ヴァレンタイン通販生活 |
ポチ☆ ポチ☆ ポチっと☆ 天蓬「このクラシックショコラ…美味しいんですよねぇ。あっ!こっちの詰め合わせもいいですよっ!パッションフルーツのチョコですってっ!パッションフルーツ…どんな味なんでしょうか〜vvvうん、とりあえず5箱お買いあげですねっ!(恍惚)」 部下B「げ…元帥?その辺でおやめになった方が…」 部下A「そうですよっ!元帥そんなに食べたら虫歯になっちゃいますってっ!!」 部下C「それにヴァレンタインデー当日は元帥だってチョコいっぱい貰うんですから、それこそ食べ切れませんよっ!?」 天蓬「あ、ナッツのチョコも美味しそうですぅ〜♪アーモンドにマカダミアナッツ…どっちにしましょうか…えーいっ!両方買っちゃえvvv」 部下A「どっちかにしてくださーいっ!!(真っ青)」 天蓬「あ・あああっ!このお店のチョコは絶品なんですよねっ!シャンパントリュフ!これはいくらでも食べられるから…うーん…10箱は欲しいですねっ!とりゃっ!」 部下B「元帥ぃ〜無茶ですってっ!!(脂汗)」 部下C「ぅっぷ…俺胸焼けしてきた(口押さえ)」 天蓬「それからそれからー…おや?この『共同購入』って何でしょうか?」 部下A「共同…?」 部下B「購入…って?」 部下C「まさかっ!?」 天蓬「へぇ〜皆さんでお買いあげすると、その注文個数によってお値段が安くなっていくらしいですよ?コレはもうお買い得ですよねっ!ねっ!!(興奮)」 部下A「ひいいいぃぃーーーっっ!」 部下B「もうダメだあああぁぁっっ!!」 部下C「大将ぉっ!申し訳ありませーんっっ!!」 バッターーーーーンッッッ!!! 捲簾「てぇ〜ん〜ぽぉ〜おおおぉぉ〜〜〜っっ!!(憤怒)」 部下A「た…大将…っ!(号泣)」 部下B「遅すぎ…ました…っ!(号泣)」 部下C「元帥はもう…もうっ!(号泣)」 天蓬「チッ!トラップに惑わされませんでしたか(小声)」 捲簾「あっ!テメッ!やっぱりココの無線繋ぎに来やがったのかっ!どけっ!」 天蓬「ヤですっ!今僕はお買い物の途中なんですからねっ!(ガバッ!)」 捲簾「その買い物をするんじゃねぇつってんだろーがっ!ノートパソコン貸せっ!(ぐぐぐー)」 天蓬「乱暴にしないで下さいよっ!これは僕の私物なんですからっ!大事な大事なデーターの入ったパソコンなんですからっ!(しがみ付き)」 捲簾「仕事のデーターなんかデスクトップにバックアップ入ってんだろーがっ!」 天蓬「こっちのはもっともっと大切なんですっ!」 捲簾「どこがっ!(喚き)」 天蓬「美味しいお菓子屋さんのお買い得情報メールや五十音のデーターベースが数百件入ってるんですよっ!(絶叫)」 捲簾「数…百件…だとぉ?」 部下A「た…大将…っ!」 部下B「お気を確かにっ!」 部下C「元帥、今日そこまでは買ってませんからっ!」 捲簾「ほぉ?そんで?そのお買い得情報を見て、あれほど買うなって言ってるのにも係わらず、俺をトラップに掛けてだまし討ちしようとしてまで、菓子に散財してるっつー訳だ?」 天蓬「だ…だますつもりなんて…ないですけど?えへ?」 ぷちーん。 捲簾「カワイコぶってんじゃねーよっ!そのノート寄越せっ!(ガシッ!)」 天蓬「いーやーでーすーっっ!!(駄々捏ね)」 捲簾「チッ!往生際悪ぃっ!」 天蓬「もうもう遅いですからねっ!もうお買い物完了ボタン押しちゃいましたもんっ!(イヤイヤ)」 捲簾「てーんぽ?(ニッコリ)」 天蓬「な…何ですか?(ビクッ)」 ガッチリ! 天蓬「え?(吃驚)」 むっちゅううううぅぅ〜〜〜〜っっっ!!! 部下A「うわわっ!?」 部下B「しっ…舌っ…大将の舌がっ!」 部下C「ひ…卑猥だ…っ!」 ちゅぽーん☆ 捲簾「ふぅ…(ペロリン)」 天蓬「……………。(昇天)」 部下A「あ、元帥オチちゃった」 部下B「さっすが大将」 部下C「ヤベ…勃ちそう」 ベシベシベシベシ☆ 部下A「おまっ!何言ってんだーっっ!!」 部下B「ふっ…ふふふふ不謹慎だろっ!!」 部下C「イテッ!イテテッ!んなのっ!不可抗力だってーーーっっ!!」 カチャ☆ 捲簾「ったく…大人しく渡せばいいものを。どれ?」 カショ☆ カショカショカショ…カションカション☆ カショ…。 捲簾「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!?(驚愕)」 部下A「大将?どうかされました…か?」 部下B「お顔の色が優れません…けど?」 部下C「い…医務室行った方が…な?な?(キョロキョロ)」 捲簾「お前ら…この『共同購入』っつーの、何だか知ってる?