普段、メガネやコンタクトで過ごしている皆さんは、スキーのときはどのようなアイウェアなのでしょうか。
「人一倍雪目になりやすい」「ドライアイ」「アレルギー性結膜炎(花粉症)」
など問題の多い私の目なので、アイウェア選びも今まで苦労してきました。古い方から順に、
スポーツ用ではない普通の度付サングラス
(フィット感がイマイチで、雪目になりやすい)
↓
裸眼(視力0.02^^;)+安物スキー用サングラス
(フィット感がイマイチだし、ぜんぜん見えない。。)
ときて、最近では、ワンデーアキュビュー(一日使い捨てコンタクトレンズ)+ゴーグルかサングラスだったのですが・・・
滑っているときに、目が乾いてすぐ見えなくなっちゃうのが悩みの種だったんです。ゴーグルって、意外と風が目に当たるんですよね。通気部分をゴムでふさいでみたりもしたんですが、あまり効果はありませんでした。
特に、暖房の効いたレストハウスでの休憩後の一本は、必ずと言っていいほど、コンタクトがはずれそうになって急停止。ゲレンデへ出る前に、人口涙液の目薬をバシャバシャさしてもダメ。
スキーは、「視線を高く」した方がいいし、後傾防止のためにはアゴをひいた方がいいのでしょうが、視線を高くしてアゴをひくと、上目づかいになり、コンタクトはさらに乾きやすい状況に。コンタクトのときは伏目がちにして滑るのが楽なので、どうしても下を向きがちでアゴを出しがちになってしまうんです。
だいたい「ドライアイ」にコンタクトでのスキーは、無理があるんですよね。。だんだん上達するにつれて、スピードも出てくるので、そろそろどうにかしなくてはと切実に思うようになり、改善策を考えてみました。
○「ハードコンタクトにする」
ハードレンズの方がソフトよりも乾きにくいそうです。でも、一度お試しレンズを入れてもらったときは痛くて5分と持たなかったこと、高いお金を払ってハードを購入しても、もし目が乾いたら・・・と思うと踏み切れません。
○「レーシック(視力矯正手術)を受ける」
「タイガーウッズもやっているから」(?)と、昔から家族にはコレをすすめられていました。スキーだけでなくて、日常生活全て快適になるのならば・・・という気持ちもあるのですが、金額的にも高いし、目の手術なんて、考えただけでも貧血になりそうでコワいです。。(←手術の話を聞いただけで倒れるタイプ。。)
○「メガネ対応ゴーグルにする。」
ゴーグルの厚みが増すので、見た目はちょっと抵抗あるのですが、これが一番有力でした。でも、実際使っている方に、「転んだらフレームがゆがんだ」と言われたので、考え直すことに。メガネは一つしか持ってないし。。ゆ、ゆがんだら困る。。
結局どれも今ひとつ。ネットで何かいいモノはないだろうか、とあれこれ調べていると・・・
「度付対応サングラス」と「度付対応ゴーグル」
というものがあることを知りました。
度付レンズには、レンズ自体が度付になるものと、度つきレンズをフレーム(度付レンズ用クリップ)に固定して、サングラスやゴーグルの鼻の部分にとめる「クリップ式」があるのですが、スポーツサングラスのレンズは、顔の脇のほうまで湾曲しているため、レンズ自体を度付にしてしまうと、視界もゆがんで見えてしまうそうなので、後者のクリップ式で探すことにしました。
手に入れやすいのは、アディダスのゴーグルとサングラス、ルディープロジェクトのサングラスです。ネットで候補を絞ってから都内を歩き回り、お店でお話を聞いて、試着させてもらったりしてきました。
で、
アディダスのサングラスはラインナップも豊富だし、レディース用の細い幅もあっていいのですが、メガネ部分の枠がとても小さく、視界が狭いかも、とメガネ屋さんに言われ、却下。
![](images/eyewear/adidas.jpg)
Adidas 「GAZELLE」
カッコいいので普段使いもできそうですが…
ルディープロジェクトは、跳ね上げ式のサングラスがあり、これならレストハウスでも便利そう(「ランチタイムの便利さ」が気になる^^;;)で、メガネ部分も大きいので視界も広いですが、男性用なので、顔の細い私にはフィット感がいまひとつ。転んだら飛んで行ってしまいそうです。(モデルによっては、オプションのゴムバンドをつけることもできます。)
![](images/eyewear/rudy.jpg)
Rudy Project 「PERCEPTION」
サングラス部分を跳ね上げられるのが魅力
アディダスに比べるとメガネ部分が大きいです
用途はスキーに特化すること、雪目に弱いことを考えると、やはりゴーグルのほうが良さそうです。視界も広いし、転んでも絶対にとれないので安心ですよね。
で、コレ↓にしました。
![](images/eyewear/yodai1.jpg)
Adidas 「YODAI」
透かすと中が見えるのですが…
![](images/eyewear/yodai3.jpg)
ミラーレンズなので、つけると
このように、外からメガネ部分は見えません
![](images/eyewear/yodai2.jpg)
内側はこうなっています
当初は何色のウェアでも合うシルバーを買うつもりだったのですが、シルバーのフレームには、クリアータイプのレンズがセットされていて、メガネ部分が外から見えてしまうので、ハーフミラータイプのレンズがつくゴールドブロンズ色(カタログには「ガンメタ」と記載されています)を選びました。
これなら外から目も見えません。実物を見たときは、ゴールドなんて・・・と思ったのですが、実際つけて鏡を見てみると、肌の色によくなじんで、違和感なく気に入りました。
費用は、ゴーグル+度付レンズ(非球面タイプ)+クリップ代で、2万円ちょっとでした。普通のゴーグルとメガネを買ったと思えば、まあ納得できる金額ではないでしょうか。
「非球面タイプ」のレンズは、割増料金になるのですが、私の度数だと「球面タイプ」では、視界が歪んでしまうのだそうで、フンパツしました。
さて、
度付ゴーグルをつけて、スキーをしてみると・・・快適です!! 目が乾く心配をしないで良いので、安心してスピードも出せるし、今まで横断していた斜面も直滑降できちゃう! もう伏目がちにする必要もないので、遠くも見られます!
・・・ただし、欠点もあります。
はずすと何も見えないことと、メガネレンズの内側が、自分の息(鼻息?)で曇りやすいことです。
まあ、当たり前のことなのですが、レストハウスに入ったとたん、暗くなります。はずすとメニューが読めないし。
このことについては、メガネ屋さんと、こんな会話をしたんです。
「レストランで「ラーメンください。」っていうときにゴーグルしてたら不気味じゃないでしょうか?」(←私)
「渋谷とかなら不気味かもしれませんけど、スキー場のレストランなら大丈夫でしょう。」
なーんて真面目に答えてくれたのですが、やっぱり不気味でないにしろ、暗くて不便ではあります。
曇りのほうは、滑り出すとすぐとれるので問題はないのですが、リフトに乗っているときなど、じわーっと曇ってくることがよくあります。これは仕方ないですね。今のところ、デメリットよりもメリットの方が大きいし、私にとっては、これ以上のものはない!と思っていますので満足です♪
これで、来シーズンは
「スピード感のあるスキー」
を目標に、がんばります!