真夏のスキンシップ
ぺたっぺたっぺたっ
ひょこ☆

悟空「さんぞー…」

しーん。

悟空「あれ?いない…今日は『せっぽー』じゃなくてここで仕事してるって言ったのに(首傾げ)」

カチャ…

悟空「んー?こっちにまだ紙がこんだけあるから…お仕事終わってないんだよな。どこ行っちゃったんだろぉ??」

ぺたぺたぺた…

悟空「あれ?あっちの部屋から風が入ってきてる…」

そぉ…。

悟空「さんぞ…寝てる…?」

ぺたぺたぺた…
ひょい…

悟空「珍しいなぁ…ぐっすり寝てるなんて…」

ふあっ…

悟空「…なんか俺も眠くなってきちゃった。一緒にお昼寝しよーっと」

ごそごそごそ…

悟空「えへへ…くっついて寝よーっとvvv」

ゴロン…。

悟空「む…なんで背中向けちゃうんだよぉ!よいっしょ」

ゴロン…。

悟空「もぅっ!せっかくこっち向けたのに〜!よいっしょ」

ゴロン…。

悟空「…もしかして、さんぞ起きてるの?(プクッ)」

じいぃぃぃー…。

悟空「…よく寝てる。んじゃも1回」

ゴロンゴロン。

悟空「何でだよぉっ!何でせっかくこっち向けたのにすぐ背中向けちゃうんだよっ!さんぞのバカッ!!」


八戒「…そんなことがあったんですかぁ(ニコニコ)」
悟空「うん…それから3回ぐらいそーゆーことあったんだけどさ、いっつも背中向けるんだよぉ(拗ね)」
悟浄「それってやっぱ起きてんじゃねーの?(ニヤッ)」
八戒「それはないでしょうね。三蔵なら起きてたら逆に悟空のこと抱き込むんじゃないですか?」
悟浄「ふうーん…あの生臭坊主のそーゆーとこって、想像するとかなり笑えるけどなぁ〜」
悟空「何でだよっ!エロ河童!!(ぐぅ!)」
悟浄「あー?ウルセーんだよ、チビ猿!」
八戒「まーまー、話がずれてますよ?悟空は三蔵が意地悪でそういうことをしてると思ったのでしょう?」
悟空「うん…でも起きててわざとしてるのかなぁと思ったんだけど、すっげーぐっすり眠ってるの。三蔵が熟睡するのって珍しいんだけどさぁ」
八戒「それだけ悟空の側では安心しているってことですよ」
悟空「そーなのかなぁ。でも何回も背中向けられるのって…俺のことホントはヤなのかなぁとか思ったり(俯き)」
八戒「眠っている時の行動は本能的というか…無意識下ですからね」
悟浄「んー?そんじゃ、コイツがくっつくとなーんで背中向けるんだ?」
八戒「多分、ですけど…ここ最近暑かったじゃないですか」
悟浄「気温と関係があんのか?(首傾げ)」
八戒「悟空はね、体温が人より高いんですよ(微笑)」
悟浄「あーあー!子供は体温が高いんだよな。成る程、そんで無意識に暑がって避けてたって訳か!」
悟空「子供扱いすんなよっ!!」
悟浄「だってお子ちゃまでしょ?チビ猿ちゃんは(にまっ)」
悟空「何だよーっ!この赤ゴキエロ河童!!(ゲシッ)」
悟浄「ってぇ!なにしやがる、この万年腹減りバカチビ猿!!(グリグリ)」
八戒「はーい、じゃれ合いはそこまでにしてくださいね〜。物コワしたら特製いのしし罠で吊しちゃいますよ〜♪」
悟浄・悟空「うっ…恐ぇ…(怯)」
八戒「要は三蔵が背中向けなければいいんですよね?僕にイイ考えがあります(ニッコリ)」
悟空「ほんと?八戒!?」
八戒「ええ(微笑)」←黒オーラ
悟浄「…俺はしーらないっと」


ぺたぺたぺた…
ひょこっ☆

悟空「…寝てる」

三蔵「ん…?重い…っんだぁ?」

ぱち☆

三蔵「あーっ!?てめっ、バカ猿!何人の上に乗っかって寝てやがる―――」

ガシャッ!