(笑顔)」←ブリザード 部下A「あ…えっと…確か(思案)」 部下B「元帥はみんなで購入すればするほど安くなるって…」 部下C「何でも購入する人数が多い程単価が下がってお買い得だっておっしゃってました…が(引き攣り)」 捲簾「ふんふん、成る程な。購入数が増えれば単価が安くなる。そうだろうなぁ」 ガツッッ!!! 天蓬「ぃでっ!?」 捲簾「いっぱい買う人数が多ければ安くなるってことだろうがっ!テメェ一人でたくさん買ってどーすんだよっ!何だぁっ!?テメェだけでこの100個ってのはっ!!(大激怒)」 天蓬「だってだってっ!」 捲簾「だってもクソもあるかあああぁぁっっ!!(ゲシゲシッ☆)」 天蓬「蹴るのはヤメテ下さいよ〜〜〜っっ!!」 部下A「元帥…100個って(唖然)」 部下B「そりゃ大将怒りますよ」 部下C「その前にも散々買ってたのに(爆弾発言)」 捲簾「何だとぉーーーっっ!テメッ!これ以外にも買いやがったのかっっ!!このっ!いっぺん死ねっ!!!(殺意)」 天蓬「ガハッ!?ホントに死んじゃいますぅ〜っ!ちゃんと捲簾へのヴァレンタインプレゼントだって買ったんですからぁっ!(涙目)」 ピタリ☆ 捲簾「………俺に?」 天蓬「はい、ゴージャスな洋酒をふんだんに使ったチョコレート詰め合わせセットを…1つvvv」 捲簾「テメェは自分の分何百個も買ってんじゃねーかっ!!」 天蓬「だってこの時期にしか食べられないチョコがっ!チョコがーーーっっ!!」 部下A「…いつまで続くんだろ?」 部下B「もう元帥買っちゃったしな」 部下C「まぁ…大将の気が済むまで放っておくしか」 部下A「どのみち俺らじゃ止められねーしな(溜息)」 そして当日。 天蓬「ふんふんふ〜ん♪はぁ…スゴイです、ブリリアントです、圧巻ですぅ〜vvv」 捲簾「…どーやって食いきるんだか(頭痛)」 天蓬「あっ!捲簾にもコレ…僕からのチョコレートですvvv」 捲簾「あー、はいはい。さんきゅー(棒読み)」 天蓬「もぉ…まだ怒ってるんですか?ヴァレンタインデーなんですからいい加減許して下さいよぉ。折角恋人達のラブラブデーなんですから(上目遣い)」 捲簾「べっつに?届いちまったもんはどーしようもねーしな(肩竦め)」 天蓬「今日は僕たち二人偶然にもっ!(?)お休み一緒に取れたんですから…仲良くしましょ?ね?」 捲簾「昨日書類届けに行ったら、敖潤頭抱えてたぞ?お前何言ったの?(呆れ)」 天蓬「だって…捲簾とずーっと一緒に今日は過ごしたかったから」 捲簾「はいはい、分かった分かった。ホントお前ってば俺のこと愛しちゃってんのねー」 天蓬「当たり前じゃないですかっ!(力説)」 捲簾「そんな可愛いお前に、俺からのプレゼント。ほれ」 天蓬「え?捲簾…僕のために?」 捲簾「お前の大大大好きなショコラフランボワーズを作ってみちゃいました〜」 天蓬「けんれーんっ!vvv(うるうる)」 捲簾「お前に食べさせようと、わざわざ下界のベルギー産最高級チョコを取り寄せて、しっとりなめらかぁ〜なチョコ生地を焼いて、甘酸っぱいフランボワーズの手作りジャムを三層に挟んでから周りをタップリチョコでコーティング。上にはサクサクのチョコマカロンを花の形に載っけて見ちゃった俺の最高傑作よー?」 天蓬「あっ…ありがとうございますっ!嬉しいですーーーっっ!!(飛びつき)」 ひょい☆ 捲簾「おーっと。ちょっと待った」 天蓬「え?何でですか?僕へ作ってくれたんですよ…ね?」 捲簾「おう。俺はこーんな甘いケーキ食わねーし、お前の為に作ったぞ?でもな?(キラリーン☆)」 天蓬「な…何ですか?」 捲簾「俺のケーキ食いたかったらココに積んであるチョコ、ぜーんぶ一つ残らず食ったらやるっ!(ニヤッ)」 天蓬「えええぇぇーーーっ!?」 捲簾「さてとー?早くコレ食わねーと、俺のチョコ味が落ちちまうよな〜?最悪腐って食べられなくなるかもー?(ニヤニヤ)」 天蓬「そんなっ!意地悪言わないで下さいよぉっ!!」 捲簾「だぁ〜め。いつも通販で菓子買うの我慢させてっから、俺がせーっかくお前の為に作ってやろーって思ってたのに、お前が勝手に買っちゃうのが悪いっ!(つーん)」 天蓬「そ…それは捲簾が作ってくれるなんて知らなかったからですよっ!」 捲簾「去年だって…一昨年だって…その前だってずっと作ってやってるじゃねーか(怒)」 天蓬「でもでもっ!」 捲簾「そーんな俺の愛情たっぷりチョコより、下界のお買い得チョコの方がいいんだよなぁ?」 天蓬「捲簾のチョコの方がいいに決まってますっ!!」 捲簾「じゃぁ、食って?さっさとコレ全部。じゃなかったら俺のチョコはやらねぇからvvv」 天蓬「うっ…うえええぇぇええ〜〜〜んっっ!!(号泣)」 |
Back |
…おまけ。 |