ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENTFOREIGN
FOREIGN ROCK ARTISTS SECTION
KISS
「まさに奴らは幼な心を支配してしまう」 ゴリ松
俺の少年時代はKISSであった。そうあれは小6の頃。KISSのグッズを求め、伊丹というローカルな土地から電車を乗り継ぎ、大阪は梅田にまで足を伸ばしたものである。
そんなある日、見栄っ張りの親父が、金もないのに30万近くもするステレオ(当時の価格は、この位が当たり前)を購入。ついでにレコードも買わねばと、俺を引き連れて親父は大好きな映画音楽のLPを購入。「おまえも何か選んでこい」と、親父がそう言い放ったとたん、待ってましたとばかりに俺の瞳が輝く。もちろん向かった先は「K」のコーナー。そして手に取ったのが下に紹介するLP全てが入ったKISSの3枚組(確か¥4800−)。その分厚い奴を手渡された親父は「な、な・・・」と細い目を丸くしたのを俺は今でも覚えている。
当時、少年である俺にジャンルは関係なく・・ポピュラーであろうが、ロックであろうが、パンクであろうが、好き嫌いは無かった。そんな純朴少年ごり松の耳にポールとエースのメロディアスなツインギターは心地良く響いたものである。
キャラクターでいえばやはりジーンは強烈で、たぶん会えば食い殺されるのだろうなと思ったものだ。そして人の好さそうなドラムのオッサン、ピーターにしても「ベス」のように泣けちまうような歌を歌いやがる。「少年は皆KISSの虜、奴隷、犬です。間違いありません。」と、我が友JANが語る通り、まさに奴らは幼な心を支配してしまう地獄からの使者だった。
KISS 「Destroyer / 地獄の軍団」 マーキュリー UICY-2308 |
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KISS 「Rock And Roll Over /地獄のロック・ファイヤー 」 マーキュリー UICY-2309 |
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KISS 「Love Gun / ラヴ・ガン」 マーキュリー UICY-2361 |
DATA ROOM ロック大学資料室
「体験談としてのKISSアルバム評」
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