三蔵「なっ!?腕が…手錠?おいっ!起きやがれーっっ!!」
悟空「んー…さんぞぉ、起きたの?(コシコシ)」
三蔵「起きたの、じゃねーっ!てめぇ、この手錠はどーいう意味だっ!!(怒)」
悟空「だって…さんぞ、いっつも背中向けちゃうんだもん。だから向けられない様にって…」
三蔵「…誰にそんなバカなこと言われたんだ」←1名限定
悟空「えー?八戒だけどー…」←寝ぼけ
三蔵「ぜってぇブッ殺す!!」
悟空「これならさ、さんぞ背中向けられねーし、俺もぎゅってして寝られるしvvv」
三蔵「あのな…真上から乗っかられると重くってしょーがねーんだよ!」
悟空「だってさんぞと眠ってて背中向けられるのヤダもん俺(プクッ)」
三蔵「しがみつきてぇなら背中でもいーだろーが」
悟空「それじゃさんぞの心臓の音、聞こえねーじゃんっ!あの音聞くと俺すっげー安心するんだぁ」
三蔵「…バカ猿」
悟空「なんだよっ!」
三蔵「で?コイツの鍵はどーしたんだ?(ガシャ)」
悟空「…知らない」
三蔵「あ?何だって(眉顰め)」
悟空「俺、訊いてねー」
三蔵「んだとぉっ!?てめっ、どーすんだよっ!こんのバカがっ!!(激怒)」
悟空「え…えと…確か八戒がぁ(思案)」
三蔵「さっさと思い出しやがれ!」
悟空「あ、そうだ!俺のどっかに鍵隠したってゆってた!!」
三蔵「………何だと?」
悟空「だからね?『頑張ってその体勢のまま悟空の身体中をくまなく探して下さいね〜』とかゆってたけど…ドコに隠したんだろ?(首傾げ)」
三蔵「…服脱げ(ボソッ)」
悟空「え!?何で??」
三蔵「てめぇの身体のどっかにあるんだろーが。じっくり探してやるから脱げ!」
悟空「でっ…でも………まだ明るいよ?(赤面)」
三蔵「知るか!俺は手が使えねーんだ。俺の言うとおりにしやがれ」
悟空「でもぉ…(もじもじ)」
三蔵「このままだとメシ抜き!てめぇのせいでこんななったんだから!この考えナシのバカ猿!!」
悟空「わっ…わかったよぉ(ゴソゴソ)」
三蔵「…こっち来い」
悟空「…こぉ?」
三蔵「もっと上の方にずり上がれ」
悟空「こんなんでいい?」

ペロン。

悟空「ひゃっ…さっさんぞ!?(真っ赤)」
三蔵「鍵があるか調べんだからじっとしてろ!(ニヤッ)」
悟空「うそっ!そんなとこにある訳…」
三蔵「ウルセー!八戒が隠したんだから、普通のトコにある訳ねーだろ」
悟空「だってだって!八戒に触られてなんかいねーもんっ!」
三蔵「…どうかな?」
悟空「さんぞーのバカッ!俺…俺さんぞ以外とこんなことなんかっ(じわっ)」
三蔵「だから、それを調べてやるんだよ(ニッ)」
悟空「だから俺は…やっ…あんんっvv」
三蔵「ほー?随分とイイ声で啼くじゃねーか」
悟空「も…早く鍵見つけちゃってくれよぉ〜っ!!」


八戒「ま、スキンシップ不足で悟空も寂しかったんでしょうね」
悟浄「だからってアレかぁ?」
八戒「おや?悟浄愛用のアレ、悟空に渡しちゃったから拗ねてるんですか?(ニッコリ)」
悟浄「誰が愛用してるんだっ!お前がいっつも無理矢理―――」
八戒「でもアレ使っても悟浄ってば暴れたりしませんよねぇ?」
悟浄「そんなの…痛ぇからに決まってんだろ(じろっ)」
八戒「そうですか?手錠に限らず、悟浄って拘束されるとスゴイ熱くなりますよねvvv」
悟浄「んなことあるかっ!!」
八戒「大丈夫ですよ!悟浄にはもっとイイ物買ってきますからねvvv」
悟浄「…いえ、結構です(涙)」
八戒「さて、三蔵は鍵見つけられますかね〜♪」
悟浄「なに?どこに隠したのよ」
八戒「悟空の下着に縫いつけちゃいました♪」
悟浄「んじゃ、簡単に見つけるんじゃねーの?」
八戒「三蔵の手が自由で、自分で脱がすのなら簡単でしょうねぇ」
悟浄「………悪魔」←本音


健気にお留守番?
コチコチコチ…

八戒「はぁ…遅いですねぇ、悟浄ってば。すっかり食事も冷めてしまったし」

ちらっ。

八戒「もう11時…ですか。今日は帰って来ないでしょうねぇ(溜息)」

ガタン。
すたすたすた

八戒「えーっと、今日は27日っと」

キュポン☆
キュキュ〜

八戒「バツ…っと。今日で今月は5回目ですねぇ…勝手に予告変更朝帰り」

しーん…。←コワッ!

