2002年8月28日
ノアはすごい安産で3頭の可愛い3姉妹を出産しました!






ノアベイビーはとっても元気で、ノアの母乳も出がよくてすごい勢いで吸ってすくすくと成長していた。
ノアはとってもいいお母さんで、よく面倒を見てくれて、育児は何もかもとっても順調だった…




そろそろ目が開く頃、ジョアの後ろ足がハイハイの時に異常に上に反ってるぞ!と笑ってた。

ジョア☆9月7日生後11日目

胸がぺったんこ…

体もやたら平くて。。まだこの頃は何にも深く考えずに『こんなもんなんや…』と思ってた。
生後2週間頃から、ピラの体重が減ってきた。続いてジョアも。。。んん?何で???
あまり神経質になり過ぎては…少しだけ離乳食をあげてみることにした。
その頃、長女・セリは目が開き、体重もぐんぐん増えていた。



セリ☆9月12日生後16日目



9月14日 生後18日目



ジョアはノアのおっぱいを全然吸わなくなった。。。離乳食も無理矢理舌にのせて食べさせた。
体重を計ってみたらまた減ってた。。。ありゃりゃ?何で???どうしたんや?
急に心配になったので朝から仕事を休ませてもらってジョアを病院へ連れて行った。

先生はジョアの体を触って難しい顔をされた。そしてレントゲン検査をした。
検査の結果、先生の口からショックな言葉が。。。楽しかった子育てが急転したのだ。

ジョアの体の胸骨は生まれつき奇形であることが発覚…
胸壁奇形・漏斗胸と診断。

漏斗胸とは。。。胸の骨と背骨の間が狭く、その為心臓と肺が圧迫され、呼吸困難になるのである。
遺伝性疾患の可能性があり、病気ではないので治療方法というものがはっきり無いらしい。

ジョアはかなりひどくて心臓が歪み、肺も圧迫されてるらしい…だからおっぱいが吸えない。
先生の口から、
この症例は短命であり、助かるがどうかわからない…と。

うそやーっ!聞いた瞬間、涙が溢れてきて、頭の中が真っ白になった…我を忘れて号泣★
ジョアは点滴と注射を打ってもらった。とりあえず体力をつけないといけないらしい。

ふとピラのことが頭をよぎった!ピラもジョアとよく似た体型をしているのだ…待ってくれ〜(T_T)
先生にピラのことを話すと、すぐピラとセリも連れて来なさい!とのことだった。
泣きながらジョアを連れて帰り、すぐピラとセリを連れて病院へ戻った。

セリは大丈夫!よかった〜☆ ピラはやはり同じなのでレントゲンを撮ってもらった。
でも、ジョアほどひどくはなく、心臓も肺もまだ余裕があったのだ。
先生は、できるだけのことはやろう!頑張ろう!とまっちょを励まして下さった。

帰ってからも一人で泣き続けた。。。あどけないジョアの顔を見てるとたまらない。
ひとしきり泣くと、ふと我返り、『泣いてたってジョアを助けられない!
絶対にジョアを死なせない!助けてみせるぞーっ★』ともう泣くのをやめた。
何としてでもミルクと離乳食を私の手で食べさせ、体力をつけて必ず助けてみせる!
それからのまっちょは『前向き!』にしか考えないようにした。
頑張るぞーっ!今度泣く時は嬉し涙にしよう♪

ブリーダーさんから、大阪の外科で有名な病院へ行ってみては…とアドバイスをもらった。
休み明けにジョアを連れてその病院へ行くことにした。何か治療方法があるかもしれない…
その病院に賭けてみよう!


ジョアは隔離して様子をみることに…






9月16日 生後20日目



9月17日 生後21日目


朝5時前に起床、チビ達に離乳食を食べさせ、ノア親子を連れ6時半に家を出発した。
大阪の外科で有名な動物病院へ行った。渋滞を予想して行ったけど、順調にいき7時半に病院に着いた。
まだワクチンもしてないチビ達の為に、できるだけ他の動物を避けたかったので1番乗り〜を狙ったのだ。
8時半から受付開始…けど、駐車場は8時過ぎにならないと開かなかった。8時になるとおっちゃんが並び始めた。
やばいぞ!早く駐車して並ばなくては。。。駐車場のおっちゃんに頼むと入れてくれたのだ。
雨の降る中、8時過ぎから玄関の前に並んだ。ぞくぞくとペットを連れた人が並び始めた。うちの子は車で待機。
無事初診の受付を済まし、9時まで車で待った。なんとなくドキドキしてきた…

今日は念の為に、セリ・ジョア・ピラの3頭全員診てもらった。
やはり先生の触診だけでジョアとピラが漏斗胸だと診断!セリは大丈夫だった。
ジョアとピラはレントゲンを撮ることに…
その間、まっちょとセリはすごい人ごみの待合室で待っていた。

