マレー鉄道に憧れて - Pulau Pinang -

-行き先も決めずに、旅立ったのはペナン島-
キャセイパシフィック機内で

今日は会社をお休み。
10日のロングバケーション、今年は一度も出社予定なし。
本当は出社してほしいと頼まれてたのだけど頑なに拒んでゲットした長期連休・・・今年の旅先はマレーシア。
年頭に、キャンセル待ちの長い列に出発を断念し、今度こそはのリベンジの旅!
春には既に手配してたのだけど、忙しい日々を過ごしているうちに、まったく行程も考えていなくて、
とりあえず、当初の目的である、ペナンの老舗ホテル合計3泊は、私だけではなく、バリから悠海タンが合流するため、1ヶ月前には滞りなく予約をしておいた。
後は最終日のフライトが早朝なので、空港に隣接したホテルを1泊だけ。どこへ行くかも決めていない。
ボルネオに行こうかとかなり迷ったが、結局何も決めずにフラーっと飛行機に飛び乗ることに・・・

最近の私は、適当旅があたりまえになりつつある。それにともなって、荷物も軽装になり、徹底的に荷物を排除した結果、今日も長期の旅の割には小さなピギー1個で、重さは7キロ弱ほど。 かなり軽い。快適。
人から見ればちょっと香港2泊3日ってかんじだろうな〜・・・

今回の旅はちょっと長期なので、電車を乗り継いで空港に行くことに・・・
呑気に味噌ラーメンなぞ食べてマターリとしていたのだけど、やっぱ夏休みシーズンらしく、空港は激混みで、入国審査まで30分もかかってしまった・・・。搭乗時間を過ぎていたので、ダッシュで煙草を1カートン購入して搭乗口に急いだ。今日の機体はボーイング770-200。私はなぜかあまりボーイングの小型機が好きではない。シートが3-4-3配列だから。

ペナンまでの旅は、長い。香港でのトランスファー、そしてKLでの機内待機を経て、到着は21時すぎ。夕刻にはペナンに到着するMHとはえらい違いである。
しかし今回、CXを選択したのは、年頭にキャンセル待ちをしていたMHのレスポンスが非常に悪かったため。8月の末には既に予約していたのに、発券期限ぎりぎりまで待っても帰国便の最後の区間がダメだった。あんな気の長くなるような悲惨なキャンセル待ちはもう勘弁。
代理店の力もあるのだろうがCXのレスポンスはすばらしい。いつもお世話になってます。ありがとう!鳥居さん!
しかし、香港国際空港にて一仕事が残っている。
私は今回、ペナンからクアラルンプールまでの区間をCXで移動しようと考えていたのだけれど、
ペナン発8時のフライトはどう考えても早すぎる。
そして、適当旅になってしまったので、ペナンからどこへどう動くかも決まっていないので、FIXの格安チケットではあったが、ペナン〜クアラ間を強引にキャンセルしようと思っていたのだ。ダメならダメで素直にKLに飛んで、そこから国内線で動き回ればいいかと。もし、このキャンセルが成功したら私はマレー鉄道の旅を、失敗したらクアラトレンガヌかボルネオ、シンガへの旅にしようと思っていた。
一応名古屋空港で係員に聞いてみたのだけど、この区間はJALとCXの共同運航便のため、カウンターレディはJALのスタッフで、残念ながら「FIXチケットは必ずこの行程で旅行することを前提に発行しています」と断られた。いいじゃん、乗らなければCXが損することも全然ないのにねぇ〜。ふぅ〜・・・。
でも、香港国際空港といえばCXの本拠地。トランスファーカウンターに立ち寄り、キャンセルのお願いをしてみた。
ちょうどビジネスのカウンターが空いてたので呼び止められたこともラッキーで、
滞在ホテルを聞かれ、何気にこの区間はどう移動するの?マレー鉄道に乗ってみたいの!バタワースからクアラルンプールに!それはノスタルジックね!と世間話をして、あたりまえのようにてきぱきとキャンセルの手続きをしてもらい、その区間のチケットはホチキスで封印された。リコンファームは不要らしい。(けれど油断はできない)
ありがとう!キャセイパシフィック!すっかりご贔屓よ〜ん。謝謝!