八戒「あー、何て僕ってば可哀想なんだろう!こうして健気に悟浄の帰りを待って、今月は5回も裏切られてるなんて………フフフフ」
白竜「きゅ〜?」
八戒「ねぇ、ジープもそう思いませんか?あれ程『夕飯要らない、朝まで賭場にいるのなら先に言って下さいね』って言ってるのにも係わらず、この仕打ちですよ?これはもう、ビシッとお仕置きしないと懲りてくれませんよねvvv」←黒
白竜「きゅ…きゅぅ?」
八戒「言って分からないおバカさんには身体に教えて差し上げましょうねぇ(微笑)」
白竜「きゅっ!?(怯え)」


てくてくてく

悟浄「あー…朝日が眩しいっつーの。もー、帰ったら速攻寝るっ!」

ガチャ☆

悟浄「ただいまーっと…八戒。あれ?八戒〜??」

しーん。

悟浄「…何だぁ?おーい、八戒!いねーのか〜?」

キョロ☆
キョロ☆

悟浄「いない…ジープもいねぇな。こんな朝っぱらからドコ行ったんだ?(思案)」

ガタン☆

悟浄「メシは作ってあって、本人はいねーと。書き置きもねーよなぁ?生臭坊主とチビ猿のトコでも行ったのか?(首傾げ)」

シュボッ!

悟浄「…ま、いっか。そのうち帰ってくるだろうし。メシ食って寝っか(ふぃ〜)」


2時間後。

パタパタパタ

八戒「…ジープ、どうですか?悟浄寝てます??」
白竜「きゅっ!」
八戒「そうですか。それじゃ、今のうちに済ませちゃいましょうね♪」
白竜「きゅ〜」
八戒「あっ!ジープ…静かに、悟浄を起こさない様に」
白竜「きゅ…」


そして夜。

悟浄「んーっ!よっく寝たぁ〜(伸び)」

パタン☆
すたすたすた

悟浄「はっかい〜、今朝お前どこ行って…」

しーん…。

悟浄「あ、あれ?まだ帰ってきてねーのか??(驚)」

すたすたすた

悟浄「…でもねーのか。夕飯の支度してあるし、1度帰ってきたんだな。にしてもまたドコ行ったんだ?また書き置きもしてねーし(ムッ)」

コチコチコチ…

悟浄「別にいっか。アイツだって子供じゃねーんだしな。俺には関係ねーし…」

ムカッ。

悟浄「あーっ!もうさっさとメシ食って出かけるかっ!!」←ヤケ


ミシッ…ミシッ…

八戒「おや?明かりがついてますねぇ。悟浄、今日は出かけるのやめたみたいですよ?ジープ(微笑)」
白竜「きゅ…」
八戒「さて、困りましたね。悟浄がきっと待ちかまえているでしょうから、玄関からは入れないですし…」
白竜「きゅきゅぅ…(首傾げ)」
八戒「あはは、大丈夫ですよ。窓からそっと入っちゃいましょう♪」

悟浄「………遅ぇ。もう1時じゃねーかよっ!ったく、遅くなるなら遅くなるって連絡ぐらいしとけっつーの!!」

イライライラ…

悟浄「あーっ!もう知らねー!!先に寝てやるっ!!」

ガタンッ!
ドスドスドス
ガチャッ☆

悟浄「あ…あれ?何で八戒…寝てる訳??」

じー…。

悟浄「ホンモノ…だよなぁ?いつの間に帰ってきたんだ?つーか、どーなってるんだぁ〜??」


4日後。

バッターンッ!

