例えば イマジナリー・ピアノの場合。
5つのインハーモニシティ値を取り出し
Key# | Inha. |
---|---|
13 | 0.098 |
25 | 0.083 |
37 | 0.173 |
49 | 0.499 |
61 | 1.4393 |
曲線 cosh(x) (Octaveで記述するとcosh([-44:43]*x))を利用します。
中心位置をずらしながら
インハーモニシティが最も接近するのを確認します。
A(49)Inharmonicity:0.49 x:0.09 となります。
試しに「Broalwood」では
a(49)Inharmonicity:0.435 x:0.111 となります。
曲線 sinh(x)を使います。
Tuningシミュレーションした うなり 0.0と 1.0に sinh(x)の値を近づけて見ます。 (ここでは インハーモニシティ値は合成せずに セント値のみで見ています)。
0.0では十分近い値ですが sinh(x)の調節では 1.0に当てはめることは出来そうにありません。
そこで -e(-x)を使います。
sinh(x)-e(-x)とする事で うなり 1.0に対応出来ることが分かります。
ただその時 2オクターブのうなりは均一にはなりません。
そこで 微調整を行いながら sinh(x)と
-e(-x)の値を決めて行きます。
そして 以下の様なセント値となりました。
[Broadwood]では以下になります。
以上の様に (理論的には)計算式( cosh(x)+ sinh(x)-e(-x))で Tuning曲線を表すことが出来ます。 (v0.1.2) 「調律曲線を求める一つの試み (Tuning Curve Pursuits)」から sinh(インハーモニシティ値)を加え無くしました。
(変更履歴:
v0.1.2['16/09/23]
計算式に sinh(インハーモニシティ値)を加え無くしました。
v0.1.1['15/07/08] cssを分離しました。)
参照>計算式から求める 調律曲線のシミュレーション (Formula Tuning Simulation)