OKAYAMA POLYPHONIE ENSEMBLE についてのご紹介



”OPE”の過去


”OPE”の現在


”OPE”の未来


「OPEの紹介」

Takabumi SAKAMOTO

1999/05/17

山ポリフォニーアンサンブル(OPE)は、1983年に創立された団体で、中世・ルネサンスからバロック期までの音楽(合唱と器楽アンサンブル)をレパートリーとして、毎年1、2回の演奏会を開催しています。平成6、7年度と2年連続で岡山県芸術祭賞を受賞しました。
メンバーはこの時代の音楽を愛好するアマチュアで、職業は学生、教員、会社員、家庭の主婦と様々です。大学1年生の10代から60代までと幅広い年齢層から構成されています。
地域的には岡山市および倉敷市在住者がほとんどですが、周辺市町村ばかりでなく、遠く新潟、京都、大阪、松江から参加している者もいます。
創立当初は、ルネサンス期の無伴奏の宗教および世俗合唱曲をレパートリーとしていましたが、現在では中世からバロック期へとレパートリーを広げ、演奏会ではバッハのカンタータなど管弦楽付きの作品も取り上げています。また、合唱のグループとは別に器楽のグループも結成され、リコーダーやクルムホルンを用いたアンサンブルの活動も行っています。両グループは時には単独に、また時には合同で演奏を行っています。
音楽監督(兼常任指揮者)である坂本尚史の指導の元に毎月2から4回の練習を行っていますが、団員からも自由に意見を出し合って、和気会々の雰囲気で練習が進行しています。年に数回行われる親睦会はきわめて和やかで、夜遅くまで音楽談義などに花を咲かせます。

名は中世・ルネサンス期の音楽の特徴であるポリフォニー音楽(多声音楽)から採られています。後の時代の音楽(ホモフォニー音楽)が主旋律とそれを装飾する和声を中心に構成されているのに対して、ポリフォニー音楽では一つの旋律が異なるパートで互いに模倣しながら次々に現れ、その旋律の絡み合いにより音楽が構成されています。ポリフォニー音楽の全盛期は14世紀から15世紀であり、フランドル地方(現在のベルギー南部、オランダ、フランス北部を含む地方)ではじまり、イギリス、イタリア、スペインなどで発展して行きました。キリスト教会での宗教音楽(ミサ曲やモテットなど)が有名ですが、王侯・貴族・富豪などを中心とする上流社会の宮殿における雅な宮廷音楽や、一般庶民に親しまれたマドリガルや舞曲などの軽快で楽しい音楽も数多く残されています。代表的な作曲家に、ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ヴィクトリア、ラッソ、バードなどがいます。

坂本尚史(音楽監督兼常任指揮者)略歴

1946年神奈川県生まれの東京育ち。
早稲田大学教育学部、同大学院理工学研究科を卒業。
小学校時代から音楽(特に合唱)に親しみ、ルネサンス期の宗教曲を主なレパートリーとする合唱団コール・ムンテレ・ゼンガーを組織し、中心メンバーとして活動を行なう。
岡山理科大学教授を経て現在、千葉科学大学危機管理学部教授として教育・研究にあたる。専門は環境粘土鉱物学。
岡山理科大学クリスタルコール名誉指揮者、前・川崎医療福祉大学ちょらす常任指揮者。
岡山バッハカンタータ協会会員。
声楽を大月早苗、高橋大海氏に大学時代に師事。
指揮法を小泉ひろし氏に師事。

2004年4月現在、千葉県銚子市在住。


2005/05/08 18:28