悟空「八戒いる〜!?」
悟浄「…いねーよ(ゲッソリ)」
悟空「うわっ!?なっ…何だよ悟浄、その顔。無精ヒゲできたね〜!!」
悟浄「ばぁか。ワイルドで男前が上がってるだろーが…」
悟空「…なんか元気ねーな。病気?(首傾げ)」
悟浄「んなんじゃねーよ」
悟空「ふぅん…あ、なんで八戒いねーの?」
悟浄「んなこたぁな〜!俺の方が聞きてぇっつーのっ!!」
悟空「へ?なんでだよ??」
悟浄「…5日間口きいてねーし、姿だって寝てるトコしか見てないんだよ」
悟空「そうなの?だって一緒に住んでるのに…悟浄が寝てたり出かけてるときに居るんじゃねーの?」
悟浄「そーだろーなぁ…掃除やら洗濯、メシの用意はちゃーんとしてあるからな」
悟空「じゃ、居るんじゃん(あっさり)」
悟浄「でも俺は会ってねーっつーの!(逆ギレ)」
悟空「な…なにキレてるんだよぉ〜。八戒に会えなくて寂しいの?」
悟浄「なっ!んな訳っ…(赤面)」
悟空「じゃ、なんで機嫌悪ぃんだよ?」
悟浄「…お子ちゃまのお前には分からない複雑な心情ってモンがあるんだよ、チビ猿」
悟空「うるせーっ!猿って言うなよ、赤エロガッパ!!(ぐぅ)」
悟浄「ほんで?八戒に何か用があったんじゃねーの?」
悟空「あ、そうそう!何かね、三蔵が供物で香料貰ったらしいんだけど、そーゆーの八戒好きそうじゃん?三蔵はいらねーって言ってるから、昨日のお礼に持ってきたんだ〜」
悟浄「あん?昨日のお礼…だと!?」
悟空「え…うん。昨日いっぱい桃とかお菓子貰ったから、そのお礼」
悟浄「じゃ、八戒は昨日お前らのトコに行ってたんだな?」
悟空「んー?昨日も一昨日もその前も来てたけど?(きょとん)」
悟浄「何だとーーーっっ!!(叫)」
悟空「うわっ!な…なんだよぉ、急に。やっぱヘンだぞ、悟浄」
悟浄「八戒、お前んトコ行って何してたんだ?」
悟空「八戒?えーっとぉ…おやつ作ってくれたり、おべんと持って出かけたり、いっぱい話したり…あっ!」
悟浄「…何だよ?」
悟空「悟浄っ!遊びに行くときはちゃんと約束した時間守って帰んねーといけねーんだぞっ!俺なんか1分でも遅れたら三蔵にハリセンでメチャクチャ叩かれるし。八戒は優しいからそんなことしねーだろうけど!心配してたんだからなっ!!(ぐぅ!)」
悟浄「…約束?あああっ!?」
悟空「ご…悟浄?」

バッ!

悟浄「今月のカレンダーにかかれてたバッテン5箇所…八戒のヤツ、何書き込んでるのか意味分かんなかったけど、そういうことか…(脱力)」
悟空「あ、ホントだ。バツが5個書いてある」
悟浄「で、今日が5日目…今日で終わりなんだな(ガクッ)」
悟空「終わり?何が??」
悟浄「いや…ちょっとなぁ〜。ははは…(乾き涙)」
悟空「悟浄ってば、へーんなの」


ガチャ☆

八戒「ただいま…おや?悟浄、こんな時間に起きてたんですか?(ニッコリ)」
悟浄「…八戒」
八戒「はい、何でしょう?」
悟浄「…大変申し訳ございませんでした〜(ペコリ)」
八戒「あははは〜♪やだなぁ、そんな土下座までしなくっても〜。でも、ちょっとは待つ方の気持ちが分かりましたか?」
悟浄「そりゃぁもう、よーっく分かりました…(ゲソッ)」
八戒「しかし…ちょっと見ない間に随分と男前上がりましたねぇ(微笑)」
悟浄「元がイイもんですから〜(ヤケ)」
八戒「そうですねぇ。でも僕はあんまり肌強い方じゃないんで、チクチクするのは避けたいんですけどvv」
悟浄「はい〜?(ピクッ)」
八戒「ま、こんなになるまで心配してくれた可愛い悟浄に免じて、僕が綺麗にシテ上げますね〜vvv」←不穏
悟浄「や、賭場に行くにはこれぐらいの方がハクがついてイイんじゃねーかって(コソコソ)」
八戒「どちらのお嬢さんにハクを付けたいんですか〜?」

ガシッ!!