この後の行程が少し決まったところで、ちょっとフードコートでマンゴシャーベットを食べつつ、マターリしながらマレーシアのガイドブックを開く。さて、どこへ行こう。
やっぱりボルネオ、というかコタキナバルに行きたいなと思いつつ、この時期は片道1万円という、マレーシアの物価からすればとんでもなく高い値段とにらめっこした。金がないわけではないが、絶対にコタキにいかなければいけない必然性もない。そして、この後もずっと悩む日々が続く。

遅れもなく予定通りのフライト。このフライトは今度はNWとの共同運航便で、機体は名古屋路線と同じくCXで、今度はA-320。
香港人の女性2人組が隣の席だったのだけど、結構空席が残っていたので、左右を座席に囲まれた彼女らは窓際の空いた席に移動していった。すっごく笑顔がかわいくて美人なおねーさんたちだった。
KLでしばらく機内待機のあと、間もなくペナンに向けてまた飛行機が飛び立った。この飛行機はペナンまで直行で行く人が大半を占めている。

到着したペナン国際空港は相変わらず青い光に包まれていて、実に幻想的。
そのままわずか1万円の両替を済ませ、空港タクシーの手配をした。今日の宿は、バツーフェリンギでも一番老舗の、ローンパインホテルで、そこまでは35RMかかる。道は渋滞していて、町並みはキラキラしたネオンの花で埋め尽くされていて、とてもにぎやかで、そしてきらびやかだ。車はジョージタウンを抜けてタンジュンブンガにさしかかり、懐かしいペナンの町並みが目に飛び込む。華僑の町、ペナンは中国かと思うほどにたくさんの中国語の看板であふれている。
去年、女3人でペナンを訪れたときと何も変わりはない。たくさんのあふれるマレーシアの国民車、プロトンのSAGA。そこかしこに星と月をあしらったマレーシアの国旗がはためき、車には仏像や花のレイがあふれんばかりに装飾を施されている。

名古屋空港4Fの喫茶「アイリス」にて朝ご飯。味噌ラーメン
機内食はチャーシュー丼でした。なぜかキットカットが・・・
モーベンピックのアイスは美味しいけど飽きるわ〜ん
で、香港国際空港でトランジット。ここはフードコートね
無性に食いたくなったマンゴシャーベット。HK$20・・・たかっ。
これだけをカードで払った。
KLまでの機内食。
あまり食べなかった。
またデザートにアイスが。
バニラとチョコしか選べないのでチョコにしてみた。
KL〜ペナン間は軽食のクッキーが出てくる。オーストラリア製で結構ウマイ。
バツーフェリンギの屋台街で思い出のホッケンミーに遭遇!

ホテルに荷物を置いて、軽装になったところで、先に到着していた悠海タンと一緒に屋台街へ。
ローンパインは、周りにシャングリラやホリディインなどが密集した、フェリンギビーチでももっともにぎやかな一角にある。
ネオンのきらめく観覧車の見える遊園地を横目に、歩いて数分のところにホーカーズセンターがある。

マレーシアは、このあたりのアジアで一番の多民族国家かもしれない。
東は中華、西はタイ、インドの文化が流入し、そしてイギリスやオランダの統治時代を経て、また古来からのスマトラ料理などもミックスされ、それらの美味しい部分を寄せ集めたのがマレーシアの料理。はっきりいって、私が旅に追い求めるものは「食」。誰になんと言われようが、世界中のうまい料理(しかもできれば庶民的なB級グルメ)を食べ尽くしたいという野望をもっている私的に、マレーシアのごはんは非常に口にあう。これがウマイといわれればすぐにチャレンジしたくなるのも私。
そんな私にマレーシア、中でも美食の宝庫であるペナンは最高の土地!ほんとウマイものが山のようにあるのだ!
マレーシアにはインドネシア料理に似た、ナシゴレンやサテなんかもたくさんあるけど、これらは、サンバルにこだわりのあるインドネシアで食べたほうがウマイのであまりお勧めはしません。(が、まずくはないよ)

今日食べたものは、夢にまでみた、昨年のペナンで一番ウマかったホッケンミー(プロウンミー)とココナツ団子。
見た目いまいちに見えるホッケンミーは細いビーフンと中華麺をミックスしてあり、えびの出汁がたっぷりと効いたあっさりしたスープは、あっさりの中にもシンプルでかつ深い味わいがあって、実にウマイ。具はゆで卵ともやしなんかの野菜に干しえびというシンプルな構成ながら、かなりやみつきになる。このホッケンミーの作り方を私は知りたくてたまらない。
緑色のどくどくしいココナツ団子は、中に黒砂糖が仕込んであり、食べる頃には砂糖がいい具合にとろけてにじみ出てきており、あっさりしてふわっと甘い。これもまた病み付きになる味。
この2つは超お勧めです!ぜひ食べてみてください!
そして、ペナンラクサ。これはぜひ食べてみたかったもののひとつ。パクチー(香菜)がたっぷりとかかっているので、苦手な人はだめかもしれないけど、あっさりしていてじんわり辛いスープが、米の太いうどんのような麺にからみつき、これも美味しい。
夢にまで出てくるマレーシアごはん。その期待は裏切られることなく、最後までウマイ!ウマイ!を連発して食べ尽くした。
悠海タンはお口にあったかしら・・・?

