜??」
三蔵「これからは俺が見てやる!(これ以上八戒のヤツにネタやれるかっ!←心の声)」
悟空「さんぞ…見てくれるの?」
三蔵「ああ、書いたらいつでもいいから持ってこい」
悟空「うんっ!わかった(ぎゅっ)」
三蔵「ったく…漢字も覚えろよな」
悟空「あ、ねーねー、だからクレヨン買って?(クイクイ)」
三蔵「…しょーがねぇ。街に行くか」
悟空「わぁ〜いっ♪ねぇさんぞ、肉まん買って?」
三蔵「……1コだけだぞ」
悟空「へへ…さんぞ大好きっvvv」


マニアック
悟浄「……あー、よく寝た…っつーか寝過ぎた(ポリポリ)」
悟浄「八戒〜!何か食うモンあるか〜?」

しーん…

悟浄「あれ…いねーや。ん?」

『買い物に行ってきます。お昼は冷蔵庫に入っていますから。』

悟浄「何だ…出かけたのか。(ペラッ)とりあえずメシ食うかな〜」


30分経過

悟浄「あー、ヒマだなぁっと(ボケー)」

バッターンッ!!

悟浄「うおっ!?何だぁ??(驚)」
悟空「あ、悟浄起きてた〜」
悟浄「このチビザル!てめぇ俺んち壊す気かよっ!!」
悟空「何怒ってんだよー?壊れてないからいいじゃん!」
悟浄「壊れてからじゃおせぇんだよっ!」
八戒「おや?起きてましたか」
悟浄「おう、いつの間にこのチビ来てたんだよ(べしっ!)」
悟空「いってーなぁっ!なにすんだよ、このエロガッパッ!!」
八戒「まーまー、喧嘩しないでくださいよ。買い物へ行く途中で悟空と会ったんですよ(ゴソゴソ)」
悟空「なんかスッゲー甘い物食いたくなってさ〜!八戒んちなら何かあると思って」
悟浄「おいコラ、ここは俺んちだってーの!」
悟空「でも悟浄、俺が遊びに来るといつも動いてないじゃん」
悟浄「うっ…俺をどこぞのジジィ扱いすんじゃねーよ(怒)」
八戒「悟空ちょっと待っててもらえますか?コレ片づけちゃいますからね。おやつはドーナツでいいですか?」
悟空「うんっ!」
悟浄「ったく…お前最近うちでばっかおやつ食ってるじゃねーか。飼い主さんはなーんも言わねーの?」
悟空「さんぞ?別に…俺おやつ食ってからいつも遊びに出るもん」
悟浄「お前…どんだけ食ってるんだよ(呆れ)」
悟空「んー?腹いっぱいになるまでっ!」
悟浄「さいですか…ん?その袋はなんだよ?」
悟空「あっ、忘れてたっ!八戒〜、この袋はー?」
八戒「あー、それは食料じゃないんで、そこ置いといてください」
悟浄「何だ?本でも買ったんか??」
悟空「あ、それ八戒が買ったのにーっ!開けちゃいけねーんだぞっ!!(ぐぅ)」
悟浄「ウルセーよ、元は俺が稼いだ金だからいーのっ!(ガサッ)」
悟空「はっかいぃ〜!ごじょうがねぇ〜(バタバタ)」
悟浄「ん?何だ写真かよ…何撮ったんだー?(ペラッ)」
八戒「あっ!悟浄、開けちゃーーー」

パラッ

八戒「あーーー…(額押さえ)」
悟浄「なっ…ななななななっ!?(驚愕)」
悟空「なになに?どうしたの??」
悟浄「何だこりゃああぁぁぁっっ!!!(絶叫)」
八戒「あはははは〜vvv」
悟空「なんだよ?何のしゃしん!?(ヒョイ)」
悟浄「見るなーーーっっ!!(ガバッ)」
悟空「なんだよぉっ!ケチッ!みーせーろーよ〜(グイグイッ)」
悟浄「バカッ!ガキが見るモンじゃねーっっ!!(死守)」
八戒「んー…確かに悟空にはちょーっとマズイですかねぇ(のほほん)」
悟浄「はっかいぃぃ〜、てっめーいつの間にこんなモン撮ったんだよっ!まさか…コレ街で現像したのかっ!?」
八戒「はい、モチロンvvいやぁ、写真屋のご主人がカワイらしいって誉めてましたよー?普通ならこーいうモンは現像してくれないんですけど、5倍の料金で手を打って頂きました〜♪」
悟浄『ひいいぃぃぃっっ!!(心の悲鳴)』
悟空「そんな高い写真なの?(首傾げ)」
八戒「そうなんですよ…なんせ被写体が絶品ですからね(ニッコリ)」
悟空「ふーん…俺も見たいな(指くわえ)」
悟浄「ダメだーーーっっ!!(懇願)」
八戒「あはははは〜♪悟空がもうちょっと大人になったら見せて上げますねvvv」
悟浄「見せねーっ!つーか没収だあぁぁぁっっ!!(ばっ!)」
八戒「おや?悟浄も欲しいんですか?別にイイですけどね…ネガはココにありますし(ピラッ)」
悟浄「んなっ!?それ寄越せっ!」
八戒「い・や・で・す〜!これは僕のコレクションなんですからねvvv」
悟浄「そんな悪趣味さっさとやめろっ!!」
悟空「あ、そうだ〜!(ごそごそ)八戒、コレ!この前さんぞーに渡したビデオ〜。返してこいってゆわれてたんだ」
悟浄「…ビデオ?(ピクッ)」
八戒「三蔵何か言ってました?(ニッコリ)」
悟空「んとね?俺眠くてウトウトしてたからビデオ覚えてないんだけど、さんぞーがね?すっげー大爆笑してた。俺あんなに大声上げて笑う三蔵なんて初めて見たよ。ビックリして起きたらさんぞー慌ててビデオ消してたけど…そんなにおもしろいヤツだったの?」
八戒「残念でしたねぇ…悟空は見れなかったんですね?」
悟空「うん…あんまりさんぞーが笑ってるから見たいって言ったんだけど、ダメだって。あ、そうだ!さんぞーが八戒にね?『しばらくコッチ来んじゃねー!エロガッパの顔見るだけで呼吸困難になる』だって〜」
八戒「心外ですねえ…そんな笑うなんて。あんなにカワイイのに…」
悟浄「…おい、ビデオって何だ?」
八戒「僕のコレクションです(ニッコリ)」
悟浄「だからっ!何を映したんだよっ!!」
八戒「…知りたいですか?」
悟浄「お…おう!(脂汗)」
八戒「悟浄のコスプレ七変化ビデオですーっ♪」
悟浄「何だそりゃあぁぁぁっっ!!俺はそんなことした覚えねーぞっ!!!」
八戒「………悟浄ってすっごく寝付きがいいんですよねぇ(ボソッ)」
悟浄「ーーーーーーっっ!!(ぷちん)」

バタッ!

悟空「あっ!悟浄!?どーしたんだよー?大丈夫かよっ!?(ユサユサ)」
八戒「悟浄ってば恥ずかしがり屋さんですねぇ〜♪」