悟浄「ひっ!?」
八戒「ささ、お風呂に入りましょうねぇ〜♪出がけにお風呂沸かしておいたんですよ。いやぁ、丁度良かったですね、悟浄vvv」

ずるずるずるずる…

悟浄「うぎゃあああぁぁぁっっ!!(絶叫)」



三蔵がてんこ盛り?
八戒「…悟空?どうしたんですか??このお菓子口に合いませんか?」
悟空「ううん…好きなんだけど…ちょっと…」
悟浄「どーしちゃった訳?具合でも悪ぃのかよ」
三蔵「………。」
悟空「んー、何かさぁ…昨夜ヘンなカッコしたから身体あっちこっち痛ぇし、お腹もゴロゴロしてて」
悟浄「へぇ…(ちらっ)」
三蔵「…何が言いたい(怒)」
悟浄「いや〜?昨夜はいったいどんなアクロバティックな技を、小ザルちゃんにさせちゃったりしたのかなーと…」

パン!パン!パン!

悟浄「うおっ!?何しやがる生臭坊主!!」
三蔵「さっさと死ね、有害指定動物」
八戒「はいはい、仲がいいのは結構ですけど、モノを破損するスキンシップは控えて下さいね〜♪」
悟浄「…スキンシップ?(汗)」
三蔵「…チッ!」
八戒「どれ?…熱はないみたいですね。身体は怠いですか?」
悟空「ちょっと…だるい、かな?」
八戒「ちょっと疲れちゃっただけですね。今日1日ゆっくり休めば大丈夫ですよ(チラッ)」
三蔵「…何だ?(不機嫌)」
八戒「と、言うことで!もう1日宿泊ってコトで宜しいですよね?」
三蔵「…勝手にしろ」
悟浄「ったくさぁ〜、早く先に進みたいんだったら少しは加減してやれっての。それに腹が痛いのだって結局三蔵のせいなんだし―――」

チャキッ☆

八戒「三蔵、そんなところで発砲したらシーツが血で汚れちゃうんですけど〜?」
悟浄「…おい。俺よりかシーツの心配かよ」
八戒「だって悟浄、死にそうもないですから(ニッコリ)」
悟浄「…俺のこと何だと思ってる訳?(乾き涙)」
八戒「悟空、少し横になってはどうですか?」
悟空「眠くない…」
八戒「眠らなくても、身体を横にするだけで大分楽になりますから」
悟空「ん…分かった(もぞもぞ)」
八戒「とりあえずお腹が痛いんじゃ薬飲んだ方がいいですね」
悟浄「ったく…ヤルことヤッてるんならアフターケアまでちゃーんとしてやれよな。自分がスッキリしたら終わりなんてヤリ逃げと変わんねーぞ?」
三蔵「さっきからぐだぐだウルセーんだよ!俺はちゃんと―――」
悟浄「…ちゃんと?(ニンマリ)」
八戒「三蔵、適当に洗い流せばいいということではないんです。デリケートな内蔵…粘膜なんですから、きちんと始末しないといけませんよ?(微笑)」

パン!パン!パン!パン!

悟浄「うあっと…なーんで俺だけに打つんだっての!!」
三蔵「顔がムカつくんだよ!!」
悟空「ねぇねぇ?何話してんの?」
八戒「えーっと…ですねぇ(思案)」
悟浄「小ザルちゃんが三蔵の子供妊娠するのも時間の問題ってな話〜♪」

パン!パン!パン!パン!パン!

悟浄「うぎゃあああぁぁぁっっ!!(逃)」
三蔵「貴様!ぜってぇ、ぶっ殺す!!(激怒)」
八戒「…二人とも。ここから追い出されたいんですか?(ニッコリ)」←笑ってない
悟空「八戒…(クイッ)」
八戒「何ですか?悟空」
悟空「俺…三蔵の赤ちゃん産むの?」
八戒「………はい?」
悟空「でもでもっ!赤ちゃんってコウノトリが運んでくるんだろ!?」
八戒「……………はい??(汗)」
悟浄「お前…コウノトリが運んでくる訳ねーだろ(呆れ)」
悟空「え?違うの?じゃぁじゃぁ!蓮の花から産まれるんだっけ??」
悟浄「………なにぃ〜?」
八戒「三蔵…一体どういう教育をしたんですか?幼児期ならまだしも、悟空の年齢でコレはちょっと問題があると思いますけど」
三蔵「…俺は何もしてねー」
悟浄「実施教育だけってな訳?や〜ん、三蔵様ってばケダモノ〜♪」
三蔵「貴様っ!!(憤怒)」
八戒「悟浄の言い方は悪いですけど、間違ってはいませんよ?確かにそういう教育も必要なんですから」
三蔵「チッ…だったらお前がやればいいだろ。俺は知らん」
悟浄「あーあ〜、三蔵ってば拗ねちゃった〜」