その後はバツーフェリンギの屋台街を散歩。ばった物屋で手巻きの「なんちゃって」ロレックスを購入。
ここは実は、ばったロレックスのメッカ。結構品質が良いものを扱ってる店がちらほらあるんですよ〜。(笑)
バリとかで見かけるちゃちいおもちゃよりずっと精巧な本格的なやつが!もちろん時間も狂いません!
去年はクォーツのなんちゃってロレックスを友達とあわせて3つ100RMで購入したけど、これがなかなか良かった。1年過ぎた今も愛用している。なので今回は本格的な手巻き式を。(だんだんランクアップしつつ、今度はいよいよ本物か?(笑))
しかし、これは頼まれ物。本当は5人くらいに頼まれていたのだけど、実はこれが意外と高かったのだ。なので自分の分はあきらめて3人分で勝負!(すまん、あぶれた人々よ・・・)
1つ145RMから始まって、値切り倒して男性用2個と女性用1個で250RM(\7500程度)にしたけど、私的にはもっと値切れると思っている。興味と根性のある人は3個で200RMを目標にしていただきたい。1万円しか両替していなかった私はここでかなり手持ちのRMがなくなった・・・これを見越して少ししか両替していなかったのだ。金はあると使ってしまう・・・。なければないで、なんとかやり過ごせるからな・・・。

ただ、ここの店の客商売、かなり強引なので注意が必要。交渉炸裂間際、札束をしっかり握られて「返して!」といっても返してくれない。一度金を出したら買うまで退散できないのだ。でも「これだけしか金がない」と財布を見せて、いちど金を握らせてしまえばイヤイヤOK出してくれるけどね。日本円とかでもオッケーとか言ってくるけど、相手にしたり、友達から金を借りようというそぶりを見せてはいけません!
(・・・ 実は「もう金がない」と財布を見せたのだが、その奥にまだ2000円分ほどの金があったことはいうまでもない・・・)
そして、「どこのホテルに泊まってるんだ?」といわれたら、近辺の安ホテルを挙げましょう〜このあたりは本当に高級ホテル林立地帯なので金持ちと感づかれたらいけません!
私はフェリンギビーチ(去年ツアーで泊まったホテル)に泊まってるといったら、がっかりしていたけど、今度は友人だという白タクに引っ張られそうになってやばかった。ジャランジャランしてくる〜♪と逃げましたが・・・しつこいわ〜この人たち〜(爆)

あと、1個5RMのビーズのネックレスをさらにいくらか値切って購入したっけ。こっちは値引き交渉がしやすい。
悠海タンの分を値切りでゲットした。
さらに、みやげ物屋には、あきらかに偽物とわかるあやしげな資生堂コスメやダイエット化粧品が・・・
偽の資生堂を「これはダメ〜こっちがいいよ!」と勧めてくるおばちゃんになんだか好感を感じずにはいられない私である・・・。

椰子ジュース 4RM
ホッケンミー(プロウンミー)
げろうま。3RM
ペナンラクサ 3RM
いわし団子とシュウマイ
あわせて3RMくらい
ココナツ団子(好物) 1.2RM
黒砂糖がにじんでいる
にぎやかな屋台です〜
観光客専門かな・・・
好きな席で好きなものを持ってきてもらい、机で金を払う。
Lone Pine Hotel

このローンパインホテルは、バツーフェリンギがまだ今のように観光地化していなかったほど昔からある、この一帯でいちばんの老舗ホテル。あの、E&Oの系列。
プライベートビーチのそばに建つこのホテルは、周囲を松林に囲まれ、このあたりの高級ホテル群とは一線を画して、実に落ち着いた「古きよきリゾート」の時代を彷彿とさせる静かでモダンなホテル。ヨーロピアンが多い。
部屋は広くて、デラックス以上だったら全部キングサイズベッドでかなりの快適さで、かなりお勧め。

大型ホテルとは一風変わって、本当に落ち着いた雰囲気が癒される場所です。
スタッフもとてもアットホームで感じが良いです!

今日の宿 Lone Pine Hotel。
孤独の松の宿か・・・
全室、1Fはシャレーのような門がついててオシャレ
ライトアップがキレイです〜
夜のプール。
小さいけどモダンな雰囲気
今日の部屋はデラックスです。キングサイズベッドが2台!
敷物もベッドカバーも
かわいい〜
いかにもリゾートらしく、デスクのかわりに丸テーブル
でかい冷蔵庫(サンヨー製)
家具のセンスがなかなかよろしいです
でも、バスルームは実に簡素でさわやかな感じ
シャワーは固定式だけど、雰囲気のある形してるわ〜
こういう形の洗面台って好き。
アメニティは何気ない飾り棚に
バーバリーって聞いたことがあったのだけど、実際は英国メーカーのシャンプーだった
ローブと部屋履。なかなか着やすいわ〜
オリエントエクスプレス(雑誌)とホテルのインフォメーション