2007年2月の西安・北京旅行記

■雑  記■
 旅程に沿って書いていきますと、まず感じたのは西安の賑わいです。そりゃ、北京や上海に比べるとまだまだですが、それでも郊外に向けてかなり近代化が進んできたなあという感じです。
 東大街がメインストリートなんですが、鐘楼から西へ延びる西大街の方が、歩道も広くなり、広場なども整備され、大きな商業施設も出来ていて、開けている感じがしますね。東大街は歩道も狭く、以前からの商店がゴミゴミと建っていて、それはそれで庶民の活気や息づかいが感じられて楽しいのですが、ちょっと西大街に後れをとっているなあという感がしないでもないです。
 西安で書かないといけないのは、やはり兵馬俑の周囲の、人工的な街でしょう。あれは今後どんな風になるのかわかりませんが、とにかく官製の土産物屋街なんです。駐車場を遠くに作って、そこから兵馬俑博物館まで延々と20分近く、その土産物屋街を歩かせるわけですから、商魂たくましいものです。
 北京は今回、なんとなく人が少ない感じがしました。もちろん春節に伴って北京に来ていた地方出身者が続々と帰郷しているのでしょうね。日々、バスの中、地下鉄の中で大きな荷物を抱えた人を見かけました。学生も、学校の寮から実家へ戻るのか、荷物を抱えた集団をずいぶんと見かけたものです。
 しかし、そんなことより新東安市場はどうなってしまったのでしょう。かなり多くのテナントが閉店してしまっています。次が入るあてはあるのでしょうか? 巨大なショッピングセンターだけに、あのシャッター通りは栄枯盛衰を感じます。上り調子の中国経済のように言われますが、実態はかなりマズイ、ヤバイんじゃないかと思えます。あっちこっちに巨大なショッピングセンターを作っていますが、今の新東安市場を見ていると、そういうショッピングセンターの数年後を見る思いがします。確かに来年はオリンピックもあって、そういうショッピングセンターがどんどん出来てもなんとかやっていけるかも知れませんが、オリンピック以後はどうでしょう? それが心配です。
 さて「旅行記」にも書きましたが、今回非常に美味しかった北京ダックですが、いつものネギやキュウリではなく、カイワレ大根とサラダ菜が一緒に出ました。この組み合わせが意外とダックと合うもんですね。これは日本の中華料理店でも取り入れるといいんじゃないでしょうか?
 それとタクシーやバスが非常にきれいになりましたね。北京や上海は昨年も感じていたのですが、西安でも同様のようです。それにタクシーは、以前は運転席と助手席との間に<仕切り>がありましたが、それのないタクシーが増えているのにも驚きです。バスで言えば、市内は1元均一というバスがけっこう増えています。それにいくつかある出入り口にステッカーが貼ってあり、「乗車専用」「降車専用」となっていることです。
 あたしたちが行っている2月11日に北京では「列を作ってマナーよく乗車しよう」というキャンペーンが行なわれたようですが、確かに徐々に出はありますが乗車マナーは向上していますし、バス停も地面に路線ごとの乗り口案内が書かれていたりしていました。
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