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現在地: 表紙愛車ぷ〜ちゃん出会い(5)
出会い(5)

●ぷ〜ちゃん病に侵される日々

この頃から、街で見かけるプジョーは、みんなぷ〜ちゃんと呼ぶようになりました。
大好きなぷ〜ちゃんを見つけると、 つい「あっ、ぷ〜ちゃんだ!」と叫んでしまいます。

そんなある日、新しくできたプジョーディーラーに行ってみました。
ショールームには赤のぷ〜ちゃんがいました。
七宝焼きのような上品な光沢を持つ、少しワインが入った美しいメタリックレッドです。

赤もいいな・・・

それから、夜、ディーラーの前を通る度に、クルマをとめて
何度もぷ〜ちゃんに会いに行きました。

閉店後のショールーム・・・薄明かりに照らされたぷ〜ちゃんは、

「買って・・・」

と私に訴えているように見えます。

夜のショールーム

不思議とフォルクスワーゲン・ゴルフの時は
高値の花だ、私が買うなんてことはありえない、と笑えたのに、
ぷ〜ちゃんは、何とか買えないだろうかと、
貯金の金額を足し算して考えたりしています。


●在庫一掃大バーゲン

ある時、いつものように、ショールームのぷ〜ちゃんに会いに行くと、
割引価格になっていました。

なぜ?

そうです。マイナーチェンジです。
型番はN3からN5へと変わり、 低回転でトルクの出るSOHCエンジンは、
高回転で楽しいDOHCとなり、顔や内装もちょっと変わっています。
欲しかった型は在庫処分の対象になっていました。

なくなっちゃうの?
この顔がスキなのに・・・

「いつかは私のぷ〜ちゃん」の夢がくずれていきます。
今買わないと、一生「私のぷ〜ちゃん」にはならないで、終わっちゃうのね・・・

展示車はオートマチック。マニュアルの在庫はまだあるのだろうか?
そこで勇気をだして

「マニュアルありますか?」

と、聞いてみました。

「もう、ないです。」

そうですか。
でも、いいのだ。買えないんだから。
やっぱり「あきらめなさい。」と神様が言っているのよ。きっと。