チャキ☆

八戒「悟浄…三蔵さっき弾充填してましたよ?」
悟浄「さてと、俺はお茶の続きでもしよっかな〜(逃)」
八戒「それじゃ、僕はきちんとした性教育を悟空に講義しましょうか(苦笑)」
三蔵「フン…(バサバサッ)」

30分経過

八戒「…まぁ、大雑把に言えばそういうことです。分かりました?悟空」
悟空「えっと…じゃぁ、あの白いのが赤ちゃんの元がいっぱい集まったヤツなんだよな?」
八戒「そうですよ」
悟空「って、いうことは…」

くらぁ〜

八戒「あっ!悟空大丈夫ですか!?(焦り)」
悟空「だい…じょぶ…ちょっと目ぇ回っただけ」
八戒「うーん…悟空には難しすぎましたかねぇ」
悟空「や、分かったけど…アレって三蔵の分身がメチャクチャいっぱい入ってるってコトだろ?」
八戒「は?分身…と言えばそうなんですけど」
悟空「ってことは、いつもオレのお腹の中に何万…もっといっぱい三蔵が入ってるんだよね?」
八戒「あの…悟空?」
悟空「それが…俺の中にいっぱい入ってくる三蔵が全部赤ちゃんに!?(驚愕)」
八戒「悟空、それは―――」
悟空「何万もの三蔵がワラワラ俺の腹から産まれる!?アリンコみたいな三蔵がてんこ盛りーっっ!?」

バッシイイィィーンッ!!

悟空「うぎゃっ!(頭抱え)」
三蔵「なんの話してやがる。誰がアリンコだ!湧いてんのかテメェ(激怒)」
悟空「だって…八戒がぁ〜(涙目)」
三蔵「…おい、どんな説明しやがったんだ」
八戒「肝心なコト言い忘れてましたね。悟空、精子全てが赤ちゃんになる訳じゃないんですよ?1つの卵子と結びつけるのは1つ…1対1なんです」
悟空「ええっ!決闘すんのか!?」

バシッ!

三蔵「なんで決闘に結びつける必要があるんだ、バカ猿(呆れ)」
悟空「だってさ〜(拗ね)」
悟浄「闘うんじゃなくって、仲良〜くなって1つになるんだっての」
悟空「え?俺と三蔵が合体するのか!?(驚)」
悟浄「合体って…ロボットじゃねーんだから(呆れ)」
八戒「まぁ、似た様なモンじゃないですか。それとですね、男性は赤ちゃん出来ないんですよ」
悟空「え…そうなの?」
八戒「ええ、卵子を作ることが出来るのは女性だけなんです」
悟空「なんだ…そうだったんだぁ(しゅん)」
悟浄「なになに?小ザルちゃんはこーんなあぶねー歩く終末兵器みてぇな、三蔵様の分身が欲しかったの〜ん?」

パンッ!

三蔵「…次は眉間に1発だ」
悟浄「…ホントのことじゃねーか(蒼白)」
八戒「悟空は三蔵の子供、欲しいですか?」
悟空「うーん…1人でも手ぇいっぱいだから、アリンコみたいに三蔵がいっぱいになったら俺、死んじゃうかも?って思ったんだけどさ。でも三蔵がいっぱい居たらどーなるか面白そうだよな〜vvv」

バッシイイィィーンッ!
バッシイイィィーンッ!
バッシイイィィーンッ!

悟空「〜〜〜〜〜っっ!!(ピクピク)」
三蔵「何考えてやがんだ、このバカ猿っ!!(激怒)」
悟空「ちょこっと考えただけじゃんか〜!三蔵のばかっ!きちく!ハゲーッッ!!」

がしっっ!

八戒「三蔵、どちらへ?」
三蔵「あー?ウルセーから口が利けねーぐらい説教してやるんだよ!てめぇら来んなよ!」

バッターンッ!

悟浄「つーか、アリンコみてぇにいっぱいはムリでも、三蔵2〜3人分相手ぐらいの体感は出来るんじゃね?あの調子だと」
八戒「はぁ…教育って奥が深いですよねぇ」
悟浄「悟空が知らなさ過ぎるんだよ、純粋培養のつもりかねぇ」
八戒「悟浄はどうですか?」
悟浄「俺?何がだよ??」
八戒「アリンコみたいに僕がいっぱいvvv」
悟浄「………。」

ふら〜、パタッ☆

八戒「…気絶することないじゃないですか(怒)」