検査の結果、やはりジョアは症状がひどく、心臓が歪みガズが溜まっていた。今のところ臓器には異常はないと。
先生は、外科的に今はなにもすることができず、今の生活環境を変えることしか方法がないとおっしゃった。
“スイミングベイビー”と言い、床に胸をつけて手だけを動かしハイハイし、胸に負担をかけてる状態なのだ。
今のままの生活を続けてても良くならないらしい。

手足を鍛え、体力をつけ、胸に負担をかけないようにしないといけない。

@ 小さい発砲スチロールの中で生活させ、手足を動かし4本足で歩けるようにリハビリ生活をする。

A 部屋を毛足の長いじゅうたん変え、極力地面に胸がつかないようにする。 

とりあえずこの2つを実行して上手くいくと、普通の生活に支障がない程度に生き続けることができるだろうと!
やった〜♪\(*^∇^*)/ 生き続けられる可能性があるぞ!ここまで来た甲斐があった★頑張ろう!

とりあえず、帰ってから、発砲スチロールと毛足の長いじゅうたんを買いに走り回った。
なかなか発砲スチロールが思うように売ってない…。何軒か見に行き、やっと梱包用の発砲スチロールをゲット!
友達もいろいろ探してくれ、人形の頭用の球形のを買って届けてくれた。

早速、試行錯誤しながらやってみたけど、発砲スチロールの中に入れると暴れてパニック状態★
辛くて見てられない…呼吸困難になったら嫌だし、これ異常体力を消耗してほしくなかった。

明日朝から先生に電話して相談してみよう。。。



発砲スチロールの中でリハビリ…

フワフワのじゅうたんの上を歩く!


9月18日 生後22日目


朝一に先生に電話して相談した…先生はできるだけ地面を柔らかくし、一日に数分だけ発砲スチロールの中に入れ、
徐々に慣れて行くようにしては…と。やはりパニック状態では逆効果なのだ。けど、ちょっと気が楽になった。

いろいろ考えてみた…ハウスに発砲スチロールを敷き詰め、その上にタオルケットを敷いた。
これなら埋もれずにいい感じかも!発砲スチロールで胸への負担もかなりかかならいと思う。
とりあえずこれで様子をみることにした。みんなから協力してもらった色んな大きさの発砲スチロールがグー★
離乳食も挿し餌で1日4回しっかり食べてるし、ウンチも良好!頑張って大きくなってくれよ〜
それと…知り合いの薬局に酸素ボンベを手配してもらった。酸素不足に気をつけなければならないのだ。


発砲スチロールのベッド

みんな協力ありがとう!


酸素ボンベをレンタル



9月20日 生後24日目



リハビリハウスでの生活の効果か!?すごく元気が戻ってきた!!!
しかも。。。なんと!ジョア&ピラがちゃんと4本足で歩いてるではないか!ピラは歩くのもすごい速いぞ。

そのせいか、呼吸の負担が軽くなったのだろう…今日の体重の増加がすごかった。
やはり肺が圧迫されると呼吸が荒くなり、体力の消耗も激しいので、なかなか体重が増えなかったんだよね。
一目瞭然…なんかすごい!ほんとあの病院に行ってよかった♪


ピラ

ジョア



9月22日 生後26日


絶好調だ〜!すごい急成長だよ〜もう走れるようになってきてかなりのやんちゃぶり!めちゃくちゃ可愛い♪
なんだか1週間前のジョア&ピラからは想像できないぐらいだ。。。もう感無量!すごく嬉しい。
もうこれで一安心!いっぱい食べて、いっぱい運動して大きく育つといいね。



ボールで遊ぶピラ☆

元気に走るジョア♪


色んなことで協力して力になってくれた友達、いつも応援し励まして下さった皆様。。。
ほんとに、ほんとにありがとうございます!どれだけ心強かったことか。。。
感謝の気持ちでいっぱいです☆

以後、ジョア&ピラは栄養のある食事をし、心臓に負担のない適度な運動をさせた。
ジョアとピラの2頭を残し、農場の土の上でバトルすることでいい結果が出たのだと思う。









2003年。。。




ちゃんと胸が下りてわからなくなったよ!

こうしてジョア&ピラは漏斗胸を克服し、立派に成長しました♪
漏斗胸のことがウソのように元気いっぱい!
漏斗胸を克服するには…やはり早期発見&リハビリ、栄養をとること&適度な運動でしょう。

今回、ノアの出産&育児で『繁殖の難しさ、命の大切さ』を改めて教わりました。
絶対に健康で産まれてくるとは限らない…また同じような辛い思いをさせては。。。と。
もう二度と繁殖させることはないだろう…
ノアからもらったたくさんの宝物。。。大切にするねっ☆
ノア&ジョア&ピラ、いつまでも一緒にいようね!長生きしてねっ!
ノア。。。本当にありがとう♪